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主演:崎山つばさ、主宰:西田大輔等登壇「DisGOONie(ディスグーニー)」新作舞台「玉蜻 ~新説・八犬伝(たまかぎる しんせつ・はっけんでん)」座談会開催

2023年2月に上演となる西田大輔主宰の「DisGOONie(ディスグーニー)」の
舞台「玉蜻 〜新説・八犬伝(たまかぎる しんせつ・はっけんでん)」。
室町時代をテーマに描かれた滝沢馬琴の長編小説「南総里見八犬伝」を、新たな解釈により舞台化。
化け犬「八房(やつふさ)」と安房国(あわのくに)の「伏姫(ふせひめ)」との因縁により結ばれた八人
の剣士たちの運命と、そこに隠された影の物語を描く完全新作となります。
主演の崎山つばさをはじめ、藍染カレン、糸川耀士郎、砂川脩弥、奥山かずさ、椎名鯛造、
田中良子、村田洋二郎、川上将大、谷口賢志、萩野崇、そして北村諒が出演します。

2023年1月22日(日)、1月16日に行われた会に続いて、
東京都内某所にて出演キャスト、そして作・演出の西田大輔氏が登壇しての座談会が行われました。

【 舞台「玉蜻 〜新説・八犬伝」座談会の様子】

(左から)西田大輔さん、糸川耀二郎さん、崎山つばささん、北村諒さん

1月16日に都内某所にて萩野崇さん、谷口賢志さん、田中良子さん、村田洋二郎さん、椎名鯛造さんが登壇して行われた、
第一回目の舞台「玉蜻~新説・八犬伝(たまかぎる しんせつ・はっけんでん)」の座談会。
今回は主演を務める崎山つばささん、また、糸川耀士郎さん、北村諒さんの3名の出演キャストと、
DisGOONie(ディスグーニー)の主宰であり、本作の作・演出・プロデュースを手掛ける演出家の西田大輔さんの計4名が登壇。

西田さんを司会として出演者の3名に質問が投げかけられました。

Q:「煉󠄁獄に笑う」以来、久しぶりの西田氏とのタッグだが、率直に感じている事は?

崎山さん「一番最初の初日の稽古で、西田さんの殺陣でお芝居・アクションをした時に
「あっ、これこれ」っていう。新しい殺陣ではあるんですけども、懐かしさを感じたというか、
凄くそれが印象に残っていて、前の時にどれ位の殺陣があったかという、凄い殺陣があったという事しか
覚えていないんですけど、やっぱり西田さんが作る世界観とそこに表現をされる殺陣というのが、
殺陣だけではなく、刀にも台詞がある様な気がしますし、それを役者がどう表現をするのかという事によって
演じ方も変わってくるので、今の所、まだちょっとしか殺陣が付いていないですけど、
これからどんどんと付いてくるんだろうなという楽しみもありますし、
僕は犬塚信乃という役を演じるんですけど、これから信乃と一緒に歩んでいけたらなと思っています。」

Q:前回、一緒のお芝居から7年程が経ち、今、俳優として感じているもの・大事にしているものとは?

崎山さん「西田さんと出会った時ぐらいは、自分の武器やアピール(ポイント)って何だろう?と、
凄く探しているタイミングでもあって。でも、今言えるのは続ける事が武器になるというのが凄く自分の中であって。
勿論、簡単には続けられないし、続けていく為には、自分にとって何か「これだ」というものが
あった方が良いと思うんですけど、でも、そういう事じゃなくて、自分に与えられた
崎山つばさじゃなきゃ出来ない事みたいなものを凄く感じる様になったというか、
大切にする様になったというか。

西田さん「どっちかというと、逆に自然体になっていっているのかな?稽古場にいる佇まいも
あまり前に出る感じもしないし、かといって後ろの方にいる訳でもないから、
自然と凛と立っている感じの印象ですけどね。」

崎山さん「兎に角、作品が良くなれば良いなという思いが強くて。この間のW杯じゃないですけど、
誰かが点を決めてチームとして勝てれば良いなという。その中で見てくれる人だったり、
この人のプレーが良いというのは、それは見てくれる人は見てくれているので、
そういう風にお芝居も繋げていって一つの作品として見た時に良いモノを見たなと思って貰えるのが一番良いなと。」

Q:この3人の共演経験は?

北村さん「あるけど、絡みとしてはほぼ無いというか、映画だったりとかで同じ作品に出たりはしているんですけど、
シーンがガッツリとは被っていなくて、会話や、やり取りをしていないので、ちゃんと共演をしたと
言っていいのかどうか…という感じです。」

糸川さん「僕は完全に初めましてです。」

西田さん「耀士郎は逆に最近もよく一緒にお芝居をしていますが、ディスグーニーは実は初めてになる?
率直な感想や意気込みを聞きたいんだけど。」

糸川さん「僕は西田さんと何作かやらせていただいたんですけど、その中でディスグーニーってやっぱり
精鋭達が揃って本当に心の底から西田さん達と一緒に作りたいと思う人達が乗る船だと思ったので、
こちらからすると、そこに選ばれるしか、ディスグーニーでやれるチャンスが無いからその為に、
という感じだったので、選ばれた時は本当に嬉しかったですし、「八犬伝」という事もあって、
各キャラクターが凄く個性的になると思うんですけど、「西田さんの台本と演出とこのスタッフさん達で
俺が犬江親兵衛やりたかったな」と思う役者が多分いると思うんです。
僕は凄くその人達に恥じない親兵衛を演じたいし、「いや、親兵衛は俺だから」っていう気持ちでやって、
本番でそういう親兵衛を作れたら良いなという風に思いますね。」

西田さん「耀二郎って、ディスグーニーの舞台をよく見に来てくれるんだけど、お芝居を観終わった後に
必ず聞くんだけど、何をやりたい?って言った時の「い?」の前に役名が出てくる、みたいな。
「俺はこれがやりたいんだ」というのが物凄くあるというか、のめりこむ力強さみたいなものが
物凄く強い俳優だなと。それは凄い武器だなとも思うんだけど、それについて自覚はあるの?」

糸川さん「こんな事を言ったらアレですけど、それは最近強くなりました。
それは西田さんと一緒にやっている舞台でめっちゃ魅力的な人がいたりしたら、
「自分って全然まだまだじゃん…」みたいに思う事が最近あって、そういう人とかを見ると
俺の台本の読み方全然甘いわ、とか、稽古への取り組み方とかも甘いわ、とかつい最近も思ったばかりだったので、
日に日に回数を重ねる毎になっていっているのかなと思います。」

西田さん「面白いエピソードでね、前にやったお芝居の結構大事なシーンで一言、バンッ!と言って去っていく訳。
それは好きな女性に、好きだけど、恋が叶う必要なんてないといって去っていくシーンで。
稽古でお芝居をやったの。悪くないし凄く良かったんだけど、何かちょっとモテるな、という感じがしたの。
女の子にモテそうな感じのお芝居がしたのよ。「…なんかそっち行くのオマエ」みたいな。
見たらうわぁ…、ってなるけど、そっちに行くの?モテ芝居に行くの?って言ったら、
「西田さん、俺、モテる為に芝居やってないっすよ!」って言って、稽古場の皆がカッコイイ!ってなって、
次のシーンでもっとモテる台詞の言い方してた。」

糸川さん「僕は嘘は言ってないですよ。ちゃんと台本を読んでこういう感じかな?と思ってやったら、
稽古場が大爆笑になって何が起きているのか分からなくなって。結果そうなっちゃいました。」

西田さん「モテたくてお芝居をやっているんじゃない。本当に心から作品を作りたい、というのは
僕としては凄く印象的でしたけどね。諒は付き合いも長いし、物凄く沢山のお芝居をやってきましたし、
色んな大役も任せたけれども、実はディスグーニーを作った瞬間の真ん中をやってもらったりしていて。
そこから色んなお芝居をやりながらも、ディスグーニーを暫くやっていなくて今回は久しぶりになるんですけど、どうですか?」

北村さん「それこそ、スタートした時って、幾つまで続ける、この航海を何時まで続けていけるんだろう?と、
当時僕もいっぱいいっぱいだったので、多分全然考えられていなくて、その時は出航する事に
本当に精一杯だったというか、それが年月を経てVol.12という所まで来たというのが
先ず、本当に凄いなと思うし、それが舵をとっている西田さんの人望だったり、人を惹きつける魅力もあるし、
ディスグーニーという一つのコンテンツが回を増す毎にどんどん大きくなっているんだなと、
外から見ていても凄く思っていたので。別に小さかった訳ではないですけど、
火種だったものがどんどん燃え広がっていって今は沢山のものを巻き込んでいるディスグーニーにまた、
外で旅をして来た人達が此処に集えるという、こんなに幸せな事って無い、みたいなのを凄く顔合わせの時に思って、
皆、勝負しに来ていると思うし、観に来てくれる人もその熱量を楽しみにしてくれていると思うので、
またこの場に帰って来れたんだな、みたいな思いが凄く強いです。」

西田さん「諒も俳優として若くて、容姿もあるけれども、カッコイイ・可愛いというポジションから、
一俳優として芽がちゃんと出て、俳優としての花が咲いているなというのを凄く感じるのね。
だけれども、ここから先、所謂30代になったんだよね?こういう風な俳優でありたい、
今感じている自分の思う俳優像は何かありますか?こういう機会じゃなきゃ話さなくない?」

北村さん「俺がずっと思っているのは、多分、無い物強請りでもあると思うんですけど、
やっぱり(谷口)賢志さんは俺がなりたい俳優というか。あの勝負の仕方というか、
生き方は凄くカッコいいなとずっと前から思っていて。頭も良いし、何か憧れてはいます。」

Q:色んな俳優が集まって初めての人もいる中で、これだけは残しておきたい、やりたいというものは?

糸川さん「全然まだ台本が分からないですけど、色んな人格を演じたいとか、役者として
一つのキャラクターだけじゃなく、色んな面が見せれる役者としてこんなに幸せな役は無いな、
そんなキャラクターに親兵衛がなってくれたら良いなと思うし、今このタイミングで
ディスグーニーでそういうお芝居が出来たら嬉しいなというのはあります。」

北村さん「今回、殺陣も結構あると思うんですけど、一対アンサンブルの方達とかと戦う所は
結構有ると思うんですけど、中々、一対二、信乃と俺、みたいな一騎打の真剣勝負シーンというか、
そういうのをやりたいな、あってくれたら良いなという願望もありつつ、そういうのが見たいし、
やりたいなと思っています。」

崎山さん「今回、新説という事なので、今まで「八犬伝」というものをテーマにした舞台って、
色んな方が演じてきて、山崎賢人さんや、佐野勇斗さん、京本政樹さんが。
でも、犬塚信乃って伝説に語り継がれている真逆を生きたいなという。
逆に観た人がこんなの犬塚信乃じゃないよという位、クソ喰らえと思う位、
この作品の中での犬塚信乃はこれだ!というのを見せられたらなと思いますし、
逆にそれを見てこういう解釈もあるんだという様な、新しい扉みたいなものが開けたら
僕は嬉しいなと思いますし、「八犬伝」という物語の奥行が出たら良いなって思います。」

西田さん「つばさと話していたのは、所謂八犬士が揃って、主人公の信乃から起点が始まる訳で、
そうなると色んな人が集まって、主人公が冒険をして笑い、傷つき、泣き、友情を感じるみたいな、
主人公って比較的そういうポジションになる事が多いと思うんだけど、それを一切止めよう、
というのをつばさと話していたのよ。だとするならば、”そうじゃない主人公”、に集まる7人は絶対に必要で、
でもそれって俳優同士が絶対に違うじゃん。同じ俳優っていないじゃんというのと一緒で
引き合わされていう中で読んだ台詞をどう解釈をしたのか。「こんな事を考えてんだ、面白いな」
「だとすれば、そっちにい広がっていこう」という意味で、結末が変わっていっているみたいな
正にそういう状況でもあるからね。」

Q:今作「新説・八犬伝」のテーマや大切にしている事は?

西田さん「今回の「八犬伝」のテーマというのは歴史で色んな人が書かれていて、色んな解釈があると思うんですけど、
言ってしまえば、前世の因縁や運命的な物があっての、そこに集う人達の物語なんだけど、
テーマとしては「命より重い物とは何だ」という、命より重い物はあるのか?という事をテーマとしているし、
ハッキリ言ってしまうと答えもあるんですけど、それを主人公の信乃に託して物語が進んで行くという思いがあるので、
やはりテーマは「命」ではあります。同時に「玉蜻」というタイトルが読めないじゃん。
正にそれで、読めないタイトルにしようと思って作ったの。それで色んなのを探して来て。
「玉蜻」は万葉集の句の中にあるんだけど、それを製作委員会の皆さんにタイトルを言おうと思ったら、
漢字が出て来なくて20分位かかったんです。その位、難しい言葉なんだけど「玉蜻」というのは、
美しく光る様という言葉でもあるんだけど、光は煌きや美しさもあるけど、その美しさの限りは
何処にあるんだろう?みたいなのも人間の感情とリンクさせながら作りたいな、という思いも有るんだよね。
そして、色。沢山の色が有るんだけれども、その色を感じているのはそれぞれ皆違う訳じゃない。
例えば5人戦隊がいたらさ、赤ってなるじゃん。その色は分かり易くて良いんだけども、
本当はどの色にも属さないじゃん。「君は黄色の人です」「君は緑の人です」って言われたら嫌じゃん。
喜怒哀楽と同じ様に感情だけじゃない、そこに収まらないと思っている人達の物語になったら良いなという意味を
凄く感じているんですよ。8人がどういう風になるかは、それぞれの普段の会話とかで
どんどん変わっていくというのを作りたいなと。皆腕のある俳優なので、目の前の相手のお芝居で
どういう風に感情が変わっていくかという、新たな感情を兎に角見たいと思って。
そんな8人になったら良いなという物語を今回、僕は考えています。」

崎山さん「確かにその色って言うと、透明でありたいというのもあって、役者って色んな役にならないといけないし、
それを限られた時間の中で。でも生きた時代や時間って一ヵ月とかじゃないし、それを舞台だったら一ヵ月で
10年とかを表現しなけれなればならないという。それを表現するにあたって自分がどれだけ時間を割いたか、
どれだけその人の事を考えたかというのが勿論、大事だと思うし、それを犬塚信乃というものを演じるにあたって、
それが一人では無理だと思うんです。自分で紐解く事も出来るし、Wikipediaとかも見る事が出来るんですけど、
稽古とか舞台上で誰かが発したもので新しい犬塚信乃が見れる瞬間もあるし、実際に昨日の稽古のお芝居の中でも
(田中)良子さんが発する言葉とかで「あっ、こっちの解釈かな?」と思う瞬間もあったりして、
限られた台詞の中でもまだまだ考える余地があるというか、多分それは台本が出来上がったとしても、
本番が始まったとしても続くんだろうな、というのは凄くあって。
あくまでも限られた玉で色はあるかもしれないけど、崎山つばさとしては透明でなきゃいけないな、
というのは昨日の何時間かの稽古で思いました。」

北村さん「さっきの「あなたは何色です」って言われた嫌だという話は確かに、と凄く思って。
洋二郎やつばさ君だったらこういう役が合うよね、みたいなのを言われると凄く反発したくなるというか、
最近それを感じていて、「北村がやるならこういう役かな?」そんなのを全部裏切っていきたいというのを凄く感じて。
今回、特にオリジナルで西田さんが「八犬伝」を新しく書くという事で、要は凄く自由なので、
僕等がどう演じるかというのは自由だし、それこそつばさ君の通り、それぞれの掛け合いの中で
変わっていく事もあるだろうし、みたいなのが自分の中でもこうだろうな、という刷り込みもあると思うんですけど、
そういうのを忘れてというか、縛られずに今回の役と向き合っていきたいと、今の話を聞いて改めて思いました。」

糸川さん「僕も台本を見て、西田さんってストレートに言わないでちょっとおしゃれにというか、
この2人(崎山さん・北村さん)だから分かる言葉のやりとりみたいな書き方をされる時とかよくあるじゃないですか。
さっきの「透明」の話もなるほどなと思いながら今も聞いていましたし、「それは親不孝というものだよ」とか、
それこそ「その刀は人でございます」とか。これってサラッと台本には書かれていて、
サラッとキャラクターが言っているけど、どういう意味?みたいな。そこを紐解く作業が今、めっちゃ楽しくて。
昨日の稽古とかも僕は5,6行位で稽古が終わったんですけど、でも家ではその5,6行に超悩まされて。
お客様にも観てもらって、最初にサラッと出てくる台詞とかが「…今の台詞どういう意味?」みたいな、
最初はそういうとっかかりでもこの物語が終わった時に改めて心に残った台詞を思い返したら
「あっ、そういう事なのかも」みたいな、そういう風に思える作品に多分仕上がるなという。
そこにちゃんとフックをかけられて、ちゃんと感じさせてあげられるお芝居がしたいなという風に思います。」

西田さん「さっき、つばさが言った透明という言葉の反対語って知ってる?」

糸川さん「無色?」

北村さん「黒?」

西田さん「ちょっと天邪鬼だから、何かパッとあるものは嫌だなと思って。
だから透明の反対語の様なお芝居を作ろうって思ったんですよ。そして調べたの。
そしたら透明の反対語って無いの。あえて言うならば不透明しかないのよ。
不透明って、もう反対語じゃないじゃん。だから無いのかと。信乃の旅はそんな旅にする。
それに集って来る人達が透明を作れるか否か。つばさが言ってくれた様に実は透明って
この物語のテーマになっているので、そういうのは正に今、あるのかなという感じがしますけどね。」

Q:(取材陣からの質問)演出家から3人に出したい課題は?

西田さん「耀二郎君には、色んなお芝居をやってきて、彼の良い所も苦手としている所とかも、
一緒にお芝居をやると手に取る様に分かるんですよ。今回、彼に掲げているテーマというのは、
先ず、他の俳優がやっていない表現を幾つ出せるか、というのを耀二郎君には渡していますね。

諒君には、実はこう見えて物凄く太陽みたいな力強さがあるんですよ。華奢だしそう見えないけど、
実はムキムキな奴よりも男気がある瞬間があるというか…というのがあるので、
それが彼が作っていくお芝居の中でよい武器になっている所があるんですね。
それを持った上で今回は女性の美しさを演じてもらいたいと思っているので、
結構な難題だと思っているのが今回のテーマですね。

つばさ君には、久しぶりに一緒にお芝居をやるので、物凄い猛者を集めたので、
さあ、これを如何引っ張っていくのか、というのが見たいというのと同時に
彼が最終的に辿り着く旅の最後に、彼はどんな顔でこの旅を終える一言を言うのかというのは
つばさで決めようと思っているので、それが物凄く楽しみですね。
今の感じで最後までやりきった時に、僕等が見た事の無い景色にも連れて行ってくれるんじゃないか
という予感がして楽しみです。」

Q:(取材陣からの質問)稽古をしてみてのお互いの印象や、芝居の感覚等は?

糸川さん「僕は初めましてで、普段は生意気をしていないんですけど、舞台の上に立つと
本当に生意気な部分があるので、どういうお芝居を見せてくれるんだろうみたいな。
昨日の稽古で崎山つばさという俳優は、口には出さないんですけど「…来いよ!」って感じで見ちゃうんですけど、
先に殴られた様な感じに。僕は常々、ディスグーニーとかこういう場に来ると、
皆で芝居でバチバチにぶつかり合いたいと思っているんですけど、先にジャブを打たれたなみたいな、
一言目で稽古場の雰囲気を掴まれている様なお芝居を見せつけられて。」

北村さん「まだ殺陣稽古しかこなしていないんですけども、他のお芝居とかは
見た事があったので、多分その印象もあるんですけど、凄くどっしりしているなというのを凄く感じていて、
それはきっとお芝居でも出ているというか、多分何かが有るんだろうなと凄く感じたので、
早く芝居稽古も一緒にやっていきたいなと改めて思いましたね。」

崎山さん「僕は西田さんが選んでここに呼んだ人達って、本人もいっていましたけど「もっと来いよ!」みたいな。
芝居に飢えているという言い方は正しいのかどうか分からないんですけど、
そういう人達が集まったなというイメージもありますし、まだ稽古して間もないですけど、
多分この2人の中にも絶対に「見せつけてやろう」という事と「負けないぞ」という
内なる青い炎みたいなものを凄く感じたので、僕自身も背筋が伸びる思いがあったというか、負けられないなと。
どんな芝居を見せてやろうかなみたいな。そういう人達が集まっているんだろうなというを凄く感じました。」

北村さん「皆、海賊だからな。出し惜しみしていたら皆に食われる勢いなので。」

最後に公演に向けてのメッセージを。

糸川さん「先程も話した通り、お客様にも考えてもらいたいなと思いますし、同じ役者の皆さんとかが観ても
「この味は糸川耀二郎にしか出せないな」という犬江親兵衛を作り上げる為に、この先も悩みに悩んで
いっぱい考えて自分なりの答えを出したいなと思います。なので是非、劇場に遊びに来てくれたら嬉しいなと思います。」

北村さん「今回は「玉蜻 ~新説・八犬伝」という事で、西田さんが誰も見た事の無い様な「八犬伝」を
書いて下さると思いますし、僕等も見た事が無い様な八犬士を演じて物語を紡いでいけたら良いなと思っているので。
勿論、原作を知っている方、「八犬伝」が好きな方も勿論ですし、まだ知らなくてこれから「八犬伝」を
ここから手をつけてみよう、という人は是非、今回の「玉蜻」を観てもらって、その後に
「八犬伝」の原作を読んでもらって、こんな違いがあるんだとか色んな楽しみ方が出来ると思うので是非、
劇場でこの「玉蜻」体感していただけたら嬉しいなと思っておりますので、よろしくお願いします。」

西田さん「今回、物凄く素晴らしい俳優達が集まってくれて、稽古場一つとっても、
最強の布陣なんじゃないかという話にも結構なっているんですけど、正にその通りだと思っていて、
だからこそ、彼等の見た事の無い表情を愛してくれている人達に、また新しい何かである様な事を
どれだけ作れるかという事に対して本気で僕は思っていますので、そういう瞬間があったら良いなという風に思っています。
これは、どんな人にも、俳優にもスタッフさんにも観客の皆さんにも、これを見て下さる皆さんにも
人生があるんですけど、人生の中のこの一つの瞬間で「こんな物語があるんだ」というものになれる様に
精一杯作っていくのでどうぞ、よろしくお願いします。」

崎山さん「今回の「八犬伝」のテーマといいますか、一つのキーワードとして「玉」が出て来るんですけど、
観に来た人の中でも、自分の玉は何だろう?とか、さっきの色の話じゃないですけど、自分の色ってなんだろう?とか。
例えば黒だったとしても、黒には200色があるってアンミカさんも言っていましたし…」

糸川さん、北村さん「白ですね!黒は300色ある。」

崎山さん「自分の中の玉とか色みたいなものを劇場に探しに来てもらえたらなと思います。」

【あらすじ】

「その刀は―――人でございます」

――目の前には、一振りの「刀」がある。
雨の中、その刀の周りだけは妖気を纏うように水をはじいていく。
妖刀―――「村雨丸」である。

小さな子犬が、ずぶ濡れのままその刀に近づき、願いをかけるように寄り添う。
――この国には、伝説がある。
化け犬「八房」に娶られた安房国の伏姫が八つの珠と共に産み落とした八人の剣士。
珠を宿した八人は、導かれるように出会い、安房国に安寧をもたらす。

子犬の願いは―ひとつ。
自らの親を殺した金碗大輔と八人の剣士に再び出会い――全てを取り返すのだ。
この物語は――誰も知らない影の物語である。

【DisGOONie Presents Vol.12 舞台「玉蜻 〜新説・八犬伝」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2023年2月10日(金)〜2月19日(日)
大阪公演:2023年2月25日(土)・26日(日)

<会場>
東京:EX シアター六本木
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA WW ホール

<上演時間>
未定

<料金>
11,000円(特典:DisGOONieオリジナルマルチケース付き)
(全席指定・税込)

『チケット発売』
一般発売:1月14日(土)10:00〜

「プレイガイド」
テレ朝チケット:https://ticket.tv-asahi.co.jp/ex/project/tamakagi
イープラス:https://eplus.jp/disgoonie12/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/tamakagiru/ P コード:515-576
ローソンチケット:https://l-tike.com/order/?gLcode=31982 L コード:31982
カンフェティ:http://confetti-web.com/disgoonie12/

「問い合わせ」
公演に関する問い合わせ:株式会社ディスグーニー Tel:03-6303-2690/info@disgoonie.jp

<出演者>
犬塚信乃(孝):崎山つばさ

夕(はろか):藍染カレン

犬江親兵衛(仁):糸川耀士郎
犬川壮助(義):砂川脩弥
浜路:柳美稀※
月唄:椎名鯛造
玉梓:田中良子
犬田小文吾(悌):村田洋二郎
犬山道節(忠):川上将大

犬飼現八(信):谷口賢志
金碗大介:萩野崇

犬坂毛野(智):北村諒

書川勇輝
本間健大
和田啓汰
田上健太
中土井俊允
佐藤佑樹
赤江耕之助
岡本麻海
松野咲紀
佐藤侑愛
木村つかさ
樽谷笑里奈
寺澤佑紀

※本公演に出演を予定しておりました、奥山かずささんですが、体調不良による療養の為、
舞台を降板されることとなりましたので、ご報告申し上げます。
大変残念ではございますが、皆様ご理解の程、何卒宜しくお願い致します。
なお、奥山さんの降板に伴いまして、新たに柳美稀さんの出演が決定しました。
新たなカンパニーの一員として、応援の程、何卒宜しくお願い致します。
船員一同、皆様のご乗船を心よりお待ちしております。

<STAFF>
作・演出:西田大輔
プロデューサー:西田大輔、佐々木舞(テレビ朝日)
ラインプロデューサー:德秀樹
アシスタントプロデューサー:北村隆成(テレビ朝日)
公演協力:ゼクシード
大阪公演運営:田中那央子(リバティ・コンサーツ)
主催:DisGOONie/テレビ朝日
企画・製作:舞台「玉蜻 ~新説・八犬伝」2023製作委員会

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