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米倉涼子『CHICAGO』で 4 度目のブロードウェイ主演へ

©Junji Ishiguro

NY・ブロードウェイ(BW)のリバイバル版初演から25年を迎え、アメリカ作品として歴代1位のロングラン、
世界36か国・500都市以上・12言語で上演されているメガヒット・ミュージカル『シカゴ』。
実話に基づいた二人の悪女によるスキャンダラスなシンデレラ・ストーリーは、奇しくも人々の共感を生み、
「オール・ザット・ジャズ」など、名曲揃いのミュージカル・ナンバーと、鬼才ボブ・フォッシーの振付を体現する
セクシーな衣装に身を包んだ超一流のダンサーたちは、世界中の観客を魅了しています。この作品で2012年に
BWデビューを飾り、2017年のリバイバル版『シカゴ』20周年アニバーサリーイヤー、2019年と3度BW公演で
ロキシー・ハート役を務めた米倉涼子が、自身のブロードウェイデビュー10周年を記念する2022年、
日本人女優史上初となる4度目のブロードウェイ主演に挑戦する。そして12月には、アメリカ・カンパニーの来日公演
「25周年記念ジャパン・ツアー」でもロキシーを演じることが決定。
日本を代表する女優米倉涼子が心から愛する役、ロキシー・ハート。進化し続ける米倉ロキシー2022年版をどうぞお見逃しなく。

©Masahiro Noguchi

1996年にブロードウェイでリバイバル上演されたこのバージョンの「シカゴ」は、過剰な演出を排除し、
俳優たちの力量が発揮されることによって、アフリカ系アメリカ人俳優が1920年代の弁護士を演じるなど、
人種と時代考証を超えたキャスティングが実現しています。日本人女優が、「アメリカ国籍の白人」の設定である
ロキシーを演じることも、「シカゴ」ならではの柔軟性によるものです。ブロードウェイでは2014年に、
アフリカ系の俳優が「シンデレラ」のシンデレラ役を演じたり、「オペラ座の怪人」のファントム役を演じるなど、
人種を超えたキャスティングが実現するようになりましたが、「シカゴ」はまさにその先駆けです。

©Masahiro Noguchi

『シカゴ』他多くのブロードウェイミュージカルのエグゼクティブ・プロデューサー、バリー・ワイズラー氏が
リバイバル版『シカゴ』25周年を特集した The New YorkTimes (2021/11/10 By Juan A. Ramirez)に寄せたコメント:
「ある時、私達はブロードウェイに日本人の出演を望んでいました。涼子(米倉)には英語の発音や発声を学んでもらい、
ロキシーとしてブロードウェイの舞台に立ってもらいました。一方でアムラ=フェイ・ライトは日本語を学び、
日本語プロダクションでヴェルマを演じました。こういったことは、他の殆どのブロードウェイの作品にはありえないことです。」

【ブロードウェイミュージカル『シカゴ』】

トニー賞®最優秀リバイバル・ミュージカル作品賞に輝き、2021年でブロードウェイでのロングラン25周年を迎えた「シカゴ」。
アメリカ(ブロードウェイ)作品としては歴代1位のロングランを誇り、これまでにトニー賞®6部門、ローレンス・オリヴィエ賞®2部門、
グラミー賞®、そして幾千回ものスタンディングオーベーションの賞讃を受けました。何でもあり<All That Jazz>な富と名声の物語、
素晴らしい楽曲、そしてスタイリッシュでセクシーなダンスが楽しめるこのミュージカルは、「ブロードウェイミュージカル」の代名詞です。
この人気は全世界に広がり、日本を含む36カ国、500以上の都市、12言語で公演が行われています。ミュージカル観劇が初体験の人、
アカデミー賞®受賞の映画版のファン、もう一度観たいという人、すべての人に『シカゴ』は“極上”のショーをお届けします。
日本では1999年から、今までで合計9回の海外カンパニーにおける来日公演、2回の日本人キャスト公演、そして、
2回の宝塚歌劇団OGたちによる公演が行われ、合計350公演以上、55万人以上の動員を記録しています。

【「初めて観たときにすぐに恋に落ちた作品」と語る『CHICAGO』、ロキシー役で4度目のブロードウェイの舞台に立つ米倉にその意気込みを聞いた。】

©GEKKO

──4度目のブロードウェイ出演が決まっての率直な思いは?

米倉さん「まず、「本当にやれるのか」と自分に問いかけをしました。ドラマに打ち込んでいるときは運動らしい運動ができません。
ダンサーとしてのスキルを整えられる環境にいないので、普段からブロードウェイに立っているみなさんと同じようにできるのか、と。
30代のときは体も動いたし、やりたい、やってやるという熱意で乗り越えてきました。でも改めて今回やれるのならやりたいと、
出演を決めました。何より、私のなかで、好奇心が消えたら終わりだと思っています。挑戦しないわけにはいきません。」

──米倉さんにとって、作品『CHICAGO』とは?

米倉さん「私の理想に近いミュージカル。人間にはいろいろな部分があります。かわいらしさ、悲しさ、憂い、鋭さ──、
そんな相反するキャラクターがひとりの人間に同居していますが、この作品はそんな部分が描かれていて、そこにとても魅かれます。
また、ロキシーの、もっと上に立ちたい、どうにかして生きてやるという思いは、私ともリンクします。隣の芝が青く見えるところも
似ているかな(笑)。見かけは(もうひとりの主人公の)ヴェルマのほうがかっこいいし、私も最初に観たときにいちばん目を奪われたのは彼女の
登場シーンでした。でもロキシーは途中から出てきて、奪っていくから楽しいんです(笑)。私とは切っても切り離せない、いちばん誇りに
思っている役かもしれません。ロキシーを演じ始めた頃は、チャーミング、チャーミングと言い聞かせながら作っていきましたが、
もうだいぶ時間も経っているので、そういうところを少しそぎ落とし、大人のロキシーを作っていきたいです。」

̶2022年はビッグイヤーになりそうですね?

米倉さん「好奇心が消えたら終わりだと思っています。個人事務所「Desafio(デサフィオ)」の名のとおり「挑戦する」ということを大事にしたいです。
2022年1月13日から全世界同時配信で、Netflixオリジナルシリーズ『新聞記者』に初めて主演します。2022年も新しい挑戦をしたいと思っています。」

【あらすじ】

1920年代のジャズ全盛時代、イリノイ州シカゴ。不倫を重ねていた夫と妹を殺した元ナイトクラブの歌姫、
ヴェルマ・ケリーが収監されている監獄に、新顔がやってくる。彼女の名はロキシー・ハート。
冴えない夫エイモスに飽き飽きしている歌手志願の人妻ロキシーは、自分を捨てようとした愛人フレッド・ケイスリーを殺害したのだ。
悪徳敏腕弁護士ビリー・フリンの力でメディアの注目を一身に集め、スターとなっていたヴェルマに負けじと、
ロキシーもビリーを雇ってマスコミを利用し、正当防衛の“悲劇のヒロイン”として一躍メディアの寵児になっていく。
スポットライトを求めるロキシーの快進撃はどこまで続くのか?彼女と反目するヴェルマのリベンジは?
二人の女と一人の男の名声を賭けた争いが今、幕を開ける──。

『ロキシー・ハートについて』
1924年に愛人を殺害し、後に正当防衛として無罪を勝ち取った実在の人物、ベウラ・アナン(Beulah Annan)がモデル。
過去に、アン・ラインキング、ブルック・シールズ、ルーシー・ヘンシェル、メローラ・ハーディン、アシュレイ・シンプソン、
メラニー・グリフィス、サマンサ・ハリス、ミシェル・ウィリアムズ、クリスティン・ブリンクリー、ビビ・ニューワースほか実力派女優が演じている。

【出演者コメント】

ロキシー・ハート役:米倉涼子
「『シカゴ』は、ストーリー、登場人物、音楽、ダンス、衣装、ユーモア、全てが大好きで私にとってパーフェクトな世界です。
全世界であらゆる言語で上演されている『シカゴ』の一員になれたお陰で私の世界も広がりました。
『シカゴ』にもし出会っていなければ今の私はないと言っても過言ではありません。
ブロードウェイでロキシー役を演じるのは今回で4度目になります。そして初めてブロードウェイの舞台に立った2012年から
10年が経ちます。何度やっても不安と緊張でいっぱいですが、今の私が演じるロキシーを是非楽しみにしていただければと思います。
精一杯頑張ります。」

【ブロードウェイミュージカル『シカゴ』公演概要】

ミュージカルCHICAGO 日本公式ホームページはこちら
CHICAGO on Broadway 公式ホームページはこちら

<公演期間>
ニューヨーク公演:2022年11月
日本凱旋公演:2022年12月(生演奏/英語上演/日本語字幕あり)

<会場>
ニューヨーク:アンバサダー劇場
東京:東京国際フォーラム ホールC

<公演時間>
後日発表

<料金>
後日発表

<出演者>
ロキシー・ハート:米倉涼子
ヴェルマ・ケリー
ビリー・フリン
エイモス・ハート
ママ・モートン
メアリー・サンシャイン
フレッド・ケイスリー

<STAFF>
『クリエイティブ』
音楽/脚本・作詞:ジョン・カンダー&フレッド・エッブ
脚本/初演版演出・振付:ボブ・フォッシー
演出:ウォルター・ボビー
振付:アン・ラインキング
舞台美術:ジョン・リー・ビーティ
衣裳デザイン:ウィリアム・アイヴィ・ロング
照明デザイン:ケン・ビリングトン
音響デザイン:スコット・レーラー
編曲:ラルフ・バーンズ
ボーカル・アレンジメント:ロブ・フィッシャー
脚色:デイヴィッド・トンプソン
エグゼクティブ・プロデューサー:バリー&フラン・ワイズラー
シティ・センター「アンコール!」シリーズ

主催:TBS/キョードー東京
企画制作:TBS/キョードー東京
招聘:キョードー東京

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