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ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』7月からの公演に先駆け「Hibiya festival 2023」にてスペシャルパフォーマンスを披露

2023年7月25日(火)~8月2日(水)に東京都千代田区の東京国際フォーラム・ホールCより開幕する
ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』。約3か月後の公演本番に先駆けて、
東京ミッドタウン日比谷で開催された「NESPRESSO presents Hibiya Festival 2023」 内にて
スペシャルパフォーマンスが行われました。

【青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』スペシャルパフォーマンスの様子】

1981年8月、榊原郁恵の初代ピーターパンが新宿コマ劇場に舞い降りて以来、
実に40年を超える上演の歴史を持ち、その魅力溢れる登場キャラクターと
胸躍るストーリー展開に日本でも多くの大人と子どもに親しまれてきたミュージカル『ピーター・パン』。
7月の東京公演より始まる、43年目を迎える国内屈指の名門ブロードウェイミュージカルから
11代目ピーターパンを演じる山﨑玲奈さん、宿敵のフック船長役の小野田龍之介さん、
そして今回の公演より演出・振付を担当する、演出家の長谷川寧さんの3名が登壇。
2020年に行われた第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン(TSC)
「ミュージカル次世代スターオーディション」でグランプリを獲得した山﨑さん。
TSC参加以前に丸美屋食品ミュージカル『アニー』で主演アニー役を務め、
受賞後には、アジア進出で大きな話題を呼んだミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』に出演し、
その絶大なる歌唱力は他のプリンシパルキャストを完全に喰ってしまっていると絶賛され、注目を浴びた逸材。
小野田龍之介が初めて演じる事となるフック船長も、幼少よりダンスを始め、ダンスで舞台経験を踏みながら、
その後多数のミュージカルに出演。『メリー・ポピンズ』ではバート、2023年3月上演の
『マチルダ』ではミス・トランチブル校長と、近年次々と大役を射止めている実力派です。

「NESPRESSO presents Hibiya Festival 2023」の最終日となった5月7日、
好天であれば東京ミッドタウン日比谷の野外にあるステップ広場の特設ステージにおいて、
「ステップショー」の一幕として日比谷の街に披露される予定であった今回のステージ。
生憎の雨模様により、屋内某所に場所を移しての開催となりました。

開始冒頭、山﨑さんによる劇中のハイライト曲である「アイム・フライング」がパフォーマンスされました。
驚異の歌唱力は会場の空気を見事に変化させ、ピーター・パンを初めて演じる様にはとても思えない程の豊かな表現力で
見る者をあっという間にネバーランドへと引き込みます。

山﨑さんが降壇すると続くは勿論、フック船長。
ダンディなワインレッドのスーツを着用した小野田さんが伸びやかに、しかし僅かにハスキーに
「フックのワルツ」をパフォーマンス。公演本番が楽しみになるフックの片鱗を感じさせる約2分間でした。

2人のキャストがパフォーマンスを終えると、長谷川さんが登壇。
山﨑さんと小野田さんにパフォーマンスしての感想を問います。
山﨑さん「皆さんの前でこうやって「アイム・フライング」を歌うのは初めてだったので、
凄く緊張して最後、歌詞も間違えちゃってあらら…ってなっちゃったんですけど、
楽しく皆さんと一緒にネバーランドが見えたのでとても楽しかったです。」

小野田さん「僕は初めてフックのナンバーを歌わせていただいたんですけども、
朝からの歌唱で緊張したんですが、山﨑玲奈ちゃんより可愛く歌う事が出来て僕は本当に何も文句はありません。」

続いて、今回より新演出となり、衣装も新調されるという事で、ビジュアル撮影で新衣装に袖を通した感想を問われると、
山﨑さん「一番びっくりしたのはウイッグで、トサカみたいになっているんですけど、あのリーゼントみたいな
トサカを着けるのが人生初めてなんですよね。似合うかちょっとドキドキだったんですけど、
皆さんには似合ってるという風に言っていただけて。」

小野田さん「僕は逆に一番びっくりした所が、ウイッグだったという所にびっくりしてる。
全身が葉っぱで自然に満ちた野性味溢れる衣装でそっちの方が注目ポイントだと思うんだけど。」

山﨑さん「私「今日から俺は‼」とか好きで憧れていて、ヤンキー要素に憧れていたので。」

小野田さん「フックは素晴らしくカッコ良かったですね。僕も歴代の『ピーター・パン』を拝見させていただいて、
数々の先輩俳優のフックの姿を見させていただいておりますけども、また全然雰囲気が違う。
先ず、衣装の色合いが結構今までの印象と違って映える様な、見ていてワクワクする様な色合いが多いんです。
それはフックだけじゃないんですけど、ほかのキャラクターの衣裳もそういうのが多くて。
僕の衣裳をとよく見ると色々なエッセンスが多くて、洋だけじゃなく和的な部分もあったり、
凄く魅力的なビジュアルに仕上がって納得です。演出家からの唯一の要望は「Calvin Klein」の
下着モデルの様な男らしいフック船長でお願いします。」

長谷川さん「帽子もイメージ的にはジュリー(沢田研二氏)の様な感じでやっていただきたいとお願いしたので
あの様なビジュアルが出来まして、色んなポーズも撮ったので楽しみにしていただけたらと思います。
また、今回、詞を翻訳から新たにし直しているんですね。訳詞が新しくなりまして、
演出もガラッと変えてという事で新たな『ピーター・パン』という事になりますが、
今話せる範囲でどんな感じになりそうなのか?」

山﨑さん「ワークショップから動きからなにから、私本当にやった事が無い事ばかりで未知の世界というか。
寧さんが独特な世界観をお持ちなので、その世界観に入っていけば行く程分からなくなるというか。
でもそれが楽しいから、ワークショップを積み重ねていく内に色んな事を見つけていく作業が楽しいです。」

長谷川さん「僕も中国で2本位、ミュージカル作品を作っていて、今回初めて日本のミュージカルの演出をするという事で
振付とかあったんですけど演出は初めてだったので、そちらで11代目とご一緒させていただいて。」

小野田さん「お話を聞かせていただいたり、絵を見させていただいたりしていく中で、
アイディアが凄く面白くて、毎年夏に『ピーター・パン』を観に行くと大人も子供もワクワクさせる
あの劇場空間というものがまた違った角度から見る楽しさだったりできっと繰り広げる事が出来るんだなというのを
僕、今までいろんな『ピーター・パン』を見てきましたけど、舞台セットとかの印象もまるで違いますし、演出方法も。
今回長谷川さんが演出と振付という事で、動きありきという演出を美しくなされるんだろうなという事を
僕も楽しみにしているので、きっと海賊の仲間達も激しく踊り回るんだろうなと。
でも僕は踊れないので演出家に「踊れません!」と言っているんですけども。」

長谷川さん「それはこの前舞台を観に行かせていただいて確認済みなので。」

小野田さん「この前の舞台は校長先生でしょ!?(ミュージカル『マチルダ』ミス・トランチブル)
フック船長でリボンが出てきたらヤダよ。跳び箱とか出てくるんでしょ?」

長谷川さん「カギの所にリボン着ければいいんじゃないかな?それ位本当に色々出来るんじゃないかなと思っていて、
新しくいろんな要素をフィジカルシアターというか、要素としてもかなり動くというのも勿論ですけど、
それだけではなくて、見せ方としても改めて作品を見た時に物語として世界の縮図みたいな話じゃないですか。
ただファンタジーなだけではない部分って凄くいっぱいあったし、昔見た中では気付けなかった事ってあるとおもんですよね。
改めて台本を読んで気付いた事ってありました?僕結構気づきが多くて。実はアニメーションとかでも
凄く意地汚い顔をしているなとか凄い顔しているなと思ったりする時もあるし、自分達のファンタジーの中での
想像をしていた昔見たイメージの『ピーター・パン』から改めて見てみると結構違うなと思ったりする事とか。」

小野田さん「原作だったり映画だったりと接し方は様々ですが、子供の時に見る景色と大人になってから見る景色が違うものの
代表格とも言えるのがこの『ピーター・パン』なんじゃないのかなって凄く僕は思えるし、その憎たらしいというか
そういう大人がちゃんとハッキリ描かれているからこそ、子供の純粋無垢なエネルギーとか脆さとか色んなものが
浮き出てくるんじゃないのかなと思うので、それぞれの役柄の本当の在り方というか、本当の生き様みたいなものは
ショーアップされた中であったとしても明確に力強く作っていったら層の厚い『ピーター・パン』が
出来るんじゃないかなと思いますけど、これまで色んな演出家がやってきた『ピーター・パン』ですけど
長谷川さん的に今回はマジで拘ってますみたいな部分は?」

長谷川さん「チラシの撮影時にポージング等をディレクションさせていただいたのを含めてですけど、
何となく皆さんが思っている『ピーター・パン』ってあると思うんですよ。ファンタジー像というか
そういったものというのもあるとは思うんですけど、ただこんな見方も出来るんだよ、
という風に思わせたいというのが一番の演出の特徴であって、いま世界的にもそうですけど、
部族間の対立や国民同士の対立とか沢山あると思うんですけど、そういったものが
全てネバーランドには含まれているなというのがあって、そういうのを具体的には
どうやって可視化をして、それがお互いの正義とか色んなものがあると思うんですよ。
フック船長もそうですけど、実は悪人らしい悪人っていないんじゃないかなって思いまして。
そこが今回新しくするにあたって考えたい所だなと思っていて。
例えば「ウエスト・サイド・ストーリー」とかは、どちらが悪いじゃない抗争だったりすると思うんですけど、
ああいうものに雰囲気やニュアンスというものは現代的にするとまたっちょっと違うんですけど、
子供達が見て絶対に面白いものなんですけど、大人が見てもやっぱり面白いものを目指したいなというのがあって。
丁度お2人がミュージカルをベースにされている方なので、そういう方々に見てもらいたいなというのは、思いとしてはあります。
そして一番僕が推しておきたい事として、この「Hibiya Festival」をご覧になる方ってミュージカルファンが多いじゃないですか、
今日披露した2曲以外にも歌うシーンが多いですからね。それと振付・演出も含め、スタッフの要素とか
色んなものを合わせて届けていきたいなと思っていますので、総合芸術としての作品になれば良いなと思います。」

山﨑さん「ちょっと聞いてください。さっき寧さんに謝られたんですよ。何かと思ったら
「ダンサーも踊れない振付を山﨑玲奈に付けちゃった」って。如何思います?私ダンサーじゃないんです。」

長谷川さん「本当に結構難しいなと思って。だからこれは公開で「ごめんなさい」。11代目はやれると思うので。」

最後に登壇の3人より7月の公演本番に向けてのメッセージが話されました。
小野田さん「僕もやっと一歩、『ピーター・パン』の世界に2人と共に踏み出す事が出来て
大変嬉しく思っております。是非皆様、今年の夏『ピーター・パン』乞うご期待。宜しくお願い致します。」

山﨑さん「私も今回『ピーター・パン』を初めてやらせていただいて、このお2人に囲まれて
本当に凄く素敵な作品になるんじゃないかなとワクワクしているし、振付が難しいという事で
緊張をしている部分もあるんですけど、皆さんに見て良かったなと思ってもらえる様な
ピーターパンの作品を作りたいと思っています。どうぞ皆さん劇場にお越し下さい。」

長谷川さん「今までとは違う新しい『ピーター・パン』を見せていけたらなと思っております。」

【ストーリー】

ロンドンに住むダーリング夫妻の子どもたち、ウェンディ、ジョン、マイケルの部屋に、
空を飛べる不思議な男の子が“あるもの”を取りに忍び込みます。その子の名前は、ピーター・パン。
ピーターは3人の子どもたちを連れ、いつまでも子どもでいられる“ネバーランド”へ飛び立ちます。
ウェンディはネバーランドで出会った迷子たちの“お母さん”になり、タイガー・リリー率いる
モリビト(森の住人たち)とも仲良くなりました。
ウェンディたちは、みんなと楽しく愉快な時を過ごしながらも、いつしか我が家が恋しくなり、
ロストボーイズも連れてロンドンの家に戻ることにします。
一方、フック船長率いるパイレーツはウェンディを自分たちの“お母さん”にしようと、捕まえてしまいます。
それを知ったピーターは、ティンカーベルとともに海賊船へ向かい、リリーたちと協力して、
フック船長やパイレーツとの激しい戦いの末、ウェンディを救います。
いよいよ、ロンドンに帰る時、ピーターとの最後の別れを惜しむウェンディたち。ウェンディは彼にお願いをします。
春の大掃除の季節にはきっと迎えにきてね。」と。時が経ち、約束を果たしにピーターがやってくるのですが・・・

【青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2023年7月25日(火)~8月2日(水)
名古屋公演:2023年8月5日(土)・6日(日)
大阪公演:2023年8月12日(土)
埼玉公演:2023年8月16日(水)
長野公演(上田):2023年8月19日(土)・20日(日)
新潟公演:2023年8月26日(土)・27日(日)
高松公演:2023年9月2日(土)・3日(日)

<会場>
東京:東京国際フォーラム ホールC
名古屋:御園座
大阪:梅田芸術劇場メインホール
埼玉:ウェスタ川越 大ホール
長野(上田):サントミューゼ(上田市交流文化芸術センター)大ホール
新潟:りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
高松:レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール

<上演時間>
2時間45分(2回の途中休憩を含む)※予定

<料金>
ドリームシート:おとな・こども、平日/土日共通 9,400円 ※妖精の粉付き
S席:おとな・平日8,500円/土日8,900円
S席:こども・平日5,500円/土日5,900円
A席:おとな・平日/土日共通4,800円
A席:こども・平日/土日共通3,200円
(全席指定・税込/こども3歳~12歳)
※3歳以上のご観劇を推奨いたします。
※3歳未満のお子様で、お子様の頭が保護者の肩の高さを超えない場合のみ、ひざ上での観劇が可能です。

『チケット発売』
東京公演:好評発売中

「問い合わせ」
東京:ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 受付11:00~18:00(平日)/ 定休日(土・日・祝)
名古屋:御園座 052-222-8222(平日10:00-18:00)
大阪:梅田芸術劇場 06-6377-3800 (10:00~18:00)
埼玉:ウェスタ川越 049-249-3777(9:00~19:00 点検日等の休館日を除く)
長野(上田):上田市交流文化芸術センター 0268-27-2000(休館日を除く9:00~19:00)
新潟:りゅーとぴあチケット専用ダイヤル TEL.025-224-5521
高松:県民ホール サービスセンター 087-823-5023(10:00~18:00)

<出演者>
ピーター・パン:山崎玲奈
フック船長:小野田龍之介
ウェンディ:岡部麟(AKB48)

タイガー・リリー:江上万絢
パイレーツ:今村洋一、渡部又吁、天野夏実、藍実成、伊藤奨、米澤賢人
ロストボーイズ:徳岡明、小熊綸、阿部美月、梶みなみ、松尾音音
モリビト:高城徹、住玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希

ジョン:東未結、堀蒼寿(Wキャスト)
マイケル:畠中一花、三田一颯(Wキャスト)

<STAFF>
原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
翻訳・訳詞:福田響志
演出・振付:長谷川寧
音楽監督:宮川彬良
美術:BLANk R&D
照明:齋藤茂男
音響:井上正弘
衣裳:高橋毅
ヘアメイク:河村陽子
アクション・パルクール:HAYATE
映像:anno lab
フライング:松藤和広
歌唱指導:板垣辰治
演出助手:伴・眞里子、玉置千砂子
演出歌唱アシスタント:杉浦奎介
稽古ピアノ:中野裕子
舞台監督:瀧原寿子
エグゼクティブ・プロデューサー:堀威夫
東京公演主催:ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』製作委員会
名古屋公演主催:御園座
大阪公演主催:梅田芸術劇場/ABCテレビ
埼玉公演主催:指定管理者NeCST
長野公演(上田)主催:上田市(上田市交流文化芸術センター)/上田市教育委員会/NBS長野放送
新潟公演:公益財団法人新潟市芸術文化振興財団/UX新潟テレビ21
高松公演主催:香川県県民ホール指定管理者 あなぶき文化振興コンソーシアム、RSK山陽放送
特別協賛:メインランドジャパン
企画制作:ホリプロ

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