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『テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-』稽古場公開!

2017年2月発売の最新作「テイルズ・オブ・ザ・レイズ」に至るまで、様々なメディアミックスを行い絶大な人気を誇る「テイルズ オブ」シリーズ。
シリーズ屈指の人気タイトルである
「テイルズ オブ ヴェスペリア」が「テイルズ オブ」シリーズの第三弾舞台化作品として、東京都品川区の天王洲 銀河劇場にて2019年12月5日より開幕します。
開幕に先駆け2019年11月21日(木)、都内某所にて稽古場取材が行われました。

【公開稽古の様子】

都内某所の稽古場では開幕まで約2週間と迫り、本格化して来ている稽古の様子を公開。
今回の公開稽古で披露されたのは劇中の5つのシーン。

最初はオープニングシーン。「テイルズ オブ ヴェスペリア」のOPナンバーである「鐘を鳴らして」に合わせ出演者が舞い踊るシーン。

2つ目はカプワノールの「ラゴウ邸」。
評議会の執政官であるラゴウはカプワノールの街を牛耳り、町民に圧政を強り、その真相を突き止める為、ユーリ・騎士団とラゴウとのバトルのシーン。

3つ目のシーンは騎士団本部。巡礼から帝都ザーフィアスの騎士団本部に帰って来たフレンがアレクセイ騎士団長に意見をするシーン。

4つ目はケーブモック大森林のシーン。
劇中屈指の大ナンバーのシーンであり、劇中世界のエネルギー源であるエアルの影響で凶暴化した魔物がうようよ居る森でユーリ率いるギルド(パーティ)が襲われる場面。

そして最後の5つ目は帝都ザーフィアスの貴族街での泥棒追跡。
ユーリとラピードがコアを盗んだ泥棒を下町エリアを舞台にして追跡するダンスシーン。

【囲み取材の様子】

約30分間の公開稽古終了後、ユーリ・ローウェル役の吉澤翼さんとフレン・シーフォ役の加藤将さんの主演のお二人の囲み取材が行われました。

実際に稽古期間が始まりましたが、今の気持ちはいかがですか。

吉澤さん「今もう、半分以上をやってきてます。」

加藤さん「今丁度、最後のクライマックスのシーンを作る稽古を今行っていて、それが終わった後に頭から全部、稽古を詰めて行く感じで。今日久しぶりにやったシーンが結構沢山あって、個人的に僕はめちゃめちゃ緊張しました。息ハアハアで噛みました。僕はオープニングダンスをもっと練習して、ミスらない様に踊れる様、がんばって行きたいと思います。」

今作は改めてどの様な作品でしょうか。

吉澤さん「簡単に言うと、ユーリ・ローウェルとフレン・シーフォの二人の友情と二つの正義の話。」

加藤さん「僕が演じるフレンは騎士団に入り、そして残って、ユーリは騎士団を去り、別のやり方で世界を良くしようとして、フレンは騎士団の中で世界を良くしようと、思いは一緒なお互いが別の道で世の中を良くして行こうと。後は僕等以外の登場キャラクターが色々出会っていって、皆それぞれ、何かを抱えながらも成長して行く。」

吉澤さん「ユーリがギルド(パーティ)を作って、色々な壁にぶち当たるんですけど、その中でフレンとユーリは心の中に一つ芯が有って、それをお互い信じあってぶつかったりもするんですけど、ユーリ的にも凄く成長する物語だし。」

加藤さん「僕、思うんですけど、世の中のどうしても乗り越えられない壁とかあるじゃないですか。そういう人ドラマがぎっしりと詰まった作品が僕はこの「テイルズ オブ ヴェスペリア」だと思っていて、原作のゲームも面白いですけど、舞台で生身の人間がやるからこそ、人間ドラマを更に濃い物に出来るんじゃないかと思って、舞台で挑戦する作品だと僕は思っていて。だからこそ、社会の仕組みを変えようとする、中から変える人、外から変える人、沢山居ると思います。その人間ドラマも凄く詰まっていて、作品タイトルに「光と影の正義」とあるんですけど、僕、一番初めにこの脚本を読ませて貰った時にフレンが「光」でユーリが「影」なのかなと勝手に思っていたんですけど、全然、フレンも影だし、ユーリにも光があるし、物語の登場人物は全員、「光」か「影」かどっちなのか全然分かりませんし、本当に観る人の考えでこの作品って凄く違う様になっていくのかなという楽しみ方も全15公演あるので色々楽しめるんじゃないかと思います。」

稽古場の雰囲気やちょっとしたエピソードは何かありますか。

加藤さん「僕達、稽古場に来た瞬間ビックリしたのが、「指定席」が有るんですよ。翼も一緒に座って、席が近い者同士から段々と皆を巻き込んでワイワイと。」

吉澤さん「今はダンサーの方々とも仲良しになり、自分の中でも皆と仲良くやりたいというのはあったので、今凄く良い環境です。でもやる時はちゃんとON/OFFはしっかりしてやっております。」

ユーリとフレン、それぞれのキャラクターの魅力をお願いします。

吉澤さん「ユーリは困った人を見捨てられないというか、舞台の中でも例えば、カロルとかが困まっている人を助けたい!と言うのとかを「自分と同じ気持ちを持ってんな」と思って、そういうのが人間味溢れるというか、意外とそういう所はちゃんとしていて、何か「俺はいいよ……」という風に一見見えるけど、実は自分の中で信念を持っているというか、下町の為というのがあって、困っている人を助けたくなるというのが凄いなと思います。」

加藤さん「フレンは、僕が初めてフレンというキャラクターを知った時の第一印象は、凄くしっかりと喋って、騎士だからというのがあるし、二枚目キャラなのかな?と思ったんですけど、見た目はそうなのかもしれないけど、中身は全然そうでは無くて、どっちかと言ったらユーリよりも本当は危ないヤツだし、騎士という職業柄、形式として鎧を着ているからこそ、自分の思っている事も中々上手く進まない事もあって、そこがユーリと別の点で騎士団を変えていく道を選んだからこそ、しがらみが凄くある中、ストレスが溜まりながらも自分は出世をしていく。「平社員が社長になる道」みたいな感じで本当に必死にやっているんですけど、その中で凄く溜まっている葛藤もありますし、そこがユーリに言われる危ない所で、だから溜まっている物が解放される瞬間、フレンの鎧が剥がれる瞬間というのが今回の作品にはありまして、そういう所も見所ですし、本当に最初に印象と違ってフレンという奴を調べれば調べる程、凄く人間味があって、不器用な部分もあって完璧な男だと思っていたんですけど、全然そうでは無くて、良い意味で「人間」で、ユーリと違う人情味の有る人間だなと思って、凄く素敵なキャラクターだなと思います。」

今回の舞台は自分にとってチャレンジな部分、乗り越えたい部分は何かありますか。

加藤さん「テイルズ オブ ダイエット」

吉澤さん「消費カロリーが凄くって。色々戦ったり、ダンスしたりが激しいので、体重が2kg落ちて。」

加藤さん「ユーリが冒頭のシーンからフレンが出ている所以外、ず~っと出ているんですよ。だから稽古中も僕は座ってる時間やお芝居を見る時間があるんですけど、ユーリ(翼)は本当に休む時間が全然無くて、本当に出ずっぱりで直ぐ水を飲んで、食える時に飯を食って出るみたいな感じなので、これは痩せるなと思いました。」

吉澤さん「あと自分は手が左利きなので、それが最初不安だったんですけど、徐々に慣れて来て、自分でも今どっちの手で殺陣をやっているのか分からなくなる位殺陣の練習をやりました。」

加藤さん「フレンは僕の普段加藤将という僕が持っているキャラクターと違う人物でカッチリした役は今までに有るんですけど、自分の気持ちを素直に出せて真っ直ぐな部分もあるけど同時にカッチリとした役というのは今までこういう役を演じた事が無いので沢山フレンから学ばせてもらう事が多くだからこそ自分が役者として新しいキャラクターを演じれて嬉しい気持ちです。あと殺陣で鞘を今凄く苦労していて、鞘が足の長さと同じ位あって結構デカくて実は左手で鞘を持っていたら手が攣りそうな位、本当に大きくて剣捌きの不安もあるんですけど、納刀とかも大変で膝を曲げた時に鞘が地面に着いてしまうとか衣裳で苦労するというのがこの作品ならではと思うんですが、フレンが実際に生きていたらという感じでリアルに表現出来たらというのを試して、今はマントとか衣裳もまだ付いていないんですけど、座る瞬間にマントをバサッと手で掃ったりとかを今からやっていかないと後が大変なので意識して、フレンという人間も刀も衣裳も意識しています。」

最後に本番へ向けての意気込みをお願いします。

吉澤さん「ここにいるキャスト、アンサンブル、ダンサーの皆さんと一緒に稽古をしているんですけど、やっぱり稽古で積み重ねた物が本番に出ると思うので、一日一日の稽古を本当に大切にして、全力で稽古をして、お客様に舞台の「ヴェスペリア」の世界をしっかりお届けして、「もう1回観たい!」と思って貰える様に頑張ります。」

加藤さん「「光と影の正義」というタイトルなんですけど、観て頂いたお客さん一人一人に「光と影」という、色々と考えさせられるワードだと思うんですよ。「ヴェスペリア」のオープニング曲(鐘を鳴らして)にも「光と影」という言葉は出てくるんですけど、本当に考えても考えても何が正義なのか、という、沢山悩む事はあるんですけど、僕達、登場人物も何が正義なのかという事に戦い続けるといったら可笑しいですけど、何回も見て欲しい作品です。一回だけだとユーリ目線やフリン目線だけになっちゃったら凄く勿体無い作品だと僕達は思っているので。アクションシーンだったり、ダンサーチームも凄く練習されていて面白いシーンも沢山ありますし、一回では到底目が足りない作品だと僕は思っていて、もっと沢山観て頂いたらこの「ヴェスペリア」という作品をもっと好きになって愛して頂いて、この作品の素晴らしさを全力で届けて、舞台のファン、僕達のファン、原作のファン、皆さんに愛される作品を座組全員で作って行きたいと思います。」

「テイルズ オブ ヴェスペリア」の頭文字を取って「ToV」のポーズを取る吉澤さんと加藤さん

 

シリーズ屈指の名作がいよいよ舞台化。初日の開幕まで後少しです。

【『テイルズ オブ ザ ステージ -光と影の正義-』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2019年12月5日(木)~12月15日(日)

<会場>
天王洲銀河劇場

<公演時間>
未定

<料金>
プレミアムシート(特典付き):12,000円
S席:9,000円
A席:7,000円
◆プレミアムシート特典
前方良席確約、公演パンフレット。公演替わりプレミアムグッズ
◆リピーター特典
複数公演ご来場のお客様にキャストサイン入りオリジナルグッズをプレゼント
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

<出演者>
ユーリ・ローウェル:吉澤翼
フレン・シーフォ:加藤将

エステル:末永みゆ
ラピード:田中尚輝
カロル・カペル:北乃颯希
リタ:近藤里沙
レイヴン:加藤真央
ジュディス:寺田真珠
ドン・ホワイトホース:内田健介
アレクセイ・ディノイア:和泉宗兵

『アンサンブル』
REI
豊田真丸

『ダンサー』
松野咲紀
Kaoru
平井浩基
露木幸翼
山田晶也
鈴木萌花

<STAFF>
脚本:入江おろぱ
演出:TETSUHARU
舞台監督:和田健汰
美術:片平圭衣子
照明:橋本義之
音響:カムストック
映像:荒川ヒロキ
衣裳:加藤佑里恵
ヘアメイク:松前詠美子
特殊造形:湯田商店
殺陣指導:前田悟
演出補佐:内田健介
演出助手:長谷川景
宣伝写真:石川みわ子
宣伝美術:FILM
票券:池田奈央
パブリシティ:雲林院康行
プロモーション:藪原駿
制作:半田桃子
制作プロデューサー:米田理恵
制作統括プロデューサー:山岸一基
チーフプロデューサー:飯吉康二
プロデューサー:根岸麻衣子
アソシエイトプロデューサー:梅木馨
アシスタントプロデューサー:張楠
製作総指揮:田中快(『テイルズ オブ』シリーズIP統括)
企画製作:株式会社バンダイナムコエンターテインメント
制作協力:株式会社バンダイナムコスタジオ
制作:株式会社東急エージェンシー/株式会社S-SIZE
主催:テイルズ オブ ザ ステージ実行委員会

©藤島康介
©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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