劇団四季『思い出を売る男』が開幕。
本日1月19日(日)、自由劇場(港区・浜松町)にて『思い出を売る男』(作/加藤道夫)が初日を迎えました。
『思い出を売る男』は、敗戦のうらぶれた街角を舞台に、オルゴールとサクソフォンを奏でながら“思い出”を売る男と、彼の音楽によって思い出を呼び覚まされてゆく通りすがりの人間たちの姿を描いた作品です。観る人の脳裏に、戦後間もない頃の風景を懐かしくも物悲しく蘇らせます。
この作品は1992年の劇団四季創立40周年記念公演として初演され、以来、劇団の重要なレパートリーとして、これまでに計7公演・137回上演されています。
原作者は『なよたけ』の作者として名高い劇作家・加藤道夫。劇団四季創立メンバーである浅利慶太、日下武史らにとって高校の恩師であり、演劇における精神的指導者でもある人物です。『思い出を売る男』は1月19日(日)より2月2日(日)まで、自由劇場にて上演いたします。
〜『思い出を売る男』キャストコメント〜
日下武史(劇団四季 創立メンバー / 乞食役)
『僕たちは恩師である加藤道夫先生に導かれて、演劇の道を歩み始めました。それから六十年、加藤先生の演劇に対する想いを受け継ぎながら、仕事を続けています。この作品は、加藤先生が戦後の廃墟に見た幻影です。先生の描かれた劇的な世界を、損なうことなく語るよう努めたいと思います。』
演出家・浅利慶太、俳優・日下武史、照明・吉井澄雄という劇団四季創立メンバー3人が揃った『思い出を売る男』。
日本の演劇界が誇る珠玉の舞台、どうぞお見逃し無く。
<ストーリー>
「思い出を売ります。 美しい音楽によみがえる幸福な夢。 君よ、思い出に生き給え。 思い出は狩の角笛――」
終戦間もない東京の薄暗い裏街。 一人の男が古ぼけたサクソフォンを 吹きながら「思い出」を売っていました。
彼の奏でる音楽に誘われて様々な人がやってきます。 まだ思い出を持ったことのない無邪気で幼い花売娘、したたかな広告屋、そして重く暗い影をひきずる街の女。女は男が吹くメロディーに恋人との幸福な思い出をよみがえらせます。
故郷に愛しい少女を残してきたG.I.の青年は、「金髪のジェニー」のメロディーに恋人の面影を追うのでした。
陽気な乞食は明るく希望に満ちた音楽をリクエストし、男は「自由を我等に」を奏でます。乞食は男に、自分ほど幸福な人間はいないと言うのでした。
【公演情報】
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<公演日程>
1月19日(日)〜2月2日(日)
<会場>
自由劇場(東京都港区海岸1-10-53)
<会場アクセス>
JR山手線/京浜東北線 浜松町駅北口より徒歩約7分
地下鉄都営浅草線・大江戸線 大門駅B1番出口より徒歩約9分
新交通ゆりかもめ 竹芝駅から徒歩約3分
<料金>
一般6000円
<予約方法>
ネット予約:SHIKI ON-LINE TICKET(24時間受付)
電話予約:劇団四季予約センター 0120-489444(午前10時~午後6時)
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協力:劇団四季