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東京2020パラリンピック1年前当日イベント開催!カウントダウンセレモニー編

東京2020組織委員会は東京2020パラリンピックの開催まで1年前の節目となる2019年8月25日(日)に大会開催機運を盛り上げるため、東京2020パラリンピック1年前当日イベントを開催しました。
東京都渋谷区のNHKホールと代々木公園にて行われたイベントの様子をお伝えします。

【東京2020パラリンピック1年前当日イベントの様子】

「東京2020マスコットロボット ソメイティ」

先日発表された「東京2020マスコットロボット ミライトワ」に続き、東京2020パラリンピックマスコットのソメイティのマスコットロボットが御目見え。
1年前カウントダウンセレモニーの僅か3日前に完成したばかりというこのマスコットロボットはミライトワタイプと同じくロボットが大会期間中に様々な場面で人々に寄り添い役に立つ姿を見せるとともに、大会を契機としたロボットの社会実装の推進に繋げることを目的としたプロジェクト「東京2020ロボットプロジェクト」の第2弾プロジェクトとして様々な方をお迎えする東京2020マスコットロボットとして東京2020組織委員会とトヨタ自動車株式会社が開発したものです。
身長はミライトワとほぼ同じ約600mm体重は未計測との事ですが、ミライトワタイプよりはやや重めとの事。

眼となる部分にはミライトワと同じく有機ELパネルが使用され、表情も複数パターン出力可能。
大きな特徴として、ソメイティの名前の由来の一つである「ソメイヨシノ」の桜の花びら模様を表示する事も。

音声認識機能を備えており、話かけると様々な反応を示します。基本的にはミライトワと同じ様な仕様との事ですが体形がミライトワタイプと異なり、内蔵バッテリーが納まり切らず背中側を膨らませマントでカモフラージュするというデザインや素材的にも開発陣は大変苦労された様子です。また、ミライトワタイプで額の市松模様部分に搭載されていたカメラが、ソメイティタイプではデザイン的に搭載出来る場所が無い為、何とか搭載したいと開発担当者は仰っていました。

大会関連施設等にて選手や観客を歓迎するほか、子どもたちが東京2020マスコットロボットを通じて新たな形で大会を楽しめる企画を検討されている本プロジェクト、2体の活躍を期待しましょう。

【東京2020パラリンピック1年前カウントダウンセレモニー】

夏休みも終盤に差し掛かった日曜日のNHKホールには、およそ3000人の招待者と約150名の報道陣が詰めかけました。時計の針が16:30をさすと、いよいよこの日のメインイベントとなる「東京2020パラリンピック1年前カウントダウンセレモニー」が開演。

『オープニング』

場内が暗転し、静まり返った中、ピンスポットに照らされて登場したのは東京2020パラリンピックマスコットのソメイティ。
舞台後方をソメイティが指差すと、ステージ上のLEDモニターにこの場が初公開となる東京2020パラリンピックで実施される全22競技にソメイティが取組むアニメーション映像が流されます。

アニメーション映像が流れ終わると、続いて舞台上手からパラ走り幅跳びのパラリンピアンでリオデジャネイロ2016大会で金メダル(T64クラス)を獲得、8m48cmという世界記録の現保持者であるドイツのマルクス・レーム選手が登壇。

リズムに乗せて客席の手拍子を煽るレーム選手。
手拍子の速度が最高に達した瞬間、ラッパーでシンガーソングライターのKREVAさんが登場。

日本ボッチャ協会公認応援ソング「居場所」をDJ・ドラムと共に重厚なパフォーマンスを披露します。

曲中から、ボッチャのパラリンピアンでリオデジャネイロ2016大会で銀メダルを獲得した廣瀬隆喜・杉村英孝両選手が登場。
迫力の競技映像と共に楽曲を盛り上げました。
「東京2020パラリンピック開催まで後1年、皆で応援しに行きましょう!」と力強くコメントを伝えるKREVAさん。

『代表・来賓挨拶』

続いてMCの進行の下、登壇者が入場。

東京2020組織委員会の代表挨拶として、会長の森喜朗氏から挨拶が。

森会長「いよいよ来年の丁度この日が開幕の日でございます。東京2020大会は、オリンピック大会とパラリンピック大会の両大会を統合して準備・運営をしていく史上初の大会となります。そのビジョンを私共は「共生」と謳っております。障害の有る無しに係わらず誰もが輝ける機会を得られ、互いの個性を尊重し認め合える共生社会の実現は東京大会のビジョンそのものであります。東京2020パラリンピック大会は、夏季大会としては史上初、同一都市での2度目の大会という事になります。2度目の東京だからこそ守って来た信条があります。それはパラリンピックにオリンピックと等しく力を注ぎ、大会を成功に導くということであります。ジョン・レノンの有名な言葉「一人で見る夢はただの夢、皆で見る夢は現実になる」があります。理念が理想の社会を作り上げます。2度目の東京だからこそ、オリ・パラ一体となって、共生社会の実現を皆さんと共にしっかりと追いかけて行きたいと存じます。」

続いて東京都を代表し小池百合子東京都知事の挨拶。

小池知事「パラリンピックまで後一年、「1Year to Go」となりました。私自身もボッチャを始め、22の競技を自分で楽しんでみたり、応援したり、見たりという事で目の前でパラリンピックの競技を拝見しまして凄いものだな、人間の力というのは本当に無限だなと感動を何度も覚えた訳でございます。是非、魅力あるスポーツが沢山ございますので是非、会場で御覧頂ければと存じます。さあ皆さん、パラリンピックの成功なくして2020大会の成功は無い。この事は私も何度か申し上げて参りました。大会を跳躍台としてパラスポーツを根付かせる、そして障がいのある方も無い方も誰もが活躍出来るダイバーシティ・東京を実現させて参りたいと考えております。皆様と力を合わせまして成功に導くと共に末永く記憶に残る、そのような大会にして参りたいと存じます。」

次に来賓挨拶。日本政府を代表し菅義偉内閣官房長官から。

菅官房長官「今から50年以上前、1964年に東京でパラリンピックが開催をされました。来年は史上初めて同じ都市で2度目となる夏季パラリンピックを開催する事になります。パラリンピックの成功なくして東京大会の成功は無い、この考え方に基づいて国としても環境整備に全力を尽くして参ります。私も先程、ボッチャを体験させて頂きました。分かりやすいルール、誰もが親しみ易い競技であると同時に緻密な戦略と正確にボールを投げる集中力が求められる素晴らしい競技だと思いました。是非、来年のパラリンピックでは、より多くの方に障がい者スポーツを知って頂き、競技会場が観客で埋め尽くされる事を期待を致します。そしてアスリートの挑戦する姿に世界中の方々と一緒になって感動し、史上最高の大会となる様盛り上げて行きましょう。」

続いて、国際パラリンピック委員会(IPC)を代表し、ドゥエーン・ケール副会長の挨拶。

ケール副会長「東京2020一年前、今、私はこれ以上無いという程、興奮して楽しみにしております。大会準備は極めて順調に進み、会場はどこも素晴らしく、パラリンピアンの一人としてこの東京の美しい景観を選手村から眺める選手達を少し羨ましく思います。素晴らしい条件と設備が整った東京2020パラリンピック大会は選手が人間の限界をチャレンジするという競技パフォーマンスの意味でも最高の物となる事でしょう。会場で家族で観戦する方々にとっても、適切な価格設定をしてチケットの販売を開始しました。多くの方が会場に足を運んで下さると期待しています。パラリンピック大会は家族全員で観戦出来るチケット価格の数少ない大型国際大会の一つです。比類無いパラリンピック大会の為の要素は全て揃っています。だからこそ私はロンドン2012の成功を上回り、東京が過去のどのパラリンピック大会よりも、社会を変革する力を持つと確信しております。私は東京2020大会が日本社会を永遠に変え、生涯の有無に係わらず、全ての世代にとって大きなレガシーを残すものになると確信しています。来年大会にてお会いするのを心より楽しみにしております。」

『ジャパンパラリンピックデー宣言』

続いてジャパンパラリンピックデー宣言へ。

日本障がい者スポーツ協会日本会長・日本パラリンピック委員会(JPC)会長の鳥原光憲氏から挨拶が。
鳥原会長「これまで本当に多くの方々の御尽力の御蔭によりまして、パラリンピックの準備も
順調に進んで今日、この日を向かえる事が出来ました。私たちもこれからの1年、特に満員の観客と日本選手団の大活躍を目指してファンの拡大と日本選手団の強化に一層努力して参ります。本日此処で「ジャパンパラリンピックデーの」宣言をしたいと思います。」
と挨拶し、いよいよ宣言へ。

『「ジャパンパラリンピックデー」宣言私たちは、本日を、東京2020パラリンピック競技大会に向けた機運の盛り上がりをはかる重要な契機と心に刻み、「ジャパンパラリンピックデー」と定めて、国民の皆さまのパラリンピックに対する関心・理解の一層の広がりにつなげてまります。また来年以降もこの日を「ジャパンパラリンピックデー」と定めることにより、
東京2020パラリンピック競技大会の機運の高まりをパラリンピック・ムーブメントにつなげ、大会のレガシーとして発展させていく所存です。以上から、毎年8月25日をパラリンピックの記念日とし、「ジャパンパラリンピックデー」を本日創設することを、ここに宣言します。」

宣言を終え感想を問われると、車いすテニスの国枝慎吾選手は、
国枝選手「8月25日を来年もその後も、皆さんに思い出して頂けるような、そんなパラリンピックに来年はしたいと思っています。僕自身も頑張ります。」

同じく車いすテニスの上地結衣選手も
上地選手「これまでにも自分の競技と向き合って、東京2020パラリンピックに向けてトレーニングを積んで来ましたが、この度、「ジャパンパラリンピックデー」が創設された事により、さらにそこからパラリンピックへのカウントダウンが始まるというような、身の引き締まる思いです。」
とコメントされました。

『東京2020パラリンピック聖火リレーPR&ランナーユニフォーム発表』

続いては東京2020オリンピック聖火リレーに続いて行われる、東京2020パラリンピック聖火リレー(以下パラ聖火リレー)のPR。

ステージ上には、東京2020聖火リレー公式アンバサダーで射撃の2004アテネ大会・2008北京大会・2012ロンドン大会出場のパラリンピアンの田口亜希さんが登壇。

一人だけの登壇か?と問われると、田口さんの呼び込みで同アンバサダーで女優の石原さとみさんと、お笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんと富澤たけしさんが登壇。
3人が身に着けているのは、本邦初公開となるパラ聖火リレーのランナーユニフォーム。

「Share Your Light/あなたは、きっと、誰かの光だ。」という今回のパラ聖火リレーのコンセプトに基づき、人と人、人と社会が繋がることで生まれる輝きを大会ルックである市松模様をもとにデザインがなされており日本全国から集められる聖火が繋がっていく様や「3 人1 組のランナー」で集結していく想いや熱意を、途切れることなく繋がっていくことから縁起の良い柄とされてきた市松模様によって表現しています。そしてこの市松模様をパラリンピック聖火リレーエンブレムから発せられる「光」に喩え、グラフィカルに表現。ひとりひとりの個の光は出会うごとにその輝きを増し、ひとつに集結することで新しい調和の光となります。そして、その調和の光が展開することによって、来るべきパラリンピックへの期待や祝祭感を最大限に高めていくという物。

着用した感想をそれぞれに聞くと、初めてパラ聖火リレーのランナーユニフォームに袖を通した石原さんは
石原さん「初めて着たんですが、個人的に心臓に向かって暖かさであったり、光だったり、優しさであったり、包み込むような安心感であったり、何だか体温を感じるデザインだなと思って凄く素敵だなと思いました。」
と感心の様子。

富沢さん「オリンピックの聖火のユニフォームは、凄く力強さを感じたんですけど、これはちょっと優しいかなと。相方が着ていると、ちょっと「ドラミちゃん」みたい。」と伊達さんを持ち上げます。

そしてパラ聖火リレーの概要が発表されます。
東京2020オリンピック聖火リレーとの大きな違いとして、日本国内47都道府県全てで採火が行われ、パラリンピック発祥の地である、英国はストークマン・デビルからの聖火も加わって東京を目指すというもの。
大会史上初めて3人1組でのリレーとなり、しかも原則初めて出会う人同士という事で

石原さん「そこで生まれる感情だったり、出会いだったり考え方の違いだったりして、色んな刺激があると思います。ランナーだけでは無く、ご家族方やサポーターの皆さん、皆が新しい出会いがあってその日だけじゃなく、その後も心のレガシーとか残っていく物があると思います。」と、パラ聖火リレーの意味を説きます。

パラ聖火リレーにも注目して欲しいとMCから話を振られると

富澤さん「”ちょっと何言ってるか分からない”ですけど…盛り上げたいと思います。」
伊達さん「何が分かんないんだよ!こういう場では言っちゃいけないの!もう全てさとみちゃんの言う通りですね。とにかく、盛り上げるために我々一所懸命頑張りたいと思います。」
としっかり笑いを獲るお二人。

最後にまとめの言葉として
石原さん「オリンピックからパラリンピックの聖火リレーがスタートします。そのオリンピックからの熱をもっともっと熱くさせるきっかけになるのが、各都道府県がそれぞれの方法で火を灯すイベントや聖火リレーだと思います。なので一年前それぞれが一緒に高め合いながら、自分の地元がどういう事をするんだろうとワクワク期待しながら一緒に作り上げていけたらなと思います」とコメントし、PRをされました。

『東京2020パラリンピックメダル発表』

そしていよいよ今カウントダウンセレモニーのメインイベント、東京2020パラリンピック入賞メダルの発表。
まず、「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」の映像がスクリーンに流れます。

続いて、ゲストとして、東京2020大会入賞メダルデザインコンペティションの座長を務めた宮田亮平文化庁長官、同じく副座長を務めた東京2020組織委員会・アスリート委員会委員長でマラソン女子の金メダリストの高橋尚子さん、そして同じく審査員を務めた東京2020組織委員会・アスリート委員会副委員長で競泳男子で計6大会に出場し21個のメダルを獲得したレジェンドパラリンピアン、河合淳一さんが登壇。
更にパラリンピアン代表としてレーム選手、国枝選手、上地選手も加わります。

メダル審査を終えた気持ちを問われると

高橋さん「 メダル審査会の一員として係われた事、この様な素晴らしい発表の場所に立ち会えた事、心から嬉しく思います。421の応募作品の中からデザインは勿論、想いやコンセプト、また立体デザインにした時の感触や肌触り、多くの議論をして選ばれたメダルは唯一無二の物になったと思います。また開催1年前の発表という事で選手の皆さんのモチベーションに繋がると共に、全ての皆さんが楽しみになるパラリンピックになる事を心から期待したいと思います。」

次に、アスリートにとってメダルとはどんな存在か?と問われると、
上地選手「自分自身が積み上げて来た物を形として残せる物という感じなんですけども、それとはまた別に応援してくれる方々、見に来てくださった方々に見てもらって触って貰ってこそのメダルだと思うので、私もメダルが獲れた時には是非皆さんと喜びを共有出来る様な時にしたいなと思います。」

そして、ここでメダルのデザイナーの発表。
今回メダルをデザインしたのは、デザイナーの松本早紀子さん。

いよいよメダルの発表へ。登壇者と客席の招待者で5秒前からカウントダウン。
ゼロになると共にステージ中央の迫が持ち上がり、3つの輝くメダルがお披露目。
続けてステージ上のモニターに東京2020パラリンピックメダルのコンセプト映像が流れます。

改めてこのメダルデザインに込めた思いを問われると

松本さん「このメダルは人々の心を束ねて新しい風を吹かせる扇をモチーフとしたデザインとなっています。来年開かれる東京2020パラリンピックの舞台でアスリートの皆さんの胸に沢山の方々の想いが篭ったメダルが輝く姿を今からとても楽しみにしています。」
と来年を楽しみにしている様子。

そして河合さんにメダルのレプリカに触れてもらうと、

河合さん「扇の形のデザインが先ず、触って分かるというのが素晴らしいなと思いますし、表面の「アギトスマーク」がしっかりと浮き出ていて、触って分かる様になっています。更にアルファベットで点字で「TOKYO2020」としっかりと書かれていて、これが東京大会のパラリンピックのメダルであるとよく分かります。特に我々が注目した所は金・銀・銅のメダルは同じデザインになりますのでどうしても視覚障がいの選手にとっては、複数メダルを獲得すると、どの色のメダルか分からないというのが課題があり私も昔、複数を獲った時に分からなくなっちゃって匂いで確認するとか、重さで確認するとか、そういう時が有りました。今回、メダルの側面に小さな窪みを作って、窪みの数でメダルの色が触れて分かるという工夫をしながら、どんな障がいのある方にも分かりやすい素晴らしいデザインを選ぶ事が出来ました。」

メダルを目の前にしたアスリートに感想を聞くと、

国枝選手「凄くカッコイイデザインですね。今すぐにコレを首にかけたい所ですけど、あと一年待って最高のプレーをして是非、和のデザインの金メダルを首にかけられる日を夢見たいなと思います。」

レーム選手「とても素晴らしくて美しい物だと思っております。この金メダルを私も是非勝ち取って帰りたいと思いました。デザインについても沢山の想いが篭っていると思いました。もしこれを持ち帰る事が出来れば、私は日本の一部を持って帰る事が出来るんだなと思いました。今、メダルを拝見して、是非、金メダルを勝ち取りたいと改めてモチベーションが高まった所です。」
とテンションを上げる両選手。

『クロージングパフォーマンス』

カウントダウンセレモニーの最後を締め括るのは豪華なクロージングパフォーマンス。

MCの呼び込みで、石原さん、サンドウィッチマンの伊達さん・富澤さん、国枝選手、上地選手が再度登壇。

そしてこのクロージングの進行を務めるのは、NHK総合テレビにて毎週金曜日に
放送されているバラエティ番組「チコちゃんに叱られる!」からチコちゃんが登壇。石原さんは特に大興奮の様子。
訳の分からないボケをかましているから、時間が押していると伊達さんと富澤さんに文句を言うチコちゃん。また「ちょっと何言ってるか分からない」の富沢さんのネタを実に上手く使うチコちゃんに登壇者一同もタジタジ。

田口さんも舞台下手より登壇し全員揃った所でチコちゃんからクイズが出題されます。

『パラリンピックの「パラ」って何?』
……実はこの問題、東京2020パラリンピック1年前当日イベントが行われた週の8月23日(金)に放送された回の中で一度出題されたモノで、OAを見ていれば答えが分かる筈とチコちゃん。

OAを見た人~!と客席にチコちゃんが問うと多数の手が上がる中、伊達さんが出した答えは「パラダイス」富澤さんは「パラパラ漫画」石原さんは「パラシュート」と様々ですが、勿論、お約束通り「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と番組内の如くチコちゃんに叱られる3人。

答えは「パラプレジア(下半身麻痺)」ですが、不正解の3人以外にも国枝選手は「僕は先日の放送で知りました」と答え、上地選手は「知っていた」と様々な反応が。

そしてチコちゃんが「これを見てちょうだい」とモニターを指差すと、25日の新聞各紙に掲載された全面広告がズラリと表示され、「ねぇねぇ、知ってる?パラの開会式って、凄いらしいよ。」の宣伝文句が踊ります。

いよいよ最後を飾るのはパラリンピックを盛り上げるスペシャルライブ。

写真提供:Tokyo2020

写真提供:Tokyo2020

写真提供:Tokyo2020

写真提供:Tokyo2020

アーティストの椎名林檎さん、ラッパーのMummy-Dさん(RHYMESTER)、2016リオパラリンピック閉会式で話題となった、ダウン症のダンサー峰尾紗季さんと鎗田雄大さんによる約1分30秒のステージが繰り広げられます。
パフォーマンスを終え、再びチコちゃんが登場。
1分半のステージは短過ぎじゃない?とチコちゃんから問われると、
椎名さん「これから、これを叩き台に皆さんで開会式を作って行きたいと思っております。」と意味を含んだコメントに「チコも開会式に出たい!」とせがむチコちゃん。

Mummy-Dさんから「さっきから話を聞いているとラッパーより口が悪い」と突っ込まれると、「”チコラップ”は色んな人の後押しで支えられているから。小池百合子も味方だから大丈夫なの」と色々な意味で凄みのあるチコちゃんの返答に笑いの止まらない一同。

盛り沢山の内容でカウントダウンセレモニーは幕を閉じました。

【東京2020聖火リレー公式アンバサダー囲み取材】

カウントダウンセレモニー終了後、ホール内ロビーにて東京2020聖火リレー公式アンバサダーの田口さん、石原さん、伊達さん、富澤さんの囲み取材が行われました。

全国に被災地はあるが、パラ聖火リレーを通じてどの様な思いになって欲しいですか。

伊達さん「僕らの地元の宮城県を含め東北の被災地も採火の地になる訳ですけども、そういったイベントも各所で行われるので、まず一つそこで大きく盛り上げて頂いてそれが一つの灯になる訳なので凄く楽しみでもあります。」

富澤さん「辛い事とかいっぱい有りますので、そういう事に参加して希望というか、明るい気持ちになってくれればなと思います。」

パラリンピックを通じ、大会終了後に社会にこうなって欲しいと望む事はありますか。

田口さん「今回のパラ聖火リレーのコンセプトが「Share Your Light/あなたは、きっと、誰かの光だ。」。自分が何かする事で誰かを輝かせられる力になれるんだというのが、この聖火リレーには含まれていると思うんですね。パラリンピックはスポーツイベントであるんですけども、やっぱり皆さんと一緒に共生社会という物を考えていけるきっかけだと思うんですね。共生社会と言うと、どうしても健常者が障がい者を助けるとか、優しくするというイメージを持たれるかと思うんですけど、そうでは無くて、お互いが出来る事で思いやったり助け合ったりするのが共生社会だと思うんですね。2020年はパラ聖火リレーを含めて共生社会を考えるキッカケになるんじゃないかと思います。」

石原さん「今回それぞれがそれぞれの地で火を灯し、3人一組で聖火リレーを走るという事もそうなんですけど、新たな出会いという物にとてもフォーカスされている感じがして、そこで生まれる絆だったり、新たな価値観だったり、考え方だったり。それはランナーの方だけじゃなく、本当に聖火リレーって、一人一人「あなた自身が主役」というのがテーマとしてあるので、それぞれの立場で参加して頂いてそこで出会った縁だったり、想いだったり、生まれた感情だったりという物がその日限りじゃなくて、その先も未来に繋がるレガシーとして残っていったら良いなというのは凄く思いますね。」

注目している競技や見てみたい競技はありますか。

伊達さん「僕等は特にウィルチェアーラグビーも見たいし、車いすバスケットも日本は強いし、後ボッチャ。あれは面白いですね。」

田口さん「私は全部みたいですね。実際、今まで自分がパラリンピックに出ている時って、怖くて見れないんですよ。自分の試合が終わるまでは、もし負けた所とかを見ると、そのイメージが付いてしまったり不安になるが怖いですし、力が入り過ぎてしまうので。射撃もそうで、自分の試合の前に行われる射撃の試合って実は見ていなくて。ですので今回の2020大会は全てを見たいです。」

石原さん「この間、パラリンピアンの皆さんとご飯を食べたんですね。選手の方達と色んなお話を聞くと、どんな思いで何がキッカケでとか。後、競技自体の楽しみ方ってあるんだなと思って。知らないとこのワクワク感はもしかしたら感じられないかもしれない。射撃や310kgの世界記録を出したパワーリフティングのシアマンド・ラーマンさんとか、生で見たら凄い迫力だろうなと思ったりとか、体重別に階級があって、そういうのも知って行くと見方が分かったり、それこそ色々なルールがある事を知ると面白いとおもいます。」

富澤さん「アーチェリーも足で弓を引いたり、生で見ると本当に的が点なんですよ。あれも見てみたいですね。」

伊達さん「マット・スタッツマンという選手が注目です。」

チコちゃんが好きとの事ですが、生で叱られた感想をお願いします。
また改めてオリ・パラと聖火リレーアンバサダーとなって出来た心境はいかがでしょうか。

石原さん「本当に毎週見ています。正直言うと一昨日の番組も全部見ていたので、答えは全部分かっていたんですけど、とにかく叱られたくて。分からないふりをして一ボケをするという悲しさがあったんですけど、今日チコちゃんに会えて嬉しかったです。
普段、女優業をしていただけだと、絶対に出会わない方達に出会わせて頂いて、自分は”人の人生、ストーリーが好き”なんだなと思いました。漠然とスポーツの観戦は好きで面白いと思うんですけど、人にフォーカスして如何いう気持ちで挑んでいるかとか、何を目標にしているかとか自分は心底、人の想いだったりこれまで歩んで来た人生だったり、これから歩んで行く先や人の中身が好きなんだなと思いました。」

『東京スカイツリー®スリーアギトスレーザーマッピング&特別ライティング』

東京2020 パラリンピック競技大会1年前キャンペーンの開始日である8月12日から、レーザーマッピングによる東京2020 パラリンピックまでの残日数の表示を天望デッキに行うとともに、パラリンピックシンボルである赤・青・緑のスリーアギトスをイメージした特別ライティングを実施しています。

このたび、来年開会式がスタートするちょうど1年前(8月25日20:00)を記念し、残日数表示にかわり、スリーアギトスの表示を初めて行っています(9月6日まで)。

2020年、熱狂の祭典まで後一年です。

【東京2020パラリンピックメダルデザイン記者会見】

同じくホール内ロビーにて東京2020パラリンピックメダルデザインの記者会見が行われました。

会見には、東京2020大会入賞メダルデザインコンペティションの座長を務めた宮田亮平文化庁長官東京2020組織委員会副事務総長の古宮正章氏、そして東京2020パラリンピックメダルデザイナーで株式会社博報堂プロダクツ・プレミアム事業本部・プロダクトデザイン部・プロダクトデザインチームのデザイナーの松本早紀子さんが登壇。

先ずは宮田文化庁長官からの挨拶。

宮田長官「私、文化庁長官を拝命していますが、実際は金属造形家でございます。よってオリンピック・パラリンピックメダルに関しては相当ウルサく、徹底して完成に持って行く事が出来ました事をあえて報告させて下さい。此れは世界で唯一無二という事で、正しく芸術品であると私は思っています。製造には800トンのプレス機で4回プレスしています。皆さん、判子を1回押してもう1回同じ所に押すと必ずダブるでしょ?絶対にダブらない。その日本の素晴らしい金属造形技術という物を駆使して、デザイナーの松本さんの平面のデザインを如何に日本の自然の和の美しさにしていくか。同じ高さは一つも無いです。全てに変化を持たせました。松本さんの思いをレリーフという立体造形の中で作らせて頂いたという事でございます。オリンピックメダルと大きく違うのは、パラリンピックメダルは表面と裏面、両面にしっかりと開催国のデザインが表現出来るという事で、「扇」をテーマとして、表面と裏面の実に上手い連携が取れた形が作られています。」

続いて松本さんからのコメント。

松本さん「今回、このような歴史的な大会で選手の方々が長年目指して来た努力の証のようなメダルをデザインさせて頂ける機会を頂けた事に大変感謝をしております。また光栄に思っております。採用のご連絡は電話で頂きました。私は会社に務めておりますので、その時は仕事をしておりまして、突然連絡が入って「採用です」というお話を伺ったんですけど、頭が真っ白というか、自分の事じゃ無いんじゃないかな・・・と思って、「ああそうですか。は~すごいっすね~。」みたいに凄い他人事のような感じで受けとった記憶がございます。その時は電話を切って呆然としていたんですけど、仕事があったので1回忘れようと思ってその後は仕事をしていました。会社に所属しているという事で、今後迷惑をかけてしまう可能性もございましたので一番上の社長にだけついこの間お知らせをした形です。会社の人達も知らなかったので、さっき携帯を見たら「お茶をこぼしたよ!」とLINEが入って、私を知っている人はビックリしていると思います。」

さらに宮田長官から
「私がカウントダウンセレモニーの大舞台で言いたかったのは、「オレがやりたかった!オレにやらせろ!!」って本当はよっぽど言いたかったんですけど、ああいう”全国放送”なので、ちょっと言えなかったんですけども、本当は私が作りたかったというのが本音でございます。でも、松本さんの素晴らしいデザインがございましたので、皆で全力で素晴らしい最終的なフィニッシュの形にさせて頂きました。」と本音を暴露するシーンも。

「メダルデザインについて」

松本さん「メダルのコンセプトは「人々を束ねて世界に新たな風を吹き込む「扇」をモチーフとしたデザインで、3つのコンセプトワードがあり「世界に吹き込む新たな風」「人々の心を束ねる要」「生命力」となっています。」

松本さん「1つ目の「世界に吹き込む新たな風」は、アスリートの方は世界に大きな影響を与える、そういった存在なのではないかと思っています。その影響力という物を「新たな風」というワードで表現をさせて頂きました。メダルデザインに踏襲するにあたって、日本らしさのある「扇」をモチーフとして「新たな風」を表現させて頂いています。

2つ目の「人々の心を束ねる要」ですが、扇の骨を束ねる留め金具の部分を「要」と言い、パラリンピックの中で大会を扇に置き換えた時、要の部分こそがアスリート自身なのではないかと私は考えました。私がメダルデザインを考える上で特に重要視したかった所が、メダルを受け取るアスリートの方自身が主役になれる様なメダルを作りたいという風に考えました。そういう事もあり、アスリートを表現した要というのは、特に重要だと思っておりまして、実際のメダルにも要を配置しています。要は他の面よりも突出した形状になっておりまして、メダル表面で一番出ている部分になるので、触った時に凄く小さいんですけども、その存在が大きく分かる様な物になっていて、それこそがパラリンピックの中の選手ではないかと私は思っています。

3つ目の「生命力」は、これは世界で応援する人々の心を表しています。応援したいという気持ちですとか、エネルギー、そういった物を生命力という言葉に置き換えまして、それをモチーフにするにあたって日本に生きる自然、岩・花・木・葉・水で表現しました。こちらの表現をデザインの中では凄く写実的なグラフィックのレリーフで表現しているんですが、今回のパラリンピックのメダルを受け取るアスリートの皆さんは様々な障がいをお持ちの方がいらっしゃると思ったので、ただ見た目で美しいというだけでは無く、触った時にデザインが分かる様な、触って喜んで貰える様なデザインにしたいと考えまして、演出の為にあえて写実的な形状とそれぞれに違うテクスチャーデザインをさせて頂いております。」

松本さん「ユニバーサルデザインという観点から言いますと、メダル側面に小さな丸い凹みの数によって、金・銀・銅が分かるような仕組みにもなっています。」

松本さん「人々の心を表した自然のグラフィックと、アスリートを現した要のデザインを私が配置するにあたって、自然のグラフィックが一点に交わるようなデザインになっておりまして、その一点に交わった先に要の丸が来る様になっています。ここで現したかったのは、世界中の人々がアスリートに向ける視線という物とアスリートが世界に向ける視線をこのグラフィックによって表現しています。今回のデザインで難しかった部分としては、私が今まで金属加工について経験が無かったので、どういう風に自分のデザインを表現していったら良いのかという所や不安点が多々あったんですけども、その点を宮田長官を始め、造幣局の皆さんにもご協力を頂きまして、長年色んな人にずっと持って貰いたいという所を燻しを使って表面の劣化が目立たない様な表現にしたり、より輝きを増す様な表現の仕方であったり、様々なアドバイスを受けて私が想像していた以上に美しいメダルのデザインになったのだなと感じています。またこのメダルが都市鉱山から生まれたというのもございまして、実際に出来上がったメダルの出来栄えを見て、沢山の気持ちが篭っているからこそ、今の輝きが有るんじゃないかという風にとても感じました。一年後のパラリンピックで実際にアスリートの方に手にとって見て頂きたいなという風に思っています。」
と松本さんは話されました。

いよいよ発表されたメダル。最初に首にかけるアスリートは一体誰なのか、楽しみですね。

『東京2020パラリンピックメダル仕様』

<本体重量>(リボン及び取付けピンの重量は含まない)
金:約526g
銀:約520g
銅:約430g

<厚み>
最小部分:7.5mm
最大部分:10.7mm

<直径>
85mm

<素材>
金:純銀に6g以上の金メッキ
銀:純銀
銅:丹銅(銅95:亜鉛5)

<メダルリボン>
メダル本体上部への埋め込み式
リボン長:475mm

<側面刻印>
メダル側面には、各競技名・種別名・性別・種目名が英語で刻印
また、金・銀・銅のメダルの違いが触れて分かる様、金メダルには1つ、銀メダルには2つ、
銅メダルには3つの円形の窪み(直径3.2mm、深さ0.25mmの正円)を施している

<メダルデザイン>
表面、裏面共に東京2020大会入賞めだるデザインコンペティションにより選定されたデザイン

<メダル製作個数>
金・銀・銅を合わせて約2500個

『表彰状』
なお入賞者(1位~8位)にはメダルの他に美濃手すき和紙を使用した表彰状が進呈されます。

 

【東京2020パラリンピック1年前カウントダウンセレモニー開催概要】

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<日時>
2019年8月25日16:30開始

<会場>
NHKホール

<登壇者>
『主催』
森喜朗:東京2020組織委員会会長
小池百合子:東京都知事

『来賓』
ドゥエーン・ケール:国際パラリンピック委員会(IPC)副会長
鳥原光憲:日本障がい者スポーツ協会日本パラリンピック委員会(JPC)会長
菅義偉:内閣官房長官

『東京2020パラリンピック聖火リレーPR&ランナーユニフォーム発表』
田口亜希:東京2020 聖火リレー公式アンバサダー
石原さとみ:同上・女優
サンドウィッチマン(伊達 みきお・富澤 たけし):同上・お笑いコンビ

『東京2020 パラリンピックメダルデザイン発表』
松本早紀子:東京2020 パラリンピックメダルデザイナー
宮田亮平:文化庁長官、金工作家、東京2020 大会入賞メダルデザインコンペティション審査会座長
高橋尚子:東京2020 大会入賞メダルデザインコンペティション審査会副座長
河合純一:東京2020 大会入賞メダルデザインコンペティション審査会審査員
マルクス・レーム:陸上競技/リオデジャネイロ2016 大会 金メダル
上地結衣:車いすテニス/リオデジャネイロ2016 大会 銅メダル
国枝慎吾:車いすテニス/リオデジャネイロ2016 大会 銅メダル

『オープニングパフォーマンス』
KREVA:アーティスト
*レーム選手、杉村選手・廣瀬選手も登壇
披露楽曲:日本ボッチャ協会公認応援ソング「居場所」

『クロージングパフォーマンス』
椎名林檎:アーティスト
Mummy-D(RHYMESTER):アーティスト、ラッパー
峰尾紗季(みねお・さき): ダンサー
鎗田雄大(やりた・ゆうだい):ダンサー
披露楽曲:曲名無し(約1分30秒)

『その他』
ソメイティ:東京2020パラリンピックマスコット
チコちゃん:クロージングMC(cv.木村祐一)

『MC』
中野淳:NHKアナウンサー
保里小百合:NHKアナウンサー

©Tokyo2020

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