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Sky presents『渦が森団地の眠れない子たち』開幕!

劇団モダンスイマーズの蓬莱竜太がおくる、Sky presents『渦が森団地の眠れない子たち』。
今回ダブル主演を務めるのは藤原竜也と鈴木亮平。両名が舞台で共演するのは10年ぶりとなります。私生活においても同じ年齢の二人が、同じ団地に住む、いとこ同士の小学生を演じます。
さらに木場勝己 、奥貫薫などの実力派俳優のほか、藤原・鈴木のと同世代の演劇界で活躍する個性派キャスト陣が集まりました。

「子どもの視点で描くと、団地の世界は、戦争、恋愛、ファンタジー、ホラー、恐怖の大人たちというようなエンターテイメントに溢れていて、それを盛り込んだ群像劇、人間ドラマを描きたいという意欲です。」と話す蓬莱が作り上げるまったく新しい“団地大河ドラマ”がいよいよ幕を開けます。

初日の公演に先駆け2019年10月3日(木)、東京都渋谷区の新国立劇場中劇場にて囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

登壇したのは、佐山鉄志役の藤原竜也さんと、田口圭一郎役の鈴木亮平さん、そして本作の作・演出を務めた蓬莱竜太さんの3名。

自身の役所をお願いします。

藤原さん「小学校6年生を演じていまして、とある団地が舞台なんですけどもその中で子供同士の争いだとかそこに大人が入り込んで来て、物語が広がっていったりするんですけども子供って元気じゃないですか。ひたすら、はしゃいで、遊んで、銃撃戦をして、罵り合って、馬鹿バカ言い合って、汚い言葉を連発させて、ずっと物語は進んで行くんですけど、僕と亮平君は37歳(鈴木さんは36歳)で一緒なんですけども、何ら違和感は無いんですよ。子供心を常に持っているからかも知れないし、蓬莱さんの作風なのかも知れないけどなにか演劇的でお芝居をしていて違和感が無いんですね。凄くストレートに役に入り込めるし物語に入っていけるんですけども、僕も良平君も先輩達からまだ若い若いといわれていますけど、こういう役をやっているとやっぱり節々が痛い。さりげなくコルセットを巻いて芝居をしていたり、皆さんには若い若いと言われているけど、いよいよ僕もそういう歳になっていきたのかなと思いますね。」

鈴木さん「乱闘シーンになると大人同士で力が強いので、掴んだ手の痕や指の痕が痣になったりして痣だらけになるんですよね。」

藤原さん「僕がずーっと一つの渦が森団地という物を守っていて、亮平君が引っ越して来た事によって話がゴチャゴチャになりながら、彼が僕の王座を脅かしていく存在になっていく、時に対立したりぶつかり合ったりするんです。」

鈴木さん「竜也君の役は役柄でいうと、傍若無人と言いますか、「キング」と呼ばれているガキ大将なんですよ。ぼくはそのキングのいとこで引っ越して来るんです。そこで可愛がられて特別扱いしているんですけど、その内どこかでいじめられたりとか。そこを逆転してこっちがキングになったりとか「団地大河ドラマ」と僕等は呼んでいますけども。子供の世界にも意外とキラキラした事だけでは無くて、結構大変でパワーバランスがあって、子供だからこそ本能が出るので戦国時代の様な所があったよねっていうのがテーマになっています。」

二人に子供役をやらせるというアイディアはどこからきたのでしょうか。

蓬莱さん「最初に竜也君とやるという事は聞いていて、竜也君って日常に居ない人じゃないですか。例えばコンビニの店員とかそういう風な感じより、もっと演劇で竜也君と遊べないかなと思った時に彼との付き合いもあるんですけど、凄く子供っぽい所というか少年っぽい所が凄くあって日常的にも魅力的だなと思っていたので、そういう竜也君の魅力を先ず存分に出せる、尚且つ亮平君が入った事で、二人が思いっ切り、”あるフィクション度”を高めて演劇的な遊びが思いっきり出来るシチュエーションとなると、子供でやってもらったら凄い楽しいんじゃないかというのがありましたし、あまり見た事が無いのでそういう事は作家としても初めてやるような事をしてみたいし、凄く見事にはまっていました。」

子供役と最初に聞いた時、率直にどう思われましたか。

藤原さん「驚いたんですよ。驚いたんですけど、やっぱり蓬莱さんの視点というか考えは非常に興味深くて面白かったですね。稽古をしていて子供の気持ちというか今の自分の気持ちなのか、違和感無く素直にその世界に入って行けるから、緻密に校正された演劇的な義侠を団地で書いて貰ったという印象ですね。」

鈴木さん「今まで中学生の役まではやった事はあったんです。…小学生か…と思って僕、結構アクの強い役を頂く事が多いんですけど、ココまで来たかとはちょっと思いましたね。残すは、幼稚園児か赤ちゃんしか無いなと思っています。でも小学生役をやって色々と発見が有るんですよ。近所の小学校の小学生を見ていると、全力だしああいう風に動くんだ…とか、男の子でもああいう風に”パンツのポジション”を直すんだとか色んな発見が有って勉強になりましたね。」

お互いの小学生役はそれぞれを見ていていかがでしょうか。

藤原さん「亮平君はピッタリですよ。」

鈴木さん「えっっ?!」

藤原さん「ぴったりピッタリ。もう小学生にしか見えないです。」

鈴木さん「嘘っ。結構デカいよ俺。」

藤原さん「本当に面白いですから。蓬莱さんの演出が非常に面白くて一幕と二幕の亮平君の台詞であったり、衣裳だったりしても本当にお客さんが観たらビックリするんじゃないかという位の演出ですから今まで見たことの無い、勿論こんな小学生は居ないけど。」

鈴木さん「竜也君は基本普段から小学生なので全く違和感が無いですし、実際キング程の傍若無人では無いですけど、優しくなったガキ大将みたいな感じなんです。」

蓬莱さん「元々、竜也君は悪戯好きなんですよ。稽古の途中でも色んな物をブッこんで来るので、その辺は凄く役にはまっているというか、全然言う事を聞かない感じも「竜也、やめなよ」って言った直後にやりだしたりとか、多分「蜷川幸雄さん」しか演出家と思っていないんだと。幼稚園児を扱っているようで。でも好き放題やって頂いたおかげで皆もその世界に凄く入りやすくて、引っ張って行ってくれて、楽しい稽古場を作ってくれたなと凄く感謝しています。」

鈴木さん「優しい所もあって、僕が風邪をひいていた時に差し入れをくれたんですね。「……コレ飲ンデッッ」って薬もくれて、優しい所があって。」

二人の共演は久しぶりですが、あれから変わった部分はありますか。

藤原さん「10年ぶりですけど、そこももう別に10年間を感じさせずゼロから蓬莱さんがあてがきで書いてくれましたからこの1ヵ月半、この蓬莱戯曲に喰いついて作り上げてきた仲間だなっていう思いはありますけどね。」

鈴木さん「こういう風にガッツリと御芝居で絡むのは初めてなので、僕は改めてタイプ的にいうと、本当に真逆の俳優のタイプだなと思いますね。稽古場で好きに暴れて嵐を起こしてそこから面白い物を見つけていくタイプですけど、僕は割と一つ一つ層を積み重ねていって作っていくタイプなので、そこのタイプの違いの化学反応が凄く面白いなと思いますね。」

藤原さん「10年間、そんなに変わっていませんね。亮平君は僕とはまた違う組み立て方をしてくれるので、見ていて新しい発見とかこっちにも刺激になりますし、こういうタイミングで出会って良かったなと思いますけど。」

鈴木さん「本番で何をやってくるか分からず、どこにボールが飛んでくるか分からないので全部を必死に受け止めようと思っています。」

小学生役において、自身の小学生時代を参考にしていますか。
また当時の自分はどんな子だったのでしょうか。

鈴木さん「僕はしています。今作の時代設定だとか場所が、僕が育った時代・場所に近いので、震災の事が出てきたりとか色んな事があったり。僕、個人的にお腹が凄く弱いんですけど、僕の役の圭一郎も凄くお腹が弱い設定だったりとか多分、蓬莱さんが見透かして書いて下さっているなと思う所があるのでそこは凄く思い出しながら。結構、泣くシーンが多いんですよ。大人の泣きと違って、子供って全力で泣くじゃないですか。あれを毎日やっていると、ああ、子供の時ってこんな感じで泣いていたなというのを思い出しますね。」

藤原さん「僕は割と蓬莱さんの台本に忠実に自分の気持ちを乗っけていけば、ストレートに表現出来ていっているので特に何かを参考にしたりとか振り返るとかはなく、台本と向き合って見つけ出していったという感じですかね。」

藤原さん「当時も正に今と同じこんな感じでしたよ。」

鈴木さん「基本、やっぱり変わらないです。半ズボンを良く履いていました。親父が半ズボンは健康に良いという考えの持ち主で真冬でも半ズボンを履いていました。」

藤原さん「男性がフィギュアとかを集めたりして、子供の時の趣味の延長みたいなのってあるけど、基本もっているものって優しく楽しく過去の記憶があって変わらないのかもしれないですよね。」

【公開ゲネプロの様子】

田口圭一郎(鈴木亮平)は、行ったことも見たことも聞いたこともない世界を想像しては、自分のノートに絵を描いている小学6年生。だが、大きな地震が起きた影響で、母の景子(奥貫薫)、妹の月子と、渦が森団地に引っ越すことに。渦が森団地には景子の姉、佐山美佐枝(奥貫薫/二役)が住んでいるが、美佐枝と仲の悪い景子は、 圭一郎と月子に美佐枝に会っても無視するように言う。

引っ越し当日。近くの公園で遊んでいた圭一郎と月子は、家に帰ろうとして自分たちの部屋がどこなのかわからなくなってしまった。 そこに自転車に乗った少年が現れる。
二人が迷子だと知った彼はスピ―カーメガホンで、団地内に迷子のお知らせを始める。それが圭一郎と、美佐枝の息子・佐山鉄志(藤原竜也)の出会いだった。圭一郎が自分の従兄弟だと
知った鉄志は圭一郎を親友として特別扱いする。圭一郎は、鉄志がキングとして君臨する集団に加わって遊ぶようになるが、鉄志のことは好きになれずにいた。

ある日、公園で野球をしていた圭一郎は、ティーンモデルのダイアナの顔に打球を当ててしまう。
予想外の事態にすぐに謝れない圭一郎。鉄志はほかの子供のせいにして、 圭一郎を助けようとする。だが、 自分がダイアナの顔に打球を当てたのに謝らなかったことを景子に問い詰められた圭一郎は、泣きながらすべてを鉄志のせいにしてしまう。 不安になった圭一郎は鉄志に隠れ、子供たちの遊び場になっている団地の自治会長・安部久典(木場勝己)の部屋にみんなを呼び集める。

だが、そこに鉄志にやってきて一転ピンチに。その場はごまかしたものの、翌日から鉄志にイジメの対象にされ、空想した世界を描いたノートも奪われてしまう。

その後、圭一郎はダイアナに打球を当てたことを告白して謝るが、鉄志が現れて喧嘩になる。
圭一郎が優勢なのを見て鉄志に加勢する子供たち。そして家庭の秘密をバラされた圭一郎は鉄志を叩きのめし、 やるせない気持ちで「もう、 親戚じゃないから」と言うのだった……。

 

【Sky presents『渦が森団地の眠れない子たち』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2019年10月4日(金)~20日(日)
鳥栖公演:2019年10月26日(土)・27日(日)
大阪公演:2019年10月29日(火)・30日(水)
名古屋公演:2019年11月1日(金)~11月4日(月・祝)
広島公演:2019年11月7日(木)・8日(金)
仙台公演:2019年11月16日(土)・17日(日)

<会場>
東京:新国立劇場
鳥栖:鳥栖市民文化会館 大ホール
大阪:森ノ宮ピロティホール
名古屋:御園座
広島:JMSアステールプラザ大ホール
仙台:多賀城市民会館 大ホール(多賀城市文化センター内)

<公演時間>
約2時間40分(15分間の途中休憩を含む)

<料金>
10,800円
Yシート:2,000円(※20歳以下対象・当日引換券・要証明書)
注釈付席:10,800円
(全席指定・税込)
※注釈付席は、ステージの一部が見えづらい可能性のあるお席です。予めご了承ください。

<出演者>
佐山鉄志(キング):藤原竜也
田口圭一郎:鈴木亮平
佐山美佐枝/田口景子:奥貫薫
安部久典:木場勝己

溝沼淳(サンズイ):岩瀬亮
大葉良:蒲野紳之助
谷島悠太(カロリー):辰巳智秋
大葉旬:林大貴
新井光(デンジャー):宮崎敏行
田口月子(キッコ):青山美郷
原楓:伊東沙保
伊勢崎愛佳(ダイアナ):太田緑ロランス
大葉メイ:田原靖子
勝俊美(カツトシ):傳田うに
※カッコ内はあだ名

<STAFF>
作・演出:蓬莱竜太
音楽:国広和毅
美術:松井るみ
照明:佐々木真喜子
音響:山本浩一
映像:大鹿奈穂
衣裳:前田文子
ヘアメイク:大和田一美(APREA)
演出助手:松倉良子
舞台監督:榎太郎、広瀬泰久
宣伝美術:山下浩介
イラスト:井上三太
宣伝写真:山崎伸康
宣伝スタイリスト:高木阿友子
宣伝ヘアメイク:大和田一美(APREA)
東京公演主催:TBS/ホリプロ
鳥栖公演主催:RKB毎日放送/インプレサリオ/鳥栖市/鳥栖市教育委員会/鳥栖市文化事業協会
名古屋公演主催:御園座/中日新聞社
広島公演主催:テレビ新広島
仙台公演主催:仙台放送
東京公演後援:TBSラジオ
特別協賛:Sky株式会社
企画制作:ホリプロ

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