“Can You Remember?” ―ミッキーマウス・レビュー
2009年5月25日に惜しまれながらクローズしたアトラクション「ミッキーマウス・レビュー」。
今回は長い歴史を持つこのアトラクションを振り返ります。
パークのシンボル、シンデレラ城のすぐ近く、ファンタジーランドで温かい空気を発していた在りし日の姿
「ミッキーマウス・クラブ」のミッキーが描かれた入口。上部にはドナルドとグーフィーの姿も。
1983年の東京ディズニーランド開園から親しまれていた「ミッキーマウス・レビュー」ですが、このアトラクションが最初にオープンしたのは1971年のこと、ウォルト・ディズニー・ワールドのマジックキングダム・パークに誕生しました。
東京ディズニーランドが開園する際に記念としてプレゼントされるため、マジックキングダム・パークでは1980年にクローズ、その後日本に運ばれ第二の人生を歩むことになりました。
このように東京ディズニーランドより長い歴史を持つこのアトラクションは、”It All Started With By A Mouse”(全ては一匹のネズミから始まった)と表現されるディズニーの歴史を体験することができるアトラクションでした。
それではアトラクションの中を振り返りましょう。
入口をくぐると、いよいよミッキーマウスと音楽の共演の始まりです。
どれもミッキーが主演した作品の像であり、スーパースター、ミッキーマウスの輝かしい功績を知ることができました。
ロビーに並ぶ数々のミッキー石像の中でも特に人気だった「ミッキーの青春手帳」の1シーン
1928年のデビュー以来常にショービジネスの最先端を走り続けるミッキーマウス、そんな彼がディズニーの仲間たちによるフルオーケストラの指揮者として、いつもよりちょっとおしゃれをして登場。
そんなアナウンスを聞いた後は、映写室へ。
ここでは立ち見映画のスタイルをとりながら、ミッキーマウスと音楽の歴史を知ることができました。
進行役を務めたのが、映画「ファンタジア」に登場する「サウンドトラック」。
ミッキーとほぼ同時にデビューし、彼の活躍を支えてきたサウンドトラック君がミッキーとサウンドの功績を横長の大きなスクリーンを使って説明してくれました。
ミッキーの初代声優を務めたウォルト・ディズニーの肉声をはじめ、ミッキーが演じた数々の役と共にミッキーの素晴らしい才能を観ることで、演奏会への期待が膨らみました。
そしていよいよ演奏会の会場へ。
この幕が開くと、いよいよ演奏会のスタート。
キャラクターたちはそれぞれ思い思いの楽器を演奏していました。
マッドハッターと三月ウサギの吹くバスクラリネットから顔を出すドーマウス
さらに豪華なディズニーの仲間たちが登場。
最強のトリオが会場を右に左に飛び回ります。
シンデレラはフェアリーゴッドマザーと共に登場。素敵な魔法を見せてくれます。
そして、シンデレラとプリンスチャーミングの「これが恋かしら」は美しいシルエットで観ることができました。
このアトラクションで「輝く昼下がり」や「これが恋かしら」の日本語歌詞を覚えた、という方も多いのではないでしょうか?
ブレア・ラビット、ブレア・ベア、ブレア・フォックスが登場するといよいよ演奏会もフィナーレ。
ここでは虹がかかり、ミッキーとディズニーの仲間たちが見せてくれる夢の世界が広がっていました。
最後は僕らの輝くスター、ミッキーマウスを称える「M-I-C-K-E-Y M-O-U-S-E」を合唱し、幕が閉じていきます。
劇場を出ると、たくさんのディズニーキャラクターのパネルが並んでいました。
ミッキーマウスとディズニーキャラクターたちによる豪華な演奏会は、時代が経っても色あせないものでした。
たくさんのゲストに惜しまれながらクローズした「ミッキーマウス・レビュー」現在この場所は、ミッキーたちによる3D映像を用いた演奏会とドナルドのドタバタ騒動を描く「ミッキーのフィルハーマジック」として生まれ変わっています。