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東京2020オリンピック聖火リレー聖火展示セレモニー開催!

東京2020組織委員会は東京2020オリンピック聖火を東京2020オリンピック聖火リレーグランドスタートの地である福島県双葉郡樽葉町のナショナルトレーニングセンターJ ヴィレッジにて、2020年4月1日(水)から2020年4月30日(木)まで展示します。
東京2020オリンピック聖火展示初日となる2020年4月1日(水)、一般公開に先駆け関係者及び報道向けの展示セレモニーが開催されました。

【セレモニーの様子】

2020年3月26日(木)午前10時に福島県双葉郡樽葉町のナショナルトレーニングセンターJヴィレッジを出発するはずであった東京2020オリンピック聖火リレーは、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う東京2020大会の開催延期発表に伴いスタートも延期になりました。

そんな中、東京2020組織委員会は東京2020聖火リレーグランドスタートの地である、Jヴィレッジにて2020年4月2日(火)~4月30日(木)の28日間、ギリシャ・古代オリンピア市のヘラ神殿跡にて2020年3月12日(木)に採火された聖火を東京2020聖火リレーランタンに灯して展示される事が決定しました。

最初に東京2020組織委員会を代表し、布村幸彦益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長からの挨拶が。

布村副事務総長「東京2020オリンピック聖火は今、最も厳しい試練に直面している日本の、世界の人々の先を照らす道標になろうとしています。この聖火の展示の希望には、3つの意味を込めています。平和を希求し団結するアスリートやコミュニティの希望、永遠のオリンピックの価値である卓越・友情・尊敬が込められた希望、新型コロナウイルスの深刻な問題を乗り越え東京2020オリンピック大会を通じて人類のベストを再び祝う事が出来る世界への希望。この人類の希望の光である東京2020オリンピックの聖火をこの長いトンネルを抜けて来年東京2020オリンピック聖火リレーにおいて安全に、そして笑顔に祝福され福島県のJヴィレッジから出発できる様、願いを込めて展示を致します。来年の東京2020オリンピックパラリンピック大会が成功する事を祈念いたします。」

続いて会場下手より聖火管理者の手に支えられ、聖火が灯されたランタンが入場。
布村副事務総長へと受け渡されます。

そして福島県代表として出席をした野地誠福島県文化スポーツ局長へと布村副事務総長からランタンが受け渡されます。

そして福島県代表として野地局長より、セレモニーに出席が叶わなかった内堀雅雄福島県知事からのメッセージが代読されます。

野地局長「只今、聖火をお預かり致しました。今年は東日本大震災と原発事故から丁度、10年目となる節目の年であります。私達は震災以降、様々な困難に見舞われましたが、世界中の方々の優しさに支えられ、励まされて来たからこそ再び前を向き、一歩ずつ復興の歩みを進めてくる事が出来ました。今まさに世界中が直面している新型コロナウイルスという未曽有の混乱を国内外の皆さんと共に力を合わせ乗り越え、来年、Jヴィレッジから出発する聖火が希望の灯としてどんな困難も克服出来るという力強いメッセージと共に多くの人々の希望の道を照らし出す事になる事を確信を致しております。来年日本で、東京で、そしてここ福島でオリンピック・パラリンピックをやって良かったと皆が喜び合える大会としていける様、福島県としても全力で取り組んで参ります。」

【囲み取材の様子】

セレモニー終了後、布村副事務総長と野地局長が登壇しての囲み取材が行われました。

Jヴィレッジで聖火が公開される事への率直な思いをお願いします。

布村副事務総長「新型コロナウイルスで日本国内、そして世界の方々が大きな試練に直面しているという中で、東京2020大会は延期となり、聖火リレーも延期となりました。しかし、そういう状況下の中で、聖火の小さな灯が世界の方々、日本の方々にとっての希望の灯という役割もある事をIOC、組織委員会、そして福島県の方々とご相談をし、展示という形で福島や日本の方々に控えめではありますけども、ご覧頂ける場が出来て良かったなという所です。」

野地局長「東京2020大会、そして聖火リレーの延期というこのような状況の中で、先程ギリシャからの聖火をお預かり致しました。まさにこの聖火は希望の灯でございます。この希望の灯を県民の皆様にご覧頂く機会を作って頂き、大変有難く思っております。」

改めて、福島から東京2020聖火リレーがスタートする事への思いはいかがでしょうか。

野路局長「ここJヴィレッジは東日本大震災、原発事故からの復興のシンボルであり、グランドスタートの場所であります。ここで聖火を展示し、県民の皆様に見て頂ける事は大変嬉しく思っております。聖火リレーの日程は今後決まって来るかと思いますが、福島県としては、福島の復興のシンボルであるJヴィレッジから2020年の様にグランドスタートをして、県民の皆様に聖火を持って走る事を願いながら、一年後に向け、準備をしっかりとしていきたいと思います。」

福島県外の全国の人々、また世界の方々にはどの様にこの聖火を見て欲しいですか。

野地局長「東京2020大会は2011年の東日本大震災の原発事故から10年となり福島の復興した姿と、一方で様々な課題が福島県にはあります。そういった福島の姿を発信をするという思いで私達は準備をして参りました。今回、一年の開催延期でございますので改めて福島の復興を前に進めるという思いを持ちながらしっかりと準備をするというのが一つ。それから希望の灯であるギリシャからのこの聖火を多くの県民の方にご覧を頂く。そして新型コロナウイルス感染症の対策をしっかりと取りながら見て頂きたいという思いです。」

5月以降、聖火は福島を離れてどの様に展示されるのでしょうか。

布村副事務総長「5月以降はまだ何も固まっていない状況で、コロナウイルスの状況等をみながら検討をしていく事になると思います。基本は開催都市である東京に戻る事を検討をしております。」

聖火を見に来る観覧者へ呼びかけたい事はありますか。

布村副事務総長「ギリシャで採火し、日本に到着するまでも非常に色々な課題を乗り越えて到着して貰いました。今、ランタンの中に入った小さな希望の灯という形で、一人一人の方が様々な希望を胸に秘めながら見て頂いて、当面はコロナウイルスの試練から日本の、そして世界の方々が乗り越えられるという共通の希望を込めて、アスリートや関係者の気持ちも乗せた希望の灯だと思いますので、見守って頂きたいなと思います。」

野地局長「新型コロナウイルス感染症が拡大をしているという事でございますので、安全安心の確保は最優先に考えております。観覧を頂く方にはマスクの着用や消毒に気を使って頂き、体調の優れない方には観覧をご遠慮頂く。Jヴィレッジセンターハウス内については、1m以上の間隔を空けて頂く等、密集状態を作らない様、5~6人程度の決まった人数でご覧を頂くなどの現場の対応をしっかりとしていきたいと思っています。」

復興の希望の灯として福島の地で人々の目に触れる聖火。展示は2020年4月30日(木)までです。

【東京2020オリンピック聖火展示】

『東京2020オリンピック聖火リレーランタン』
<大きさ>
全高約30cm

<重量>
約1.8kg

<主な素材>
真鍮

<燃料>
灯油

<色>
桜ゴールド

<デザイン監修>
吉岡徳仁

<展示期間>
2020年4月2日(木)~4月30日(木)9:00~16:00 ※土日祝含む

<会場>
ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジセンターハウス 1階 ホール

<展示方法>
聖火をランタンに格納した状態で展示。

<観覧上の注意>
新型コロナウイルス感染が広がらないよう、観覧に際してはマスクの着用をお願いします。
マスクを着用していない場合、観覧を御遠慮いただく場合もあります。
また、風邪の症状など、体調が悪い方は観覧をお控えください。
なお、観覧の際は、密集状態になるのを避けるため、間隔を空けてお並びいただきます。

 

【東京2020オリンピック聖火展示セレモニー概要】

<日時>
2020年4月1日(水)15:00開始

<会場>
ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ センターハウス1階 ホール

<出席者>
布村幸彦:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会副事務総長
野地誠:福島県文化スポーツ局長

©Tokyo 2020

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