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東京2020オリンピック聖火リレー埼玉県 秩父鉄道&長瀞ラインくだりが聖火を輸送!

東京2020オリンピック聖火リレー開催105日目、埼玉県2日目の第4区間の秩父市・皆野町・長瀞町において、
オリンピックシンボルカラーの5重連の秩父鉄道の特別列車、及び荒川のライン下りにより聖火が輸送されました。

※記事初出時、西武鉄道秩父本線と表記をしておりましたが、正しくは秩父鉄道秩父本線となります。
お詫びして訂正させて頂きます。この度はご迷惑をおかけし申し訳ございません。

【当日の様子】

開催都市である東京都までの最後の開催道府県となった埼玉県。
これまでの約3ヵ月半、実に8000人近くに上る全国の聖火ランナーが繋いできた聖火は
2021年7月6日(火)~7月8日(木)に46番目の開催地である埼玉の地を275名(予定)の
聖火ランナー達が県内40市町、およそ70kmを繋いでいきます。
その埼玉県開催2日目の第4区間となったのが県南西部に位置する秩父市・皆野町、長瀞町。
埼玉県内で最も広い面積を誇る秩父山地の峰峰に囲まれた自然豊かな地を11名のランナーが走り抜けます。

午前11時11分過ぎにDAY2第4区間秩父市の秩父神社本殿前を出発する第1スロットランナーの石渡翔唯さん Photo by Tokyo 2020

第4区間は秩父市内の秩父神社本殿前を午前11時過ぎにスタート。
当日は梅雨の長雨の天気予想と打って変わって、日中の最高気温が30度を超える日差しの強い
晴れの天気に恵まれ、各ランナーの額に汗が滲んでいるのが見て取れます。

秩父駅に向かう第4スロットランナーの前野恵さん Photo by Tokyo 2020

駅前にて前野さんのトーチから聖火をランタンへと納火する組織委スタッフ Photo by Tokyo 2020

市内中心部を周った聖火は第4スロット(走行区間)ランナーの前野恵さんに引き継がれ、駅前通りより、
秩父鉄道秩父本線(※)の秩父駅を目指してスタート。駅前にていったん聖火をトーチからランタンへと格納し、いざ列車による聖火輸送へ。

長瀞駅にて聖火輸送の大役を果たした秩父鉄道のEL5重連

Photo by Tokyo 2020

そして秩父駅の2番線ホームに待機しているのは、秩父地域の経済発展を担ってきたセメント産業の
山間部の困難な輸送環境を支え続けてきた日立製作所製の電気機関車が赤・緑・黒・黄・青
(デキ506・505・201・502・302)のオリンピックシンボルカラーの5重連に束ねられ、
その後ろに12系客車4両を引き連れた9両編成の秩父鉄道の聖火リレー特別列車。

駅前にて前野さんのトーチから聖火をランタンへと納火する組織委スタッフ Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

その2両目の客車に前野さんを含む聖火リレーの一団が乗車。
そして秩父市の小学校2校の児童71名、皆野町の町立小学校3校の児童52名、
引率者等を合わせると実に約140人の大集団を乗せた特別列車が親鼻駅まで5駅間、約9.8kmの道のりを
約20分かけて移動。途中の4つの駅は全て通過となり、各駅のホームや沿線から地元住民の方々が応援や声援を送ります。

Photo by Tokyo 2020

親鼻駅前では獅子舞の歓迎も Photo by Tokyo 2020

12時11分過ぎ、親鼻駅に無事到着した前野さんは駅前にて第5スロットランナーの鈴木秀太郎さんのトーチへランタンより聖火を点火。

第7スロットランナーの神林保弘さんとトーチキスをする第8スロットランナーの相沢さん Photo by Tokyo 2020

続く第5~第7スロットランナーが親鼻地区内を走行し、
迎えた第8スロットランナーの相沢拓海さんの担当する走行区間は、国道140号線の
親鼻橋下に設けられた船着場より岩畳の船着場までの約3kmに及ぶ
長瀞渓谷を行く荒川のラインくだりによる聖火リレーが行われました。

親鼻橋下船着場を出発する相沢さん一行 Photo by Tokyo 2020

大正時代に端を発する、歴史ある長瀞のラインくだり。相沢さんを含む約15名が船に乗船し、
梅雨の長雨で平常時とは比べ物にならない程、増水した荒川を長瀞町の船着場へ向けて一路進みます。
途中、荒川に掛かる荒川橋梁に聖火と相澤さんを乗せた船が差し掛かるとほぼ同時に橋梁場を
先程の5重連特別列車が通過。後の囲み取材で秩父鉄道が好きだ、と話す相沢さんは
船から特別列車を見上げる事が出来たのが自分が聖火リレーに参加した中で一番印象的と報道陣に語りました。

報道陣のいるトーチキスポイントへと近づくラインくだり船 Photo by Tokyo 2020

鮮やかな舵捌きで小林さん一行の船に横付けされる相沢さん一行の船

途中、激流箇所でしぶきを浴びながらも、トーチを保持する練習を重ねたという相沢さんは
船の大きな揺れにも動じず、高々と聖火を掲げ続けていました。

川沿いの観覧者の声援に応える小林さん Photo by Tokyo 2020

岩畳の船着場から長瀞町の商店街を走行する小林さん Photo by Tokyo 2020

そして約2kmほど下った航路途中の浅瀬にて先着していた第9スロットランナーの小林咲来さんと
相沢さんが船上でトーチキス。トーチを手に笑顔で残り約1㎞のライン下りへと出発した小林さんは、
囲み取材でこの聖火リレーに多数の人間が関わっている事に感心し、色んな人に聖火リレーの事を知ってもらう為に
聖火を繋がなければいけないと話し、地元を走行出来る喜びを噛み締めて川沿いからの声援に応えていました。

長瀞町の町立小学校の児童に出迎えられる第11スロットランナーの山村誠さん Photo by Tokyo 2020

そして第4区間のゴール地点となる長瀞駅前には長瀞町立の小学校5・6年生徒約100人が出迎え、その後方には
地元民や特別列車を見に来ていた鉄道ファンらがによる大きな人垣が出来る中、第11スロットランナーの
山村誠さんが約13㎞、そして約2時間に及んだ第4区間の聖火リレーは無事に全工程を終了しました。

7月8日(木)の神奈川県DAY3を経た聖火はいよいよ東京2020大会の開催地、東京都へとやってきます。

【東京2020オリンピック聖火リレー 埼玉県実施概要】

東京2020オリンピック聖火リレーの公式サイトはこちら

<日時>
DAY1:2021年7月6日(火)10:23スタート(※)
DAY2:2021年7月7日(水)8:10スタート
DAY3:2021年7月8日(木)8:23スタート(予定)

※DAY1第一区間川口市は含まず

<会場>
DAY1:川口市(※1)・蕨市+戸田市・戸田市・和光市+朝霞市+新座市・日高市・狭山市・富士見市+三芳町+ふじみ野市・所沢市
DAY2:草加市・八潮市+三郷市・吉川市+越谷市・秩父市+皆野町+長瀞町・春日部市・杉戸町+宮代町・久喜市+加須市・行田市・熊谷市
DAY3:川越市・鶴ヶ島市+坂戸市・本庄市+深谷市・嵐山町+東松山市+滑川町・鴻巣市+北本市・桶川市+上尾市・さいたま市(※2)
※1・・・1日目第1区間川口市については公道でのリレーを取りやめ、3日目のセレブレーション会場において代替措置を実施。
※2・・・川口市とさいたま市の走行を予定していたランナーによる点火セレモニーを実施。

<ランナー数>
275人(予定)

<走行距離>
約70.5km(3日間合計。DAY2第4区間秩父市の秩父鉄道秩父駅~親鼻駅間の鉄道輸送約9.8km、長瀞町のライン下り約3kmを含む)

<実施体制>
主催:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
共催:東京2020埼玉県聖火リレー実行委員会

©Tokyo 2020

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