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マカオの巨大没入空間「チームラボスーパーネイチャー」が、6月1日にグランドオープン。

チームラボ《Floating Flower Garden; 花と我と同根、庭と我と一体》
2015, Interactive Kinetic Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery”

アート集団チームラボが、ベネチアン・マカオで2020年からソフトオープンしている
「teamLabSuperNature Macao」(チームラボスーパーネイチャーマカオ)が、
6月1日にグランドオープンします。チームラボスーパーネイチャーは巨大な「身体ごと没入するアート空間」で、
グランドオープンを記念して、新たに3つの大規模な作品空間を公開します。

チームラボ《Floating Flower Garden; 花と我と同根、庭と我と一体》
2015, Interactive Kinetic Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery”

《Floating Flower Garden: 花と我と同根、庭と我と一体》は、8,000株以上の生きたランの花々が、
空中に咲いているインタラクティブな庭園です。空間は花々で埋め尽くされていますが、
来場者がランに近づくと、花はゆっくりと上がり始め、中に入るための空間が生まれます。
来場者が空間に入ると、ランの花は再び背後から降りてきて、来場者はランの花々の中に埋没します。
禅の庭園で、禅僧が大自然と一体化するように修行を行っていたように、
本作は花と一体化することをコンセプトとした庭園です。

チームラボ《Floating Flower Garden; 花と我と同根、庭と我と一体》
2015, Interactive Kinetic Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery”

多くのラン科の植物は、土がなくても育つように進化し、最も多様性に富んだ花として知られています。
土のない場所、つまり、これまでの植物にとっては非常識的に環境が悪いがゆえに、
競争のない世界に最適化したランの多くは、進化のもっとも最後の方に現れたと考えられ、
今もなお多様化し続けています。進化は何を選んだのか、考えさせられます。
また、ランは花粉媒介を行う特定の昆虫との共進化の例で知られており、パートナーの昆虫の
行動する時間に合わせて香りが強くなります。そのため、作品空間は、朝、昼、夕、夜と、
空間の香りが刻々と変わっていきます。本作品のランは夜行性の昆虫がパートナーであるランが多いため、
夜の超高密度のランによる香りは、圧巻です。

チームラボ《質量のない雲、彫刻と生命の間》
2020, Interactive Installation, Sound: teamLab
© teamLab, courtesy Pace Gallery”

巨大な白い雲のような塊が空間に浮かぶ《質量のない雲、彫刻と生命の間》は、質量という概念を超越し、
地面に沈むこともなく、天井まで上がりきることもなく、空間の中ほどを漂います。
この浮遊する彫刻の存在の輪郭は曖昧で、千切れて小さくなったり、くっついて大きくなったりします。
そして、来場者はこの彫刻に身体ごと没入でき、彫刻は、来場者によって壊されても、
生命と同じように自ら修復します。しかし、生命がそうであるように、
塊は、自ら修復できる範囲を超えて破壊された時、修復が追いつかず崩れていきます。

チームラボ《小さきものの中にある無限の宇宙に咲く花々》
2016, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery

「EN TEA HOUSE – 幻花亭」では、花々が無限に咲き続けるお茶を飲むことができます。
一服の茶を点てると、茶に花々が生まれ咲いていきます。器を手に取ると、花は散り、
器の外へと広がっていきます。花々は茶がある限り無限に咲いていきますが、茶を飲み干すと、
花も消えてしまいます。茶は、変容的な存在であるため、器の中の茶の量によって、
茶の表面の大きさが変わっていきます。その大きさに合わせて、生まれる花々の大きさも変わっていきます。
茶が器からこぼれたなら、こぼれた茶にまた、花々が咲いていきます。

チームラボ「Light Sculpture」シリーズより(制作中)©️ チームラボ

この度のグランドオープンでは、シリーズ作品「Light Sculpture」(意:光の彫刻)も
リニューアルされ、新作が多数発表されます。光の平面の集合によって立体物を構築する作品で、
中空に巨大な光の彫刻空間が出現し、うごめきます。

チームラボ《Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象》
2022, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: teamLab
© teamLab, courtesy Pace Gallery

自律抽象画《Autonomous Abstraction, 宇宙から自分の存在まで連続する現象》も展示が始まります。
それぞれ異なるリズムで明滅しながら色を変え、音を響かせる無数の点からなるインタラクティブな作品です。
近い点同士は、引き込み現象を起こし、明滅のリズムと色が近づいていきます。
人々が点に触れると、点の色と明滅のリズムが変化しバラバラになりますが、近い点同士は
再び引き込み現象を起こしていきます。引き込み現象とは、壁にかかった2つの振り子時計の振り子が、
だんだん揃っていったり、1本の木にたくさんホタルが集まると、同じタイミングで点滅がはじまり、
大きな光を作り出したりするように、異なるリズムが互いに影響を受けてそろっていくことです。

チームラボ《マルチジャンピング宇宙 》
2018-, Interactive Digital Installation, Sound: DAISHI DANCE
© teamLab, courtesy Pace Gallery

また、「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトとし、身体ごと
インタラクティブな世界に没入する「運動の森」もリニューアルされます。
チームラボスーパーネイチャーは、アートコレクティブ・チームラボによる、高さ8mの
超巨大な作品群による、5000㎡の非常に複雑で高低差のある立体的でインタラクティブな空間。
人間と自然、そして世界への新しい認識を模索する作品群による「身体ごと没入するアート空間」です。
チームラボの「Body Immersive」というコンセプトの巨大な作品に、人々は、他者と共に身体ごと没入し、
また、他者と共に作品を創造し、作品と一体となります。そして、身体と作品との境界のない体験によって、
自分と世界との間にある境界の認識を揺るがし、私たちと世界との連続的な新しい認識を模索します。
来場者は複雑で立体的な世界に身体ごと没入し、他者と共に世界を創造し、その世界と一体となっていきます。

チームラボ《The Infinite Crystal Universe》
2018, Interactive Installation of Light Sculpture, LED, Endless, Sound: teamLab
© teamLab, courtesy Pace Gallery

チームラボ《涸れ谷の花と人、埋もれ失いそして生まれる》
2020, Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery

チームラボ《意思を持ち変容する空間、広がる立体的存在 – 平面化する3色と曖昧な9色、自由浮遊》
2018, Interactive Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery

“チームラボ《反転無分別 – Black in White 》
2018, Digital Installation, Sound: Hideaki Takahashi
© teamLab, courtesy Pace Gallery”

【ハイライト動画】

澳門teamLab超自然空間: teamLab SuperNature Macao 亮點視頻 / teamLab SuperNature Macao Highlight Video – YouTube

【teamLab SuperNature Macao】

公式サイトはこちら

Cotai Expo Hall F, The Venetian Macao / ベネチアン・マカオ コタイ・エキスポ・ホールF
Estrada da Baía de N. Senhora da Esperança, s/n, Taipa, Macao

©️チームラボ

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