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「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ Presented by ENEOS」巨大人形「モッコ」壮行会開催!

©Tokyo 2020

東京2020大会公式文化プログラムである東京 2020 NIPPON フェスティバルのうち、
テーマ「東北復興」として東京2020組織委員会(以下、組織委)が実施する主催プログラム
「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ Presented by ENEOS」(以下、しあわせはこぶ旅)
に登場する巨大人形「モッコ」を最初の開催地である岩手県陸前高田市へと送り出す壮行会が
2021年5月10日(月)に長野県下伊那郡高森町の町立高森中学校のグラウンドにて行われました。

【壮行会の様子】

2021年4月23日高森町アグリ交流センターにて報道陣に公開されたモッコの操演訓練

2019年3月に長野県下伊那郡高森町にて世界的な人形劇師・人形劇家である沢則行さんの指揮の下、
約100人のボランティアによる巨大人形「モッコ」の制作が開始され、2020年春に完成。
しかしその直後、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、東京2020大会が
1年間の延期になった事に伴い、モッコも1年間の休眠へ。そして2021年春、
目覚めたモッコは全国から集まった出演キャストやスタッフと共に4月8日(木)から稽古を開始。

集まった町民の皆さん

4月23日(金)に行われた操演訓練公開を経ていよいよ、東北3県を巡るツアーの最初の開催地、
岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園での本番操演を5日後に控え、
高森町役場に隣接する町立高森中学校のグラウンドに報道陣の他、モッコの製作に関わった事業所や近隣地区の方、
会場となった高森中学校の生徒、また近隣小学校の児童等、総計約1000人の地元の観覧者が集まりました。

最初に主催者を代表し、壬生照玄高森町長と古宮正章組織委副事務総長からの挨拶が。
壬生町長「先ず、ここに至るまで、新型コロナウイルスの関係も含め、非常に長い道のりを
町民の皆さんを初め、大勢の方にお手伝いを頂きながらやっとこのスタート地点に立つ事が出来たと思っております。
オリンピックって、今日ここにいる小中学生の皆さんはオリンピックを自分の事として
考えられる事ってありますか?中々無いですよね。将来、オリンピック選手になってやろうとかは
あるかもしれません。私達、南信州の者の立場から言うと、長野1998冬季大会が開かれた時も
中々、長野オリンピックが長野県で開かれているという感覚が南信州地域には無かったんじゃないかなと思います。
私は、地域の皆さんが少しでもモッコに関わる事で東京オリンピックを自分の事として
何となく、自分もそこに参加したんだという様な感覚が掴めて、東京2020大会の一員として
自分が感じられる事が多分一番素晴らしい事なんじゃないかとを感じていましたので、
このプログラムの製作を高森町でお受けさせて頂く事としました。
15日から7月17日の新宿御苑までのモッコの運搬は株式会社丸伝運送の曲淵義明社長が
運送を自費で請け負ってやって頂けるという事にもなっています。多くの皆さんに
支えられえてこのイベントが本当に大成功で終わる事を期待しております。」

古宮副事務総長「今日はモッコの壮行会という事で参りました。実物を見るのはもちろん初めてです。
元々、復興五輪が大会の一つのメッセージとして、東北が、日本が大変な災害から立ち直っていく姿を
何とか世界に発信をしよう。その為のプロジェクトが何か出来ないかとという事から始まりました。
皆さんと同じ位の東北の子供達がデザインに関わったこのモッコがいよいよ東北の地を周ります。
コロナ禍という事で、東京2020大会自体のやりかたが大変に難しい所ではありますけども、
勿論、大会をやりきりたいという事、それに向けてモッコが東北の思いを世界に向けて伝えて欲しい、
成功して欲しいと思っております。」

モッコのマントの裏地に縫い付けられた高森町各校の生徒からの東京2020大会や東北復興へのメッセージ

続いて690名の参加生徒を代表し、町立高森南小学校6年生児童会長の菅沼大和さん、
町立高森北小学校6年生児童会長の杉本陽喜さん、そして会場の高森中学校3年生生徒会長の安藤瑞貴さんの
3名からメッセージが読まれました。

菅沼さん「僕はこの大きなモッコが小さな人の手で作られ、それぞれの人が思いを持って
作った事に感動し、頑張ろうという気持ちになりました。今、コロナで我慢をする事が多く、
直ぐには変わらない事もありますが、モッコが行く事によって東北の皆さんが笑顔になって欲しいです。
僕は児童会長として高森南小の全校生徒が笑顔いっぱいで楽しく毎日が過ごせる様な
また今日、この感じた気持ちを何かの形で全校の人達に伝えていきたいと思います。
高森町から応援しています。」

杉本さん「僕は今日初めてモッコの実物を見ました。とても大きく迫力を感じています。
僕がモッコの事を知ったのは4年生の時に復興五輪の象徴であるモッコが高森町で作られていると
学校で話を聞いた時です。その時モッコのマントに「頑張れ東北!」とメッセージを書きました。
僕達が書いたメッセ―ジを背負って、モッコが東北から東京まで旅をすると思うとワクワクします。
またモッコには高森の竹が使われていて、街のボランティアが協力をして作ったと聞きました。
自分が住んでいる町がオリンピックに関わるプログラムの中心になって関わっていると思うと嬉しいです。
東北が復興へ向けて頑張っている事を世界中の沢山の人に知って貰いたいです。
それではモッコ、皆さんの思いを背負っていってらっしゃい。高森町から応援しています。」

安藤さん「私達高森中の3年生は1年の頃、モッコの製作に関わらせて頂き、モッコが背負っているマントに
東京オリンピックに込めた思いを書かせて頂きました。昨年は新型コロナウイルスの影響で
東京オリンピックや様々な関係した式典が中止となりました。あの時からおよそ1年が経った今日、
こうしてモッコの旅立ちに立ち会う事が出来て大変うれしく思います。このモッコは
東日本大震災によって被災した東北地方の復興しつつある姿を全国、世界中に伝える役割があると聞いています。
また、このモッコには幸せを運ぶという思いも込められていると聞いています。
東北地方の更なる復興と東北の方々が幸せになる事、これからも前に進み続けていって貰いたいという
思いをこのモッコに託して挨拶とさせて頂きます。」

最後に生徒達のメッセージを聞いた、モッコの人形デザイン設計・人形製作操演 総指揮を務める
人形劇師の沢則行さんより挨拶が。

整列するモッコの演者一同

沢さん「僕がモッコの製作の話を聞いてから4年近い期間関わってきました。これで漸く東北へ
皆の思いを載せて行けるな、という時になってコロナだもんね。勘弁してくれよ…という感じなんだけど、
今日は2つの事だけ話したいんですけど、一つは世の中の人達は忘れているかもしれないけど、
元々、東北が大震災の後、元気になっていくために応援しようという、まだその途中であるという事も含めて
日本中、世界中に東北の復興を頑張っている姿を届けようという事で始めた企画で
東北のお客様に見て貰って喜んでもらって、一時だけど楽しかったねと思って貰う事だけを
考えて作ってきました。それは今も変わりません。そこからは一歩もブレない様にしようと。
コロナだから大変だね…とか、これはどうかな…という事を出来るだけ考えない様にしようとやってきました。
もう一つは、この高森で本当に信じられない位、お世話になったんです。
人形製作もそうだけど、食事や応援してくれる人、見に来てくれる人が凄く沢山いて嬉しかったです。
今、僕はヨーロッパのチェコにあるプラハという町に住んでいますけども、高森町に
住民票を移した方が良いかなと思っています。
マントに張り付けた皆のメッセージを背負って行ってきます。」

そして小中学生690人、関係者や町民の皆さんによる人文字作りを慣行。
カメラドローンによる撮影が行われました。

最後は約1000人の高森町の皆さんが見守る中、約40分間の通し稽古が公開されました。
オリンピックの公用語であるフランス語のアナウンスに驚く生徒達、演者のパフォーマンスをまじまじと観察する町民の皆さん。
そしてモッコが多数の操演者によって立ち上がり、大きな動きを繰り出すと、感銘の声が観覧エリアより上がります。

公開稽古の様子を見る壬生町長

公開稽古を終えた演者の面々は高森町民の暖かい拍手に送られていました。

ドローンによる空撮画像 写真提供:高森町

いよいよ最初の本番公演地、岩手県陸前高田市の高田松原津波復興祈念公園に向け、
モッコは沢山の人々の思いを携え、間もなく高森町を旅立ちます。

【プロジェクトストーリー】

2011年から10年後、2021年のTOKYOに東北から向かう「モッコ」。
ワークショップを通し、東北の子どもたちのイマジネーションとともに育まれたモッコ。
The Creation of TOHOKU. その大きな身長は、約10メートル。
陸前高田(岩手)、岩沼(宮城)、南相馬(福島)と、太平洋岸を進む旅の途中、モッコは様々な東北の文化と人を感じます。
TOKYOと東北を繋ぎ、そして、人と人の思いを、もう一度繋ぎ直しながら。
現在の東北を知り、やがて訪ねてみたいと思う人が増えるきっかけにもなりながら。
思い出を携えて、モッコはさらに歩き続けます。みんなを笑顔にするために。
たくさんのしあわせを運ぶために。バラバラな思いを、ひとつにするために。

【東京 2020 NIPPON フェスティバルとは】
東京2020組織委員会は、世界の注目が日本・東京に集まる2021年4月から9月までにかけて、
あらゆる境界を超えた連帯の象徴となるよう、公式文化プログラムとして東京 2020 NIPPON フェスティバルを実施します。
東京 2020 NIPPON フェスティバルは、スポーツと共にあらゆる境界を超えた連帯の象徴として
平和な社会の実現に貢献しつつ、日本が誇る文化を国内外に強く発信するとともに、共生社会の実現を目指して
多様な人々の参加や交流を生み出すこと、そして文化・芸術活動を通して多くの人々が東京2020大会へ
参加できる機会をつくり、大会に向けた期待感を高めることを目的としています。

東京 2020 NIPPON フェスティバル特設ページはこちら

【東京 2020 NIPPON フェスティバル 巨大人形モッコ(東北への旅立ち)壮行会開催概要】

<日時>
2021年5月10日(月)13:30開始

<会場>
高森町立高森中学校グラウンド

<来場者数>
モッコ制作チーム、協力事業所、高森町内の小学5,6年生児童、高森中学校生徒、
高森町民、制作に関わった近隣地区住民、総勢約1000人

<主な登壇者>
壬生照玄:長野県下伊那郡高森町長
古宮正章:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長
沢則行:人形デザイン設計・人形製作操演 総指揮
曲淵義明:株式会社丸伝運送代表取締役社長
菅沼大和:高森町立高森南小学校6年生児童会長
杉本陽喜:高森町立高森北小学校6年生児童会長
安藤瑞貴:高森町立高森中学校3年生生徒生徒会長

<主催>
高森町/公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

【「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ Presented by ENEOS」概要】

「しあわせはこぶ旅 モッコが復興を歩む東北からTOKYOへ Presented by ENEOS」の公式サイトはこちら

<日時>
岩手会場:2021年5月15日(土)12:00開場13:00開演
宮城会場:2021年5月22日(土)
福島会場:2021年5月29日(土)11:00開場12:00開演
東京会場:2021年7月17日(土)15:30開場17:00開演
※時間は全て予定

<会場>
岩手:高田松原津波復興祈念公園
宮城:千年希望の丘相野釜公園
福島:雲雀ヶ原祭場地
東京:新宿御苑風景式庭園

<公演時間>
約1時間(途中休憩無し)※モッコの物語単独でのパフォーマンス時間

<東北会場プログラム来場者募集>
『申込方法』
本プログラムは新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、事前申込による招待制(入場無料)となります。
以下のWEB ページの「参加申し込みはこちらから」からのみ、申込可能です。
福島会場WEBページURL:
https://tokyo2020.org/ja/events/nippon-festival/details/tohoku-mocco-fukushima

※5月22日(土)に開催を予定していた宮城会場プログラムについては、宮城県内の
新型コロナウイルス感染症の感染状況等を踏まえ、県とも協議の結果、
有観客での開催を見送ると発表。現在、プログラム内容の見直し調整中。決定次第改めて案内がなされるとの事。

『申込〆切』
福島会場:2021年5月15日(土)
※東京会場は5月中旬に受付開始

<出演者>
岩手・宮城・福島:箭内道彦、他
東京:箭内道彦、石川さゆり(歌手)、Mummy-D(ラッパー)、他

<STAFF>
クリエイティブディレクター・総合演出:箭内道彦
メディカルディレクター(新型コロナウイルス感染症対策): 忽那賢志
人形デザイン設計・人形製作操演 総指揮:沢則行
「モッコ」命名:宮藤官九郎
ベースデザイン・世界観:荒井良二
「モッコの物語」作者:又吉直樹
「モッコの物語」朗読・「とうほくの幸」歌唱:石川さゆり
「とうほくの幸」歌唱:Tokyo Tanaka (MAN WITH A MISSION)
「とうほくの幸」ラップ:Mummy-D(ライムスター)
「とうほくの幸」編曲&プロデュース:亀田誠治
協力:東京藝術大学(演奏・録音)

<実施体制>
主催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
共催:岩手県・宮城県・福島県・環境省
岩手会場協力:陸前高田市
宮城会場協力:岩沼市
福島会場協力:南相馬市
協力:長野県下伊那郡高森町
後援:復興庁

©Tokyo 2020

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