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JOM「オリンピック・パラリンピックのマスコットを知ろう! with ミライトワ、ソメイティ」を開催

日本オリンピックミュージアム(JOM)は、2022年10月25日(火)から開催している
「オリンピック・パラリンピックマスコット展」に関連したイベントとして、11月20日(日)の「世界子どもの日」に
「オリンピック・パラリンピックのマスコットを知ろう!with ミライトワ、ソメイティ」を開催しました。
国際デーでもある「世界子どもの日」に子どもたちとマスコットが触れ合いながら、
オリンピック・パラリンピックのマスコットの歴史について学ぶ様子と
同日に行われた東京2020大会1周年記念「わたしと東京2020大会の思い出」エピソードの表彰式の様子をお伝えします。

【オリンピック・パラリンピックのマスコットを知ろう!with ミライトワ、ソメイティ】

2022年10月25日(火)~2023年1月9日(月・祝)の期間、日本オリンピックミュージアム1階の
「WELCOME SALON」で行われている「オリンピック・パラリンピックマスコット展」。

「WELCOME SALON」の壁面に設置された”推し大会マスコット”へのシールの数は圧倒的多数でミライトワ、次いで北京2022冬季大会のビンドゥンドゥン。

11月14日(フランス現地時間)に発表された大会マスコットのオリンピック・フリージュパラリンピック・フリージュ

グルノーブル1968冬季大会にて非公式ながら登場したアリーヌ・ラファルグ作の「シュス」を起点とし、
以降、ミュンヘン1972大会の「ヴァルディ」から大会公式のマスコットが登場し、
11月14日(現地時間)に発表されたパリ2024大会の公式マスコット「フリージュ」を含めると
現在まで世に生み出された28の夏季・冬季オリンピックマスコットがその歴史と生い立ちと共に
縫いぐるみや資料と共に展示されています。

そして2021年7月~9月にかけて行われた第32回夏季オリンピック大会、および第16回パラリンピック競技大会
(以下、東京2020大会)の公式マスコットとして、大会初となる日本全国及び海外の日本人学校の
小学生児童による各学年のクラス単位での決選投票が2017年12月から2018年2月まで行われ、
福岡県福岡市のイラストレーター、谷口亮氏デザインの「ア」案が総数16,769校・205,755票の投票の内、
109,041票を獲得し、東京2020大会の公式マスコットとして選出。2018年7月には、
ライブキャラクターがデビューし、同時に東京2020オリンピックマスコットを「ミライトワ」、
東京2020パラリンピックマスコットを「ソメイティ」と、夫々の名前が発表され、
その後、各テレビ番組や東京2020大会関連のイベント、更にはNHK2020応援ソングプロジェクトの楽曲
「パプリカ」を歌う5人組ユニット「Foorin」と共に歌番組への出演など、東京2020大会のアイコンとして
大会を盛り上げていくはずでした。

しかし2020年3月24日(火)に当時の東京2020組織委員会は東京2020大会を新型コロナウイルス感染症の
世界的な感染拡大を理由に同年7月の大会開催は不可能と判断し、各方面との協議の上、
夏季・冬季大会を通じて史上初となる大会開催の1年間の延期を発表。
そして同年春以降、ミライトワ・ソメイティとのファンとの触れ合いの場、時間は極端に限られる事に。
特にマスコット選出の主役である子供達との触れ合いの場は、大会開催期間中においては
TOKYO2020 FAN PARK/FAN ARENA等に限定され(東京都在住者のみ対象)、
新型コロナウイルス感染症の感染状況が悪化方向に拡大していく中で
大会マスコットとしてのアピールの場が決して多いとは言えないオリンピック・パラリンピックとなりました。
そして大会終了後もその根強い人気と新型コロナウイルス感染症の感染状況の改善により、
東京都内を中心行われたイベントに登場してきたミライトワとソメイティ。

大会終了から約1年2か月となる今回のイベント開催日である11月20日は、1954年に国連によって制定された
国際デーのひとつ、「世界こどもの日」。子どもの権利の認識向上や子どもの福祉の向上を目的に、
世界中で子どもたちが主体となって参加する催しが行われています。この日3回行われるイベントは見事に満員に。
その内、メディアは2回目の午後1時からの回の取材が許されました。
イベントには事前応募にて当選した小学生児童とその保護者約25人が各回に来場。
その参加年齢層から見て取れる様に、展示されていた大会マスコットの縫いぐるみを手にした子供達は、
直近に行われた大会のマスコットの名前を声に出して楽しんでいる様子でしたが、
長野1998冬季大会のマスコットである「スノーレッツ」や、ロサンゼルス1984大会のマスコット、
「イーグルサム」等は物珍しそうな目で触れており、過去大会のリアルタイム世代が触れる
大会マスコットにも様々な目線が有ると認識させられます。

司会の進行の下、早速ミライトワとソメイティが参加者の前に登場。意外な事にJOMでの2人の登場は
これが初との事。「パプリカ」を登場曲にサビの部分のダンスを披露し拍手で迎えられます。

続いてオリンピックの成り立ちや精神、大会マスコットの歴史をおさらいした後、大会マスコットに関するクイズを出題。

モデルとなった動物で一番多い物、1大会で最も人数の多いマスコット、そしてソメイティの名前の由来となった花、等、
意外にパッと浮かんでこない問題が子供達に投げかけられ、まとめとして大会マスコットの存在意義である
「オリンピックの理念を姿・形・行動で示し、開催地の歴史と文化を示す、大会の魅力を広める役割」が話されました。

最後はマスコット2人と参加した子供達との記念撮影。2人と手と手をタッチした児童は口々に柔らかくてフワフワとの感想が。
満足そうな表情で参加者達はJOMの館内へと進んで行きました。

【「わたしと東京2020大会の思い出」表彰式】

続いて午後3時より日本オリンピック委員会(JOC)が2022年7月21日(木)から8月1日(月)に実施した
東京2020大会1周年記念「わたしと東京2020大会の思い出」のエピソードの表彰式が行われました。
大会前から大会後まで、自身が感じたこと、感動したこと、楽しかったこと、考えたこと、
街の変化、まわりと共有したことなどのエピソードが、25歳以下を対象としたユース部門、
東京2020大会の参加ボランティアを対象としたボランティア部門、そして一般部門の3部門が
1200文字以内で募集され、事務局などによる1次審査、JOCアスリート委員会による2次審査を経て
各部門の最優秀賞が決定。この日はJOCアスリート委員で水泳女子/北京2008大会、ロンドン2012大会出場の
オリンピアンの伊藤華英さん、ミライトワとソメイティがプレゼンターとして登場。2度目のパプリカダンスが披露されます。

最初にボランティア部門の最優秀賞受賞者である東京都の武内一代さんに伊藤さんより表彰状が、
そしてソメイティより記念品が贈られました。
大会期間中は、江東区晴海の選手村横にある駐車場でのボランティアドライバーをされていた武内さんは、
間近でオリンピックに関わる人達が、自分の運転する車の真後ろに乗って、
その大会に関わる事が出来た事が今大会に対する一番の印象、と話し、
受賞の感想を「こういった賞をいただけるというつもりで応募した訳でも無く、何気なく(エピソード)を書いて、
送信してしまったのですが、本当に嬉しく思います。色々と制限がなされている中、
ボランティアをさせていただいて、気持ちを皆と分かち合える事も無く、サラッと皆、バイバイという感じで
終わってしまったという心残りが1年経ってもあったので、それを書いた事でスッキリしました。」とコメント。

続いて一般部門の最優秀賞受賞者である山形県の鈴木健一さんにも同じく伊藤さんから表彰状が、
ミライトワから記念品が贈られました。2021年6月6日に行われた、東京2020オリンピック聖火リレー
山形県Day1の第7区間となる米沢市の聖火ランナーを務めた鈴木さんは、自身が走行した約200mの区間の事を
「あの時にも思ったんですけど、こんな時代なので「楽しかった!」と言って良いのかと考えていたんですが、
(走行後に報道陣から)マイクを向けられたら一番最初に「楽しかった」と言っていました。
第7区間のランナーバスに乗った十数人の聖火ランナーが「すっごく良い雰囲気だったね」とバスの窓から言われて、
皆で仲良く聖火リレーが出来て良かったなと思いました。」と話し、
受賞感想として「先ず、東京2020大会が開催された事、色々な人が携わってくれて。
自分は聖火ランナーをさせていただいたんですが、その時のスタッフの多さにビックリしました。
今日もここに来るまで受賞の事は半信半疑で「…詐欺かな?」という思いでしたが、
この場に立てて本当に有難いです。色んな人に感謝したいと思います。
思いを書くというよりも自分の中から自然と溢れた言葉を表現したと思っています。
自分がこうしてオリンピックに携われた事で、その記録を自分の中に残したいと投稿しました。」とコメント。

そして、都合がつかず授賞式に出席が叶わなかったユース部門最優秀受賞者である
福岡県の松岡佑さんからの受賞メッセージが代読されました。
「サイトでの募集を見つけた時に正に弟の事を書こうと思い応募しました。
私にとってオリンピックは夢の舞台。感動の舞台。毎回毎回開催が楽しみです。
今回、コロナの影響で無観客開催になりましたが、東京オリンピックは
本当に多くの感動を与えていただき私の中では一番大好きな大会となりました。
是非とも、2030冬季五輪は札幌で開催していただき、東京で叶わなかった
本当の日本のおもてなしの力を見せて欲しいです。また私もその時はその力の一部となって
ボランティアなどで活躍したいと思います。」

そして最後に伊藤さんより
「オリンピックが終わって一年以上経ったんですけども、今大会に関わられた方とこの様な賞を通して
お会いする事が出来て、当時の事を思い出しましたし、選手の頑張りも蘇って来たんですけども、
皆さんの思いが次の次に繋がって行く様なオリンピック・パラリンピックなんだなと改めて感じましたし、
このコロナを乗り越えて皆さんが繋がれる場所が多く出来れば良いなと思いました。」と感想が述べられ表彰式は終了しました。

『「わたしと東京2020大会の思い出」優秀作品はこちら』
わたしと東京2020大会の思い出 優秀作品集 | JOC – 日本オリンピック委員会

【オリンピック・パラリンピックマスコット展開催概要】

公式サイトはこちら

<開催期間>
2022年10月25日(火)~1月9日(月)

<会場>
日本オリンピックミュージアム1階「WELCOME SALON」

<実施体制>
主催:公益財団法人日本オリンピック委員会
協力:公益財団法人日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会

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