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今年もニコニコのすべて(だいたい)を地上に再現『ニコニコ超会議2023』DAY1開催

株式会社今年で12年目を迎える「ニコニコ」の超巨大イベント「ニコニコ超会議2023」(以下、超会議2023)を
2023年4月22日(土)~4月30日(日)の9日間にわたり開催中です。
ネット発のみんなで作る日本最大級の文化祭。登録会員数9,000万人を超える「ニコニコのすべて(だいたい)を
地上に再現する」をコンセプトに、ユーザーが主体となりネットとリアルで開催するニコニコ最大のイベントです。
同期間のうち、4月22日(土)~28日(金)はネット開催のみとし、4月29日(土)・30日(日)は
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセでリアル開催がなされています。リアル開催1日目となった4月29日の様子を
コンフェティのセレクトしたブースを中心にお伝えします。

【『ニコニコ超会議2023』(DAY1)】

2020年は開催約1ヵ月前に新型コロナウイルス感染症の感染拡大、及び政府からの
イベント自粛方針が示された事により、ネットイベント「ニコニコネット超会議2020」を開催し、
翌2021年も終息の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症の感染状況を鑑み、ネット開催となったニコニコ超会議。
2023年は来る5月8日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に係る新型インフルエンザ等感染症から
5類感染症への移行が行われるという状況で、約3年ぶりに行動制限の無いGWの初日を飾る形で
午前10時のオープンアナウンスと共に朝早くから長い入場列を作り、この日を待っていたニコニコユーザーが
会場端のホール1の入場口から館内へとなだれ込んできます。

9~11ホール館内の様子

コスプレエリアも大盛況

今年のキャッチコピーは「夢中は、無敵。」となっており、「The VOCALOID collection」内にて行われた
テーマソングコンテストにおいて見事『ニコニコ超会議2023』のテーマソングとして選ばれた、
市瀬るぽさん制作の「Smile to Smile / 市瀬るぽ feat. 鏡音リン」が会場内外に流れる中、
今年の大きな特徴として、会場内での発声・会話はマスクをした状態であれば、歓声や声を出しての
イベント観覧・参加が可能という事から、各ブースのステージ上からはしきりに観覧者とのコール&レスポンスが行われる等、
コロナ禍以前の様相が超会議にも戻りつつあるという部分が見受けられました。

『超歌舞伎』
2016年の初開催以来、今年で8年目の開催となる、超会議の看板ブースといって良い、
イベントホールにて開催される歌舞伎俳優中村獅童とボーカロイドキャラクター初音ミクが共演し、
伝統文化と最新テクノロジーが融合した新時代の歌舞伎公演である超歌舞伎。

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

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今年は2021年のコロナ禍にて上演された土蜘伝説を題材とした歌舞伎作品をふまえた、
初音ミクの代表曲のひとつ『ロミオとシンデレラ』の世界観を融合し、
書き下ろされた演目『御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)』の再演。
七綾太夫(ななあやだゆう)と源頼光(みなもとのよりみつ)の恋を軸に、日本を魔界にしようと企む
女郎蜘蛛(じょろうぐも)など物の怪たちの野望の顛末、勇ましい平井保昌(ひらいのやすまさ)と
袴垂保輔(はかまだれやすすけ)兄弟の活躍が繰り広げられます。
DAY1の午後1時より行われた初回公演の冒頭、マスク着用での声援の解禁より、大向こうと温かい声に
目頭が熱くなったと話すのは源朝臣頼光/袴垂保輔役の中村獅童さん。更に客席には台湾から超会議が好き過ぎて
日本の会社へと就職、何時か超歌舞伎を台湾で公演してほしいと話すコアなファンとのエピソードも飛び出しました。

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

注目の公演内容は2021年の初演をなぞっているものではありますが、そこに視覚的・音響的な2年分の演出面での
大幅なパワーアップがなされています。超歌舞伎を初年度から協賛し、自社が持つ最新技術を惜しみなく技術協力するNTTの
超高臨場感通信技術「Kirari!」を活用した“分身の術(※自由背景に対して特定の被写体だけを高精度に抜き出し、
別の場所に立体的に投影させる「被写体抽出技術」を用いた演出)や、NTTが研究開発中のAI技術「Another Me」により、
獅童さんの声や表情、身振りを学習した本人そっくりの「獅童ツイン」が幕張メッセ公演で初登場。

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

さらに、客席前方の「超プラチナチケット」エリア限定ですが、耳を塞がないオープンイヤー型イヤホンを活用し、
会場音の聴取を妨げることなく、立体的な空間音響を耳元に届けることを実現した新しい空間音響演出が行われていました。

©超歌舞伎 Powered by NTT

そして、初演時には存在しなかった「坂田怪童丸金時」の役で劇中に登場するのは、獅童さんの長男の小川陽喜さん。
昨年の公演『永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)』にて、完全なサプライズとして登場し、
会場と配信画面先をあっと湧かせた陽喜さん。今回は勇ましいいで立ちで蜘蛛に乗っての登場、
そして父、獅童さん演じる源朝臣頼光と、澤村國矢さん演じる平井保昌との3人での共闘は、
今公演でのハイライトといって良いシーンではないでしょうか。

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

©超歌舞伎 Powered by NTT

カーテンコールでは、獅童さんが客席スタンド、およびアリーナエリアを縦横無尽に動き、
これでもかと会場の熱気を煽り「これが超歌舞伎だ!」と高らかに声を上げていました。
なお、4月30日の第一部となる午後1時からの公演は源朝臣頼光/袴垂保輔を澤村國矢さんが務め、
一部配役が本公演と異なる「リミテッド・バージョン」が超会議で初開催と、注目点が目白押しです。

©超歌舞伎 Powered by NTT

そして会場である幕張メッセイベントホール2階の一角にはスマートホンやARグラスなどを必要としない、
裸眼でも体験可能な最新XR技術「裸眼XR相席対話システム」を使った、「あいせき幻燈茶屋」が。
ミニLED使用の8Kディスプレイに映される4K映像をハーフミラーやディスプレイの多層的配置により、
傾城七綾太夫姿の実寸大の初音ミクが体験者の横に”出現”。約2分間の映像体験ができます。

《超歌舞伎 Powered by NTT公演概要》
<演目名>
御伽草紙戀姿絵(おとぎぞうしこいのすがたえ)
<公演日時>
4月29日(土)【第一部】13:00〜/【第二部】16:00〜
4月30日(日)【第一部】13:00〜(※リミテッド・バージョン)/【第二部】16:00〜

<出演者>
「本公演」
源朝臣頼光/袴垂保輔:中村獅童
傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク
坂田怪童丸金時:小川陽喜
奴萬平:中村獅一
平井保昌:澤村國矢
山姥茨木婆:中村蝶紫
ほか

「リミテッド・バージョン」
源朝臣頼光/袴垂保輔:澤村國矢
傾城七綾太夫実は将門息女七綾姫:初音ミク
平井保昌:中村獅一
山姥茨木婆:中村蝶紫
坂田怪童丸金時:中村獅童
ほか

<STAFF>
脚本:松岡亮
演出・振付:藤間勘十郎
劇中曲: 『ロミオとシンデレラ』 /作詞・作曲 doriko(https://www.nicovideo.jp/watch/sm6666016
主催:ニコニコ超会議実行委員会
製作:松竹株式会社/株式会社ドワンゴ
制作協力:クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
超歌舞伎協賛/技術協 :NTT

『超サウナ』
11ホール屋外にて展開されていた、超会議2023内でも異彩を放っていたイベントエリアが
「超サウナ Powered by JAPAN SAUNA-BU ALLIANCE」。
「超会議2020」にて一度発表がなされたサウナ企画ですが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により
中止となってから3年を経ての満を持しての開催。11ホールの屋外駐車場に設けられたエリアには、
大小合わせて計十数機のサウナが設置され、中にはサウナの本場、フィンランドの政府観光局といった
多様なブース出展がなされ、更には、実際に営業運転がなされていた路線バスを改造し、車体の後ろ半分をサウナに改造、
自走移動が可能な「サバス」なる移動式サウナまで、文字通りサウナの総合イベントの様相を呈しています。

「マッチョMAX]ボタンを押すとプロレス団体「DDTプロレスリング」所属のプロレスラーが容赦ない水かけを行います

ニコニコでは「ラスボス」の愛称で親しまれる演歌歌手の小林幸子さんプロデュースの『小林幸子 健康ランド』もあり、
翌30日には小林さん本人も登場しました。

クリエイターX 2023 Spring – CREATOR CROSS –Supported by JNCA』
昨年まで「超クリエイターマーケット」の名称でブースが展開されていた、ジャンルを問わずあらゆる
クリエイターにこの場所を使って欲しいの思いで、超会議2023では、来場者の入場導線上にあたる
ホール1~2の中央付近にエリアを展開。これにより、クリエイター同士や他ブース出演者、
来場ユーザーらがジャンルを超えて交流するなどニコニコのコミュニティがより活性化。
異なるジャンルの参加者同士による活発な交流が行われていました。

『超ボーカロイドエリア Powered by The VOCALOID Collection』

©ニコニコ超会議2023

©ニコニコ超会議2023

ホール7に入ると大音圧の重低音と無数に揺らめく色とりどりのペンライトの海が広がる
ボーカロイド楽曲オンリーの音楽ステージ「超ボカニコ2023 Supported by 東武トップツアーズ」を筆頭に
クリプトン・フューチャー・メディア株式会社や初音ミクの関連展示等が行われているボカロ好きにはたまらないブース。
超歌舞伎同様にマスク着用での歓声OKであり、ステージの出演者が派手に観覧エリアを縦ノリさせていたのが印象的でした。

超宇宙開発ブースPowered by ホリエモン』

©ニコニコ超会議2023

ホール5にそのメカメカしさで注目を集めていたのが、実業家の堀江貴文氏創業のインターステラテクノロジズ社が開発した
ロケットの実機展示など、様々な宇宙開発関連の企画を実施。
全長25m直径1.7mの超小型人工衛星打上げロケット「ZERO」(バルーン)の展示や部品展示、
そして堀江氏自身が開催両日共に頻繁にステージに立ちロケットの解説を行っていました。

超フードコートSupported by 日清食品』

©ニコニコ超会議2023

超宇宙開発ブースの向かい側方向から立ち上るイイ匂い。超会議における隠れた名企画となりつつある、
ニコニコの視聴者が「ギフト」機能を利用して入った差し入れ食材を投入していく、
視聴者と作るスペシャルカレー「超カレー」が提供される、ホール5の『超フードコート』。

©ニコニコ超会議2023

ブースに登場したCMにも出演するお笑いタレントのサンシャイン池崎さん

今回は差し入れとして「謎肉」が復活。そして『超フードコート』を含む会場内3か所に
高さ約4mの「巨大カップヌードル謎肉ガチャ」が登場し、高い注目度を集めていました。

『超大相撲』

©ニコニコ超会議2023

ニコニコ超会議2017以来、実に6年ぶりに超会議の場に大相撲の名前が復活。
日本相撲協会がブースを展開し、公式グッズの販売や普段間近で見ることが出来ない化粧まわし等の
貴重な品がずらりと勢ぞろい。また、超フードコートと隣接する形で、超カレーのちゃんこ版といえる、
ネットの差し入れでつくる“超ちゃんこ鍋”を販売。ブースには元第72代横綱稀勢の里の二所ノ関親方をはじめ、
親方衆や現役の大相撲力士が登壇し、ブースを盛り上げていました。

自衛隊ブース』
超会議の常連である自衛隊ブース。

ホールの開場時間に合わせてお出迎えをするブースの自衛官

今年はホール6に展開がなされ、陸上自衛隊の『スキャンイーグル2および発射装置&回収装置』など
情報収集装備品や、海上自衛隊より、哨戒機「P-3C」をモチーフにしたミニバイク、
航空自衛隊からF-2戦闘機用ジェットエンジン(本物)など、普段なかなかみることのできない自衛隊の装備品を展示。
さらには現役自衛官によるトークショー、『ラッパ時報+海上自衛隊 自衛隊体操』等の豊富なバリエーションのステージを展開。

超スチームパーク』
ホール2にて、他のブースと明らかに毛色が異なる空気を醸し出していたのが『超スチームパーク』。
派手な照明が舞飛び大音響が流れる館内において、薄暗めの電球色が醸し出すある種の落ち着きが特徴的なブース展開で
まるでスチームパンクの世界から飛び出てきたようなハンドメイド作品や造形作品がズラリと全国から集結。
同じモノが1つとしてない一品ものが出展物の多くを占めている様で、来場者と出展クリエイターとで活発に交流が行われました。

『超ダ・ヴィンチストア2023』
ホール4に位置するのがKADOKAWAが展開するブース「超ダ・ヴィンチストア2023」。
昨年の超会議2022で初出展がなされたKADOKAWAがイメージするサステナブルな“未来の書店”。
企業出展ブースが犇めき、ややギラギラした空気感が漂うホール4において、このブースだけ
まるで会場から隔絶された様な静か目でゆったりとした時間が流れており、
その空気感につられて来場するニコニコユーザーが多い様子。
ブース内には、KADOKAWAだけでなく他出版社の人気書籍を書棚に配架し、気になった本をセルフレジにて購入可能。
「アバター書店員」、「AIリコメンド」、「アンリミテッド本棚」を設置。書店における新しい本の選び方、探し方を様々な形で提案。
また、書籍への「RFIDタグ」の装着や、書籍の製造から出荷まですべての工程がデジタル化された「BEC」システムなど、
地球環境にも優しく持続可能な出版ビジネスを実現するDX技術を披露していました。
そしてブースにカフェコーナーを併設。KADOKAWAの子会社・角川クラフトが厳選した、
ドワンゴ社内のみで飲むことができる「ニコニコ(超)ブレンド」を提供。
テレビちゃんをはじめとしたデザインのアートラテも提供され、注目を集めていました。

なお、会期終了後に主催者より2日間のリアル開催で会場の幕張メッセには11万8,797人が来場と発表がなされ、
超会議2022でのリアル会場来場者数9万6,160人より約2万人以上の増加となりました。

【「ニコニコ超会議2023」開催概要】

公式サイトはこちら

<開催日時>
2023年4月22日(土)~30日(日)
「ネット開催」
4月22日(土)~4月30日(日)
「リアル開催」
4月29日(土)10時~18時
4月30日(日)10時~17時

<会場>
リアル開催:幕張メッセ/ネット開催:ニコニコ公式サイト・総合TOP(https://www.nicovideo.jp/

<リアル会場来場者数>
11万8,797人
※[参考] 2022年会場来場者数9万6,160人

<実施体制>
超歌舞伎協賛: NTT
特別協賛:KADOKAWA、#コンパス
協賛:キヤノンマーケティングジャパン株式会社
スプラトゥーン甲子園2023 関東地区大会協賛:任天堂株式会社
VTuber Fes Japan 2023協賛:株式会社Paidy
The VOCALOID Collection ~2023 Spring~/超ボカニコ2023協賛:東武トップツアーズ株式会社
超声優祭2023協賛:ディズニープラス
カテゴリー協賛:株式会社マンナンライフ/セゾンカード/三井化学株式会社/CONVUM/サッポロビール 濃いめのレモンサワー/一般社団法人日本ネットクリエイター協会
特別出展:角川ドワンゴ学園 N高等学校S高等学校N中等部/株式会社三洋物産/幻塔/バンタン/松竹株式会社/NIKKE/KAMITSUBAKI STUDIO/太陽誘電株式会社
後援:総務省/農林水産省/防衛省/文化庁/千葉県/千葉市/金沢市/フィンランド政府観光局
主催:ニコニコ超会議実行委員会

© DWANGO
中村獅童写真:松竹・NTT
© Crypton Future Media,INC. www piapro.net
©ニコニコ超会議2023

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