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東京2020日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)お披露目!

公益財団法人日本オリンピック委員会、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会、JOC・JPCオフィシャルサポーター(ビジネス&フォーマルウェア)の株式会社AOKIホールディングスは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)を発表しました。

2020年1月23日(木)、東京都千代田区のホテルニューオータニ「芙蓉の間」で行われた記者発表会の様子をお伝えします。

【発表会の様子】

最初に主催者を代表し、福井烈日本オリンピック委員会 専務理事・東京2020オリンピック日本代表選手団団長からの挨拶が。

福井選手団団長「本日、発表させて頂きます開会式用・式典用の公式服装は、共生社会を育む契機となる様、思いを込めて作製に取組んだオリ・パラ初の同一の公式服装です。基本コンセプトであります「日本を纏う」に相応しい公式服装が完成し本日、皆様にお披露目出来る運びとなりました。私が団長として一つ大切にしている事、それは「和の心」です。日本を意味する「和」、調和の「和」、なごむ、平和の「和」、調和の和のチームワークを大切に東京2020オリンピックに臨みたいと思います。」

続いて鳥原光憲日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会会長の挨拶が。

鳥原会長「今回の開会式・式典用の公式服装の画期的な事は、初めてオリ・パラ同一のデザインになったという事でございます。パラリンピックの代表選手団は開会式でオリンピックと同じ服装で新しい国立競技場で堂々と行進する姿を想像するするだけで今からワクワクしております。オリパラ同一のデザインを目指す中でこのデザインの選考の過程では、義足や車いす利用のパラアスリート特有の事情を配慮して頂きました。オリ・パラ日本代表選手団の選手、役員の皆さんは、強い一体感を持って、また両選手団同士の相乗効果を最大限に高めて東京2020大会の大成功に繋がる事を大いに期待しております。」

次に森喜朗公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の挨拶。

森会長「AOKIホールディングスさんは、2013年のブエノスアイレスで行われましたIOC総会で東京大会への誘致を行ったチームの制服を担当され、大変縁起の良い制服です。福井さんや鳥原さんの通り、今回オリンピックとパラリンピックが同じデザインの公式服装を着用されるという事でありまして、正にオリパラ一体という事が具体的になる事は大事だと思っております。オリパラ開閉会式の中にもオリパラは一体なんだなという事が分かる様に彩られるようなものにして欲しいと私から強くお願いを申し上げている次第であります。」

そして青木擴憲株式会社AOKIホールディングス代表取締役会長の挨拶。

青木会長「この度、AOKIとして日本選手団公式服装(開会式用・式典用)を担当させて頂く事になりました。歴史に残る公式服装作製事業に携わらせて頂く事になり、感激すると同時に選手の皆様の大活躍、本大会の大成功の為に改めて気を引き締め、本事業に全力且つ、真摯に真剣に取組んで参ります。今回の公式服装作製事業は、過去大会の約二倍の選手団、総勢約1600名、オリパラ一体デザインという、比類なき壮大な規模とお聞きしています。AOKIは万全の準備態勢を敷き、企画・採寸・生産・納品の全ての業務においてベストを尽くして参ります。オリンピック・パラリンピックの選手団のお一人お一人のご要望にお答えする為に、新たなパーソナルオーダーシステムを構築する為に全国のAOKIスタッフ5000人の中から選抜された優秀なスタイリスト300名の体制で採寸をさせて頂きます。取引先と協力した国内素材の手配、国内工場との連携を万全に進めている最中でございます。」

青木会長の挨拶後、ステージ上のスクリーンにはこれまでの日本代表選手団のオリンピック・パラリンピックでの服装を紹介する映像が流れます。

【公式服装お披露目】

そしていよいよ公式服装のお披露目に。先ずは開会式用から。

登壇したのは、競泳の瀬戸大也選手とパラ・アーチェリーの上山友裕選手。

続いて馬術/馬場馬術の黒木茜選手とパラ・陸上競技の前川楓選手が登壇。

最後にウエイトリフティングの三宅宏実選手とパラ・トライアスロンの土田和歌子選手が登壇し、アスリート6名が「日本を纏う」のコンセプトの下、白いジャケットに赤いパンツとキュロットが開催国、日本代表選手団の爽やかな輝きをテーマとした開会式用公式服装をお披露目。

続いて式典用公式服装のお披露目。こちらも「日本を纏う」のコンセプトの下、紺色のジャケットに白いパンツとキュロット、「力強く爽やかなフォーマリティ」をテーマにした服装がお披露目されます。

初めて開会式用公式服装に袖を通した各登壇者は一様に満足そうな様子。
アスリート着用の感想を問いました。

瀬戸選手「凄くストレッチが効いているので、本当に着ていて疲れないなというのが着た時の第一印象です。」

黒木選手「白いジャケットで爽やかな印象で涼しそうですし、とても気に入っています。ずっと座って待っていましたが、シワも気にならないですし、サラッとしてよい感じです。」

三宅選手「とても軽くて着心地も良く、色合いもとても優しく柔らかい色なので、とても素敵だなと気に入っております。」

土田選手「これまでも本当に良かったんですけども、これまで以上にとても良い物になっていると思います。私は車いすを使うんですけども、障がいに合わせて上半身と下半身のサイズを測って頂いて、作って頂いたという所で非常に動き易い物になっています。」

前川選手「初めてのオリンピック・パラリンピック同一デザインという事で、本当に皆が一つになっている感じがして、とても嬉しいです。そして私はキュロットを着せて頂いているんですが、チラッと義足が見える所も凄く気に入っています。」

上山選手「僕等、車いすに座って開会式に出る選手は、普通のスーツだと、袖が車いすのタイヤに着いてしまって、白いスーツだと黒くなっちゃうんですね。そういった相談をさせて頂いた時に袖を普段よりちょっと短めに切って頂く事で今回、スーツがタイヤに当たらなくなっているという工夫もして頂いて、このスーツで今から開会式に出ることを考えると凄く気分があがってきちゃいますね。」

また閉会後、アスリート6名に対する質疑応答が行われました。

開会式の翌日から競泳の予選が始まりますが
今日、開会式の服装に袖を通してどんな思いでしょうか。

瀬戸選手「まず今日このスーツを着させて貰って、気持ちが引き締ったというか、オリンピックまで200日を切った所なんですけど、今日こうやってこの舞台で公式のユニフォームを着させて貰って、凄くまた気持ちが入った感じがします。

共生社会を目指したオリパラ初の同一公式服装だが、両大会のバトンを
どう繋ぎ、大会を盛り上げていきたいと思いますか。

瀬戸選手「今回、ユニフォームが一緒という事で、凄くチーム一丸となる感じがします。まずはオリンピックから始まるので、パラリンピックの方に良い流れを作れる様に先ず自分達が良い結果を残せる様に頑張りたいなと思います。」

上山選手「オリンピックとパラリンピックが一緒の服装になったという事で、本当に一緒になってオリンピックとパラリンピックが戦える舞台が整ったなという気持ちでいっぱいです。僕自身、オリンピックが盛り上がるのは目に見えて予想出来るんですけども、それに負けない位、パラリンピックが盛り上がる様に、僕自身としては、アーチェリーからしっかりと発信していきたいなと思っています。」

三宅選手「オリンピックが先に始まるんですけども、その次にパラリンピックの試合が始まるので、共に日本中が盛り上がって行く大会に出来たら良いなと思います。」

前川選手「同じユニフォームという事で凄く嬉しいですし、そして同じユニフォームでも、一人一人に合わせて作って頂いているので、それが凄いなと思いました。」

土田選手「こうしてユニフォームを着させて頂いて、本当に身の引き締まる思いです。先ずは再び、このユニフォームに袖を通せる様にしっかりと取組んでいきたいと思っています。オリンピックから受継いだバトンをパラリンピックでもしっかり結果を残して、そして日本を一つにしたいなという風に思っています。」

黒木選手「今回、オリパラが同じユニフォームという事と、自国開催のオリンピックになるので、やはり、オリンピック・パラリンピック、個人戦・チーム戦とあるかと思うんですけれども、やはり私達日本チーム、オリパラ全体が団体戦だと思って私達、選手は戦って行きたいと思います。その為に今、オリパラ同一のユニフォームを着てここに立っているんだと思います。」

過去大会での開会式用公式服装のイメージと今回の公式服装の印象はいかがでしょうか。

上山選手「僕等パラリンピックは、リオの時はオリンピックと別のモデルだったんですけど、今回は赤と白をモチーフにして作って頂いて、本当に日の丸を着ている、日の丸を背負っているという感覚で凄く嬉しいです。」

前川選手「見た瞬間に日本の魅力が凄く伝わるユニフォームだなと思っています。そしてボタンにマークが入っていたりとか、ベルトに「TOKYO2020」と書かれていたりとか、本当に細かい所まで凄く可愛くて気に入っています。」

瀬戸選手「リオの時から上下の色が逆になったんですけど、第一印象でやはり日本代表だなという雰囲気もありましたし、本当にかっこいいスーツに仕上がったので、これを着て頑張りたいと思います。」

黒木選手「今履かせて頂いているキュロット、凄く衝撃的でして、女性ならではのファッショナブルな気を使って下さっているなと思います。そしてブラウスまで赤と白のストライプという、本当にどこをとっても日本らしさがこのユニフォームには現れているんじゃないかなとは思います。」

遂にベールを脱いだ日本代表選手団の公式服装。
7月24日の開会式の選手入場の光景が今から目に浮びますね。

『東京2020テクニカルオフィシャルユニフォーム記者発表会』

尚、東京2020日本代表選手団公式服装発表会終了後、同会場にて審判等の技術役員が大会競技会場にて着用するテクニカルオフィシャルユニフォームの発表会が行われました。

フォーマルウェアとカジュアルウェアがあり、フォーマルウェアはジェンダーニュートラルの観点から女性のスカートを廃し男女共、スラックスに統一。
ジャケット裏地・ネクタイ・スカーフには東京2020大会のコアグラフィックスである紅色を配しています。制作はは株式会社AOKIホールディングスが手がけます。

カジュアルウェアはフィールドキャストのユニフォームと同デザインの色違いとする事でキャストとの親和性を重視。天気や気温に合わせて調整出来る様、ジャケットやパンツの着脱のしやすさもポイントです。制作はアシックス株式会社が手掛けます。

【日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用)】

今回の日本代表選手団公式服装(開会式用・式典用 )は、「ニッポンを纏う」というコンセプトをもとに、細部に至るまで素材や色柄にこだわり、「東京2020大会の価値の発信」「歴史と伝統の継承」「国民との一体感」を表現しました。また、オリンピック・パラリンピックの「共生」をテーマに、統一デザインにて作製されます。

『開会式用』

白と赤が特徴的な開会式用公式服装は、「ニッポンを纏う」というコンセプトのもと、「開催国、日本代表選手団の爽やかな輝き」をテーマに作製。
白のジャケットには、日本古来の伝統柄で、縁起が良いとされる「工字繋ぎ」を陰影でプリント 。素材は、優れたストレッチ性と通気性を併せ持った素材を使用。
また、シワにもなりにくく、ジャケットを脱いで手に持っても安心です。
ボトムはさらさらとして肌離れも良く、ストレッチ性も高い素材のため、夏でも快適に着用できるよう配慮しました。
シャツには北陸産地ならではのハイゲージトリコット素材を使用し、ストレッチ性が高くなめらかな肌触りを実現。また、赤ストライプを配するなど、色柄・素材の随所に「日本らしさ」を取り入れました。選手のコンディションを第一に、暑さ対策を施しながらも、動きやすさと着心地を高めた開会式用公式服装です。

『式典用』

紺と白が印象的な式典用公式服装は、開会式用と同じく、「ニッポン を纏う」というコンセプトのもと、 「力強く爽やかなフォーマリティ」をテーマに作製。
優美な光沢のある紺色のジャケットに、爽やかな真っ白のパンツを合わせた式典にふさわしいスタイルです。素材は、夏に快適と言われる麻100%を使用し、ニット地に編み上げることで、可動性と通気性を高めました 。
パンツも動きやすさはもちろん、汗ばむ季節でも快適に着用できるよう、肌離れの良い生地を選定いたしました 。シャツは、白襟のクレリックカラーでフォーマリティを表現しています。ネクタイ・スカーフは、縁起が良いとされる「七宝柄」をはじめ、「うろこ柄」「縞柄」等、日本の伝統柄を提案。深みのあるゴールドボタンやエンブレムも日本製です。

なお、開会式用・式典用ともにボトムは選択制になっており、 男性はノータックパンツ ・ワンタックパンツから、女性はパンツ・キュロットから、選手の体型やお好みに合わせたスタイル を選択できます 。
また、選手お一人おひとりの体型に合わせた1着をご用意すべく、幅広いサイズ展開はもちろん、選手の様々なご要望に沿えるよう、パーソナルオーダーで作製します 。

『各部分ごとの詳細』
◆ジャケット(開会式用):縁起が良いとされる「工字繋ぎ」を陰影でプリント。
特殊技法で小さな穴が開いた生地を使用し、高い通気性とストレッチ性を実現。
(生地:北陸・縫製:東北)

◆ジャケット(式典用):高い通気性・ストレッチ性の実現のため、夏に快適と
いわれる麻100 %糸をニット地で編み上げ、式典に相応しい光沢感も表現。
裏地もキュプラ 100 %でひんやりとした肌触り。
(生地:東海・裏地:北陸・縫製:東北)

◆ジャケットボタン(開会式用)
爽やかな開会式のジャケットに合わせ、涼しげな印象の透明感あるボタンに
エンブレムを刻印。
(ボタン:近畿)

◆ジャケットボタン(式典用)金型成型、メッキ仕上げまですべて日本で行い、
経年劣化の少ないゴールドボタンを作製。 1964 年大会をオマージュした
デザインと裏側の刻印が特長。
(金型:近畿・メッキ:南関東)

◆パンツ・キュロット
着用時の快適さを考慮し、さらさらとした肌離れの良い風合いと縦方向のストレッチ性、
防シワ性を実現。また、式典用パンツ・キュロットは白色のため、インナーが透けないよう
素材を工夫。
(生地:北陸・縫製:東北)

◆シャツ・ブラウス
オリジナルのトリコット素材を使用し、高ストレッチ性・高通気性・吸汗速乾性・防シワ性を実現。
ノーアイロンウォッシャブル仕様。
(生地:中部・関東 縫製:九州)

◆ネクタイ
古来より着物産地として有名な絹織屋にて、多色使いの複合ジャガード織りで作製。
縁起の良い「七宝繋ぎ・うろこ柄・縞柄」を組み合わせたデザイン。
(ネクタイ:甲信)

◆スカーフ

清らかな水源に恵まれた産地にて、ネクタイ同様「七宝繋ぎ・うろこ柄・縞柄」を組み合わせたデザインをシルク地にプリントして作製。
(スカーフ:中部)

◆ベルト
開会式用は、レザーとジャガード織りのコンビベルト。式典用はシックなネイビーの
型押しレザーベルト。
(ベルト:近畿)

◆ソックス
コットンブレンドの強撚糸を使用し、さらっとした肌触りと高通気性を実現。
(ソックス:近畿)

◆エンブレム

グランド(下地)にも刺繍糸を配し、深みと立体感を表現した、力強いエンブレムを作製。
(エンブレム:中部)

※シューズは株式会社アシックスが製作。

 

【日本代表選手団公式服装発表会概要】

<日時>
2020年1月23日(木)11:00開始

<会場>
ホテルニューオータニ ザ・メイン1F「芙蓉の間」

<出席者>
『主催者』
福井烈:公益財団法人日本オリンピック委員会専務理事・東京2020オリンピック日本代表選手団団⾧
鳥原光憲:公益財団法人日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会会⾧
森喜朗:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会⾧
青木擴憲:株式会社AOKIホールディングス代表取締役会⾧

『アスリート』
瀬戸大也:オリンピアン/競泳・リオ2016大会男子400m個人メドレー銅メダル
三宅宏実:オリンピアン/ウエイトリフティング・女子48kg級ロンドン2012大会銀メダル、リオ2016大会銅メダル
黒木茜:オリンピアン/馬場馬術・リオ2016大会日本代表
上山友裕:パラリンピアン/アーチェリー・リオ2016パラ大会リカーブ(W2クラス)7位入賞
前川楓:パラリンピアン/陸上競技・リオ2016パラ大会女子走り幅跳び(T63クラス)4位入賞、陸上女子100m(T63クラス)7位入賞
土田和歌子:パラリンピアン/スピードスケート、車いす陸上競技・長野1998大会
スピードスケート女子1000m・1500m金メダル、100m・500m銀メダル、
シドニー2000大会車いす女子マラソン(T54クラス)銅メダル、アテネ2004大会
車いす女子陸上5000m(T54クラス)金メダル、車いすマラソン(T54クラス)銀メダル

主催:日本オリンピック委員会/日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会/
株式会社AOKIホールディングス

【テクニカルオフィシャルユニフォーム記者発表会概要】

<日時>
2020年1月23日(木)12:20開始

<会場>
ホテルニューオータニ ザ・メイン1F「芙蓉の間」

<出席者>
佐藤広:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総⾧
青木彰宏:株式会社AOKIホールディングス代表取締役社⾧
松下直樹:株式会社アシックス取締役常務執行役員

©Tokyo 2020

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