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新国立劇場オペラ『カルメン』6月12日(土)前売開始!

『カルメン』セットプラン

新国立劇場では、 オペラの中のオペラ『カルメン』を鬼才アレックス・オリエの新演出で上演します。
2019年『トゥーランドット』で、ダイナミックな空間演出と衝撃的な解釈で話題を巻き起こした演出家オリエが、
世界的指揮者大野和士と再びタッグを組み、新たな『カルメン』を世界へ発信します。
現代的で知的で自由と勇気の女性カルメンの愛の悲劇。世界的に注目される新演出を、この夏、
本公演に続く高校生のためのオペラ鑑賞教室公演、びわ湖ホール公演と全14回、2万人のお客様に向けて熱狂と共にお届けします。

【自由と勇気の象徴カルメンの悲劇。 鬼才アレックス・オリエが描く現代に通じる女の運命】

演出:アレックス・オリエ

『カルメン』新制作で演出を手掛けるのは、スペイン・バルセロナ出身の演出家アレックス・オリエ。
アレックス・オリエはスペインの前衛的パフォーマンス集団ラ・フーラ・デルス・バウス(La Fura dels Baus)の
6人の芸術監督のひとり。大規模な野外イベントや演劇など広い分野で活動している演出家です。
1992年のバルセロナ・オリンピックでは、同カンパニーのカルルス・パドリッサと“地中海、
オリンピックの海”をテーマに開会式を共同演出。この開会式はクライマックスで聖火を灯した弓を
70メートル先の聖火台に向かって放ち見事に点火させた演出で、「史上最も劇的なオリンピック開会式」と語り継がれています。

『カルメン』セットプラン

オリエは近年オペラの演出で特に活躍し、ザルツブルク音楽祭、パリ・オペラ座、
モネ劇場、ミラノ・スカラ座など世界の著名歌劇場で話題作を発表しています。
オリエの音楽的感性、大胆な発想と求心力、そしてダイナミックな空間演出は、
19年にオペラ夏の祭典2019-20 Japan↔Tokyo↔Worldとして国内各地で上演され、
2万人の観客を熱狂させた『トゥーランドット』で、日本でも証明済み。
国内外の注目が集まることは必至です。オリエの解釈では、カルメンは現代的で知的、
勇気と反骨心を持って自由に生きる女性であり、ホセは独占欲が強く、嫉妬深く、
拒絶を受け入れられない男です。こうした性格の二人が出会い、恋に落ちることはどこででも起こり得ること。
現代の我々へ問うドラマ『カルメン』が、今誕生します。

【新国立劇場会報誌「ジ・アトレ」アレックス・オリエのインタビューより】

ビゼーのオペラでは、カルメンはたばこ工場の労働者として紹介されますが、
本来、工場の外の彼女はフラメンコ歌手(カンタオラ)なのです。フラスキータと
メルセデスと一緒にいる時、リリャス・パスティアの居酒屋で、そして隊長スニガの前でも、
カルメンはアーティストとしてふるまうのです。ショーと居酒屋の世界こそ、私たちを
『カルメン』の世界に導くものです。『カルメン』の物語を作り直すのに一役買った人物がいます。
それはイギリスの歌手エイミー・ワインハウスです。エイミーの人生は若く感情的な女性の成功と
没落のストーリーであり、自身を取り巻く環境の圧力に流され、カルメンと同様に悲劇的な終わりを迎えました。
カルメンの行動力、自由への渇望、男との対等性、運命を自分で選択し決断する意志。
カルメンの人生は彼女自身のものであり、彼女を屈服させる男などいないのです。

【劇場で2万人、 配信で17,000人が熱狂した2019年オペラ夏の祭典『トゥーランドット』衝撃の演出】

『トゥーランドット』新国立劇場公演より 撮影:寺司正彦

2019年の『トゥーランドット』でオリエは、劇場に聳える壁と巨大な昇降装置を用いて
近未来的なディストピアを出現させ、“権力”と“虐待”を基本コンセプトに演出。
心を閉ざした女性が異国の王子と結ばれハッピーエンドに終わる『トゥーランドット』のストーリーを覆し、
虐待のトラウマに囚われた女性が愛の名の下に権力を求める王子の前で命を絶つ」という
衝撃的なラストシーンで観客を圧倒しました。この『トゥーランドット』はオペラ夏の祭典
2019-20 Japan↔Tokyo↔Worldの第1弾として新国立劇場と東京文化会館の共同制作により
東京文化会館、新国立劇場、滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール、札幌文化芸術劇場hitaruと日本各地で上演、
約2万人の観客が鑑賞し、国内外のメディアで話題沸騰となりました。さらに2020年4月、
1回目の緊急事態宣言下で新国立劇場が期間限定で配信を行った「巣ごもりシアター」では約1万7千人が視聴、
オペラやクラシック音楽のファンを超え、映画やサブカルチャー、アート、文芸ファンまでを衝撃と感動の渦に巻き込みました。
巣ごもりシアター配信中には、ツイッター上に「神演出」「フェミニズムな新解釈で本当にすごい」
受け継がれる性暴力のトラウマ、 女たちの連帯…この解釈が観たかった」「作り手の勇気と志に感動」
「エグすぎてオイオイ泣いてしまった」と新鮮な感動の声があふれました。 今日的な解釈で広く共感を呼んだ
『トゥーランドット』に続き、 オリエが現代に問う『カルメン』が間もなく開幕します。

【オペラの中のオペラ、 情熱漲るビゼーの『カルメン』】

指揮:大野和士

『カルメン』は世界中どこでも人気オペラの筆頭に挙がる人気作中の人気作。活気あふれる前奏曲、
カルメンの登場で歌われる「ハバネラ」、ホセを誘惑する「セギディーリャ」、フラメンコを踊りながら歌われる
スペクタクルな「ジプシーの歌」、華やかな「闘牛士の歌」など誰しもおなじみの名曲にのせ、自由奔放な女カルメンと
一途な男ドン・ホセによる愛と死の運命のドラマが繰り広げられます。 ビゼーの音楽には
フランス・ロマン派の魅惑的な響きと、スペインの民族色を取り入れた情熱的な音楽が融合し、観客を熱狂させます。
指揮には世界的指揮者で新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士があたり、オリエとタッグを組んで、
劇場を情熱の渦に巻き込みます。カルメン役にはフランス・オペラを得意とし、演技力にも定評のある
フランスのメゾ、 ドゥストラック、ホセには日本のテノールの正統派スターとして、
リリックな役からドラマティックな役へと活躍を拡げる村上敏明が登場します。

【あらすじ】

たばこ工場で働く美女カルメンは伍長のドン・ホセに興味を抱き、誘惑する。彼にはミカエラという許嫁がいただが、
カルメンの魅力に負け、軍隊を脱走、カルメンの密輸団の一員となる。カルメンのホセへの愛は続かず、
花形闘牛士エスカミーリョに心を移す。ホセはミカエラに請われ、危篤の母の元に駆けつけるため密輸団を離れる。
闘牛の日、ホセは再びカルメンの前に現れ、復縁を迫るがきっぱりと拒絶される。逆上したホセは短剣でカルメンの胸を突く。

【新国立劇場について】

新国立劇場 オペラハウス

新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、演劇の公演の制作・上演や、
芸術家の研修等の事業を行っています。オペラ部門は2018年9月より世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、
世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。

【新国立劇場2020/2021シーズンオペラ『カルメン』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演日時>
2021年7月3日(土)14:00
7月6日(火)18:30
7月8日(木)14:00
7月11日(日)14:00
7月17日(土)14:00
7月19日(月)14:00

その他、2021年7月31日(土)・8月1日(日)に滋賀県での公演を予定。

<会場>
新国立劇場 オペラパレス

<公演時間>
約3時間30分
フランス語上演/日本語及び英語字幕付

<料金>
S席:27,500円 A席:22,000円  B席:15,400円  C席:8,800円 D席:5,500円
Z席(当日のみ:1,650円
※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。
※Z席とZ【音のみ】席(舞台が完全に見えません)は、公演当日朝10:00から、
新国立劇場Webボックスオフィスおよびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
(全席指定・税込)
※発売初日に限りD席のお申し込みは1人合計2枚までとさせていただきます。
※就学前のお子様のご同伴・ご入場はご遠慮ください。お子様も1人1枚チケットをお求めください。
※壁際、手摺の近く、バルコニー、上層階の一部のお座席で、舞台・字幕が見えにくい場合がございます。ご了承ください。
※公演中止、および新国立劇場における新型コロナウイルス感染拡大予防ガイドラインによる対象者を除き、チケットの変更・払い戻しはいたしません。
※やむをえない事情により出演者が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
※新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、託児サービス、バックステージツアーは当面休止させていただきます。

<出演者>
カルメン:ステファニー・ドゥストラック
ドン・ホセ:村上敏明
エスカミーリョ:アレクサンドル・ドゥハメル
ミカエラ:砂川涼子
スニガ:妻屋秀和
モラレス:吉川健一
ダンカイロ:町英和
レメンダード:糸賀修平
フラスキータ:森谷真理
メルセデス:金子美香

『合唱・演奏』
合唱:新国立劇場合唱団
合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

<STAFF>
指揮:大野和士
演出:アレックス・オリエ
美術:アルフォンス・フローレス
衣裳:リュック・カステーイス
照明:マルコ・フィリベック
主催:新国立劇場

※本公演は、びわ湖ホールとの提携により上演されます

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