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ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』開幕!

2022年2月1日(火)~2月13日(日)、東京・日本青年館ホールにて
ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』が上演されます。

ニューオーリンズに実在した「アップステアーズ・ラウンジ」という同性愛者クラブで
1973年に実際に起きた米国史上に残る同性愛者に対する事件の一つ
“アップステアーズ・ラウンジ放火事件”を題材に、ブロードウェイ新進気鋭の若手作家、
マックス・ヴァーノンが作・作詞・作曲を手がけたミュージカル「The View Upstairs」。
2017年にアメリカ、オフブロードウェイで初演、その後全米各地で上演。2018年には
オーストラリア、シドニーで初海外プロダクションが開幕、2019年には
ロンドン版も上演されました。そして2022年、待望の日本初上演が東京・大阪で行われます。

主人公で現代から突然1973年にタイムスリップしてしまう、若きデザイナーのウェス役に平間壮一。
突如現れたウェスに興味を持ち、次第に惹かれていく若い男娼パトリック役に小関裕太。
女性と結婚して子供もいる“クローゼット”のゲイ・バディを演じるのは、畠中洋。
フレディの母親でシングルマザーのイネズ役を演じるのは、JKim。
昼は建設作業員、夜はラテン系ドラァグクイーンのオーロラとしてパフォーマンスをしているフレディ役には、
阪本奨悟。受け入れられることに飢えた孤独な男娼でホームレスのデール役は、東山義久。
経験豊富でゲイバーの皆のメンターのような存在の黒人男性ウィリー役を岡幸二郎が演じます。
さらに関谷春子、大村俊介(SHUN)、大嶺巧ら歌・ダンスの実力を兼ね備えた俳優達が結集、
演出には訳詞・翻訳の評価も高く、日英米で活躍をひろげている英国在住の市川洋二郎が務めます。

まだ同性愛が法律違反であった時代に迷い込んだ青年を待ち受ける出会い、別れ、苦悩を魅惑的に描いた傑作をお届け。
物理的に人との距離を取らざるを得ない今、精神的な繋がりの重要性が心に響く本作にどうぞご期待下さい。

2022年2月1日(月)、東京都新宿区の日本青年館ホールにて、初回の開幕に先立ち、初日会見と公開ゲネプロが行われました。

【初日会見の様子】

初日会見にはウェス役の平間壮一さん、パトリック役の小関裕太さん、デール役の東山義久さん、
ウィリー役の岡幸二郎さんの4人が登壇。最初に初日を迎えた今の意気込みが話されます。

平間さん「無事に初日が開けられるという事がとても嬉しく思っております。皆で作りながら
頑張って稽古をした作品なので、大事にしていきたいとなと思っております。頑張ります。」

小関さん「この様な時期に漸く初日を迎える事が出来て、幕が上がるんだという事が本当に嬉しく思います。
約1年前にこのお話を頂いて、この間にずっといろんな作品をやっていく中でも、「この作品に向かって来た」
という風に言える作品です。なので、初日から最終日までしっかりとこの作品を、
そして役を生きれる様に頑張りたいと思います。」

岡さん「初演モノというのは非常にワクワクするものでありまして、この作品のオファーを頂いて
曲を聞いた時点からどんな作品になるか、そしてこの作品に参加出来るのを楽しみにまいりました。
今日、何とか無事に初日を迎えられる事を楽しみにしております。お客様が入って如何いう反応になるのか、
これも楽しみです。兎に角精一杯、千秋楽まで駆け抜けられる様にしていきたいと思います。」

東山さん「このカンパニーで2か月近くをここまで初日に向かって走り抜けて来て、
何とか無事に初日を迎えられる事を心から感謝しております。何とかこのカンパニーで
千秋楽まで駆け抜けれる様にスタッフ・キャスト一丸となってお客様をお迎え出来る様に
頑張っていきたいと思います。このデールという役は舞台上では結構イジメられっこな
役なんですけども、観客の皆様からは愛される様なキャラクターを目指して頑張っていきたいと思います。」

Q:重いテーマである一方、魅力的なナンバーもあるが、自身はどのシーンが好きか?

平間さん「自分は出ていないんですけど、僕はオープニングの一曲目「(M1)此処が きっとパラダイス」が終わるまでが
凄く素敵だなと思って。舞台袖から見ていて、「何が始まるんだろう」って凄くワクワクする感じ好きです。」

東山さん「僕も(自分が)出ていない曲なんですけど、「(M4)絆」というナンバーで皆さん9名が歌うじゃないですか。
あの歌を袖から何時も聴いていてグッと来るというか、岡さんを筆頭に「…此処は何劇場だ?」という位の美声で。」

岡さん「良いですよね。3名とも出ていないシーンがあるんです。(僕は)全部居る。一回、ちょろっとはけるんですけども、
全シーン、全曲には多分絡んでいて。音楽は本当に素晴らしくて、実際にあった火災の話ですよ、と言われると
暗いどんよりした話かなと思われますけども、もうオープニングからブワァッと盛り上がって、
凄い素敵な曲がいっぱいあるんですよね。だから多分、宣伝から受けるイメージとは全く違う曲が羅列されて
素敵な曲ばかりなのかなと。」

小関さん「僕は主人公のウェスがパトリックや皆に向けて「未来って最高なんだよ!」という風に歌う、
「(M8)未来って最高!」あのソングが凄く大好きですね。僕も全部歌いたいなという風に思います。」

Q:稽古を終えて、稽古入り前と印象が変わった共演者は?

平間さん「本当にイメージがガラッと変わったのは東山さんですね。凄くリーダーって呼ばれる方じゃないですか。
しっかりしている方だなというのが第一印象だったんですが、稽古を進めていくと
凄く可愛らしい一面を持っていらっしゃる。皆を笑かしてくれるし、ツッコミもボケもいっぱしてくれて、
結構ピリッとする空気感がある中でも和らげてくれたりとか。でも、悩んでいる感じを出していると、
「あそこは大丈夫か?」「喉は大丈夫か?」と。」

小関さん「僕は岡さんなんです。今回初めて共演をさせて頂くんですけども、初対面でお会いして
「どんな方なんだろう」というのを。2021年夏のビジュアル撮影で一番最初にすれ違った時に
パッと見た印象はやはり大きいとか、壮一さんから「いや~岡さんは凄いよ」っていうのを
沢山聞いていたから、怖い方なのかな~と正直思っていたんですけど、」

岡さん「怖かったでしょう?」

小関さん「いや、凄い大好きです。稽古期間のご飯に素敵な場所や素敵な物を凄く沢山知ってらっしゃるから、
個包装されている差し入れをして下さるんですけど、「こんなに素敵な物があったんだ」って
毎日凄く沢山の発見があって、稽古もピリつく事もあれば、集中をしていく中で何かほんわかとしていただける
差し入れが凄く嬉しかったなと。優しい方で素敵だなと。」

岡さん「私と小関君は焼き芋仲間なんですよ。芋ばっかり食ってます。」

小関さん「あと、京都から取り寄せた大福が目茶苦茶美味しかった…」

岡さん「お前、食べ物の話ばっかりじゃねえか!(笑)」

Q:劇中でウェスは1973年にタイムスリップするが、もし自身がタイムスリップするならどの時代?

小関さん「僕は1853年。ペリー来航を見てみたいです。僕が中学2年生の時に出会った歴史の先生の御蔭で
勉強が凄く好きになったんですけど、そのきっかけが明治維新のペリー来航の時期だったんですよ。
その時の歴史の先生の説明の仕方が凄く分かりやすくて、当時の人の目線で「こんなに大きな物を見た事が無い中で
こういう概念で、こういう感覚だったんだよ」みたいな。正に明治に生きる人・役になったような感覚で
話を聞けて、勉強って面白いんだと思って。」

岡さん「質問していいですか?もしそこでペリーに会ったらなんて言う?「ペリーです!」って言われたら?」

小関さん「What is your favorite fruits?」

平間さん「そうですね……別に今で良いなって。タイムスリップをするなら未来に行きたいです。
過去よりも未来に行って自分が間違ってないか如何かを見て、過去に戻って来て「ああ、あのやり方じゃダメだ」とか。
どんな風な自分が待っているんだろうという感じをやりたいです。」

岡さん「じゃあ、結構近い未来だね。僕は(公演の)パンフレットにも実は同じ質問があって書いたんですけども、
会いたい人が2人いて、織田信長とマリー・アントワネットと書いたんです。ペリーと一緒なんですけども、どんな人なのか。」

東山さん「僕は過去だったら宇宙の誕生の瞬間とも思ったんですけど、未来もありだったら
この作品の大千穐楽のカーテンコールへと行ってみたい。こういう時ですから凄く大変じゃないですか。
最後まで走り抜けたいなという意味では、必ず有る未来としてそこに行けたら良いなと。」

本日誕生日を迎え、初日を迎える座長より最後に来場者へメッセージを

平間さん「本当にこの作品は今までやった事が無いような答えが無いと言いますか、
人間という大きなテーマにしてしまっているので、「これってこういう意味だよね」とか、
「こういう事を伝えたかったんだ」というのはそれぞれに持っているんですけど、演出面で
表に感情の押し付けみたいな事はやっていなくて、受け取ってくれる方次第で
全然変わっていく作品だなと思っています。このBARに来て2時間を過ごしている、
その空間をただ見て貰うという感じが良い意味で力も抜けつつ、演じているという鎧を被らなきゃいけないんだけど、
それを外していく作業が凄く面白い作品だなと自分的に思っています。今まで、僕の作品とかを
観て下さった方は何か、新しい感じで舞台を見るんじゃないかなと思っていて、「何を受け取ったら良いんだろう」
「これってどういう意味?」って思う所は沢山有ると思うんですけど、それは正解も間違いも無くて、
本当に見たまま、分からないものは分からないまま置いといていただいて、皆さんがこう思った
という事があるならば、そう受け取って頂いて、その先に見える重いテーマといいますか、
人間ってどうしようもないんだけど、皆で踏ん張って生きていっているから素敵な生き物なんだなみたいな所が
分かっていただければ良いなと思っています。こんな感じで頑張りたいと思っています。」

そして本作の演出・翻訳・訳詞・振付を担当した市川洋二郎さんよりコメントが出されています。

市川さん「The View Upstairs -君が見た、あの日-』日本初演の舞台が、いよいよ開幕します。
性的嗜好や社会的なラベリングを超越した人間の心の絆を描いたこの作品を、
人と人の繋がりが希薄になりやすく不安や怒りが世界に溢れているこの時代に
日本において上演する意味を、強く感じております。
この日本公演を創る過程は一筋縄では行きませんでしたが、平間さんや小関さんの若く瑞々しい才能や
インスピレーション、岡さんや東山さんの重厚かつ奥行きのあるパフォーマンスに助けていただき、
稽古場はとても刺激的でした。それはさながら、相反する様々な文化がぶつかり合う化学反応のるつぼの様で、
そこから生まれた今回の舞台は、作品のテーマの一つでもある多様性の具現化そのものなのでは、と感じています。
この作品を通して、お客様に、誰かを愛することの意味と自分自身と向き合うことの大切さを感じていただければ幸いです。
ご来場、お待ちしております。」

【あらすじ】

現代を生きる若きファッションデザイナー:ウェス(平間壮一)は、ニューオーリンズの
フレンチクォーターにある廃墟と化した建物を購入する。
クスリでハイになった彼が窓にかかるボロボロのカーテンを引き剥がすと、その瞬間、
活気に満ちた70年代のゲイバー「アップステアーズ・ラウンジ」にタイムスリップしてしまう。
そこは、まだ同性愛が罪であった時代に強い絆で結ばれた”はみ出し者” たちの拠り所であった。
様々な事情を抱えた彼等と触れ合い、時に厳しい70年代の現実を体感する中で、
人と人の絆の意味を学んでいくウェス。パトリック(小関裕太)という青年との間にも、ささやかな恋が芽生えていく。
だが、やがて「アップステアーズ」の秘密が明かされる「その時」が訪れるのだった…。

【ミュージカル『The View Upstairs-君が見た、あの日-』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年2月1日(火)~2月13日(日)
大阪公演:2022年2月24日(木)~2月27日(日)

<会場>
東京:日本青年館ホール
大阪:森ノ宮ピロティホール

<公演時間>
約2時間15分(途中休憩無し)

<料金>
東京:
S席11,800円 A席8,500円 B席6,000円

大阪:10,000円

(全席指定・税込)
※未就学のお子様はご入場いただけません。ご了承ください。

<出演者>
ウェス:平間壮一
パトリック:小関裕太

バディ:畠中洋
イネズ:JKim
フレディ:阪本奨悟
ヘンリ:関谷春子
リチャード:大村俊介(SHUN)
警官・不動産業者ほか:大嶺巧

デール:東山義久

ウィリー:岡幸二郎

『Musician』
キーボード:江草啓太
ドラム:臼井かつみ
ベース:土井孝幸
ギター:伏見蛍、渡辺淳、若林大道

<STAFF>
作・作詞・作曲:Max Vernon
演出・翻訳・訳詞・振付:市川洋二郎
音楽監督:江草啓太
美術:伊藤雅子
照明:阿部康子
音響:山本浩一
衣裳:前田文子
ヘアメイク:宮内宏明
共同振付:大村俊介(SHUN)
歌唱指導:安崎求、吉田純也
稽古ピアノ:熊谷絵梨
演出助手:陶山浩乃
舞台監督:倉科史典、和田健汰
宣伝美術:ヒロ杉山(Enlightenment)、中島友太(Enlightenment)
宣伝写真:LESLIE KEE(SIGNO)
宣伝衣裳:DAN
宣伝ヘアメイク:宮内宏明
宣伝:る・ひまわり
公演HP制作:メテオデザイン
票券:インタースペース
営業:木田波子
制作:多田里奈、霜鳥桃子、原田咲希
プロデューサー:関詩織
エグゼクティブプロデューサー:小見太佳子
東京公演主催:アミューズ
大阪公演主催:キョードーグループ
東京公演後援:TOKYO FM
企画・製作:アミューズ

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