「LOOSER～失い続けてしまうアルバム～」公演スタート！

「TEAM NACS」が2004年に札幌・東京で公演を行ったLOOSER～失い続けてしまうアルバム～」とは初の歴史を題材とした舞台作品で幕末の新選組と長州藩との確執をテーマに、教科書にも載らず歴史にも残らなかった者たちの大義を綴ったストーリーで、出演者は5人のメンバーのみ。一人が複数の役を演じる群像劇としてチョンマゲも本格的なチャンバラもない表現で歴史の偉人を現代に生きる若者の姿に重ねた演出により、全21公演で1万5000人を超える観客を動員した人気作品となりました。

そして2019年5月、その伝説の舞台が15年ぶりに返ってきます。今回はミュージカル『刀剣乱舞』をはじめ、様々な映画やドラマで活躍する実力派俳優の「崎山つばさ」が主演を務め、過去に戸次重幸が演じた「シゲ」の役に挑戦します。
様々な舞台やドラマで活躍中の「鈴木裕樹」はかつての大泉洋が演じた「土方歳三」と対峙し、どのようなキャラクターも演じることができる変幻自在の俳優「磯貝龍乎」は、当時の森崎博之が演じた「近藤勇」と向き合います。国内外と多くの映画祭でその実力を評価されている「木ノ本嶺浩」は音尾琢真が演じた「沖田総司」に情熱を重ね、劇団プレステージの中核メンバーにして声優としての顔も持つ「株元英彰」は安田顕が演じた「芹沢鴨」を踏襲します。
この平均年齢30歳の実力派若手俳優5人が、15年前の平均年齢30歳だったTEAM NACSに挑みます。
また、演出にはTEAM NACS SOLOPROJECTでも縁の深い福島三郎氏が担当し、現代に合わせたアレンジを施しつつも、オリジナルの魅力を存分に伝えていきます。

初回の公演に先駆け、2019年6月6日（木）、東京都品川区の品川プリンスホテルステラボールにて、
囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

登壇したのは、佐藤重文／山南敬助／吉田稔麿他を演じる崎山つばささん、土方歳三／坂本龍馬他を演じる鈴木裕樹さん、近藤勇／宮部鼎蔵他を演じる磯貝龍乎さん、沖田総司／桂小五郎他を演じる木ノ本嶺浩さん、芹沢鴨／古高俊太郎他を演じる株元英彰さん（劇団プレステージ）の5名。

本作の見所はどこでしょうか

崎山さん「今回「TEAM NACS」さんの作品という事で、稽古の中ではTEAM NACSさんを尊敬しつつも、自分達で出来る「LOOSER」というのを突き詰めながらやってきて、その中で遊びだったり真剣な所だったり、5人の世界観が稽古場で生まれて、後は劇場でやるのみとなっていますので、その5人が色んな役になる所だったり、葛藤だったりという所を見て頂ければなと。頑張ります。」

鈴木さん「今、つばさも言ったんですが、男5人だけしか出てこないお芝居なので、その5人が一人あたり、ホントに何役やるんだろう？5役、6役…もっとかもしれないというような、その辺も見所になるのではないかと思うので、是非、楽しみにしていて頂きたいです。」

磯貝さん「早替えとか物凄い速さでやったり、一人の人が何役もやるという、普段生活している中では考えられない事をやる訳ですね。僕は今、不安でしょうがないです。そんな中、この5人で良かったなと思うのは、どれだけミスしても凄くカバーしてくれるというか。出来る所は頑張ります。」

木ノ本さん「TEAM NACSの皆様がやられたこの「LOOSER」、非常に熱量が高く、熱量だけでなく物語も凄く分厚くて、見る角度によって色々と見え方が変わってくるので、5人にしか出来ない「色」があるんですけども、5人の中で「色」を分けてみると非常に濃いモノが、ドラマが沢山ありますので、其処も見て頂けると非常に嬉しいなと思います。」

株元さん「15年前にTEAM NACSさんがやられたこの「LOOSER」という舞台を勿論、やるとなって、TEAM NACSさんのチームワークだったりとか、その時の衝撃というのは見た人は多分、覚えていると思うし、僕達の事は誰も知らなくても、TEAM NACSさんを好きな人が観に来る可能性もあるので、その人達も裏切らないようにというか、TEAM NACSさんの良い所は踏襲して、だけど今のこの5人だからこそ出来る「LOOSER」に仕上がったと思っています。なので、いち早くお客様の目の前で披露したいというのが僕の中ではいっぱいです。」

この5人で他の時代を演じるとするならどの時代が良いですか

磯貝さん「原始ですね。僕等デジタル世代というか、携帯も無い、火を点けるモノも無い、そんな中色んな物を切磋琢磨乗り越えて僕達は何が出来るか、習った理科とか薄っぺらい化学で電気を作ったりして…。で、乗り越えて行くという…芝居です。」

鈴木さん「逆に未来とか面白そうだよね。5人全員宇宙人とか。」

木ノ本さん「真空の宇宙だから無音の演技とか。」

崎山さん「TEAM NACSさんの結成のお話とかやりたいですね。大学時代の。」

磯貝さん「僕、北海道出身なんですけど、初めて大泉さんを見たのが「どさんこワイド（札幌テレビ放送）」という番組で、大泉さんが黒いセーターを着て、乳首の所に穴を開けて夕方5時に出てきたんですよ。そのお兄さんがまさかこんなに大スターになって、同郷として凄い誇らしいです。」

来場者へのメッセージをお願いします

崎山さん「TEAM NACSさんが2004年に上演して、15年の時を経てもう一度、現代で再演するという事は凄く意味のある事だと思いますし、今回、初めて舞台を観る方もいらっしゃると思いますし、そういう方が混在する中で一つの作品を観て同じ時間に感動して貰える様なそんな時間になったらよいなと思っていますので、気負いせずに腹を抱えて笑う所は笑って、泣ける所は泣いて自由に楽しんで頂ければなと思います。」