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2021年の初舞台化のあの感動が再び。『青春舞台「1518!イチゴーイチハチ!」2023』6月の公演に先駆け製作発表を開催

Ⓒ相⽥裕/⼩学館 Ⓒ⻘春舞台「1518! イチゴーイチハチ!」製作委員会2023

(上段)烏⾕公志朗役︓辻本達規 (BOYS AND MEN)
(中段左から)丸⼭幸役︓菊池愛、亘環役︓尾花貴絵、⼭崎克⼰役︓内海⼤輔、宇賀神翔役︓佐藤智広、三春英⼦役︓⻘⽊志穏
(下段左から)仲⾥なつみ役︓⻑⽉明⽇⾹、東慧汰役︓真⽥貴⼤、⽇野江碧役︓⼭下聖良、亘⼤輔役︓秦健豪、丸⼭稔幸役︓佐野瑞樹
Ⓒ相⽥裕/⼩学館 Ⓒ⻘春舞台「1518! イチゴーイチハチ!」製作委員会2023

小学館が発行する週刊青年漫画雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に2014年8月~2019年3月まで連載された
漫画家・相田裕著の「1518!」。この青春漫画を原作として2021年に舞台化され⼤好評のうちに幕を閉じた
⻘春舞台「1518︕イチゴーイチハチ︕」の続編となる、青春舞台「1518!イチゴーイチハチ!」2023が
2023年6⽉21⽇(⽔)〜6⽉25⽇(⽇)に東京都新宿区のシアターサンモールにて上演されます。

2023年3月29日(水)、東京都内某所にて6月からの公演に先駆けて
公演に出演するキャストが登壇しての製作発表会が行われました。

【青春舞台「1518!イチゴーイチハチ!」2023製作発表会の模様】

製作発表会に登壇したのは烏⾕公志朗役の辻本達規さん、丸⼭幸役の菊池愛さん、亘環役の尾花貴絵さん、
⼭崎克⼰役の内海⼤輔さん、そして本作の演出を務め、丸⼭稔幸役でも出演する佐野瑞樹さんの5名。

発表会の開始に先立ち、本作のプロデューサーであり、2.5次元ミュージカルの祖と言われる
「ミュージカル『テニスの王子様』」をプロデュース、その他、名作TVアニメ等も企画・プロデュースに携わり、
名立たる作品を世に送り出した業界の重鎮である片岡義朗氏から本作の説明が。
片岡さん「今作の原作漫画を描かれた相田裕先生は世間的には「ガンスリンガー・ガール」という、
オタクの界隈では大ヒットした少女ガンアクションモノの元祖の漫画を描かれた方で、
何処か一部分でも一線を越えたら世間的には発表が出来ない位の際どい漫画を書かれていましたが、
その反省だったのか、そうではないごく普通の漫画を描きたいと思われて書き始めたのが「1518!」でした。
全7巻の漫画のタイトル「1518!」は15歳から18歳、高校1年から3年までの
極普通の高校生活を描いた漫画である事からつけられています。
主人公、烏⾕公志朗は中学時代、硬式リトルリーグで将来はプロ野球選手間違いなしのい活躍をしてたものの、
怪我をして、何の希望もあても無く、甲子園に行ける力のある高校に入って来て、
そこで悩みながら生徒会活動をじぶんのやりたい仕事の一つとして自発的に生徒会活動に取り組んでいく、
その過程で生徒会の役員や、公志朗のリトルリーグ時代のピッチャー姿に憧れていた同級生の女の子の姿等、
基本的には日本全国のどの高校でもある様な話なんです。
何故この漫画を舞台化したいかと思ったのが、今はコロナの影響で2.5次元舞台が実際に伸びが止まって
”踊場”に来ているんですね。でもそれが本当にコロナのせいで踊り場になっているのか、
そうじゃない原因があるかもしれないというのが私共の見立です。
自分が作った「ミュージカル『テニスの王子様』」にしても、「刀剣乱舞」等にしても、
切った貼った、勝った負けたといった勝負や人と戦うという物語ばかりが出てきてその結果、
舞台上の演出も派手になり、歌詞も聞き取れず(演者が下手という訳ではなく)観客に届く様なサウンドに出来ない。
そういうのではなくて普通に口ずさめる様な歌を舞台の中でも歌って良いんじゃないか、と。
極普通の演劇の中で高校生の普通の物語をやっていこう、と。そういうのが2.5次元舞台の中に
少しづつ出てこないと、全部が一色の世界って廃れる時は早く、いきなり逝っちゃうと思うんですね。
僕は言ってみれば、若干アンチテーゼ気味でこの舞台をやろうと思っているんですね。
アンチテーゼは何時かテーゼになっていくので、テーゼになるまで育てていきたいと思っています。」

続いてキャスト5名が登壇し、最初に代表質問がなされます。

Q:初演からの続投組は初演時の思い出と作品の手応えは?新規参加組は今の心境は?

尾花さん「今回、初めて参加なんですけども、前回は女子野球のスター選手の方が
務めていたという事もあり、正直、私に務まるんだろうか…という不安は凄く有ったんですけども、
私の育って来た環境には野球もあったんですけど、これまで野球のとのかかわりという所が無かったんですね。
なので今回の舞台を通して、こうして野球に関わる事が出来てとても嬉しいです。頑張ります。」

菊池さん「初演に参加をした時は、原作を全て読ませていただいたんですけど、
兎に角、丸山幸という役が大好きになりまして、その後舞台に出演をしてより大好きになりました。
こうしてまた出会えた事が本当に本当に嬉しく思っております。
今までよりもステップアップして、より良い丸ちゃんを作れる様に今回も頑張りたいと思います。」

辻本さん「僕も初演に引き続き、烏⾕公志朗役をやらせていただきます。
僕はこのお話をいただいた時に、烏⾕公志朗という役が僕の人生に本当にピッタリあてはまっていて、
それを片岡さんにオファーを頂いて絶対にやりたいなと思ったので、初めて外部の舞台で
しかも主役をやらせていただくという事でしたが、丁度コロナの御時勢の中で開催という所で
色んな不安等が有った中で皆で全公演をやり通せたというのは凄く自身にもなったし、
今回、それを越えれる様な続編を新たなキャストでやるというのを今から非常に楽しみです。
今回もチーム一丸となって青春舞台「1518!」を作り上げたいなと思っております。」

内海さん「僕は今回からの参加で初演には出ていないんですけども、
今回個人的には11年ぶり位に瑞樹さんと共演をさせていただいて、すっかり忘れられて…。
(佐野さんからゴメンねゴメンね!の声)当時は舞台出演2本目とかの頃に共演をさせていただいて、
当時よりは成長した姿を個人的には見せれたらなと思いつつ。
あと野球は僕は無縁だったんですけど、それこそWBCとかで最近はめっちゃ好きになっていたので、
丁度時期的な事もあって野球好きなので、この作品に出られて嬉しいです。全力で頑張ります。」

佐野さん「前回は公志朗の父、今回は丸山幸のお爺ちゃんと、どんどんと年齢を重ねてしまっていますが、
前回の僕の一番の思い出といえば、兎に角、辻本君が元気で明るい。稽古場の温かさというか、
皆を盛り上げて行く活気があって、それが凄く印象に残っていて。ある時彼が稽古場に居ない時があって
「今日稽古場がお通夜みたいにシ~ンとしているけど何かあった?」と思って聞いたら辻本君がいなから、という。
その位に皆を盛り上げて強く引っ張っていてくれる、僕はそんな彼が凄く大好きで。
今回僕は演出もするんですけど、一緒になって活気のある稽古場の中で、昔の若い頃、
一緒に頑張っていた自分を思い出して、「俺ももう一回頑張んなきゃ」みたいな気持ちにさせられた現場だったので、
今回もそういう雰囲気をしっかり作って皆で盛り上がっていけたらなと思っています。」

Q:自身の高校生時代の思い出は?作品とリンクする様なエピソードはあるか?

佐野さん「僕はちょっと記憶が遠過ぎて。30年以上前になるので、殆ど記憶が残っていないというのが
正直な所であります。私は高校はギリギリに投稿して真っ先に帰るというのをモットーに生活をしていたので
逆に「1518!」の原作を読ませてもらった時に僕もこういう高校時代をおくれば良かったなという思いが凄く有って、
楽しい高校生活を僕が送れなかった分、ここへ来て高校生の学園ライフみたいなものを
疑似体験させてもらえたら良いかなと思っていますし、このメンバーだったらきっと楽しい稽古が出来るので
僕はそう思っています。」

内海さん「僕もリンクをしている所を探したんですけど、僕も結構ギリギリに学校へ行って直ぐに帰るタイプで、
(公演では)優等生の生徒会を疑似体験出来たらなと。僕、中学の時にずっとサッカーをやっていて、
セレッソ大阪のジュニアユースでやっていたんですけど、その年代では大阪ではちょっと有名で
誰か知らないお母さんからも声を掛けてもらえるみたいな感じではあったんですが、
中3の時に足首を怪我してからプッツンとサッカーへの愛が切れてしまって、若かったのもあったし、
遅れをとった分、もう追いつけないかなと思い、高校も近くの学校とかへ行っちゃって。
サッカー部の先輩は僕の事を知っていて、勧誘はされるんですけど、サッカーは一切やらず。
挫折をした感じが作品とちょっとリンクするのかなという。
その後芸能界が好きになったので、学校には最低限行って直ぐに帰り、帰ってからがメインという感じです。」

尾花さん「(作品内に)全編的に野球というスポーツが関わっている事もあり、自分の育ってきた環境が
凄く近いなという風に最初に感じました。私もクラシックバレエのプロをずっと目指して頑張ってきたのもあって、
挫折も結構したりとか。性格的にも明るく活発で、文化祭の実行委員長になったりとか、
リーダーシップを発揮するのも好きだったりで、性格的な部分でもリンクしているなというのを凄く感じたので、
全体的に身近な存在であると勝手に感じました。」

菊池さん「私も何処がリンクするかなと色々探してみて、私が通っていた高校は、
学校の応援団が即席の物ではなく、部活としての応援団が存在していて、
体育祭や甲子園等、行事の前とかは応援団主導で全校生徒を体育館に集めて
応援練習をするという感じでやっていたんですよ。それがこの「1518!」の
応援を練習するシーンの活気と似ているかも、と思って。「1518!」の学校の生徒は、
「勝負魂を持つんだ!」という様なメンタリティなんですが、私の高校も1年生の時に
遠泳があって、1年生全員で千葉県まで行って遠泳をして学校に帰ってきたら、
「真の〇〇生」になったという団結感が生まれて、そういうマインドは勝負魂に通ずるものがあるなと気づきました。
そういう楽しく熱かった心を思い出して今回は出来れば良いなと思っています。」

辻本さん「僕はこの中で唯一、作品とちゃんとリンクをしていて、子供の頃から野球一本で野球ばかりやってきて、
中学で硬式野球に入って、ずっと練習をしていく中で練習をし過ぎて僕も肩を怪我して野球が出来なくなって、
それでも諦めきれずに高校も岐阜県内の野球名門校に入って。ただ、中々怪我が治らずにそこで挫折を味わって。
作品内にもあるんですけど、同じ学年の子達をスタンドから応援するんだけど、同級生が甲子園に出ているのに
何をしているんだろうな、という気持ちになったりというのを、僕もリアルに経験して来たので、
そういう意味では烏⾕公志朗を演じるという点では、自分自身の実体験と凄く重なっているので、
そこを烏⾕公志朗と辻本達規との違いや共通する部分を重ねながら作品を作っていって
ちゃんと演じる事が出来たらと思っています。」

Q:夏の思い出は学校の思い出は?

佐野さん「1個あります。3年生の夏に「光GENJI」のコンサートに出ました。
急に呼ばれまして、夏休みだったから凄い思い出です。」

Q:演出を手掛ける上でこのカンパニーだからこそ表現を出来ると思う部分、特徴があると思う部分は?

佐野さん「今作で如何やって稽古をしていこうかなと思った時に、先ず一番に
僕よりも絶対に感性は豊かだと思うんですよ。まだ高校生時代に近い人達が多いし。
「1518!」って、凄く繊細な機微というか学生達の本当に些細な嬉しさであったり、
劣等感、喜怒哀楽があって、そこをこのお芝居の中にどうやったら一番お客様に伝わるか、
と思った時に、キャスト達から出てくる気持ちを出す事が一番良いんじゃないかって思いまして。
全体の構成・枠組みは僕がしっかり作っていくんですけども、台詞のやり取りやリアクションだったり、
チームワークみたいなものは、皆から出てくるモノを兎に角、拾い上げて。
特に辻本君は皆と溶け込む事が本当に上手いですし、皆に凄く気をかける事も出来るし、
そのチームワークみたいなものも一緒に舞台の上にしっかりと乗せていければ、
前回を超えられるんじゃないかなと僕的には今、プランを考えています。」

Q:初演を経た経験で続編に活かせそうな部分は?

菊池さん「今回、チームワークというのが凄く大事だなというのは前回実感したんですけど、
作品自体に「高校生という学生の話」というのがあって、それを作っていく上で
前回も色々と話し合ったりもしたんですけど、そうやっていると段々と自分達も
本当に学生になったみたいな、アットホームな感じが生まれて、絆の様なものが
千秋楽後には生まれていたので、そういう繋がりが
今回も意識をしなくとも生まれてくるんじゃないかなと思っています。」

辻本さん「初演は原作漫画の1~3巻の物語をメインで構成がされていたんですけども、
そこを経て皆、成長をしていく所は、前回とキャストは違えど、気持ちはしっかりと残っているので、
そこは自分なりにしっかりと活かしながら繋げていきたいなと思っています。
僕も意外と人見知りな所が若干あって、初演では僕の中では最初の方は大分様子を見ちゃったというか、
初主演というのもあるし、どういう動きをすれば良いのか分からない事も結構有ったので、
そういう意味では瑞樹さんとか、前作に出ていた先輩方が上手い事道筋を作ってくれていたので
そこから自分の良さを出せたかなと思うんですけど、今回はそれを頼りにせず、
最初からどういう風に盛り上げて行くのか、というのが自分の中にはあるので、
初演よりも良いスタートがきれるんじゃないかなと思っているので、
全力で皆とコミュニケーションをとりながら。舞台の良さって、チームでしっかりと纏まっているか、
稽古でどれだけ打ち解けて意見交換が出来ているかだと思うので、それを短い期間ではありますけど、
最初から出来るというのは大事だと思うので、皆で一緒に作っていきたいと思います。」

Q:本作の見所、ここを見に来る価値があるという部分は?

尾花さん「誰しも青春時代って通って来たと思うので、振り返ったりとか、自分の青春時代を思い出したりとか、
そういう時間になったら面白いんじゃないかなと思いますし、今丁度WBC、野球ブームでもあるので、
舞台ではあるんですけども、そういう所でまた野球と触れて「こういう面白さもあるんだな」という所を
観ていただけたら嬉しいなと思います。」

最後にファン、来場者へのメッセージを。

辻本さん「尾花さんが言ってくれましたけども、生でしか伝わらない部分というのは必ず有るなと
初演をやってみて思いましたし、このメンバーでなければ表現出来ない世界観が必ずあると思うので、それを余す事無く。
繊細な物語ではあると思うんですけども、全力でしっかりと皆さんにお伝えしていきたいと思っていますし、
何より原作が題材としては王道ではないと思うんですけども、だからこそ感じる細かい感情の揺れであったり、
青春時代ならではの表現があるので、そこをしっかりと皆で突き詰めて、皆さんの心が動く様な
青春を思い出させる様な舞台を皆で作りたいと思っています。」

【「1518! イチゴーイチハチ!」原作者:相田裕コメント】

「本作は、故障でスポーツの道を諦めた少年が高校で新たな道を模索する青春の物語です。
2021年の初舞台化の際に私が感じたのは、高校生の青春ドラマと舞台の相性がこれほど良いのかという驚きでした。
演者が舞台上で歌い踊り、笑う姿にはどこにも偽りがなく、そこにあるのは
原作の漫画よりもある意味真実味のある「イチゴーイチハチ!」の世界でした。
私が連載時に取材で出会った中学生・高校生のエネルギーが本当に良く表現されていて、
私が漫画で伝えたかったものはまさしくこれだと感じました。
今回新作を制作できることになったのは、ひとえにファンの方々の熱い応援の賜物です。
この作品を愛する人々は、まるで自分が劇中の高校に通っているかのような、
登場人物の友人や家族になって見守っているような感覚を共有しているかと思います。
私も皆様と一緒に新作の舞台で登場人物たちとの再会を今から心待ちにしております。」

【⻘春舞台「1518︕イチゴーイチハチ︕」2023公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2023年6⽉21⽇(⽔)〜6⽉25⽇(⽇)

<会場>
シアターサンモール

<上演時間>
未定

<料金>
8,800円
(全席指定・税込)

『チケット発売』
「公式サイト先⾏(抽選受付)」
4/13(⽊)10:00〜4/18(⽕)23:59

「⼀般販売」
4/27(⽊)20:00〜

「問い合わせ」
青春舞台「1518! イチゴーイチハチ!」製作委員会:info@1518stage.com

<出演者>
烏⾕公志朗︓辻本達規 (BOYS AND MEN)

丸⼭幸︓菊池愛
亘環︓尾花貴絵
⼭崎克⼰︓内海⼤輔

宇賀神翔︓佐藤智広
三春英⼦︓⻘⽊志穏
東慧汰︓真⽥貴⼤
仲⾥なつみ︓⻑⽉明⽇⾹
⽇野江碧︓⼭下聖良
亘⼤輔︓秦健豪

丸⼭稔幸︓佐野瑞樹

<STAFF>
原作︓相⽥裕「1518!イチゴーイチハチ!」(⼩学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
脚本︓相⽥裕
演出︓佐野瑞樹
編曲・音響:香田泉
美術:はじり孝奈
照明:黒太剛亮
衣裳:木村猛志
ヘアメイク:横山桂子
歌唱指導:うえのけいこ
演出助手:豊川涼太
舞台監督:奥田晃平
宣伝美術:ALiCEビジュアル
制作進行:鋤柄孝成(ALiCE)
広報・票券管理:飯塚なな子
制作コントラ・ALiCEプロデューサー:片岡義朗・慶長聖也
主催:青春舞台「1518!イチゴーイチハチ!」製作委員会2023

Ⓒ相⽥裕/⼩学館
Ⓒ⻘春舞台「1518! イチゴーイチハチ!」製作委員会2023

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