「はちみつカフェ」で「くまのプーさん」関連書籍を読む

STORY STORY「くまのプーさん」グッズ常設コーナーはちみつカフェが2019年7月19日（金）～9月30日（月）開催中。
くまのプーさんのテーマにあわせた内装と、可愛いグッズがたくさんの店内です。
今年の「はちみつカフェ」のメニューは、くまのプーさん関連書籍のシーンをイメージして作られています。
「プーさんとはちみつ」といったディズニー映画の絵本の他にも、近年人気の孔子老子といった名言系の本がラインナップされています。

「はちみつカフェ」が展開されているSTORY STORYは有隣堂によるカフェ。
カフェ横には有隣堂の書店があり、普段は購入前の有隣堂の本を3冊まで持ち込んで読書することができるカフェです（はちみつカフェ期間中は持ち込み不可）。
有隣堂では、「はちみつカフェ」メニューのオリジナルとなる本はもちろん、多くのくまのプーさん関連書籍が販売されています。
さらに、プー関連書籍を購入するとオリジナルのブックカバーをもらえるキャンペーンも開催されています。
プー関連書籍を読みながら、「はちみつカフェ」をより楽しんでみましょう。

「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」

プーはイギリスの作家A.A.ミルンによって1926年に発表されました。
「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」がディズニープーの“原作”と呼ばれる書籍です。
E.H.シェパードによる挿絵は「クラシックプー」としてグッズ化されているシリーズです。
原語版は「Winnie-the-Pooh」と「The House at Pooh Corner」。
日本語版は石井桃子訳の岩波少年文庫がおすすめです。
A.A.ミルンの著作権が切れたため、近年は様々な邦訳版も出版されていますが、石井桃子訳が絶対的存在。
ディズニーアニメーションでも石井桃子訳が元になった日本語吹き替えが行われるシーンもあります。
E.H.シェパードの著作権はまだ有効なため、オリジナルの挿絵が楽しめるのも石井桃子訳だけです。

クマのプーさん原作と原画の世界 A.A.ミルンのお話とE.H.シェパードの絵

2019年に開催された「クマのプーさん展」の図録。
原作「クマのプーさん」「プー横丁にたった家」の挿絵に焦点を当てた展覧会の図録です。
100エーカーの森の世界観がいかに構築されてきたか、原画と原作の文章の両面から迫ります。
挿絵の原画や、スケッチの精密さを堪能しながら、原作が生まれた背景を知ることができます。
原作をよく知らない人への入門書としてもおすすめです。

クマのプーさん創作スケッチ: 世界一有名なクマ誕生のひみつ

こちらも原作の挿絵に焦点を当てており、「クマのプーさん原作と原画の世界」に近い内容。
前者が「クマのプーさん」の世界観の成立や文章にも焦点を当てているのに対し、この本はE.H.シェパードという人と彼の作品に焦点を当てています。

プーと私

石井桃子によるエッセイ。
彼女は犬養毅邸で子供たちへのクリスマスプレゼントであった原語版「プー横丁にたった家」を訳しながら読み聞かせることになり、プーと出会います。
岩波少年文庫を立ち上げるなど日本の児童文学に大きな影響を与えた石井桃子がライフワークとして向き合ったプーとの物語です。

洋書

有隣堂ならではの洋書も輸入販売されています。
「クマのプーさん創作スケッチ」の原語版や、子供向けの仕掛け本も。
そして「WINNIE ILLE PU」というモノクロで奇妙な表紙の本が。
これはラテン語版の「クマのプーさん」です。
日本語を含め様々な原語に訳されているプーは、ラテン語版まで出版されています。

他のおすすめプー関連書籍

取材では有隣堂店頭で見つけられなかったものの、おすすめのプー関連書籍をご紹介します。
「クマのプーさん世界一有名なテディ・ベアのおはなし」
クリストファー・ロビンが持っていた実在のテディベア「ウィニー・ザ・プー」の人生を辿りながら、プーを取り巻く歴史を幅広く知ることができます。
「グッバイ・クリストファー・ロビン:『クマのプーさん』の知られざる真実」
A.A.ミルンに関する非常に詳細な伝記の中から、「クマのプーさん」誕生にまつわる部分を抜粋したもの。
元の伝記は未邦訳でしたが、プー版が発売された際に待望の邦訳が行われました。

「はちみつカフェ」
名称／STORY STORY「くまのプーさん」グッズ常設コーナーはちみつカフェ
期間／Ⅰ期：2019年7月19日（金）～8月29日（木）、Ⅱ期：8月30日（金）～9月30日（月）
場所／STORY STORY内のカフェ（小田急百貨店新宿店本館10階）〒160-8001 東京都新宿区西新宿1-1-3
営業時間／午前10時～午後9時（「STORY STORY」の営業に準ずる）

(c)Disney Based on “Winnie the Pooh” works, by A.A.Milne and E.H.Shepard.