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『フランク・ワイルドホーン&フレンズ ジャパンツアー』出演者へのインタビューを実施

『フランク・ワイルドホーン&フレンズ ジャパンツアー』コンサートの開催を発表する記者会見が行われました。

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記者会見の模様はこちら 

コンフェティでは、フランク・ワイルドホーンさん、トーマス・ボルヒャートさん、和央ようかさんへインタビューを記者会見後、実施。今回のインタビューは元宝塚歌劇団花組娘役でMCや声優業などマルチに活躍されている花奈澪さんをインタビュアーとして迎え、お届けします。

DSC_0499 修正左から花奈澪さん、トーマス・ボルヒャートさん、フランク・ワイルドホーンさん、和央ようかさん

ツアーの魅力と見どころを教えてください。

フランク・ワイルドホーンさん
—トーマスは喋るの好きだから、最初にどうぞ(笑)

トーマス・ボルヒャートさん
—たくさん魅力はあります。『フランク・ワイルドホーン&フレンズ コンサート』で素晴らしいのは、彼がピアノを弾くだけではなく、お客様にフランク自身がミュージカル作品の裏話をたくさんしてくれます。『フランク・ワイルドホーン&フレンズ コンサート』はとっても大規模で大きなオーケストラがいることもあるし、小さな場所でやることもありますが、必ず、みんなが近しい関係になれるコンサートです。だからこそ、フランク&フレンズという名前になっていますし、みなさんとも友達のように親しくなれます。フランクは自分のお友達が一緒にステージに上がって音楽を作り出すという場にしたいのだと思います。アーティストとして、自分たちがとってもリラックスできる環境を作ってくださいますし、このステージに対してそこまで緊張する必要もないのです。

フランク・ワイルドホーンさん
—たかこさんはいかがですか?(笑)

和央ようかさん
—もう言うことないですよー(笑)

トーマス・ボルヒャートさん
—今回のコメント短いでしょ(笑)

和央ようかさん
—『フランク・ワイルドホーン&フレンズ コンサート』は様々なパターンを見てきましたが、どれを見ても、暖かさが根底にあります。トーマスがおっしゃっていたように、フルオーケストラでやることもあれば、ジャズクラブにてスモールバンドでやっているものもあります。今回のコンサートはブロードウェイのジャズクラブでフランクといつも一緒にやっているバンドが演奏をします。本物の彼の音楽を知り尽くしたファミリー的な人たちの演奏も楽しめます。

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フランク・ワイルドホーンさん
—日本のプレイヤーも2人参加するよ。ギターの人と、もう一人はどの楽器か決めてないです。バイオリンがチェロかな、とは思っています。パーカッショニストでもいいですね。『デスノート』もやってくださっている長谷川友紀さんという有名なパーカッショニストもいいですね。彼女を見ているだけでひとつの作品になるような方です。まだオファーもしてないですけどね(笑) 書いちゃえば書いたもの勝ちかもしれない(笑)

トーマス・ボルヒャートさん
—彼女がおいしいところ全部持ってちゃうかもしれないね(笑)

フランク・ワイルドホーンさん
—今回、初めて、私とたかこ(和央ようかさん)が同じ舞台に立ちます。そして、たかことトーマス・ボルヒャートとダグラス・シルズとジャッキー・バーンズとサブリナ・ヴェッカリンが同じ舞台に立つ機会でもあるので、とってもエキサイティングです。今日、ここに座ってお話しているけど、どういうコンサートになるのかまだ全く見当がついていません(笑) なんとかして、いいものを作りますし、とってもエネルギッシュな作品になると思います。ダグラスが8小節ぐらい日本語で歌おうかなって、言っています。たかこもきっと英語で歌いますよ。

トーマス・ボルヒャートさん
—ドイツ語でも!一文でもいいので。

和央ようかさん
— (笑)

日本には様々な文化がありますが、なにか好きな文化はありますか?

トーマス・ボルヒャートさん
—フード!すし、味噌ラーメン!

フランク・ワイルドホーンさん
—今日のディナーは鉄板焼きだよ!

トーマス・ボルヒャートさん
—鉄板焼きは初めてだね。和食大好きだよ。食べ物以外ですと、日本人は礼儀正しさや敬意をお互いに払っているのが素晴らしいですね。

フランクさん、まもなく開幕する『デスノート』は日本原作のマンガですが、マンガ文化に触れたり、読まれたりしますか?

フランク・ワイルドホーンさん
—長男が日本の文化を大好きで、空手も黒帯です。長男の彼女が日本に来て、日本語を教えていたりしました。オファーが始めてきて、『デスノート』と言われた時に長男に「それはやらないと!」真っ先に言われました。「いつもやっているのよりも流行っていてかっこいいのだから、絶対に蹴っちゃダメ!絶対にやらないとダメ!」とも(笑) なので、『デスノート』の開幕に対してドキドキ緊張しています。日本にはたくさんの作品を持ってきていますが、日本のポップカルチャーが原作の作品に、自分のハンコを押すようなものですから、国外追放にならないかとドキドキしています。

マンガ原作の作品を作るにあたって、今までの作品となにか違うことはありましたか?

フランク・ワイルドホーンさん
—とっても違いました。興味深い叙事詩的な大きさのストーリーがある壮大な作品で、とても現代的な作品です。興味深いストーリーがあり、キャラクターは全部実寸よりも大きな意味をもつキャラクターで、ものすごく極端な状況に置かれているという偉大な文学作品の条件があります。『デスノート』はこれらの条件が『ジキル&ハイド』、『ドラキュラ』、『モンテクリスト伯』のような原作と共通してある大きな作品ですね。『デスノート』、皆さんチケットは早めに購入してください。売り切れちゃいますよ!(笑)

『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』や『デスノート』のように日本語の作品を作曲される場合、普段の作曲と変えることはありますか?

フランク・ワイルドホーンさん
—『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』を作るために、学校に行き直したという経緯があります。日本からハーモニーやメロディなど、どういうものを抽出できるか。そして、抽出したものを自分の今までの経験と一緒に溶け合わせ、作品として形にしました。『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』の経験は美しい思い出として残っています。たかこに「イエス」と言ってもらえれば、『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』の曲も今回のコンサートで歌ってもらいたいと思います。

和央ようかさん
—(MITSUKOのテーマソングを口ずさむ和央ようかさん)

トーマス・ボルヒャートさん
—ドイツ語の歌詞はウィーンで初演したコンサート形式の公演に向けて、自分が訳しました。一路真輝さんが来てくれましたね。何週間かしか時間がないギリギリ状況の中、「ドイツ語の訳しできますか?」と言われました。当時、ドイツのエッセンという街で『オペラ座の怪人』の本番をやっていましたが、本番が終わるまでに、譜割まで全部手書きで作りました。その頃から、この作品とご縁がありました。

このメンバーでの『MITSUKO ~愛は国境を越えて~』も楽しみにしています。

フランク・ワイルドホーンさん
—デュエットできるね。トーマスには自分の訳しで歌ってもらえるし、たかこは日本語でできるし。

トーマス・ボルヒャートさん
—新しいアイディアが出たね(笑) 我々はこういう柔軟な進行なんです(笑)

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トーマスさん、シルヴェスター・リーヴァイさんのようなヨーロッパ出身の作曲家の曲とフランク・ワイルドホーンさんのようなアメリカ出身の作曲家さんの曲の違いやインスピレーションの違いは歌ってみてありますか?

トーマス・ボルヒャートさん
—お二人の曲のアプローチが違うとか、そういうことは感じません。シルヴェスター・リーヴァイもフランクもとっても素敵なメロディを作ります。お二人の曲は一度聞くと頭にこびりついてしまい、忘れようと思っても忘れられないメロディです。1980年代や1990年代では、これはヨーロッパの曲だ、これはアメリカの曲だ、と言いやすい時代がありましたが、今は全部一つの世界になっており、大きな違いがなく、全部が一つのものとして溶け合っています。それ自身は悪いことではないですね。音楽に国境はないとフランクもよく言っていますが、彼の中では、国境などの大きな分け目はなく、彼の作品には彼自身の独特のハンコが押してあります。フランクの作曲した曲はズドン!と心や魂に打ち込まれます。どういうスタイルで書いているかにかかわらず、ヨーロッパ調あるいはアメリカ調、何調でもいいのですが、フランクの曲からはいろいろな彩りが聞こえてきます。私の中ではフランクの曲はソウルミュージックです。フランクの魂(ソウル)から沸き起こっている音楽です。フランクの曲を自分で歌うと、自分の中から湧き出てきているような親しみを感じますね。

互いに違いがあるとすれば、シルヴェスター・リーヴァイは独特のスタイルがあります。例えば、彼の代表作でもある『エリザベート』や『モーツアルト!』を聞くと、これが彼のスタイル、という確かな何かがあります。フランクの場合、フランクらしいスタイルをもっているけども、すべての新作に対して今まで無かった新しい何かを曲に取り込みます。例えば、スイスで自分が出演している『ARTUS —Excalibur(アーサー王 —エクスリバー)』の楽曲を何曲か聞いても、「これがフランクの曲だ」とは表面的にはあまりわかりません。フランクはアイルランドの民謡からエッセンスなど、様々な要素をブレンドさせる魔術師で、最終的にこれらの要素を壮大なメロディにし、独特な音に仕上げています。

和央ようかさん、フランクさんの仕事に同行し、海外を周られることが多いとのことですが、印象に残っている場所やハネムーンで行きたい場所はありますか?

和央ようかさん
—南フランスのニースの近くにあるサンポール・ド・ヴァンスにフランクのジキルの作家のレスリー・ブリカッスの別荘があるんですが、そこに昨年泊まりに行きました。そこがとても素敵で、今年もなんとかして訪れることができないかと、思っています。

フランク・ワイルドホーンさん
—私もです。

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最後になりますが、日本のファンの方に一言ずつメッセージをお願いします。

フランク・ワイルドホーンさん
—いつも、支えていただき、そして応援していただき、ありがとうございます。ファンの皆様とは今までたくさんの冒険を共にしてきた間柄ですが、このコンサートのようなユニークな体験は皆様としたことがありません。国際的な音楽へのセレブレーションという場を作りましたので、ぜひ、お友達と共に足をお運びくださいませ。

トーマス・ボルヒャートさん
—そんなに言われたら何を言ったらいいのか(笑) お友達と音楽を一緒に作ることが大好きなので、こういう機会を与えて頂けてとってもハッピーですし、とってもありがたく思っています。いままでたくさん音楽を作ってきましたが、フランクの言うように、今回のコンサートはとってもとってもスペシャルな公演です。自分にとっても、日本でのパフォーマンスは初めてなので、小さい子供のように、大きな冒険を目の前にしているようにワクワクしています。皆様にもハッピーになってもらえる公演にしますので、お楽しみに。

フランク・ワイルドホーンさん
—たかこさんがホステス役ですよ!ホームカントリーですからね!(笑)

和央ようかさん
—なんでやねん!(笑)

トーマス・ボルヒャートさん
—コーヒーいれてくれるかな?(笑)

フランク・ワイルドホーンさん
—日本代表ですからね。なにか深いコメントをお願いします。

和央ようかさん
—出演者としてではなく、日本人として、夢のような公演が開かれることにワクワクします。日本人の皆さんがわくわくする気持ちが私にもよくわかるので、制作する側として、皆さんが待ち望んでいること以上のものをお見せできるように、フランクをはじめとするスタッフと共に作っていきます。12月の公演、楽しみに劇場にお越しください。

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『フランク&フレンズ』のメンバーらしいフレンドリーさに溢れたインタビューとなりました。
12月の公演がどのような形になるのか、インタビューで出たアイディアは実現するのか、楽しみですね♪

【公演概要】

公式ページはこちら

<日程>

大阪公演(梅田芸術劇場メインホール)
2015年12月23日(水・祝)
12時00分開演
17時00分開演

東京公演(東急シアターオーブ)
2015年12月26日(土)
12時00分開演
17時00分開演

2015年12月27日(日)
13時00分開演

<キャスト>
トーマス・ボルヒャート
和央ようか
サブリナ・ヴェッカリン
ダグラス・シルズ
ジャッキー・バーンズ

<演奏者>
Piano:フランク・ワイルドホーン
Bass:ジュリアン・ペダーソン
Woodwinds:デイヴィッド・マン
Drums:クリント・デ・ギャノン

<チケット>
S席:¥12,000(全席指定・税込)
A席:¥6,000(全席指定・税込)

※東京・大阪共通

8月1日(土) 10時00分 チケット発売開始

チケットに関する詳細はこちら

<注意事項>
※未就学児童入場不可
※出演者がやむを得ない事情により変更になる場合もございます。
出演者の変更に対しての払い戻しは行いませんので予めご了承ください。

取材協力:キョードー東京

 

 

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