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東京2020オリンピック・パラリンピック選手村&選手村ビレッジプラザ公開!

東京2020組織委員会(以下、組織委)は2021年6月20日(日)、東京都中央区晴海の
東京2020オリンピック・パラリンピック選手村及び選手村ビレッジプラザを報道陣に公開しました。
当日の様子をお伝えします。

【選手村ビレッジプラザ】

選手村ビレッジプラザの仲通

選手村の公開に先立ち、この日の午前に東京2020大会に出場する選手の生活を支える施設である選手村ビレッジプラザが公開されました。

選手村ビレッジプラザ全景 ©Tokyo 2020

借入先の自治体名が刻印された木材

選手村から都道484号線を隔てた晴海地区東側に立てられた、5棟の木造建ての仮設施設には、
全部で19(オリンピック大会期間中は17)の諸室が設けられ、様々なサービスを受ける事が出来ます。
建物に使用されている国産木材は全国63の自治体より無償で借り入れがなされ、大会終了後には
借り入れ元の自治体へと返却され、公共施設等で再使用されます。その中から代表的なブースをご紹介。

『ドライクリーニング(株式会社アシックス)』
サービス内容
:ドライクリーニングサービス(有料)
:水洗いサービス(有料)
:フォーマルウェア・フォーマルシューズのリペアサービス(有料)
:スポーツウェア・スポーツシューズのリペアサービス(有料)
※パラリンピック期間のチームユニフォーム・シューズのお直しは無料で対応し、受付はアシックスサービスセンターにて実施
:サンダル提供(オリンピック期間のみ・無償)
足形計測サービスに基づくカスタムサンダルの提供(選手のみ)
※アシックス製品の販売は無し

『郵便局(日本郵便株式会社)』
:郵便の引受(郵送料は有料)※信書を内容とするものに限る。
:切手類の販売通常の切手類のほか、東京2020大会にちなんだデザインの切手類や日本らしい切手類などを販売。
その場で写真を撮影、切手にして購入できる限定サービスも実施。
:荷物・物品の取り扱いは行わない。
:その他当郵便局オリジナルデザインの消印を用意(郵便引受時などに押印可能)

『レプリカルーム(三井不動産株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社)』
:選手村居住棟居室の再現
寝具やクローゼットなどの備品が設置され、選手が滞在する居室を再現している。
:映像による選手村紹
介選手村が位置する晴海の環境や選手村内の施設・設備などを紹介。
:触知模型による選手村紹介
選手村の全体像を確認できる実物の1/600サイズの模型を設置。木材を活用し、
触れることができる仕様にすることで視覚障がい者の方も確認することができる。

配達用台車とボックス

『クーリエカウンター(ヤマトホールディングス株式会社)』
:宅急便(有料)
日本全国に荷物が送れます。(翌日配達、一部地域を除く)
:国際宅急便(有料)
日本から世界各国に荷物が送れます。※各国の輸出入規制(禁制品など)を適用。インボイスが必要。
:ヤマト便(有料)
日本全国に宅急便の規格を超える大型の荷物が送れます。
:包装資材(有料)
荷物の梱包に適したダンボール資材を購入できます。
※上記に関する注意事項温度管理が必要な荷物の取り扱い不可。受付時間、荷物のサイズ、重量など規定あり。

通常支店と信託銀行支店が同居する珍しい店舗形態

『銀行(株式会社三井住友銀行・株式会社SMBC信託銀行)』
:外貨両替
予約不要。日本円との交換が可能。手数料利用者負担。
:入出金サービス
三井住友銀行の口座保有者のみが利用可能。
:国内・海外送金
三井住友銀行の口座保有者のみ、海外への送金が可能。国内送金は現金持込による送金が可能。※取引手数料は利用者負担。
:東京2020大会記念貨幣両替

内装工事中ではありますが、最大10名程度で撮影可能なブースと個人撮影用のブースが用意されています。

『フォトスタジオ(キヤノン株式会社・キヤノンマーケティングジャパン株式会社)』
:ポートレート写真撮影サービス(有料)
店内のスタジオで高品位な写真を撮影・プリントし販売を行う。用紙の種類やサイズ、台紙の有無を選ぶことができる。
:スマートフォン写真プリントサービス(有料)
個人のスマートフォン/タブレットに保存されている写真にオリジナルフレームを合成して店内設置端末からプリントできる。

カフェ部分

翻訳アプリ「はなして翻訳」のデモ

全国約670店のドコモショップで開催されたドコモスマホ教室内にて集められた
東京2020大会選手への応援メッセージを8カ国語に可視化した「みえる電話」

『インターネットラウンジ&カフェ(インターネットラウンジ:株式会社NTTドコモ カフェ:コカ・コーラ社)』
:ドコモ5G通信環境下でのPCを使用したインターネットサービス(無料)
※時間制限あり。プリンターで印刷が可能。
:国内・国際電話サービス
公衆電話を使用して国内・国際電話サービスを提供。利用者負担。(一部無料)
:モバイルサポート
モバイル端末を使った言語翻訳、カフェの注文をサポート
:カフェ
インターネットラウンジ内併設のカフェにおける飲料・軽食提供サービス
選手および選手団が対象のサービス-コカ・コーラ社のペットボトル飲料(無償)-コーヒー等のホットドリンク・スナック、軽食(有償)
購入した商品をインターネットラウンジ内の座席で喫食またはテイクアウト可能

『ベニューメディアセンター』
臨時記者会見等を開催可能なメディアセンター。

その他に、パラリンピック大会期間中のみオープンし、オートボック修理センター
及びアシックスサービスセンターを有する「ビレッジプラザアネックス」棟もあり、
約1ヵ月半に及ぶ大会期間中、選手を協力にサポートする施設となっています。

【選手村ビレッジプラザ施設概要】
<所在地>
東京都中央区晴海4丁目

<延床面積>
約5,300㎡(5棟分)

<使用木材>
全国63自治体より無償貸出された国産木材約4万本(約1,300㎥)

<高さ(最高)>
約7m(地上1階)

<構造>
木造
※上記施設概要はビレッジプラザアネックスを含まない

<諸室数>
19(オリンピック期間は17)

【東京2020オリンピック・パラリンピック選手村】

Photo by Tokyo 2020

そして午後より選手村の報道陣向け内覧会が行われました。
内覧会開始に先立ち、橋本聖子組織委会長と、川渕三郎選手村村長の挨拶が。

Photo by Tokyo 2020

橋本会長「オリンピックまで33日、そしてパラリンピックまで65日となりました。
今日から23日後には開村をされる、このウォーターフロントに浮かぶような街が選手村になりました。
私もアスリートで7回、そして団長等で4回の全部で11回、選手村に滞在をさせて頂いた経験がありますけども、
間違い無くこの東京2020大会の選手村が過去大会には申し訳ありませんけども、過去最高の選手村だと思っている所です。
選手がくつろぐダイニングですとか、あるいはトレーニング場、様々なホスピタリティがしっかりとしておりまして、
コロナ禍で日本の文化に触れる事の出来なかったりする選手にとっては、非常にくつろぐ事が出来る
空間になるんではないかと思っておりますし、スタッフ一同、決め細やかな所まで
日本の素晴らしさを提供出来る様に日々努力をして頂いている所であります。」

Photo by Tokyo 2020

川渕村長「オリンピックで11回も選手村に入った橋本会長の言う事ですから、間違いないと思いますけども、
アスリートが明日の英気をここで養える、記憶に残る選手村になれば良いなという風に思います。
選手の皆さんはかなりの制限を科せられています。そういう中でアットホームでリラックスした選手村にするべく、
我々関係者は最善の努力を務めていきたいと思っています。この数ヶ月間、
マスコミを通じてオリンピックの開催如何の議論が行われました。ここにきて大半位の人達が
「オリンピックはしょうがないかな・・・」という形で認めて貰っているという風な感じになっています。
済崩しという形で東京2020大会を迎えるのは本当に良くないなと思います。国内事情だけで
大会開催するか否かの議論ばかりが成されていて、東京2020大会は国際社会に約束したイベントであるという
立場での議論が殆ど行われていません。日本社会と世界との対話、世界の中での日本の立場が
如何あるかという事で、日本の皆さんに選手に対して心からのご声援をお願いしたいと思うんです。
日本でオリンピックが開かれる中で自分が思い切って活躍したいと思える様な国民の声援が無い事に
選手が一番心を痛めていると思います。様々な問題や思いもあるかと思います。
しかし、ここまで来たのだから、日本の国力、信頼感、プライドを世界に示す為に皆さんの力を貸して貰いたい。
選手の皆さんにしっかり「頑張れよ!」と、背中を押してやって欲しい。今、僕が願う最大の事です。」
と、特に川渕村長が強いメッセージを話されました。

選手村遠景

【選手村概要】
周囲三方向を海に囲まれ、東京湾の景色を一望出来るウォーターフロントに位置し、
競技会場が集中する江東区の有明、青海、お台場地区へのアクセスが抜群であり、
メインプレスセンターである東京ビッグサイトへも程近い立地となる、中央区晴海に位置する
敷地面積約44ha、オリンピック大会時の総ベット数約18,000を誇る巨大選手村。
村内は大きく3つのゾーンに別れ、選手達が暮らす居住棟やメインダイニングホール、
複合施設が含まれる「居住ゾーン」、大会期間中の選手生活を支える施設である「ビレッジプラザ」、
そしてビレッジプラザの隣に位置する選手村運営に必要な主機能を集約した「運営ゾーン」が存在。
7月7日(水)のプレオープンから、9月8日(水)の選手村閉村日までの丸2ヶ月間、
世界中から集まるアスリートを晴海の地へ迎え入れます。大会終了後は内装変更後、
都内でも屈指の高機能マンションとして販売される予定となっています。

選手村を貫くメインストリート

Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

Photo by Tokyo 2020

各棟の1階には住居者センターを設置

設置されている自販機には硬貨・紙幣投入口が無く、選手は自身のアクレディレーション(身分証)で購入可能に

1階玄関口には選手村各所の混雑度合いを表示するパネルが

『居住棟』
世界中からやってくる各国のアスリート達が生活する21棟の居住棟は選手村の象徴であり、選手村全体の大会ルックカラーは藍色。
居住棟は大きく4つの街区と大会ルックカラー(SUN「紅」・PARK「松葉」・PORT「藤」・SEA「桜」)に分かれており、
それぞれ違った建物デザインとなっています。建物外廊下は車いす同士が十分余裕を持ってすれ違える程、幅広く、
通路の段差や傾斜角にも配慮が成されています。

海側に面した居住棟からの眺め Photo by Tokyo 2020

居住棟内観 Photo by Tokyo 2020

遮光カーテンを閉めた状態 Photo by Tokyo 2020

パラ選手対応のアクセシブルバスルームを備えた部屋も。 Photo by Tokyo 2020

約3,800戸の中には2人~8人部屋が用意され、室内には大変頑丈なダンボールフレームとで出来たベッドに
株式会社エアウィーブ製のマット・掛け布団・枕が選手の就寝をサポート。
その他、丸テーブル、椅子が用意され、クローゼットは、車いすパラ選手がハンガーを掛け易い110cmの高さにセット。
そしてセールスポイントは過去大会での選手からの強い要望として、通常、床上数cmでカットされる遮光カーテンが
床面ギリギリまで伸ばされ、非常に高い遮光性により時差ぼけ解消に一役かっているという所。
なお、全てのベッドルームに窓が設置されており、晴海の海風により二方向換気が可能となり、コロナ対策が取られます。

【居住棟概要】
建物:14~18階建ての恒久施設21棟
戸数:約3,800棟
ベッド数:18,000(オリンピック時)、8,000(パラリンピック時)
広さ:シングルルーム/9㎡以上、ツインルーム/12㎡以上

晴海ふ頭公園全景 Photo by Tokyo 2020

晴海緑道公園の一部 Photo by Tokyo 2020

晴海ふ頭公園内のリラクゼーションハウス Photo by Tokyo 2020

『晴海ふ頭公園・晴海緑道公園』
レインボーブリッジと東京湾を一望出来る、選手にとってのくつろぎの空間。
公園中央に約7,000㎡の芝生広場が確保され、その周りを396mの外周路が通っており、
トラックとして利用可能。公園内のリラクゼーションハウスでは、ミストの出るクールスポットや
マッサージチェアが利用可能。発電時にCO2を排出しない福島県製造の水素により発電されます。
緑道公園は居住棟の海沿いに全長約900mの歩道が整備され、潮風を感じられる散歩道になっており、
複数の通路をアスリート、フィールドキャストと動線分離しての利用が可能。

【晴海ふ頭公園・晴海緑道公園概要】
面積:約36,000㎡

複合施設外観 Photo by Tokyo 2020

『複合施設』
選手村中心部に位置する3階建ての恒久施設。各居住棟からアクセスしやすく、
大会終了後には商業施設として整備が予定されています。

フィットネスセンター内

ウエイトトレーニングエリア

パラ選手用のハンドサイクルマシン

サウナルーム Photo by Tokyo 2020

「フィットネスセンター(3階)」
大会に備えて選手がコンディションを整える場である約600点のアイテムを揃えた大型トレーニングセンター。
リオ2016大会で選手からの大きな改善要望点であった、フィットネス施設の拡充に応える形で用意された、
最大で同時に約500人が利用可能という規模で有酸素マシンやウエイトマシンが整然と並べられています。
珍しいものとしてはパラ選手用のハンドサイクルランニングマシンの設置も。
また、更衣室内にはサウナが設置され、体重別階級競技である柔道、ボクシング等の選手が減量を目的として利用可能。

【フィットネスセンター概要】
トレーニングエリア:コンディショニングエリア、有酸素エリア、フリーウエイトエリア、ストレングエリア

整然と並ぶコカ・コーラの冷蔵庫

カジュアルダイニングで提供予定のメニュー Photo by Tokyo 2020

「カジュアルダイニング(2階)」
大会開催地である東京都をはじめ、全国の食材を使用した日本料理などを味わうことが出来る飲食提供施設。
伝統的な和食のみならず、現在の日本で日常的に食されるメニュー、おにぎり、麺類、鉄板焼き等の日本の特徴的な料理や、
串焼き、お好み焼き等のカジュアルなメニューを提供します。又、東日本大震災の被災地の支援や復興状況の発信および
開催都市である東京都の食材をPRする観点から、主要な食材については可能な限り提供のカウンターにおいて産地表示を行う方向が検討されています。

【カジュアルダイニング概要】
席数:約400席(オリンピック時)/約250席(パラリンピック時)
最大提供食数:3,000食/日

ボッチャのゲームエリア

ブリヂストンのサイクルシミュレーター

3つのSNS映えスポットがある「Make the Beat!」AR撮影ブース

「レクリエーションエリア(2階)」
競技参加5日前に入村し、競技終了後2日以内に退村という厳しい行動制限が科される
今大会に出場する選手達がリラックスする為のパブリックスペース。
フロア内には、ボッチャのプロジェクションマッピングゲーム、卓球台、マッサージチェアや、
東京2020マスコットロボットの展示、”SNS映え”を意識したMake the beat(AR撮影ブース)、
ブリヂストン株式会社提供のサイクルシミュレーターが設置され、選手の息抜きの場として利用されます。

「ドーピングコントロールステーション(1階)」
クリーンな競技運営のために効率的なアンチ・ドーピングプログラムを実施する施設。
プログラムを受けるアスリートのプライバシー保護に配慮をしてドーピング検査を実施。
施設内には9部屋のプロセスルームが設置され、尿検体・血液検体を採取します。

【ドーピングコントロールステーション概要】
プロセスルーム:検体の梱包及び結英気検体の採取、書類作成を行う部屋。
トイレ:尿検体を採取する部屋
待合室:選手が検査終了まで待機する部屋。
対応時間:24時間

ポリクリニック内 Photo by Tokyo 2020

ポリクリニック内に設置されたアイスバス Photo by Tokyo 2020

ポリクリニック内に設置されたMRI Photo by Tokyo 2020

「総合診療所(ポリクリニック)(1階)」
選手村内に居住する選手及び役員等に必要な医療サービスを提供する診療所。
オリンピックでは初となる女性アスリート科が設置され、女性アスリートに対する総合的な診療を提供。
理学療法部門ではフィットネスセンター内コンディショニングエリアと連携してサービスを提供。
また、水質水温管理システムを備えたアイスバス9台を設置。そして大型医療機器としてMRI2台、X線撮影装置1台が配備されます。

【総合診療所(ポリクリニック)概要】
診療部門:救急科、整形外科、内科、⻭科、眼科、皮膚科、精神科、女性アスリート科、理学療法、臨床検査、画像検査、薬剤
診療時間:7:00~23:00 ※救急サービスは24時間

発熱外来 建物外観

診察室外観

 

診察室内観

診察室内観

発熱外来待機部屋には陰圧をかけられる設備も

『仮説医療施設 発熱外来』
複合施設の道路を挟んだ反対側に新設されたのが発熱症状を有する選手の為の診療検査施設である、発熱外来。
感染症疑いの患者に対する診療、PCR検査等の実施や、検体の分析は、仮設医療施設内に設置するブランチラボにおいて実施。
検査結果判明までの間の待機場所として、施設内に隔離スペースを用意。
濃厚接触者検査エリアにおいて、濃厚接触者の検査を実施陽性者発生時は、感染症対策センター、保健衛生拠点と連携し対応との事。

NOC/NPCサービスセンター Photo by Tokyo 2020

『NOC/NPCサービスセンター』
晴海地区の象徴的建物である晴海客船ターミナルを使用した施設。
NOC/NPC(国内オリンピック委員会・国内パラリンピック委員会)への連絡サービスを一体化し、
競技情報やNOC/NPC向けのサービスを提供する各種デスクを設置。
団長会議を行う為の選手団長ホールが存在します。

【NOC/NPCセンター概要】
6階建ての恒久施設
スポーツインフォメーションセンター:競技に特化した様々な情報を提供
フロントデスク(総合案内窓口):NOC/NPC向けの様々なサービスの受付や情報を提供
各FAデスク:各FA(ファンクショナルエリア)がNOC/NPCに対し、様々なサービスの受付や情報を提供

選手村よりアスリートを各競技会場へと送り出すトランスポートモール Photo by Tokyo 2020

『トランスポートモール』
選手村を起点として各競技会場等へ49の乗降バースより専用バスで輸送(ハブ&スポーク方式による輸送)
大会期間中は視覚障がい者誘導用ブロックや、暑さ対策となるスポットクーラー、日よけテント(木製ベンチ含む)を設置。

高さ約35cmに嵩上げされたバス停

車両基地内にある充電スタンド

『村内巡回バス』
自動運転で住居ゾーン内を5~20分間各で24時間巡回運行する村内バス。
大会ルックカラーを纏ったトヨタ自動車株式会社が開発提供するEV「e-Palette」17台が配備。
全高2.76mの背の高い車体は、高身長選手が屈まずに乗車可能。
村内9箇所に設置されるバス停は「e-palette」の乗降ドア高さである35cmにかさ上げされ、
段差を最小限に車いす選手の負担を軽減。車両基地内において随時充電整備が行われます。

【村内巡回バス概要】
車両:トヨタ「e-Palette」17台
定員:20名(オペレーターを含む)
車両サイズ:全長5,255mm/全幅2,065mm/全高2,760mm
最高速度:19km/h

メインダイニングホール外観 Photo by Tokyo 2020

パーテーションで区切られ、ウエットティッシュが置かれたテーブル

報道陣からも思わず「広い!」と声が上がった2階エリア

2階中央部天井に飾られた大会ルックバナー

サラダ、デザートバーも巨大

搬入途中のウエットティッシュ、アルコールの段ボール箱

1階に設けられた栄養ヘルプデスク

メインダイニングで提供されるメニューの一例 Photo by Tokyo 2020 

『メインダイニングホール』
選手村の花形であり、試合に向け選手がコンディショニングを行うための飲食提供施設。
24時間オープンの2階建ての仮設施設はオリンピック期間中には一度に3,000席が利用可能で、
1日最大約45,000食を提供可能というモンスターサイズのダイニングです。
約700種に及ぶメニューを8日間のローテーションを組み提供。
世界各国の選手団のさまざまな食習慣や文化、宗教等に対応した幅広い選択肢の食事は
素材そのものを活かしたプレーンな料理を基本とし、選手が自ら味付けできる多種類の調味料を用意。
感染症対策の為、選手が直接料理を取分けるのではなく、調理スタッフがサーブをします。
サービング分の栄養成分量を表示することで摂取量を分かりやすくし、
館内の「栄養ヘルプデスク」には管理栄養士が常駐。詳細な栄養情報などを提供します。

【メインダイニングホール概要】
2階建ての仮設施設
営業時間:24時間、
最大提供食数:45,000食/日
席数:(オリンピック時)1階:約900席 2階:約2,100席、(パラリンピック時 )1階:約700席 2階:約1,700席
メニュー:【概要】メニュー:開催国(日本)料理/ワールド/アジア/ハラール/ベジタリアン/グルテンフリー/ピザ・パスタ等、約700種

選手及び選手団関係者に配布される新型コロナウイルス感染症対策 Photo by Tokyo 2020

その他、選手及び選手団役員を対象に新型コロナウイルス感染症対策キットを配布。
そして選手に向けた性感染症予防の啓発を目的に、コンドームの提供を行う予定。目的に賛同した
無償提供の協力の申し出があった複数社から、合計でロンドン大会と同程度の提供をうける予定としています。

【東京2020オリンピック・パラリンピック選手村施設概要】

東京2020大会の公式サイトはこちら

<所在地>
東京都中央区晴海四丁目、五丁目地内

<敷地面積>
約44ha

<戸数>
約3,800戸

<設置ベッド数>
オリンピック時:18,000ベッド
パラリンピック時:8,000ベッド

<選手村スケジュール>
(オリンピック期)
2021年7月7日(水):選手村プレオープン
2021年7月13日(火):選手村開村日
2021年8月11日(水):選手村閉村日
(パラリンピック期)
2021年8月15日(日):選手村プレオープン
2021年8月17日(火):選手村開村日
2021年9月8日(水):選手村閉村日

©Tokyo 2020

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