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ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、5,000枚以上の不正転売チケットを無効化

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、転売が確認された各種チケット(スタジオ・パス、ユニバーサル・エクスプレス・パス、チェックイン・パス、特別観賞エリア入場券など)すべてを、11月1日(日)入場分よりQRコードを無効化するなどの方法により、5,000枚以上無効化致しました。

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コンフェティは、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンを運営する株式会社ユー・エス・ジェイ 広報部、広報室長の高橋丈太様にお話をお伺いし、チケット転売対策の実態を調査しました。

適正な価格でパークを楽しんでほしい

転売目的に買い占められたユニバーサル・スタジオ・ジャパンの各種チケットの総額は約10億円にのぼることから、業者が転売のために発売された時点で早々に大量に買い占めるため、買いたいチケットが買えない、正規価格の7倍など、不当に高い価格で取引されているといった事態が多数発生。

パークは転売行為に対してこれまでも再三警告を行っていましたが、事態を重く見て、より実効性のある次の措置を講じ、転売禁止を徹底。これにより、より多くのゲストの皆様が適正な価格でパークをお楽しみいただけることを企図しているとのこと。

具体的な対策は?

無効化の伝達

営利目的で転売されたと判断したチケットについて、チケット購入者である出品者へQRコードの無効化等を伝えるアラートメールを配信。無効化されたという事実を出品者が知ることで、転売する価値のない商品だということを理解してもらいます。

チケット販売状況を監視

営利目的で転売すると想定される大量の予約・購入を抑止するため、監視活動を強化するだけではなく、一部チケットにおいては、購入枚数や申込回数、決済方法等の制限を実施し、大量に購入できないような状況を作っているとのこと。

チケット転売Webサイトに対する対策

高橋さんによると、「現時点では、チケット転売が可能なWebサイトに対して表立った警告は行っていないが、上場企業によって運営されているサイトも多数あるので、今後、対策の強化等、厳しく求めていく。」とのこと。

購入時にアラートを表示

パークからの転売対策を伺ったところ「チケット購入時に、転売できない旨を繰り返し表示し、不必要なチケット購入を抑制している。」とのことで、多く購入し、余分なチケットが生まれても転売できない事もわかってもらいたいとのこと。

株式会社ローソンHMVエンタテイメントとの連携強化

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのチケットはパーク公式サイトと株式会社ローソンHMVエンタテイメントの運営する「ローソンチケット」で販売されており、パークのみならず、ローソンチケットも同様の対策も実施しています。

本当に無効化しているのか?

本当に無効化しているのか尋ねたところ、高橋さんは「無効化したチケットの使用を試みるゲストはいる。」と述べ、「QRコードをアトラクション等の入り口でスキャンをすると利用できないが、知人にもらった等、何らかの理由を述べ使用できないか試してくるが、もちろん、本当に使えない。」と続けました。

「転売サイトに出ているチケットが利用可能かどうか見た目では判断できないかもしれないが、厳重なパトロールによりチケットは無効化されているのでくれぐれも転売サイトからチケットの購入はしないでほしい」とのことです。また、現時点で無効化されたチケットの再販売は実施していないとも述べました。

状況は改善

これらの対策に関する告知効果により、オークションへの出品数は9割減。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとしては、完全な撲滅を目指しているとのことで、対策チームが日々、インターネットなどをパトロールし、対応に当たっているとのことです。

ゲストの不利益を無くしたい

転売はゲストが不要なコストを支払い、そのゲストの犠牲の上に転売業者が不当な利益を得ています。

高橋さんは「悪質な転売行為は、様々な舞台やコンサートでも行われていますが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンとしては率先して対策を強化し、パークを適正な価格で体験されたいと思うゲストの皆様のためになればと思う。」とも述べ、今回の対策はゲスト第一の目線で運営するユニバーサル・スタジオ・ジャパンらしい施策の実施、とも言えるでしょう。

転売サイトに掲載されているチケットは既に使えなくなっているので、読者の皆様は転売チケットに手を出さず、パークを楽しみましょう。

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※2015年11月27日一部文言修正

 - Universal Studios Japan