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東京2020オリンピック 東京スタジアムにてラグビーの運営テストを公開

東京2020組織委員会(以下、組織委)は、2021年4月22日(木)に東京都調布市の
東京スタジアムにてラグビーの運営テストを行ない、その様子が報道陣に公開されました。

【当日の様子】

東京スタジアム正面入り口

2018年9月の神奈川県江の島ヨットハーバーでのセーリングより始まった東京2020大会のテストイベント。
組織委が主催するテストイベントは「READY STEADY TOKYO」の名称で競技運営及び
大会運営の能力を高めることを目的として実施がなされてきました。

これまで40種目近い競技が大会本番と同じ会場で、本番想定をした環境下で行われて来ましたが、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大による大会の1年間の延期に伴い、2020年3月の
青海アーバンスポーツパークでのスポーツクライミングを最後にテストイベントの実施も
延期となっていましたが、2021年4月3日(土)・4日(日)に国立代々木競技場で行われた
パラリンピック競技の車いすラグビーを皮切りにテストイベントが再開。その再開後の
初のオリンピック競技の運営テストとなるのが、7月26日(月)~7月31日(土)にかけて東京スタジアムで開催される7人制ラグビー。

選手同士の動線交錯を防ぐ為、緑のカーペットを下って壁沿いにフィールドへと進む男子セブンズ日本代表候補

今回はその7人制ラグビーのセブンズ日本代表候補から男女合わせて約40名の選手が派遣され、
セブンズの日本代表ジャージを着た面々による紅白戦が繰り広げられます

前回のリオデジャネイロ2016大会より約92年ぶりにオリンピックお正式種目に復帰したラグビー。
東京2020大会で採用されるのは通常の15人制に代わり、半分以下の7人で行われる7人制ラグビーで、
15人制と同じフィールドを使用する為、7人という少ない人数でフィールド内をカバーしなければならない上、
前後半合わせて14分以内(決勝戦は20分以内)という極めて短い試合時間がスピード感のあるゲームを生んでいるのが特徴。
視覚的以上にフィールドが広く感じられます。

南アフリカ国歌に耳を傾ける女子セブンズ日本代表候補

本番と同じく、キックオフ前に仮想対戦国(この日は南アフリカ)と君が代の両チームの国家がスタジアムに流れます。

メインスタンドには大会関係者が訪れ視察が行われ、そしてスタンド最上段にはなにやら赤いビブス着た人影が。

選手の合間をすり抜け、ボールをデリバリーするJPNTAXI型のFSR

キックオフ直前、メインスタンド下から見覚えのある、あのタクシーや選手村で活躍予定の
自動運転EV(電気自動車)のデザインをした自立走行車が登場し、選手や報道陣からの視線を浴びます。

その正体はトヨタ自動車株式会社の「Field Support Robot((FSR)フィールド競技サポートロボット)」。
一見すると実車の1/5サイズ程のラジオコントロールカーに見える2台のボールデリバリーカーは
オリンピックスタジアムでの陸上投てき競技等の運営で競技中の投てき物の回収・運搬を行い、
回収時間短縮と運営スタッフの労力低減に寄与すべく開発されたもの。男子ハンマー投げ競技のハンマー2個、
最大約16kgを搭載可能な耐荷重能力を持ち、車両前方上部に設置されたカメラ及びセンサーからの情報により
AIが判断をし、フィールド内を自立走行。過去大会で見られた有人操作による事故やトラブル等が発生しない画期的なロボットとなっています。

今回披露されたFSRにはボール搭載部分をリフトアップし、ゴール越しにボールをデリバリーするというラグビーファン泣かせの演出機能が。

東京2020大会では、オリンピックスタジアムでの槍投げ、走り高跳び等の競技、および東京スタジアムでの
ラグビーでの使用がオリ・パラ共に予定されており、現在6台が制作されているとの事でした。

場内に加え、フィールド内にもくアナウンスを届ける東京スタジアムのPAスピーカー

そして運営テストとして、試合進行中以外のハーフタイム等には頻繁に場内アナウンスで新型コロナウイルス感染症に対する
「3密」を防ぐ放送が流れ、ボールやベンチなど選手や関係者が直接触れる部分にこまめな消毒が行われます。
試合終了後、選手達は速やかにマスクの入ったアクディレーションを受け取り、マスクを着用。
その他、ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保、体調管理、手指の消毒といった基本的な感染対策の徹底が行われているとしています。

【運営テスト ーラグビーー実施概要】

東京2020テストイベントのサイトはこちら

<日時>
2021年4月22日(木)16:00開始

<会場>
東京スタジアム

<参加選手>
男子セブンズ日本代表候補+女子セブンズ日本代表候補
合計40名弱

<参加人員>
東京2020組織委員会:約200名(15のファンクショナルエリア(機能区分)+委託事業者)
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会:70名(選手を含む)

<主催>
東京2020組織委員会

<運営協力>
公益財団法人日本ラグビーフットボール協会

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