尾上菊之助がおくる空前絶後のエンターテイメント歌舞伎 木下グループ presents『新作歌舞伎 FINAL FANTASY X』間もなく開幕
2023年3月4日(土)より、東京都江東区のIHIステージアラウンド東京(豊洲)にて、
「ファイナルファンタジー」シリーズ35周年を記念して、
木下グループ presents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』(以下、新作歌舞伎 FFⅩ)が上演されます。
尾上菊之助はこれまでも「NINAGAWA 十二夜」「マハーバーラタ戦記」「風の谷のナウシカ」など
自身の企画、構想などから新しい歌舞伎の舞台を創り出してきました。この作品は菊之助が
更なる高みに挑戦すべく歌舞伎化を熱望しました渾身の新作歌舞伎となっています。
2001年に「ファイナルファンタジー」
発売された『
2,110万本以上(
大いなる脅威『シン』に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用された
キャラクターボイスや状況に応じて表
その感動的な物語は今なお多くのゲームユーザーに愛され続けてい
その不朽の名作ゲーム『FFⅩ』の世界観を、アジア初の没入型エンタテインメント劇場にて世界初上演。
会場のIHIステージアラウンド東京では、周囲を取り囲む360度全てに展開されるステージと、
その中心に巨大な円形の観客席を配置し、巨大なお盆に乗った観客席自体が回転しながら、
舞台、映像、音楽、照明など画期的な方法で融合することで、他では決して味わえない
刺激的な新しいエンターテイメント体験ができ、超巨大スクリーンに映し出される
『FFⅩ』の圧倒的な映像世界に没入できるのも大きな魅力となっています。
記念すべき初上演の出演者は、歌舞伎の舞台のみならず、ドラマ『グランメゾン東京』
『下町ロケット』などで活躍する尾上菊之助をはじめ、映画やドラマなど出演は多岐にわたり、
近年ではバーチャル×歌舞伎という両者の世界観が見事に融合する「超歌舞伎」など
新しい形の歌舞伎にも挑戦し続けている中村獅童、歌舞伎界期待の若手俳優で、
ドラマ・ミュージカル・バラエティーなど、様々な場でマルチな活躍をみせる尾上松也、
端正な美貌と気品ただよう立ち姿で様々な役柄を演じ分け、観るものを魅了し続ける中村錦之助、
NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で小栗旬演じる北条義時の父・北条時政を熱演中の坂東彌十郎、
そして、立役から敵役、老役と幅広い芸域を持ち、2018年には紫綬褒章も受章した中村歌六と
魅力溢れる豪華な顔ぶれとなっております。
そして、脚本は連続テレビ小説『おちょやん』(NHK)、『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)など
心温まる人情ドラマから重厚な人間ドラマまで多くの大ヒットドラマを手掛けている八津弘幸。
共同演出は、『ドラゴンクエスト ライブスペクタクルツアー』やB’zのドームツアーなど成功させ、
ダイナミックかつ繊細に魅せる演出が業界内で注目されている金谷かほりという強力タッグが実現しました。
昨年11月の製作発表会から約4か月、2023年3月2日(木)、東京都江東区のIHIステージアラウンド東京にて
初日前会見および公開フォトコールが行われました。
【初日前会見の様子】
舞台上にて行われた初日会見にはティーダ役の尾上菊之助さん、アーロン役の中村獅童さん、
シーモア役の尾上松也さん、ルールー役の中村梅枝さん、ルッツ/23代目オオアカ屋役の中村萬太郎さん、
ユウナ役の中村米吉さん、ワッカ役の中村橋之助さん、リュック役の上村吉太朗さん、
ユウナレスカ役の中村芝のぶさん、キマリ役の坂東彦三郎さん、ブラスカ役の中村錦之助さん、
ジェクト役の坂東彌十郎さん、シド役の中村歌六さんのメインキャスト13名が登壇。
歌舞伎を主題材とする舞台・芸能系のメディアのみならず、ゲーム関連や、更には海外からのメディアも参加した
大規模な会見の冒頭、13名のキャストからキャラクターでの挨拶と初日への意気込みが話されました。
菊之助さん「《ザナルカンドエイブスのエース、ティーダです!》2020年から始まりましたこのプロジェクトが
いよいよ明後日、初日を迎えます。原作の『ファイナルファンタジー X』の世界を尊重しつつ、
歌舞伎の世界と融合し、ダイナミックで美しく心に届くメッセージをお届け出来るという風に思っております。
『ファイナルファンタジー X』は日本のみならず、世界にもファンの方が沢山いらっしゃいます。
世界へ向けて互いを思いやり、愛し、諦めない心、前向きな姿勢、亡くなられた方への鎮魂、
そして未来への元気をお届けしたいという風に思っております。演出の金谷かほり先生を始め、
出演者一人一人のお力添えの下、一場面一場面作ってまいりました。是非、劇場にお越し下さい。
『新作歌舞伎 ファイナルファンタジー X』どうぞ、宜しくお願い致します。」
獅童さん「《伝説の剣士、アーロン》劇場で待ってるね♪…みんなやるんだったら巻いていかないと。」
松也さん「《エボンの老師となりました、シーモアです》絶対面白いよ!見に来てね!」
歌六さん「《アルベド族の族長シド》皆様、お分かりだと思いますが、私はこのチームの中で最年長でございます。
非常に複雑な舞台機構、迷路の様な舞台裏に迷子にならない様に頑張ります。」
彌十郎さん「《よう!泣き虫ティーダの父親、ジェクトだ》初めての劇場、
皆さん、楽しみにご覧にいらして下さい。待ってます。」
錦之助さん「大召喚士のブラスカを務めます、中村錦之助です。どうぞよろしくお願いいたします。」
彦三郎さん「ユウナを守護するロンゾ族のキマリを務めます、坂東彦三郎です。宜しくお願い致します。」
梅枝さん「黒魔導士、ルールーを務めさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。」
萬太郎さん「討伐隊のルッツと23代目オオアカ屋役の中村萬太郎です。皆様、「オオアカ屋!」宜しく!」
米吉さん「ユウナを務めさせていただきます、米吉でございます。どうぞよろしくお願いします。」
橋之助さん「ワッカをさせていただきます、中村橋之助でございます。歌舞伎界がこうして皆集まって、
楽しく兄様方と1ヵ月、お稽古をさせていただきました。本番がとても楽しみでございます。
この劇場、そして「ファイナルファンタジー」、更に歌舞伎との融合をお客様には
楽しんでいただけたらという風に思います。どうぞよろしくお願いいたします。」
吉太朗さん「リュックを務めさせていただきます、上村吉太朗です。この作品と同い年の自分が
このメインキャストとして出演を出来る事を本当に嬉しく思っております。どうぞよろしくお願い致します。」
芝のぶさん「《素晴らしいシーンが沢山ございます。ザナルカンドにて皆様のお越しをお待ち申し上げております》」
続いてMCより13人それぞれに質問がなされます。
Q:再現性が高い本作で特にお勧めシーンは?
菊之助さん「一場面一場面が名シーンのオンパレードになっております。どのシーンという風に絞るのは
中々難しいんですけれども、私が関わっているシーンでは、ブリッツボールの試合ですとか、
ティーダとユウナが心を交わす「マカラーニャの森」のシーン、そして一番最後に父親であるジェクトと
心を通わすシーン、ここは是非期待をしていただきたいと思っておりまして、原作ゲームをお好きな方は
「このシーンを再現してくれたんだ」という感動をお届け出来ると思っておりますし、
歌舞伎ファンの方にも「これは名場面だね」と思っていただける様な歌舞伎ならではの
音や立ち廻りを工夫しておりますので、是非楽しみに劇場にお越しいただければという風に思っております。」
獅童さん「「ファイナルファンタジー」の世界に歌舞伎の醍醐味である立ち廻りですとか、
踊りも入っておりますし、音楽で言えば長唄、そして義太夫といった歌舞伎の醍醐味が
「ファイナルファンタジー」の世界と融合していると思いますので、その辺りの事を
歌舞伎を見た事の無いお客様も、歌舞伎上級者の方にも見ていただける舞台に
なっているのではないかと思っております。よろしくお願い致します。」
松也さん「僕も久しぶりに出演をさせていただきますけども、改めてこの劇場の面白さというものを
実感をしておりまして、この劇場はお客様と一体となってより没入感を体感していただける劇場かなと思っております。
そして客席が回る事によって、転換の時間が長く、ずっと物語に浸っていただける劇場になっていると思いますし、
回る事によって移動や場面転換中も一緒に移動をしている様な感覚になれるんですね。
それは改めて見ていて楽しいですし、僕個人としては前編の最後のシーンである「シーモアバトル」では
この劇場の特性を活かした立ち回りになっておりますので、是非、楽しんでいただきたいなと思います。」
Q:本作の一つの軸として家族の物語が有るが、ティーダ、ユウナ、リュックの父親役を演じる自身の気持ちは?
歌六さん「私達親子は他の二組の親子さんと違って、そんな複雑な関係は無く、ただ只管に娘が可愛い、
姪のユウナが可愛くて心配で心配でしょうがない、極普通の叔父・姪関係を築いていけたらと思っております。」
彌十郎さん「主役のティーダの父親で、子供に対して非常に不器用な父親、ジェクトパパです。
今月も「パッパ」と呼んで下さい。宜しくお願い致します。」
錦之助さん「私のブラスカはこの世にいない人間なんですけども、性格は私そっくりで
家族思い、娘思いで、こんな聖人君子みたいな人物はいないと思っております。
正に錦之助そのものでございます。是非、その錦之助の姿をブラスカに重ね合わせてご覧下さい。」
Q:原作を尊重しながらアレンジされた衣裳が見所だが?
彦三郎さん「キマリだけではなく、ご覧の様に皆さん、『ファイナルファンタジー X』の世界観を
壊す事なく歌舞伎の要素をちゃんと落とし込んでいます、この衣装とメイクの全てに関わって下さった方に
先ず拍手を送りたいです。凄く良い再現が出来ていると思います。TVゲームから2.5次元ではなく、
3次元にちゃんと具現化されたんだなと感じています。その中で皆で魂を籠めて
やっていけばよいなと思っておりますので、衣装云々というよりも全体を見ていただければなと思います。」
梅枝さん「ルールー自体は原作では黒のドレスを着ておりますけども、少し紫含みの色になっているのが
私は気に入っております。この裏地も照明が当たるととても綺麗に光るので気に入っております。」
芝のぶさん「ゲームでは非常に薄着と申しますか、やはり歌舞伎の女形としてはちょっと……
無理かなという形でございましたので、デザイナーの方が第2形態・第3形態を混ぜた様にしていただいて
本当によく考えていただいたと思います。よく見ていただくとユウナレスカの全てが
詰まっている様になっておりますので、その辺も是非ご覧いただけるとありがたいと思います。」
Q:「異界送り」PVの公開後、大反響があったが実際の公演では如何再現される?
さん「本当に多くの方にPVを見てていただきまして、見ていただいた数だけ関心やご興味があるのは
有難いと思うと同時に本当に期待や、自分がしっかり努めなければいけないという怖さも感じる様な次第でございます。
PVの方では映像と私の踊りとを融合させた物になりましたが、舞台ではこの舞台機構と映像と、そして音楽、
あらゆる物が詰まりまして、最終的にはこの上に立っていないという様な。
どうなっているかは是非、劇場でご覧いただけたらと思います。」
Q:ゲームで印象的な競技「ブリッツボール」はどの様に再現されるのか?
橋之助さん「歌舞伎って、かなりブッ飛んでいる事が多いと思うんですが、その歌舞伎のブッ飛びらしさを
面白く使われた演出になっていると思います。立師の咲十郎さん、菊次さん、獅一さんがそれぞれ考えて下さって
菊之助兄さんのティーダも、萬太郎兄さんのルッツも、僕のワッカも見せ場がある、
そして歌舞伎作品をオマージュさせる様な演出もありますので、歌舞伎をご覧になった事のある方は、
「これをこうやって持ってくるのね」という楽しみ方、そして歌舞伎をご覧になった事が無い方は
ゲームを歌舞伎でやるとこんなブッ飛んだ演出になるんだなというのを楽しんでいただけたらなと思います。」
Q:冒頭に歌舞伎講座があるそうだが?
萬太郎さん「演出の金谷さんから、オオアカ屋さんには一番最初にお客様とお友達になって欲しい、
という指示を頂きまして、冒頭に簡単ですけども、歌舞伎の決まり事ですとかを解説させていただきます。」
Q:ゲームと歌舞伎が融合する本作の面白さとは?
吉太朗さん「『ファイナルファンタジー X』という作品は今回初めてさせていただいたんですけども、
僕もゲーム自体は好きで普段からしている方なんですけども、今回皆さんにご覧いただいて
またどの様に新作歌舞伎になるか、そしてまたもう一度プレイをしていただいたら、
もう一つ面白くなるかもしれないので。そしてまたもう一度(本作を)ご覧いただいたら面白いと思います。」
続いて報道陣との質疑応答へ。
Q:改めて心血を注いだ本作への思いの程は?
菊之助さん「2020年のコロナ禍の中、私自身も先行きが見えない中、とても不安な気持ちになりました。
その不安な気持ちを前向きにさせてくれたのが「ファイナルファンタジー X」の世界観でした。
パーティー達は様々な葛藤を描きつつ、一丸となって『シン』という強大な魔物に立ち向かって行く。
その心というものを私生活で落ち込んでいた私に元気をくれました。
なので、今、大分コロナが収まって来て、規制の緩和がなされる未来が見えて来て、明るい希望が見え始めております。
その中で元気の無い方、そして痛手を負ってしまった方や、苦境に喘いでる方に対しても
もっともっと前向きに未来に向けて元気になって進んで参りましょう、という事も含めて
この「ファイナルファンタジー」に含まれているメッセージをゲームではなく、
私達人間が演じる事によってより深くメッセージをお伝え出来るのではないかと期待をしております。」
Q:歌舞伎と『ファイナルファンタジー X』の相性や、歌舞伎だからこそ表現出来た部分とは?
菊之助さん「古典芸能にあまり触れた事の無い方でも、是非この劇場に足を運んでいただきたく。
やはり言葉というものが古典歌舞伎をご覧になった時に一度では聞き取れないな、
という風に思っている方も沢山いらっしゃると思いますので、そういう意味でも台本・脚本につきましては、
原作を尊重しつつ、八津弘幸先生と相談をして現代風と言いますか、一度で聞き取っていただける様な言葉選びを
なるべくさせていただきました。歌舞伎ならではの工夫といたしましては、原作『ファイナルファンタジー X』の
サウンドトラックの中から場面毎に相応しい曲を抽出いたしまして、それを音楽の新内多賀太夫さんが
和楽器にアレンジをしてお客様にお届けしております。歌舞伎をご覧になった方や、
初心者の方でも楽しめる『新作歌舞伎 ファイナルファンタジー X』になっているという風に思っております。」
獅童さん「菊之助さんから一番最初にお電話を頂いたのが丁度、2020年の緊急事態宣言の時かな。
その時に新しい歌舞伎を作りたいんです、というお話で、どういった題材にするんですか?と質問したら、
「ファイナルファンタジー」と仰ったので、凄い所に手をつけて挑戦するなという風な思いでした。
ただ、やり方によっては歌舞伎というのはどんなものでも融合するし、逆に言えばどんなものでも歌舞伎になるんですね。
そこで新しいものを作る時にどれだけ原作を尊重しつつ、歌舞伎の要素、結局、
歌舞伎を何時もご覧になっているお客様が見た時も「あっ、これは新しい歌舞伎だ」と思ってもらえる様な作りじゃないと、
歌舞伎役者がやる意味が無い訳ですから、今回も歌舞伎の見せ場である立ち廻りや見得でありますとか、
見得に入る助内といった古典的な事が「ファイナルファンタジー」という世界に融合していると思いますので、
その辺の事もお客様に楽しんでいただけるのではないかなと思っております。
やはりこのコロナ禍になって皆様、お家で過ごす時間が長くなって、歌舞伎や演劇界全体で
中々劇場に足を運び難い状況だと思うんですけども、段々とコロナやマスク等も緩和されて来て。
兎に角、これを見て今の若い方達にも歌舞伎に是非興味を持っていただきたいですし、
こういった劇場ですので、劇場に来ていただいて体感をしていただく、そして我々歌舞伎役者が一丸となって未来に繋がる様に。
僕は菊之助さんが企画を立てて一人一人に電話をかけて自分の想いを伝えて。これは僕もとっても嬉しかったですし、
素晴らしいなと思っています。そういった一人一人の思いが今回の公演の成功を導く、
そして未来への歌舞伎へと繋がっていくのではないかなという風な思でやらせていただきます。」
松也さん「歌舞伎の凄さ、僕も大好きな所というのは、歌舞伎の持つエネルギー、
豪快さといいますか、獅童の兄さんも仰っていましたけども、どんなものでも、
歌舞伎の先人達が築いて下さった土台があれば、歌舞伎として成立をさせる事が出来るというのが
物凄い強みだと思いますし、僕の大好きな所でもあるので。
今回の「ファイナルファンタジー」に関しましては、菊之助兄さんの熱い思いと共に随所に
所謂皆さんが歌舞伎とお思いになる様な歌舞伎の要素というのが存分に詰め込んで下さっていますので、
本当に多くの方に楽しんでいただけますし、我々も初日に向けてさらに稽古を重ねて自信を持って
これが我々の『ファイナルファンタジー X』だという事をお客様に見ていただく為に精進したいなと思います。」
Q:出演者が旅のパーティーメンバーだとすると、アタッカー、回復タイプなど思い当たる方は?
菊之助さん「…難しいですね。獅童のお兄さんは台詞の中でも「諦めずに自分の道を進んでみろ」
という一節があるんですね。私も金谷先生と演出卓の所に座らせていただいているものの、
この舞台機構ですとか、実はこの劇場で思い描いていた物を具現化するにあたって困難な事も沢山ありました。
でもそれを支えて下さり、かつ、こうした方が良いんじゃないのかという、本当にアーロン的な
アドバイスで支えてくれているのは、獅童の兄さんが本当に事ある毎に声を掛けて下さっています。
獅童の兄さんだけではなく、この並んでいるパーティーの皆さんが力を貸して下さって、
誰が、という事ではなくて、”皆さんのポーション”をいただいて前に進んで参りました。」
Q:『ファイナルファンタジー X』を歌舞伎化していく中で新たに気付いたお気に入りポイントは?
松也さん「ご覧いただいたら分かる様に、歌舞伎の要素を沢山取り込んではいるんですけども、
とはいえ皆さん初めて着る衣裳、恰好ですので、慣れていない部分もまだまだ沢山ありまして、
僕の中ですと、途轍もない大きな角の様な髪型があり、立ち廻りの際にバサバサと当たったりする事もありますので、
それはもうちょっと慣れていかないといけないなという所ですね。
演出に関してはまだ自分も出番をしていて外から見れていない所なんかもあるので、
お稽古中に外から見ると大変美しい場面が多ございます。その点は是非是非楽しんでいただきたいですね。」
菊之助さん「お父さんであるジェクトとの関係がティーダの中では、幕開けから始まって
最後まで父との軋轢だったり葛藤というものを抱えながら進んで行きますので、
それが一番最後に対峙した時にどういう風にして二人が心を通わせるのかという事を苦心惨憺致しました。
原作ではジェクトが物凄く巨大化してモンスターになってしまうので、そこをどうやったら
親子の情が通い合えるのか、という事で、今回は歌舞伎の手法を使いつつ、新たな『ファイナルファンタジー X』の
新作歌舞伎ならではのジェクトとティーダの交流が出来たのではないかなという風に思っております。」
Q:海外進出等の展望等は?
菊之助さん「インバウンドのお客様、海外からのお客様も段々と日本に帰って来て下さっていますので、
是非、海外の方もこの劇場にお越しいただきたいと思っております。
(原作のプレイ時間は?との問いに)60~90時間ぐらいやっていると思います。」
最後にファンへのメッセージを。
【公開フォトコール】
今回、報道陣に公開されたのは、昼の部である前編で披露される「オープニング映像」
「シーモアとの戦い」「異界送り」の3シーン。
最初に披露された「オープニング映像」では、荒廃したザナルカンドのモノクロの映像から始まり、
徐々にゲームのオープニング同様にオレンジ色に染められ、「ザナルカンドにて」の楽曲が流れる中、
ゲームと同様にティーダの台詞が流れ、公演タイトルが眼前に大きく映し出されます。
高さ約8m、客席から見える円周幅は約80mという、超巨大スクリーンの大部分を使い、
席の位置によっては視野角をはみ出す程のスケールで映し出される映像に没入度は最初からうなぎ上り。
続いて公開されたのは「シーモアとの戦い」。
原作ゲーム中でも複数回対峙する事となるグアド族の族長にしてエボン四老師の一人であるシーモア。
場面は寺院にてユウナと政略結婚をしようとするシーモアの前に駆け付けるパーティの面々との対決シーン。
シーモアの卑劣な行いを知ったパーティーはシーモアを更生させようとしますが戦闘に。
ここで描写されるのは、シーモアやパーティーの面々が持つそれぞれの武器を使った立ち廻り。
各々の武器の長所を活かした戦い方やそれをいなしていくシーモア、更には歌舞伎型の早替えまで実に盛り沢山。
途中にはIHIステージアラウンド東京が誇る座席回転機構がいかんなく活かされ、パーティーと一緒に観客も移動し、
一般的な舞台で発生する暗転や場面替えの間やストレスが全くありません。
この場面で流れる「シーモアバトル」の楽曲は歌舞伎で使われる拍子木「柝」の音と共に、
ゲームに負けず劣らずの緊張感と迫力を演出。圧倒的な強さのシーモアの前に全滅寸前のパーティーですが、
そこに「ファイナルファンタジー」シリーズではお馴染みの”あの体力回復アイテム”を手にしたリュックの姿が!
そしてティーダとシーモアの戦いの場面へ。
「ティーダ、お前は私と同じだ。父を恨み手にかけた私と。」と語るシーモアに喰ってかかるティーダ。
ティーダと分かりあえないとみたシーモアは究極召喚獣である幻獣のアニマを召喚。舞台後方のスクリーンに
大きく投影がなされ、劣勢のティーダの前に立ったのは…。
そして3つ目の公開シーンは「異界送り」。
2023年2月1日に解禁された、中村米吉さん演じるユウナによる「異界送り」のスペシャル映像は、
SNS「Twitter」にて、1時間で3000リツイート、1日の再生数が21万回以上を記録し、
その日のTwitterトレンドに「異界送り」「米吉くん」がトレンド入りを果たす等、話題沸騰に。
原作ゲームでもキーポイントとなる、召喚士が行う事が出来る、亡くなった者の魂を
異界へと送る事が出来る儀式である「異界送り」。夕焼けの浜辺にて
ユウナが初めて「異界送り」の儀式を行う場面は前編における大きなハイライトシーン。
今回、このシーンの振り付けを担当した日本舞踊の名跡である尾上菊之丞さんは、
「日本舞踊にアレンジされ、繊細な和楽器によって奏でられる音楽と美しい舞で何度も見たくなる
幻想的な「異界送り」となっています。」とコメント。
夕焼けが映し出されるスクリーン開くと、楽曲「異界送り」が流れる中、ユウナたった1人が荘厳な舞を披露。
途中、やや暗い照明にチェンジしたかと思うと、ミストスクリーンが舞台上に広がり、
プロジェクターによる投影等で空間演出がなされます。そしてフルカラーレーザーも加わって特殊効果総動員の中、
ユウナが『ファイナルファンタジー X』のファンであればだれもが知るあの名台詞を口にし、
舞台上に仕掛けられているクレーンによりどんどんと舞台上方へと上がっていきました。
以上、約20分間に渡るシーン公開がなされました。
歌舞伎役者尾上菊之助を勇気づけた、ゲーム史に残る名作が満を持しての舞台化。
前編・後編を通し鑑賞(休憩含む)すると開演12:00、終演21:00が予定されているという超大長編作品、
出演者総数約60名、スタッフ等を含むカンパニー全体では約200人という超大所帯がおくる
驚異のエンターテイメント、世界で6万人”しか”目にする事が出来ない本作を是非、劇場で。
『ファイナルファンタジーX』とは…
2001年に「ファイナルファンタジー」シリーズの第10弾として、発売された『ファイナルファンタジーX』。
世界累計出荷・DL販売本数は、続編含め2,110万本以上(2022年3月末時点)のシリーズ屈指の人気作である。
大いなる脅威『シン』に立ち向かう少年と少女の切ない物語が、シリーズで初めて採用された
キャラクターボイスや状況に応じて表情が変化するフェイシャルアニメーションの採用により感情豊かに描かれ、
その感動的な物語は今なお多くのユーザーに愛され続けている。
【あらすじ】
『前編』
人間の他、多種多様な亜人種が暮らす世界=スピラ。
しかし、人々は常に死の恐怖におびえていた。
1000年前、突如として姿を現し、破壊を繰り返す災厄ともいえる魔物『シン』の存在に…
そんなスピラへと迷いこんだ少年ティーダは、可憐で気丈な召喚士ユウナと出会う。
ユウナの願いはただ一つ、『シン』を倒すこと。そのためには召喚士としての“究極の力”が必要だった。
時を同じくして出会った旅の仲間たち。弟の命を『シン』に奪われた兄貴肌の「ワッカ」、
その弟の恋人であった黒魔道士「ルールー」、謎に包まれたロンゾ族の少年「キマリ」、
ティーダの父の盟友「アーロン」。数々の戦いや出会いの中で見えてくる『シン』の真実。
だが、その前に立ちはだかったのは、グアド族の族長・シーモア。
ユウナが手に入れようとしている“究極の力”を利用し、「死」こそ世界を救う、
というゆがんだ考えから、スピラを死の螺旋へと導こうとする。
ティーダたちの闘いの行方は果たして……。
『後編』
グアド族の族長・シーモアのゆがんだ野望はティーダたちをますます追い込んでいく。
シーモアは召喚士ユウナを誘拐し、彼女を利用するために政略結婚を企てる。
このまま黙って見ていられないと結婚式に乗り込み、シーモアと直接対決をするが、
世界の人々から信頼を得ているシーモアに抗った一同は、反逆者の汚名を着せられ、
旅の中断を余儀なくされる。絶望し泣き崩れるユウナを見て、ティーダはなんとしても彼女を守りぬこうと決心。
出会った頃から互いに惹かれあっていた二人は秘めた恋心に身を委ねるのであった。
一同は決意を新たに、再び『シン』を倒すために立ち上がる。
だがそこに待ち受けている衝撃の数々。
「『シン』の正体」「ユウナの運命」そして「ティーダを待ち受けている真実」とは……。
【木下グループ presents『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』公演概要】
公式サイトはこちら
<公演期間>
2023年3月4日(土)~4月12日(水)
※休演日:3月8日(水)、3月15日(水)、3月22日(水)、3月29日(水)、4月5日(水)
<会場>
IHIステージアラウンド東京
<上演時間>
[前編]11:30開場・12:00開演/[後編]17:00開場・17:30開演
(一部生演奏)
※前編中に2回、後編中に1回、前編後編の間には約90分の休憩がございます。
休憩を含め、前編は12:00~16:00、後編は17:30~21:00予定です。
※新型コロナウイルス感染対策並びに舞台機構の確認のため、前編終了後、すべてのお客様に一度、劇場外にご退館いただきます。
<料金>
「前編・後編通し」
『ファイナルファンタジーX』の世界を一気にご鑑賞いただけるお得なチケット。
SS席32,000円 ※非売品オリジナルCGビジュアルアクリルスタンド付き
S席28,000円 ※非売品オリジナルCGビジュアルポスター付き
A席24,000円
B席19,800円
「前編/後編」
前編のみ、後編のみをお楽しみいただけるチケット。(※非売品特典グッズは付きません)
SS席18,000円
S席16,000円
A席14,000円
B席11,000円
(全席指定・税込)
※SS席、S席の非売品特典グッズはご観劇日当日、劇場内でのお渡しとなります。
※未就学児童は入場できません。
※チケットはお一人様一枚必要です。
※やむを得ない事情により出演者等が変更になる場合がございます。
※車椅子でご来場予定のお客様はチケット(SS席)を購入後、ご観劇日の2営業日前までに下記ステージアラウンド専用ダイヤルまでご連絡ください。
付き添いの方がご観劇される場合もSS席チケットが必要になります。車椅子スペースには限りがあり、
ご購入のお座席でご観劇いただく場合もございますのであらかじめご了承ください。
※劇場の構造上、場面によってはご入退場いただけない場合がございます。
※営利目的によるチケットの転売は禁止しております。
※今後の社会情勢に応じて、公演内容・開演時間等が変更となる可能性がございます。
※お申込み完了後、お申込み内容の変更はできません。ご購入されたチケットは、公演中止・延期等の場合を除き、
払戻の対応は致しかねます。公演が中止になった場合には、公式HPにて払戻方法を告知致します。
『チケット発売』
好評発売中
「プレイガイド」
ステージアラウンドFC:https://l-tike.com/sat/
TBSチケット:https://tickets.tbs.co.jp/ff10-kabuki/
TBSチケット電話予約:0570-068-489(平日11:00~17:00)
ローソンチケット:https://l-tike.com/ff10-kabuki/
楽天チケット:https://r-t.jp/ff10-kabuki
イープラス:https://eplus.jp/ff10-kabuki/
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/ff10-kabuki/
チケットWeb松竹:https://www1.ticket-web-shochiku.com/t/
※前編・後編の各チケットは、ステージアラウンドFC・TBSチケット・ローソンチケットでのお取扱いとなります
「問い合わせ」
ステージアラウンド専用ダイヤル:TEL:0570‐084‐617(11:00〜16:30)
※グループ観劇(10名様以上)のお申込みもこちらにお問い合わせください。
<出演者>
ティーダ:尾上菊之助
アーロン:中村獅童
シーモア:尾上松也
ルールー:中村梅枝
ルッツ/23代目オオアカ屋:中村萬太郎
ユウナ:中村米吉
ワッカ:中村橋之助
ティーダ(幼少期)/祈り子:尾上丑之助※
リュック:上村吉太朗
ユウナレスカ:中村芝のぶ
キマリ:坂東彦三郎
ブラスカ:中村錦之助※
ジェクト:坂東彌十郎
シド:中村歌六※
尾上菊五郎(声の出演)
※中村歌六、中村錦之助、尾上丑之助は後編のみの出演となります。
<STAFF>
企画:尾上菊之助
脚本:八津弘幸
演出:金谷かほり、尾上菊之助
補綴:今井豊茂
美術:堀尾幸男
照明:磯川敬徳
振付:尾上菊之丞
音楽:新内多賀太夫
音響:小寺仁、山本浩一
映像:石田肇
衣裳:松本勇
ヘアデザイン・メイクデザイン:松本慎也
立師:山崎咲十郎、尾上菊次、中村獅一
演出助手:荒井遼、樋口照芳、小正あをい
狂言作者:竹柴潤一
舞台監督:南部丈
技術監督:白石良高
主催:『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』製作委員会(TBS/ディスクガレージ/ローソンエンタテインメント/博報堂DYメディアパートナーズ/楽天チケット/TopCoat)
後援:TBSラジオ/BS-TBS
原作・協力:スクウェア・エニックス
制作協力:松竹
特別協賛:木下グループ
協賛:再春館製薬所
製作:TBS
IHI Stage Around Tokyo is produced by TBS Television, Inc., Imagine Nation B.V., and The John Gore Organization, Inc.