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化粧業界に革命を起こした2人の女性を描く ミュージカル「エリザベス・アーデン vs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-」東京公演間開幕

2017年にブロードウェイで幕を開け、華やかで美しい世界観が圧倒的な支持を集めたミュージカル”WAR PAINT”。
明日海りお×戸田恵子という魅力的なタッグにより日本初演版
『エリザベス・アーデン vs.ヘレナ・ルビンスタイン ‒WAR PAINT-』として
2023年5月~東京都千代田区の日生劇場にて上演されます。

エリザベス・アーデンとヘレナ・ルビンスタイン。20世紀前半の化粧業界に革命を起こした二人の創業者。
そんな二人の長年に渡るライバル関係と秘められた苦悩を描いたのが、
本作『エリザベス・アーデン vs.ヘレナ・ルビンスタイン ‒WAR PAINT-』。
共に貧しい家に生まれるも、アーデンは視覚に訴える華やかさを追求、ルビンスタインは科学的見地からのアプローチと、
各々独自の発想と行動力で、自らの化粧品ブランドを世界的地位へと押し上げました。
本作では、互いのパートナーが入れ替わったり、第二次世界大戦が起きたりといった様々な困難を乗り越えた先で、
二人が初めて対面を果たすまでが美しい楽曲に載せたミュージカルとして描かれます。

そして迎える待望の日本初演。エリザベス・アーデン役には、宝塚歌劇団花組トップスターとして圧倒的人気を誇り、
退団後もミュージカル『ガイズ&ドールズ』、ドラマ「DCU~手錠を持ったダイバー~」など、
幅広いジャンルで活躍している明日海りお。そしてヘレナ・ルビンスタイン役には、三谷幸喜作品をはじめ
話題作に欠かせない俳優として、舞台・映像に引っ張りだこの戸田恵子という、夢のタッグが実現しました。
演出は、名作『マイ・フェア・レディ』をはじめとするミュージカル、ストレートプレイ、
歌舞伎まで幅広く手掛け、近年オリジナルミュージカルの創作でも高い評価を得ているG2が務めます。
トミー・ルイス役の上原理生、ハリー・フレミング役の吉野圭吾も見逃せないポイント。
トミーはエリザベスの夫、ハリーはヘレナのビジネスパートナーとして登場しますが、
共に対立するライバルとも深く関わることになる重要な人物。
数奇な運命を辿る男女4人の心情を、彼らがどのように紡ぎ出すのか期待が高まります。
本国アメリカでは、トニー賞ミュージカル主演女優賞に二人もノミネートされるという、
異例の評価を得た本作。今回は、東京・日生劇場を皮切りに、大阪・森ノ宮ピロティホール、
名古屋・御園座、京都・京都劇場と全国4カ所で上演されます。話題満載の日本初演に、どうぞご期待ください。

2023年5月7日(日)、東京公演の開幕に先駆けて囲み取材と公開ゲネプロが行われました。

【囲み取材の様子】

囲み取材にはエリザベス・アーデン役の明日海りおさん、ヘレナ・ルビンスタイン役の戸田恵子さんの2名が登壇。
エリザベスとヘレナの煌びやかな衣装に報道陣が湧きたちます。

Q:開幕を迎えた今の気持ちは?

明日海さん「この舞台上で初めて通しをするという事で、今はドタバタと色んな作業を確認している所です。
中々地に足が付かないなという感じですけども、全員が元気にいよいよ初日を迎えられるという事がとても嬉しいです。」

戸田さん「なんか今日も楽屋であれよあれよという間にこの服を着せられてメイクをしてこの時間が来たという感じで、
心ここにあらずという感じで、今頭の中を割って皆さんに見せて差し上げたい位にあたふたしている感じで
今日という日を迎えてしまいました。」

Q:衣裳に袖を通した自分の姿を見た感想は?

明日海さん「ヘレナとエリザベスは勿論、どの役の方の衣裳も本当に豪華で、この時代の帽子とか衣裳もとてもオシャレで
凄くイイモノを着せてもらっているなという感じが凄く、贅沢をさせてもらっている気分です。
やはりお化粧品を扱う人なので、こうして華やかな装いになれる事が役を助けてくれる様な気がいたします。」

戸田さん「カンパニーの誰かのツイッターを見たら、衣装合わせをした時に「景気がいいぞこりゃ」って書いてありました。
どのシーンのどの衣裳も本当に素敵で豪華な感じになっていると思います。お化粧品を扱う作品に相応しい美しさを
皆さんにご提供出来るんじゃないかと思います。」

Q:実在の人物を演じるが、役作りにおいては?

明日海さん「先ずはヘレナとエリザベスが主演という事なので、セリフの分量、歌の分量がとんでもなく多いので、
私は先ず、そちらを優先で始めていったんですけども、調べて実際の写真を見させていただくと、
「この方がエリザベスさんか…」と、尊敬と愛情が貰える様な感じがして。台本を基本にはしながらも、
ちょっとずつ調べてエリザべスさんを知っていったという感じです。」

戸田さん「私は若い頃にお友達がヘレナ・ルビンスタインの美容部員にいて、その高価な化粧品を
お安く手に入るという事で若い頃に少し使っていた事があります。
私の印象としては、ブロードウェイのミュージカルで美の象徴というとヘレナ・ルビンスタインの名が
ミュージカルの歌詞の中で割とよく出てくるんですね。とても有名ではありますし、私の個人的な印象では、
大富豪のイメージをずっと持っておりました。エリザベス・アーデンもそうなんですけど、
あの当時、女性が創始者になるというのは本当に大変な時代でして、2人ともとても強い女性だなと。
ヘレナは成り上がりという言葉が相応しいか分かりませんが、何しろ大富豪というイメージを持っております。」

Q:初共演のお互いの印象は?

明日海さん「恵子さんは何時も取材をさせていただくと何時も何時も謙虚でいらっしゃいますし、
メールとかいただくと「何卒、宜しくお願いします。付いていける様に頑張ります」と仰いますけども、
カンパニー・作品を引っ張って下さるパワーを一番発信してくださるのは恵子さんなんです。
普段は本当におしとやかでらっしゃるんですけども、凄いパワフルで。
あとは、一つ一つのお言葉に本当に深みを感じているので、私も勉強をさせていただいております。
最初はTV等で拝見をさせていただく戸田さんを想像していたより、
凄く静かで大人しい方なんだなと思っていたんですけど、やはり舞台に立たれると
パワフルで留まる所が無い、何処までも進化していかれる方だなと。」

戸田さん「御覧なって分かる様にとてもお綺麗で。そして宝塚の男役をやっている方なのかな…??と思う位に
第一印象が凄く華奢でちょっとビックリしました。私今回、ミュージカルプロという言葉をよく使っているんですけど、
明日海さんを始め、カンパニーの皆さんが全員ミュージカルプロなんですよ。
日頃から歌って踊ってという事に慣れていらっしゃるので動きが早いんですよね。
マスターしていくその過程も早くて、この華奢な感じから想像出来ないけど明日海さんは本当にタフです。
しれっと毎日こなしていく感じが宝塚で何回もステージをこなされてきてタフなんだなという事を感じていて、
私が「これは何番に立てばいいんでしょうか」と聞いているという有様です。本当に頼りにしてます。」

Q:日本初演故に拘った部分は?

明日海さん「日本初演という事で、G2さんや音楽監督の桑原あいさんが練りに練って訳して作って下さってはあるんですけども、
やはり英語に合わせて曲が作られているので、そこに日本語を嵌めていくその作業が中々大変でしたし、
曲数も多く一曲一曲も長いですし。初演ってやる事がこんなに沢山あるんだというのを感じましたね。
でもその分やりがいというか、製作サイドも演者の愛も詰まった作品にはなっているかなと思います。
ただとても難しくて大変だったです。歌が難しく、お芝居の分量としてもとても沢山ありますので、
いっぱいあるのが役者の幸せだなって、しみじみしながらヒイヒイ言ってます。」

両手で顔を覆う戸田さん

戸田さん「明日海さんの通り、全体に苦労したという感じですね。分量が先ず、セリフも多い、歌も多いという事で、
普通、ミュージカルってこんなんですかね?という風にちょっとハテナマークがいっぱい付く位に
分量が非常に多い事と歌が非常に難しいという事で、世の中から「#」や「♭」が無くなれば良いなと毎日思っております。
兎に角大変だなと思っておりますけど、初演をやれる喜びを常に噛みしめてやっていきたいと思っております。」

最後に来場者へメッセージを。

明日海さん「これから通すのであまり大きな事は言えないんですけど、本当に華やかなで、
人生の酸いも甘いも…酸いの方が強めなのかな?あとは辛い、色んなものが詰まった
素敵なミュージカルになっていると思います。それは戸田さんがヘレナさんをされているから
それがググっと深まって本当に素敵なミュージカルが日本に登場するので、
是非楽しみに来ていただければ嬉しいです。」

戸田さん「女性の方はエリザベス・アーデンとヘレン・ルビンスタインは名前を聞いたら
直ぐに分かる化粧品会社だと思うんですけども、2人の創始者が若い時から成功をしていく物語ではなくて、
絶頂期から始まるミュージカルなんですね。それでお互いをライバル視して直接会う事は無く、
お互いが切磋琢磨して、そして途中に戦争とか大きな出来事を経て若者の台頭が始まって
2人が落ちていく物語でもあるんです。とても切ないけど、そこはかとなく美しいミュージカルになっていて、
形としても非常に珍しい形態だと思うので、その辺の所も併せて皆さんに楽しんでいただければ良いかなという風に思います。
でも、最後まで美しいです。」

【あらすじ】

1930年代のニューヨーク、マンハッタン。
華やかな赤いドアに、女性たちが次々と吸い込まれていく。
求めるのは、エリザベス・アーデン(明日海りお)の美のマジック。
「覚えておいて。女性は皆、美しくなる権利を神から与えられているの」
その目と鼻の先にオープンしたのが、ヘレナ・ルビンスタイン(戸田恵子)のサロン。
7年前にアメリカの事業から一時撤退したヘレナだったが、見事カムバックを果たし、この街に帰ってきたのだ。

ピンクがシンボルの、心躍るパッケージを打ち出すエリザベス。
科学的見地から美にアプローチするヘレナ。
それぞれカナダ、ポーランドの貧しい生まれだが、アイディアと行動力でキャリアを築き、
今や全米の美容業界を牽引する存在となっていた。

互いを意識し、男性優位の社会で必死に闘い続ける二人は、
それが故に、自分を支えてくれる大切な存在の葛藤に気付けないでいた。
エリザベスは事業を支えてくれる夫・トミー(上原理生)を常に部下として扱い、
ヘレナはヒットを連発する片腕・ハリー(吉野圭吾)を全く評価しない。
嫌気が差したハリーはエリザベスの元へ、喧嘩から離婚に至ったトミーはヘレナの元へ寝返る。
その裏切りに怒り心頭となりながらも、パートナーの交換によりライバルの手の内を知った二人は、
互いを貶めようと罠を仕掛けるが、それが裏目に出て、かえって自身を窮地に追い込む結果を招いてしまう。

やがて第二次世界大戦が勃発。
工場や資材が次々と武器弾薬作りに徴収される中、それでも二人は美の追求を諦めない。
新勢力の台頭、価値観の変容。
巨大な時代の波が、エリザベスとヘレナを飲み込んでいく――。

【『エリザベス・アーデン vs.ヘレナ・ルビンスタイン -WAR PAINT-』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2023年5月7日(日)~5月17日(水)
大阪公演:2023年5月27日(土)~5月29日(月)
名古屋公演:2023年6月2日(金)~6月4日(日)
京都公演:2023年6月8日(木)~6月13日(火)

<会場>
東京:日生劇場
大阪:森ノ宮ピロティホール
名古屋:御園座
京都:京都劇場

<上演時間>
約3時間(20分間の途中休憩を含む)

<披露楽曲>
「第1幕」
M1:プロローグ/最高の顔で(PROLOUGE/BEST FACE FORWARD)
M2:レッド・ドア・サロン(BEHIND THE RED DOOR)
M3:トップに返り咲く(BACK ON TOP)
M4:愛の秘密兵器(MY SECRET WEAPON)
M5:アメリカを手に(MY AMERICAN MOMENT)
M6:はめを外そう(STEP ON OUT)
M7:男だったなら(If I’D BEEN A MAN)
M8:ネイルマンが来た(A VISIT FROM THE NAIL MAN)
M9:磨きをかけて(BETTER YOURSELF)
M10:笑える!(OH, THAT’S RICH)

「第2幕」
M11:アントラクト(ENTR’ ACTE)
M12:瓶の中味」(INSIDE OF THE JAR)
M13:必要は発明の母(NECESSITY IS THE MOTHER OF INVENTION)
M14:最高の顔で(リプライズ)(BEST FACE FORWARD(Reprise))
M15:今ならわかる(NOW YOU KHOW)
M16:もうたくさん(NO THANK YOU)
M17:ファイア&アイス(FIRE AND ICE)
M18:ふたりは恐竜(DINOSAURS)
M19:ピンク(PINK)
M20:永遠に美しく(FOREVER BEAUTIFUL)
M21:世界がまだ美しかった頃(BEAUTY IN THE WORLD)
M22:フィナーレ(FINALE)

<料金>
S席14,000円 A席9,000円 B席4,500円
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可
※車椅子を利用されるお客様はご来場前に必ずお問い合わせへご連絡ください。
※今後の社会情勢に応じて、開演時間ならびにチケットの販売等が変更となる可能性がございます。
※出演者変更による払い戻しや他日への振り替えはいたしかねます。

『チケット発売』
好評発売中

「問い合わせ」
TBSチケット:0570-068-489(平日11:00~17:00)

<出演者>
エリザベス・アーデン:明日海りお
ヘレナ・ルビンスタイン:戸田恵子

トミー・ルイス:上原理生
ハリー・フレミング:吉野圭吾

朝隈濯朗
後藤晋彦
俵和也

井上珠美
河合篤子
罍陽子
小林由佳
原広実
彩花まり
美麗
吉井乃歌

<STAFF>
脚本:ダグ・ライト
音楽:スコット・フランケル
歌詞:マイケル・コリー
翻訳・訳詞・演出:G2
音楽監督:桑原あい
振付:藤林美沙
美術:松井るみ
照明:高見和義
音響:大野美由紀
衣裳:十川ヒロコ
ヘアメイク:岡田智江
歌唱指導:柳本奈都子
演出助手:髙野玲
舞台監督:菅田幸夫
舞台監督補:八木智
プロデューサー:篠﨑勇己、波多江利之
製作:TBS/研音

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