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シリーズ 東京ディズニーリゾート関連の鉄道車両広告を探る 〜新幹線「ドリームキャンペーン」号〜

日本全国、様々な場所でパークの素晴らしさを紹介している東京ディズニーリゾート。

コンフェティでは、これまで、全国にパークの様子をお伝えした「JALハピネスエクスプレス」「東京ディズニーリゾート30周年ザ・ハピネス・ツアー」「ザ・ハピネス・フェア」の模様をお届けして参りました。

今回は、新シリーズとして、全国で活躍した東京ディズニーリゾート関連の鉄道車体広告を順に探りたいと思います。

 新幹線「ドリームキャンペーン」号

第一回目となる今回は、東京ディズニーランド20周年を記念した車体広告車、「ドリームキャンペーン」号をご紹介します。

TDR_20_JR1200系K編成(リニューアル車)

東京ディズニーランド20周年を記念して、2003年 7月20日(日)~2004年4月11日(日)の期間限定で運転された、10両編成の新幹線です。東北・上越新幹線の初代車両として登場した200系新幹線16編成に東京ディズニーランドで活躍するディズニーキャラクターをラッピングし、毎日、東北・上越新幹線の定期列車として運転しました。

定期列車では、東北新幹線「やまびこ(9本)」「なすの(7本)」、上越新幹線「とき(26本)」「たにがわ(15本)」に充当され、東京を発着する57本の新幹線が「ドリームキャンペーン」号車両で運転されました。7月19日(土)までに全16編成(200系原色のK編成4本、リニューアルされたK編成12本)のラッピングが完了し、運行されました。11月以後は全13編成(200系原色のK編成1本、リニューアルされたK編成12本)となり、翌春まで活躍(運用は東北新幹線「やまびこ(9本)」「なすの(7本)」、上越新幹線「とき(17本)」「たにがわ(10本)」)しました。

東京ディズニーリゾートに向けた団体専用列車としても運転され、7 月20日(日)仙台発東京行きとして「ドリームキャンペーン」号を最初に営業利用する列車を体験できる団体ツアーも企画されました。

TDR_20_all1「チップ&デール」編成

先頭車は前頭部に東京ディズニーランド20周年のロゴマーク、乗務員扉脇に「ドリームキャンペーン」号ロゴマークがラッピングされました。全ての編成・車両に東京ディズニーランド20周年のコスチュームを纏った「ミッキーマウス」のラッピングされましたが、「ミニーマウス」、「グーフィー」、「ドナルドダック」、「プルート」、「チップ&デール」のキャラクター達は編成毎にラッピングが施され、出会う編成毎に違ったデザインを楽しめました(編成毎に、ミッキーマウスと他のキャラクターを組合せたもの) 。

TDR_20_JR3オリジナルヘッドレストカバー

車内の装飾として、貫通扉のガラスには東京ディズニーランド20周年の記念ステッカーが、座席のヘッドレストカバーが東京ディズニーランド20周年デザインのものとなりました。

200系新幹線は東北・上越新幹線向けの初代車両として開発され、東海道新幹線の初代車両0系のデザインをベースに雪国向けの改良が施された車両です。床下機器をボディー最底面に設けた新たな土台に載せる事で耐雪・耐寒性を向上させるボディーマウント構造を初めて採用。新幹線営業列車としては初めてアルミ合金製車体、制御機器にサイリスタ位相制御を導入する等、技術的革新を重ねた車両で、耐雪・耐寒と合わせて雪国での新幹線走行を現実の物としました。

「ドリームキャンペーン」号で活躍したK編成は山形新幹線「つばさ」や秋田新幹線「こまち」との連結の為の自動解結装置が設置された編成です。K編成は後年、延命工事を施工し、車体構造の補強や部品の総取り替え、車内設備の近代化が行われ、クリーム色に緑の帯という登場時から施されていたデザインを改め、青と白のツートンをベースに200系らしい緑の帯が巻かれました。「ドリームキャンペーン」号は200系原色のK編成4本(K24,27,30,31編成)、リニューアルされた全てのK編成12本で運行されましたが、原色のK編成3本は「ドリームキャンペーン」号としての活躍期間が短く、K30編成を残し、11月に廃車となりました。

「ドリームキャンペーン」号は東京ディズニーリゾート関連の車体広告を施した鉄道車両として、最も広範囲に走行した車両と言えるでしょう。

©Disney

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