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脚本家の岡田惠和と演出家の田村孝裕による強力タッグの書下ろし舞台『二次会の人たち』プレスコール・コメント取材会を開催

脚本家の岡田惠和と演出家の田村孝裕 による舞台作品のタッグ(「不機嫌な女神たちプラス1(2019年)」、
「パークビューライフ(2021年)」に続く)、三作目の新作・書き下ろし舞台「二次会のひとたち」が、
2023年4月14日(金)より紀伊國屋ホール(東京)、2023年5月6日(土)より
COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール(大阪)での上演が決定。
岡田惠和脚本に登場するひと癖もふた癖もある登場人物たちが繰り広げるストーリー。
なぜか結婚披露宴には呼ばれず、結婚式の二次会の幹事に召集される、ちょっとワケアリ系で、
拗らせ系で、捻くれ系の男女4人が繰り広げるコメディ作品。
出演は、四方田みどり役には、ドラマ・映画・舞台・CMなど幅広く活躍し、5年ぶりの舞台出演となる美村里江。
篠田花役には、女優や雑誌モデルで活躍著しく、2020年には主演舞台も経験した内田理央。
中内啓介役には、ミュージカル作品から映像作品まで幅広い分野で活躍する東啓介。
そして、遠山信夫役には、俳優としてだけでなく舞台演出も手掛け様々な角度から
数多くの舞台に携わる佐藤アツヒロといった個性的な4人の演技派俳優が集いました。
繊細なタッチの物語世界とポジティブなキャラクター造形、会話劇で幅広いファン層に支持され、
NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」「ひよっこ」など数多くの国民的ヒットドラマを手掛けてきた
脚本家の岡田惠和と、人間の中に潜む様々な関係性を鋭い視点で捉え、笑いの中にも人生の悲哀を描き出す
演出家の田村孝裕が、三作目のタッグを組み、個性豊かな俳優たちと共に現代の女と男の深層心理をコミカル&シニカルに描きだします。

2023年4月13日(木)、東京公演の開幕を翌日に控えた中、プレスコールとコメント取材会が行われました。

【あらすじ】

来月行われる、結婚式の二次会幹事を頼まれ、都内の某レストランに集められた男女4人。
四方田みどり(美村里江)、篠田花(内田理央)、中内啓介(東啓介)、遠山信夫(佐藤アツヒロ)。
この日が初対面であるが、その顔合わせに、新郎新婦の姿はない。
しかも4人とも、なぜか結婚式の披露宴には招待されていない。

気まずい4人だが、肝心の2人が来ないので、なんとなく自己紹介など、
重い空気感でしていると2人から超軽い動画メッセージが送られてくる。
「予算少なく、派手で楽しく盛り上がれるように、よろしくね!」的な。

そこで火がつき、4人で新郎新婦の悪口がスパーク。

暴走しきって疲れたところで、「ちゃんとやりませんか?思い切り、成功させて、
喜んでもらえるように頑張りませんか?」と話しだし、なんとか結束。

そして、結婚式当日を迎えるのだが……。

【取材会の模様】

プレスコール終了後に舞台上で行われたコメント取材会には四方田みどり役の美村里江さん、篠田花役の内田理央さん、
中内啓介役の東啓介さん、遠山信夫役の佐藤アツヒロさんの4名のキャストが登壇。

Q:明日の初日に向けた意気込みは?

美村さん「今回、ずっと4人で出っ放しの舞台という事で、キャリアのあるアツ兄でも
余りこういう事は無い、と仰っていました。それ位にずっと皆でエネルギー高くやっている舞台なんですけど、
実は仕込みも本当に多くて、照明・音響・映像というものが結構ミックスしてお客様を少しでも楽しませよう、
という仕込みを沢山している舞台だと思います。この2,3年で結構価値観が変わりまして、
今なんかは卵が買えなかったりとか、お弁当に卵のおかずが入っているとウキウキする様な時代ですけども、
皆さんの楽しい事、贅沢な事というのがこの2,3年でちょっと刷新された時代だと思います。
そこを目掛けて皆さんが少しでも幸福感を持って帰っていただける様に皆で工夫して取り組んでおります。
是非、観に来ていただいて、少しでも元気やエネルギーを持ち帰っていただけるんじゃないかなという事で
頑張っておりますので、是非ご覧いただけたら嬉しいです。」
内田さん「遂に明日が初日かという、中々私自身も実感がまだ無いんですけども、
4人で稽古をして来て二次会を準備する4人という内容なので、役者の4人の皆さんとも、
舞台の中の4人共、凄くリンクする部分が有って私自身、二次会の準備をしているのか、
劇の準備をしているのかが段々と分からなくなってきています。
それ位に凄く私も没頭していて、楽しい内容になっていますので是非、
二次会が好きな方もそうでない方も沢山来ていただけると嬉しいです。」

東さん「明日開幕という感じの実感は僕も余りなくて。僕自身、久しぶりのストレートプレイという事もあって、
観に来て下さる方は、また変わった東が見れるんじゃないかなと思いますし、この4人芝居の内容自体も
凄く凸凹していて、「何の話をしているんだろう?」みたいな所も多々あるんですけど、
そういった、ふと分からないけどちょっと笑ってしまったり、何か刺さっちゃったな、みたいな
そういうのが凄く散りばめられているので、皆さんの中に是非とも一つ、何かが留まる様な
そんな作品にしていきたいので是非、楽しみにしていて下さい。」

佐藤さん「この男女4人は約1時間50分(日常込)出ずっぱり。とても素敵な作品になっております。
本当に出ずっぱりなので、この4人で(劇場の)空気感を色んな空気に変えてお客様にお届けしたいと思います。
笑いあり、涙あり、爆笑あり、色んな要素が含まれているので是非、劇場まで足をお運び下さい。
楽しみに待っています。こちらも頑張ります。」

Q:久々の舞台出演となるが?

美村さん「言われてみれば久しぶりという感じで。元々舞台は稽古も本番も大好きで
次はいつやろうかなという感じなので。コロナの事とか、仕事の都合で依頼を頂いても受けられなかったのが
今回の様な少ない人数での会話劇が大好きなので、一番好きなスタイルの作品に戻ってくる事が出来て、
嬉しく感じています。」

Q:稽古の雰囲気等は?

美村さん「先ず、この限られた時間でメディアの皆さんに観ていただくにあたっては、
何処が宜しいのかという事で色んな吟味があった結果、あのシーンになったんですけど、
今、皆で舞台袖に引っ込んで直してもらっている時に「あれで良かったのかな?」と。
でもあのぎこちなさを大事にしてこんな4人が「えっ?何するの?」という所を
引っ掛かりとして楽しんでいただける様に稽古場で作りましたので。
それを皆で相談して「ここはどうしよう」と、結構雑談もしながら皆でやってきたので、
私は大変仲良く楽しく過ごしました。」

内田さん「凄く楽しかったんですけど、4人で出ずっぱりという事もあって、
夫々の台詞量も中々えげつなくって。集中したり夫々確認したりという作業が多くて
その中でも美村さんが何時も美味しいお菓子を差し入れしてくれたのが凄く嬉しかったです。
蜜柑ゼリーやら、小さいお菓子やら「こんなもの見つけたよ」、と下さったりとか。
何でも知っていて、分からない事があったら美村さんに聞こうという感じです。」

東さん「稽古は割と焦りつつ、この『二次会の人たち』を作っていたと思いつつ、
意外と和やかに進んでいったかなという風には感じていて、それが凄く楽しかったですし、
逆に難しさ、最初に言っていたぎこちなさだったりとかが本当に4人チグハグなので、
会話が成立している様でしていなかったりとか、いまもしているんだという
微妙なニュアンスというのが今でも大変です。そこは気を抜かない様に稽古をしていった感じで
本番も気を抜かない様に成長していきたいなと思っています。」

佐藤さん「引きこもりの漫画家という役なんですけど、性格が悪い、意地が悪い。
僕と正反対なので凄く難しかったです。この嫌な役というか、
聞いているふりで聞いていない、または聞いていたりとか、その匙加減が会話劇独特の中に
そういう独特なイヤらしさや難しさを出すにあたってのお稽古の時間でしたけども、
でも稽古自体は本当に一つ一つを重ねてやってきたので、その空気感や嫌な感じとかも
良い感じとかも出ていると思いますので、後は初日に向かって頑張るのみです。」

Q:その嫌な感じをだす工夫や秘訣は?

佐藤さん「僕、基本上から目線とかは無いんですよ。何時もフラットですが、それを上から見る練習とか。
考えると意外に難しいんですね。心の中を偉そうにするというか、そういうのは凄く苦手なんですけど、
ちょっと考えながらやっています。モデルにしたのは演出家の田村孝裕さんです。」

美村さん「田村さんがやって下さる、その嫌味な感じとかが凄く上手で「こんな感じ」と言われたら
それが100%私達の目指す所で、どのキャラクターも見せて下さいましたけど。とても勉強になりました。」

Q:4人共、夫々初共演との事だが、お互いの印象は?

美村さん「「どんな人かな~?」と思って稽古に入ったので、こういう人だろう、とは何も思わないで
「一緒にやるの楽しみだな~どういう方かしら?」としか思わなかったので。
個人的に何時も楽しいのは、理央ちゃんは凄く笑いの気がある人なので、台本を読んでいる時、
何ともない所が理央ちゃんだと面白いという。私はそれが何時も楽しみにしている所でありました。」

佐藤さん「僕は自然とアツ兄と呼んでくれる事が凄く嬉しいです。」

東さん「それこそアツ兄とかは年齢が離れているんですけど、凄く良い人なんですよ。
だから信夫という役を演じるには大変だなと感じる程に凄く良い人で。」

美村さん「我々後輩が芝居が上手くいかない、と困っている時に自分の芝居を
調整して下さったりとか、凄くフェアな横一列の関係でやって下さって。」

Q:アツ兄からみた共演者の印象は?

佐藤さん「美村さんは本当に誰よりストイックです。誰よりも早く稽古場に来て一人で発生をしています。
とんちゃんは本当に優しいです。稽古場が他作品もいっぱい稽古している所だったんですが、
その稽古場内に集まる場所があって、そこで昔の共演者と会話をする度に
「とんちゃ~ん!とんちゃん!」と先輩も後輩も言っているので。それを見るだけでとんちゃんは
絶対に良い子なんだなと思いました。理央ちゃんは本当に面白いです。
台詞の解釈が面白いので、そのままやって下さいって。」

Q:作品内容上、また新郎新婦の性格言動等、演じていてストレスを感じた事は?

内田さん「冒頭の動画を見て4人がイライラしているのが、エネルギーへと変わっていくシーンが
今後続いて行くので、このふざけた動画と二次会の準備を任されてしまったという
フラストレーションが今後どんどんと夫々発散させていく様なシーンが散りばめられていると思います。」

美村さん「もしかしたら、こういう作品で冒頭に使うものとしてはちょっと長いな…みたいに
お客様も感じるけど、私達もこうしている感じを、お客さんも一緒にイラッとしてもらって、
それが私達と最初に共有したエネルギーとしてスタート地点に必要なので、
観ていただいた様にあの濃い動画を作っていただいたと思っています。」

最後に初日に向けて来場者へのメッセージを。

美村さん「今作の依頼をいただいた時に、この先未だどうなるのかな…というのが
分かっていなかった所が、満席がOKになり、マスクも外して良くなりというので、
エンターテイメントを楽しんでいただける土壌と時期が揃った段階で、
この作品を今皆さんにお見せ出来る事を大変嬉しく思っております。
でも世の中は本当に色んな事があって、ざわざわする事も沢山有るんですけど、
やっぱり舞台は観に来ていただけると一瞬、違う世界に連れて行って、外に出た時に何かを
私達が吸い取ったり、与えたりというのが起きるエネルギーの場だと思うので、
最近上手くいっていないな、何か一つ楽しい事が欲しいなという方は是非、
来ていただけたらこの4人、演出家やスタッフを含めて楽しい世界にお連れしたいと思いますので、
何かむしゃくしゃしている人に観て欲しいなと思います。」

【『二次会のひとたち』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2023年4月14日(金)~4月30日(日)
大阪公演:2023年5月6日(土)・7日(日)

<会場>
東京:紀伊國屋ホール
大阪:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール

<上演時間>
約1時間55分(途中休憩無し)※予定

<料金>
9,000円
(全席指定・税込/東京・大阪共)
※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。

『チケット発売』
好評発売中

「問い合わせ」
東京:キョードー東京 0570-550-799 (オペレーター平日11:00~18:00/土日祝10:00~18:00)
大阪:キョードーインフォメーション:0570-200-888(平日・土曜11:00~18:00)

<出演者>
四方田みどり:美村里江
篠田花:内田理央
中内啓介:東啓介
遠山信夫:佐藤アツヒロ

「映像出演」
新郎:山口森広
新婦:うらじぬの

「劇中漫画」
矢部太郎(カラテカ)

<STAFF>
作:岡田惠和
演出:田村孝裕
美術:石原敬
照明:吉川ひろ子
音響:原田耕児
衣裳:髙木阿友子
ヘアメイク:川端富生
演出助手:畑田哲太
舞台監督:齋藤英明/清水浩志
宣伝美術:榎本太郎
宣伝写真:森﨑恵美子
アシスタントプロデューサー:稲毛明子
プロデューサー:三浦沙奈弓
東京公演主催: エイベックス・エンタテインメント
大阪公演主催:リバティ・コンサーツ
企画・製作: エイベックス・エンタテインメント

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