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新感覚フラワーパーク「HANA🌼BIYORI」オープン!

よみうりランド遊園地に隣接した日本庭園に新感覚フラワーパーク「HANA🌼BIYORI」が2020年3月23日(月)オープンしました。
新しくオープンした本施設の様子をお伝えします。

※取材時(3月下旬)とは営業時間やイベントなどが異なる場合がございます。
詳しい情報は公式サイトにてご確認下さい。

【園内の様子】

よみうりランド創業70周年記念事業であり、2019年2月に発表された成長戦略「飛躍」で打ち出されたスーパー遊園地構想の第一弾となる本施設。
いろいろな角度から植物に焦点を当てたこれまでにないエンターテインメント型の植物園で、総面積約40,000㎡の敷地内には130種、約1,200本の木々が彩りを添えています。

『空見の丘』

写真提供:よみうりランド

園内の最東端に位置する展望台が「空見の丘」。風通りの良い見晴台には木製椅子が複数設置され、ゆったりと景色を楽しむ事が出来ます。
見通しの良い日には新宿副都心の超高層ビル群や東京スカイツリー、東京タワーを望む事も可能。

この「空見の丘」を初め、園内でも一際目立つ鮮やかなピンク色の花を咲かせているHANA🌼BIYORIの代表的な木々の一つが、よみうりランドオリジナルの品種である「多摩緋桜(タマヒザクラ)」。

「多摩緋桜」は別名「立松桜」とも呼ばれ、昭和55年頃に当時のよみうりランドの園長であった立松勇氏がソメイヨシノに代わる「よみうりランドの名物」となるオリジナルの桜を作出したいという想いから、長年に渡り植物の品種交配を研究していた白井勲氏に相談・指導を仰ぎ交配作出を完成させたもの。
花弁はソメイヨシノに比べ、色が濃く、鮮やかである事が特徴です。
桜としてはソメイヨシノより開花時期が早く、やや下向きに紫ピンク色の楕円形花弁が大輪の花を咲かせます。

『聖なる森』

園内西側に位置し、広大な面積を誇る日本庭園が「聖なる森」。
HANA🌼BIYORIのオープン以前、2019年7月まで同地に存在した「聖地公園」が元となっており、様々な重要文化財や日本建築の建物が軒を連ねます。

狛犬に守られた深い苔の庭を進んだ先に見えてくるのは、京都御所より移築がされた「聖門」。
高麗門と呼ばれる門の本柱と控え柱に別々に屋根が取り付けられた特殊形式のもので、現存するものは皇居の田居門・清水門・外桜田門、そして京都御所の蛤門等に残るのみという貴重な建築物です。

聖池には見事な錦鯉が

門を潜ると目の前には「聖池」が広がります。
秋には池沿い一帯に広がる楓の見事な紅葉が楽しめるとの事。

聖池の奥へと足を進めると国の指定重要文化財である「妙見菩薩像」が祭られた「妙見堂」が立っています。

1301年(鎌倉時代後期)に仏師の院命によって造られたこの像は数ある妙見像の中でも随一の出来とされ、1941年には国宝指定を受けた程。美豆良(みずら)と呼ばれる髪型や、刀を意味する左手の仕草がとても特徴的です。

聖なる森の最も奥、そしてHANA🌼BIYORI園内の最高地点にあるのが、「釈迦如来殿(パゴダ)」。

よみうりランド園内、そしてゴンドラ「スカイシャトル」からもその姿が映えるパキスタン製の大理石で作られたこの建物には、仏教の開祖である釈迦の骨(仏舎利)、そして頭髪(聖髪)が安置されています。
仏舎利と聖髪が共に安置されている場所は世界的にみても大変に貴重とされており、よみうりランドのパワースポットとして元来から親しまれています。

釈迦如来殿を下ると、17世紀に創設された「多宝塔」や、仏教の六道輪廻の地蔵菩薩が浮き彫りにされた「地蔵灯篭」が。
指定重要文化財であり12年に一度、午年の4月にご開帳がなされる「聖観世音菩薩像」並ぶ壮観なエリアが現れます。

『彩りの小路』

温室HANA・BIYORI館の外周を囲むように配置された彩り豊かな花々が咲く遊歩道。
一年を通じて四季折々の花が楽しめる花畑の「四季の庭」「セコイアの庭」には2箇所合わせて約17,000本の花が咲き乱れる様は圧巻です。

園全体で300本を超えるソメイヨシノが作る春の景色も必見。

写真提供:よみうりランド

期間限定で夜間のライトアップも行われ、昼間とは違う花々の風景が楽しめます。

そして聖なる森より流れ落ちる「ひがしのたき」、空見の丘の眺め池から下る「にしのたき」のせせらぎ。
夏場には聖地公園時からの恒例であった蛍の鑑賞会も予定されていましたが、今年度は新型コロナウイルスの影響により残念ながら中止と発表されました。

『HANA・BIYORI館』

取材時には館の入り口にカーネーションで出来たフォトスポットが

HANA🌼BIYORIのメイン施設となる「HANA・BIYORI館」。

約1,500㎡のガラス張りの温室内にはベゴニアをはじめ、フクシア、ペチュニア、ゼラニウム、サクソルムなど300鉢を超えるフラワーシャンデリアが天井から咲き誇ります。
その数は関東最大級で壁面にも高さ約2m、幅約20mにわたりフォーチュンベゴニアの花壇が設置されビジュアルインパクトも抜群です。

取材時にはよみうりランドのマスコットキャラクターのグッドとラッキーの姿が

温室内の中央にはHANA🌼BIYORIのシンボルツリーの一つである、パラグアイ原産の推定樹齢400年を超える、スペイン語で「酔っ払いの樹」という意味のパラボラッチョが鎮座。
その特異な外見が存在感を際立たせます。

「花とデジタルのアートショー」
そしてこのHANA🌼BIYORI最大のエンターテイメントが、花とデジタルのアートショー。

植物園での常設展示としては日本初となるプロジェクションマッピングショーで、明かりが差し込む温室に射光ロールが張られ、室内が暗転しプロジェクションマッピングがスタートすると、そこは花とデジタルアートが融合した世界に一気に変身。

壁面投影幅約60m、高輝度プロジェクター20台を使用し11Kという超高精彩映像が壁面のみならずシンボルツリーやフラワーシャンデリア、屋内バナー等に隙間無く投影され、そこに14.2ch、合計18台のスピーカーからのマルチチャンネル音響が合わさり、より深い空間没入度合いを実現。

そしてショー最大のポイントは「マルチエンディング」方式が採用されており、最新鋭の感情分析システムにより鑑賞者の感情をリアルタイムにデータ化し、その場でショーのエンディングに反映させ2種類どちらかのエンディングを迎えます。
こちらは是非、現地でお楽しみください。

■料金:無料(ご入園された方はどなたでもご観覧いただけます)
■上映回数:平日:10:30~ 12:30~ 14:30~ 16:30~
土日祝日:10:00~ 11:00~ 13:00~ 14:00~ 15:00~ 16:00~
※時間は季節により変動
■上映時間:約10分

「スターバックス コーヒー」
HANA・BIYORI館内の西側に位置するのがコーヒーチェーンの「スターバックス」。

日本の植物園には初めての出店となり、日本初となる本物の植栽で表現がなされたサイネージがトレードマークの店舗デザインコンセプトは「New life style with coffee」。

夜になるとまた違った雰囲気に。写真提供:よみうりランド

120席の飲食スペースのデザインは中心エリアから波紋が広がるように座席をレイアウトし、ここでしか体感できない空間を創生。

屋外を望む窓際の一角には2019年9月に関東地方を襲った台風15号により、よみうりランド敷地内にて発生した倒木を使用し、命を失った木々を新たな形で活かしています。

■営業時間:HANA🌼BIYORIの営業時間に準ずる

そして飲食スペースの向かい側には沖縄の海を彩る華やかな海水魚が泳ぐ長さ8mの海水水槽と、緑鮮やかな水草が拡がる3mの水槽が。
カクレクマノミ、チョウチョウウオ、キンギョハナダイなど約50種1,200匹の魚が泳ぐ心癒される特別な空間を演出しています。

「カワウソびより」

写真提供:よみうりランド

HANA・BIYORI館内のほぼ中央にあるのがコツメカワウソの展示スペースである「カワウソびより」。
オランダとベルギーからやって来た4匹のコツメカワウソが森の木陰をイメージした空間の中で遊ぶ姿や可愛らしい仕草にきっと魅了される事でしょう。

写真提供:よみうりランド

コツメカワウソをよく知って貰う為 スタッフから楽しい生態の説明や餌をあげる体験イベントも開催されます。
※コツメカワウソのえさやりについてはコロナウィルス感染拡大防止の為、実施開始時期未定。

【コツメカワウソのえさやり】
■料金:1回300円
■回数:1日3回

【コツメカワウソとのふれあい】
回数:平日1回、土日祝日2回(雨天時は室内にて開催)
※ご入園された方はどなたでもご参加いただけます。

館内のお土産ショップの「おみやげびより」にはここでしか購入出来ない限定グッズを多数販売。

コツメカワウソグッズやクッキー等のスイーツやレターセット、中には聖なる森に安置されている菩薩像や聖門のドロップ飴などインパクトのある商品も。

その他には館内 shop charmにて園内を彩る花々を使用して制作するフラワーアレンジメントの日替わりワークショップを開催されています。

【ワークショップ概要】
■体験内容
月水金:苔テラリウム本格コース・ボトルアクアリウム本格コース
火:バスケットフレッシュフラワーアレンジメント
木:ボックスフレッシュフラワーアレンジメント
土日祝:苔テラリウムかんたんコースボトルアクアリウムかんたんコース
■開催回数:平日は1日2回、土日祝は1日3回開催※開催時間は日により異なる
■料金:2,000円~
■参加方法:当日会場にてお申し込みください。※定員に達し次第終了
■定員:1回最大10組まで(1組4名様まで)

一年中、何時来ても毎日満開の花々を堪能出来る「HANA🌼BIYORI」。
新感覚のエンターテインメント型植物園へ是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

【「HANA🌼BIYORI」施設概要】

公式サイトはこちら

<名称>
HANA🌼BIYORI(はなびより)

<オープン日時>
2020年3月23日(月)10:00

<所在地>
東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)
※敷地は東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる

<営業時間>
9:30~17:00※時期により変動

<休園日(2020年)>
6月16日(火)~18日(木)
7月14日(火)
8月4日(火)
9月14日(月)・15日(火)・24日(木)・25日(金)
※10月以降は要問い合わせ

<料金>
入園料:大人(中高生以上)1,200円 小人(3歳以上~小学生)600円

<アクセス>
電車:「京王よみうりランド駅」より無料シャトルバスあり(28人乗り)15分間隔
もしくは徒歩約10分※「よみうりV通り」または「巨人への道(階段)」を利用

車:[新宿方面から]首都高速4号線中央高速稲城I.C.直結稲城大橋より約2km
[八王子方面から]中央高速府中スマートI.C.下りて稲城大橋より約2kmまたは調布I.C.より約5km
※お帰りはETC搭載車のみ府中スマートI.C.をご利用いただけます。
[渋谷方面から]首都高速3号線東名高速川崎I.C.下りて約8km
[厚木方面から]東名高速川崎I.C.下りて約8km

<駐車場>
約400台
※HANA🌼BIYORI利用者は2時間無料。以降30分300円 当日最大1,500円
物販売店およびカフェ1店舗で1,000円以上の利用をした場合、追加1時間無料

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