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鈴木おさむ作・演出、尾上松也主演 舞台「怖い絵」まもなく開幕!

2022年3月4日(金)〜3月21日(月・祝)に、東京都千代田区のよみうり大手町ホール、
3月24日(木)〜3月27日(日)に大阪府大阪市のCOOL JAPAN PARK OSAKA TTホールにて、舞台『怖い絵』が上演されます。

名画に隠された恐怖の背景を解説した美術書「怖い絵」(中野京子著)はベストセラーを記録、
シリーズ化もされて多方面で大きな反響を呼びました。2017年には、東京・兵庫でその「怖い絵」を集めた
「怖い絵」展が開催され、来場者が68万人を突破、怖い絵ブームを巻き起こしました。
美しい絵画の裏に潜む、殺人や陰謀、悲劇や怨根といった恐怖のドラマ。聖書はギリシャ・ローマ神話の血なまぐさい物語。
歴史の残酷な運命に翻弄される人々、そういった背景を知ると恐ろしくなる西洋絵画—それが怖い絵です。
そして今回、「怖い絵」を元にした物語を作り上演する、舞台『怖い絵』が始まります。
観客は舞台を見ているのと同時に、絵画鑑賞をしながら、その真の意味を考える。
マルチエンターテイナーである鈴木おさむが、劇場でも美術館でもない新たな没入感をお届けいたします。

今作の主人公である謎多き絵画コレクターを務めるのは歌舞伎以外にもミュージカル、
ドラマ、映画、バラエティなど幅広く活躍をしている尾上松也。他キャストには
2007年にNHK連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインに抜擢されて以来舞台やドラマ・
映画に出演し続け昨年11月には映画『吟ずる者たち』の主演も務めた比嘉愛未。
『HiGH&LOW』シリーズなどに出演し、昨年12月に公開された『軍艦少年』では
主演を務め注目を集める佐藤寛太(劇団EXILE)。ミュージカル『刀剣乱舞』シリーズ(石切丸役)、
舞台『幽☆遊☆白書』などに出演し、2.5次元界をけん引する崎山つばさ。
『相棒 -劇場版-』で第32回日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞し、ミュージカル『マルグリッド』や
舞台『風と共に去りぬ』など数々の作品に出演している実力派俳優の寺脇康文と豪華出演陣が集結しました。

2022年3月3日(木)、翌日からの公演本番に先駆け、東京都千代田区のよみうり大手町ホールにて
初日前会見と公開ゲネプロが行われました。

【初日前会見の様子】

会見には江田光役の尾上松也さん、美山翼役の比嘉愛未さん、剣緑役の佐藤寛太さん、鷹野雄二役の崎山つばささん、
火山武役の寺脇康文さん、そして作・演出を務めた鈴木おさむさんの6名が登壇。

Q:初日を明日に控えた今の気持ちは?

鈴木さん「ある時僕は中野京子さんの「怖い絵」を手に取ったのが出会いです。その本を読んで
本当に面白いなと思って、見た事のある絵にもこんなにこんなに怖い意味があるんだというのを知りました。
この「怖い絵」を元に舞台に出来ないかなとずっと思っていまして、美術館と劇場舞台のあいだみたいな
有りそうで無かった物語を出来ないかな?と思って今回、本作をやるに至りました。
松也君とは知人を通じてお会いして、共に歴史が好きでして、何か出来ないかとずっと話をしていたんですね。
これを舞台化出来ると聞いた時に先ず、松也君にお声がけをさせていただき、この様な良い感じの物が出来ました。
どんな話なのかと言われると、簡単にはミステリー・サスペンスの話なんですけども、
多分今まで有りそうで無かった新しい演劇になっているんじゃないかと思います。」

松也さん「私もこの作品でおさむさんとご一緒出来て本当に嬉しく思っています。
作品自体が「怖い絵」というのを題材にして、僕達も脚本が出来上がってくるまでどういう物語なるのかというのが
非常に未知数な所があったんですけども、昨日も舞台で出来上がった物を見て、芸術と演劇とが一体となった
新感覚のエンターテイメントになったんじゃないかなと思っております。
その絵を通じながら謎を解いていくという新感覚な物になっていますので、お楽しみ頂けるのではないかと思い、
今からとてもワクワクしております。」

比嘉さん「私自身、初めての役柄、クラブのママで愛人というちょっと謎めいた女性を演じさせて頂きます。
舞台は3年振ぶりでひさしぶりなので、そういった意味でも緊張しているんですけども、
今回は5人だけのストレートなお芝居なので、2時間ノンストップで皆さんと共に緊張感ありながらも
チャレンジを楽しんで最後まで走り抜けられたらと思っております。」

佐藤さん「僕もちゃんとお芝居をするのは2年振りなので、明日迎える初日から千穐楽まで、
毎日成長をしていけたら、毎日新しい感覚を掴めたら良いなと思っております。」

崎山さん「これからゲネプロをして、まだまだ発見していく事も多いと思いますし、
お客さんが入ってから気づく事も多いので、一日一日大切にしながら公演数も意外とあるので、
感染対策をしっかりしながら最後まで走り抜けて行ければと思います。」

寺脇さん「今気づいたんですが、崎山君演じる鷹野は雄二っていう名前なんですね。おさむさん、「あぶ刑事」ですか?」

鈴木さん「そうです!流石です!タカのユージ(鷹野雄二)であぶない刑事なんです。」

寺脇さん「❝相棒❞の私としては(笑)、火山武という役で、火山という事で頭もちょっと逆立ててみました。
超(スーパー)サイヤ人ではございません。スーツもマグマカラーで見た目から入っています。
皆で台本読みをする本当に直前に全員同時に台本を貰って「えっ、これ覚えられるの?」という位、
台詞が入り組んでいるからね。本番も台本を持っているんじゃないかという勢いだったんですが、
偶に忘れるかもしれないんでね、皆で助け合いましょう。本当に面白いミステリーになっております。」

Q:どの様な思いで作品作りをしたのか?稽古場の様子は?

鈴木さん「物語は「怖い絵」とミステリーを繋げていくという事をして、先ず絵のリサーチから始めるんですけども、
それがかなり大変でですね、絵の物語は凄く面白い物がいっぱい有るんですけども、それと物語を如何繋げていくかが
かなりの至難の業で、それによって(キャストの)皆さんをお待たせしてしまい、当日に(台本を)配るという事に
なってしまったんですけども、僕は百戦錬磨の皆さんがかなり苦労をする姿というのは個人的に見ているのが
楽しいというのがありまして。でもそれでチームワークが絶対に良くなってくるんです。
一つのトンネルの穴を開けるのに皆が本当に必死になっているという様が凄くカッコいいなと思いましたし、
今回集まった5人の方はスーパープロフェッショナルだなと本当に思いました。
稽古場の空気は、松也君が座長となり引っ張っていてくれました。松也君と寺脇さんが主になってアドリブ的に
笑いを作って遊んでいくシーンがあるんですが、2人とも経験値が有り過ぎてそこのシーンをどんどんと広げていって。
流石、歌舞伎と地球ゴージャス。僕も色々見て来ましたけど、キャッチャーミットが広いとこんなに松也君は遊ぶんだ
という感がありまして。正直、怖い話・悲しい話ではあるんですけど、そこの楽しい部分とのギャップというのが
凄く上手く出来たのではないかと思います。中々こういう空気感の舞台は観る事が出来ないんじゃないかなと思います。」

Q:松也さんと寺脇さん、お互いの雰囲気は?

松也さん「僕と寺脇さんの所は(事前に)決めずに段々と絞っていこうというスタンスでとおさむさんが仰っていたので、
削る事はあとで出来るかなと思って、やり過ぎる位でやっていこうという気が元々あったもんですから、
寺脇さんに胸を借りながら。何でもキャッチして下さるので、稽古場で笑いが起きようがおきまいが、
僕がやりたい事をその時に全部やって、それを寺脇さんが全部受けてという事をしていましたので、ご苦労をおかけしました。」

寺脇さん「形態模写とかやってね。選手時代の原辰徳監督のやつとか。」

松也さん「これ、当ててくれたんですよね。「原辰徳でしょ!?」って2人だけで盛り上がりましたよね。」

鈴木さん「松也君、モノマネ凄いですよね。毎日違うモノマネをやってくれんですけど、
❝海老蔵さん❞から❝えなりかずきさん❞までレパートリーが凄いです。」

Q:劇中歌で寺尾聡さんの「SHADOW CITY」が使用されるとの事だが?

鈴木さん「今、空前のシティ・ポップブームという事で、寺尾聡さんの80年代の名盤に「Reflections」という
オリジナルアルバムがあるんですけども、その中で「SHADOW CITY」という、半分歌が無い不思議な曲で
その歌を聞いた時に、この舞台に80年代の頃の「探偵物語」とかのドラマの世界観、空気感というのが
この曲によって出るのではないかと思って、正に寺脇さん世代にドンピシャの寺尾さんの曲を使わせていただきたいと
オファーをかけて使わせていただきました。最初はミスマッチかなと思ったんですけどイイ感じです。」

Q:劇中に多数の絵画が出て来るが、フェルメール作品の中で好きな絵は?

比嘉さん「フェルメールの絵は好きで、見に行ったりもしていてその中でも有名なんですけど、
「真珠の耳飾りの少女」は、初めて見た時には圧倒されてずっと見入ってしまいました。
女性の絵画が美しくなると光が、絵なのに内側から出る神々しさってこういう事だなと初めて感じたのを覚えています。」

鈴木さん「今回皆さんが引っ込まずに、(舞台上にある)額の中でずっと待っているんですよ。
それで皆さんが絵画みたいになるんですけど、比嘉さんは止まっているだけで本当に絵画みたいです。」

比嘉さん「ありがとうございます。嬉しい。ずっと止まっていますかね?」

鈴木さん「それはダメです。」

最後にファンに向けてメッセージを。

松也さん「5人の出演者というミニマムなスタイルで上演をしますから、出演者・スタッフ一丸となって、
皆さんに楽しんで頂ける今までに見た事の無い楽しい演劇をお届けしたいなと思っておりますので、
出来れば何度でも劇場に来て頂いて色んな謎、ミステリーを発見していただいて。
と同時に、絵画にも興味を持っていただけたら良いなと思っていまので、劇場でお待ちしております。」

【あらすじ】

都内のはずれにある大きな屋敷。そこは様々な絵画に溢れた一日一組しか客を取らないセレブに人気のレストラン。
レストランのオーナーは絵田光(えだひかり)。彼は投資家でここを趣味で経営している。

投資家をしながら、実は怖い意味を持つ絵画を集めるのが趣味の男。
「怖い絵」に秘められた物語が、その事件の真の姿を浮かび上がらせ、この男が、罪深き人たちに、復讐の代行を行っていく。
本当に存在する絵と、そこに隠されたメッセージ。界中の画には、実は、隠された怖の真実があった…
謎多き絵画コレクターのダークヒーローミステリー。舞台「怖い絵」であなたも絵画からその罪を解き明かせ。

2007年に初版が発行されて以降、美術解説書としては異例の人気を誇るドイツ文学者で作家の
中野京子著の「怖い絵」シリーズ。この「怖い絵」の世界観に感銘を受けた作家、鈴木おさむが
創りあげたのが本作、舞台「怖い絵」。
物語にはレストランのオーナーで投資家、そして絵画コレクターである江田光(尾上松也)、
クラブのママであり、大手建設会社社長である火山武の愛人であった美山翼(比嘉愛未)、
光のアシスタントで才能溢れる若き絵描きの剣緑(佐藤寛太)、フェミニンな空気を纏った
警視庁の刑事の鷹野雄二(崎山つばさ)、そして、明るいイメージだが、裏では汚い仕事も行う
大手建設会社火山建設社長の火山武(寺脇康文)の、個性も性格もバラバラな5人のキャラクターが、
公演中の約110分間、全く舞台から捌ける事無く出ずっぱりで登場。
そして舞台セットの額の中には、ポール・ドラローシュの「レディ・ジェーン・グレイの処刑」や
フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」、更にはジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「いかさま師」や
ウォルター・リチャード・シッカ―トの「切り裂きジャックの部屋」など、多数の著名絵画が
物語の進行に合わせて映像投影され、ストーリーのキーポイントとなっています。
そして前述の囲み取材で話題となった俳優で歌手の寺尾聡さんが1980年に発表したシングル曲、
「SHADOW CITY」が劇中の要所で違和感を感じさせず、また物語の進行テンポを全く邪魔せずに
効果的に挿入されているのは、今作の大きな聴覚面でのアクセントに感じられます。

【舞台「怖い絵」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年3月4日(金)~3月21日(月・祝)
大阪公演:2022年3月24日(木)~3月27日(日)

<会場>
東京:よみうり大手町ホール
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

<公演時間>
約1時間50分(途中休憩無し)

<料金>
11,000円
(全席指定・税込、東京・大阪共)
※未就学児童入場不可

<出演者>
江田光:尾上松也
美山翼:比嘉愛未
剣緑:佐藤寛太(劇団EXILE)
鷹野雄二:崎山つばさ
火山武:寺脇康文

<STAFF>
作・演出:鈴木おさむ
監修:「怖い絵」シリーズ 中野京子
美術:竹邊奈津子
照明:太田明希
音響:門田圭介
衣装:大西理子
ヘアメイク:望月光
演出助手:東七重、高松雪
舞台監督:田中翼
宣伝美術/宣伝写真:高宮紀徹
宣伝衣装:大西理子
宣伝ヘアメイク:望月光、清水智也
宣伝:る・ひまわり
制作:羽根有希乃、伊東大樹、三浦祐香
制作協力:Soymilk Co.
プロデューサー:坂田佳弘、矢野浩之
東京公演主催:関西テレビ放送/サンライズプロモーション東京
大阪公演主催:関西テレビ放送
大阪公演運営協力:キョードー
企画・製作:関西テレビ放送

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