byコンフェティ 2023/04/01

ブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」スピルバーグ監督による映画版の大ヒットを受けて誕生した新プロダクション、大阪公演上演決定

ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』が、今年2023年7〜8月、来日を果たします。
ブロードウェイ史に名を刻む同作のタイトルは誰もが知るところ。〈トゥナイト〉や〈マンボ〉〈サムホェア〉といった
同作を彩るナンバーも、きっと耳にしたことがあるはず。多くの歌い手がこぞってカバーしており、
また、フィギュアスケートのプログラムでもたびたび使用されています。

©Johan-Persson

一昨年、世界中に旋風を巻き起こしたのは記憶に新しい所。1957年にブロードウェイ初演、1961年に初の映画化、
その後60年の時を経てスピルバーグの手により2度目の映画化で注目されたのが2021年。
特にTikTokをはじめとするSNSで話題となり若者が初めてこの作品に出会ったと言われています。
映画は、第94回アカデミー賞で、アニタ役を演じたアリアナ・デボーズが助演女優賞を獲得、
第79回ゴールデングローブ賞ではコメディ・ミュージカル部門作品賞、主演女優賞、助演女優賞を受賞し、話題を呼びました。
そして、世界のプロモーターは、「ぜひ劇場でミュージカルを再び!」と作品権利者へオファー。
それを受けて、ミュージカルのワールドツアーが昨年12月より始まりました。
「ウエスト・サイド・ストーリー」を知り尽くしたクリエーター、「フリオ・モンヘ」の振り付け、
「ロニー・プライス」の演出は日本のウエストサイド通を、うならせるに違いない。

©Johan-Persson

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きに、レナード・バーンスタインが作曲、
スティーヴン・ソンドハイムが作詞を手がけたブロードウェイ・ミュージカル「ウエスト・サイド物語」は、
1957年にブロードウェイで初演。その後ミュージカル映画全盛期の1961年には巨匠ロバート・ワイズと
ミュージカル版の原案と振付を務めたジェローム・ロビンスの共同監督で映画化され、
第34回アカデミー賞で、作品賞を含む10部門を制しました。子どもの頃、同作の楽曲を聴き、
感銘を受けたスピルバーグは、⻑い間、同作を再映像化することを夢みていたといいます。
いや、スピルバーグだけじゃない。60年以上前のこの作品に、今なお世界中の多くの人が
魅了され続けている。全く衰えるどころか、さらにグレードアップされているとも言えます。

©Johan-Persson

物語の舞台は1950年代のニューヨークのマンハッタン、ウエスト・サイド。
そこでは夢を求めてアメリカにやってきた移⺠たちが暮らし、差別や偏見に満ちた社会のなかで
若者たちは敵対するグループとの縄張り争いに明け暮れていた。
なかでも特に激しく敵対し、抗争を繰り広げていたのが、ポーランド系移⺠で構成される“ジェッツ”と
プエルトリコ系移⺠の“シャークス”だった。そんな中、“ジェッツ”の元リーダーであるトニーと、
“シャークス”のリーダーの妹マリアが出会い、瞬く間に激しい恋に落ちる。
非常階段で見つめ合うシーンは、全ての人の心をつかんだ。出会ってはならない二人の恋の行方は・・・
現在につながるさまざまな社会問題を内包するストーリーは、格差と分断の時代を生きる私たちの心を揺さぶります。
バーンスタインによる楽曲もすばらしい。乱暴にいってしまえば、オペラ、ラテン音楽、ジャズ、現代音楽など、
さまざまなジャンルの音楽のいいところ取り。映画版のサウンドトラックは空前のヒットを記録。
オリジナル映画が全米公開された1961年10月にリリースされ、1962、63年の2年間にわたって、
全米、全英のアルバムチャートを制しました。“感情を踊る”ことを求めたという、ロビンスの振付による
ダイナミックなダンスも見逃せない。なお、同作の作詞を手がけたソンドハイムは、のちに作曲家として大成。
「ミュージカルの巨匠」と呼ばれるようになります。

©Johan-Persson

昨今のミュージカルは楽曲とダンス、あるいはコンセプトのいずれかに特化したものが多く、
それはそれで素晴らしいのですが、そのすべてをこれほどのハイレベルで備え、
「すべてが見どころ」と自信を持って断言できる作品は希有。『ウエスト・サイド・ストーリー』が、
ミュージカルの金字塔と言われる所以はここに。これこそ劇場で観るべき王道作品。
この夏、世界最上級のミュージカルが日本にやってきます。

【ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』大阪公演概要】

公式サイトはこちら

＜公演期間＞
2023年8月5日(土)・6日(日)

＜会場＞
オリックス劇場

＜上演時間＞
未定
※生演奏・英語上演・日本語字幕あり

＜料金＞
S席15,000円 A席8,500円
(全席指定・税込)

『チケット発売』
一般発売：2023年4月30日(日)

「問い合わせ」
キョードーインフォメーション：0570-200-888 （11:00〜18:00/日祝休業）

＜出演者＞
トニー：ジェイドン・ウェブスター（Jadon Webster）
マリア：メラニー・シエラ（Melanie Sierra)
アニタ：キラ・ソルチェ(Kyra Sorce)
ベルナルド：アンソニー・サンチェス(Antony Sanchez)
リフ：タイラー・ハーレイ(Taylor Harley)
他来日カンパニー

＜STAFF＞
オリジナル演出・振付：ジェローム・ロビンス
脚本：アーサー・ロレンツ
音楽：レナード・バーンスタイン
作詞：スティーブン・ソンドハイム
演出：ロニー・プライス
振付：フリオ・モンへ
音楽監督：グラント・ストリアーレ
舞台美術：アンナ・ルイゾス
照明デザイン：ファブリス・ケブール
音響デザイン：トム・マーシャル
大阪公演主催：ABCテレビ／キョードー大阪
大阪公演後援：ABCラジオ