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現地では実現不可能な程の精密観覧が楽しめる「8Kだから見えてくる ルーブル美術館 空間を超えた映像アート体験」NTTインターコミュニケーション・センターにて開催中

Coproduction 8K NHK – Musée du Louvre

NHK、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]は、2023年2月14日(火)~2月26日(日)まで、
「8Kだから見えてくる ルーブル美術館 空間を超えた映像アート体験」を開催しています。
NHKは超高精細映像の8K技術を活用し、貴重な文化財や美術品などを記録し未来に伝える取り組みを続けてきました。
ルーブル美術館の至宝、「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「モナ・リザ」などの名作を、
325インチLED8Kモニターで映し出し、極上の美術体験を提供します。クローズアップ映像で
あたかも絵画の中に迷い込むようにそのディテールを目の当たりにしたり、
普段見ることができないような角度の視点から彫刻を鑑賞するなど、
ルーブル美術館に足を運んでも体験できないような、新たな発見に誘います。

会期前日となる2月13日(月)に報道向けプレス内覧会が行われました。

【内覧会の様子】

プレス内覧会の冒頭、NHKメディア戦略本部専任部長の村山淳氏からの挨拶が。
村山氏「今から遡る事、丁度7年前にNHK及びNHKエデュケーショナルのチームが初めてルーブル美術館で
8Kの撮影を行いました。その映像を使い、合せますと20本位は放送をしてまいりましたし、
様々なイベントでも上映をし、出版もしてきました。
ここまで「8Kルーブル」でコンテンツを制作し、もう何もないのではないかと思っていた所、
全く新しいルーブルの魅力を体験出来る展示が誕生しました。見た目以上の何かまで伝わってくる
不思議な力を持ち合わせていると思います。題名の「空間を超えた映像アート体験」は、
東京に居ながらにしてルーブル美術館に行った気分になるというのも含まれていますが、
芸術を巡って人間が脈々と受け継いで来た情熱の連鎖等、もっともっと大きなものまで感じ取れるのではないかなと思います。」

また、イベントの監修者である、東京大学大学院教授の三浦篤氏から、8Kを使用した
ルーブル美術館の美術鑑賞の意義についての説明が。
三浦氏「8Kの超高精細でルーブル美術館の名作を撮影するこの企画は数年前から始まっておりまして、
私なりにこの映像が今後どの様に応用が可能なのか、社会に貢献できるのかと考えました。
一つは特定の作品をキチンと映像記録し、それを定期的にやっていけば
中長期的に作品の状態が良く分かり保存修復に役立つ。二つ目は、特に絵画に関して
肉眼で熟視しても見えないディティールを拡大して見れる事で、我々研究者がこれまで見えていなかった事が出来る、
三つ目は、一般の人達に美術鑑賞の幅を広げ、作品理解を深める意味で教育普及に大きな意義があると思います。
当初私は、様々な事情でルーブル美術館に行く事が出来ない方が自宅なり様々な場所で見れる、
これが大きな意義だと思っていたんですけども、現地では(8K映像の様に)細部のディティールを見る事は
とても出来ないという事が今回の映像体験で改めて認識をしました。専門的な見地からも、
一般的な見地からも様々な形で今後、広まり普及をしていくのでないかと思っています。」

続いて行われた報道陣と登壇者との質疑応答が。

Q:ルーブルの所蔵品、特に絵画の場合、超高解像度静止画でも同様の映像効果があると思うが、8K動画である所のメリットとは?

村山氏「動画ですと、油絵の絵の具の凹凸が良く見えるとか、カメラを動かした時に
ディティールが移り変わって見える様子とか、そういったものまでよく分かると思っています。
絵って、一瞬2次元かと思うんですけども、多分、全ての絵画は微妙に3次元、
紙の凹凸も8Kですと本当にディティールが良く分かりますね。なのであえて動画で撮って上映をしております。」

三浦氏「実は同じ事を最初は私も感じていたんですね。静止画像なら16Kとかまであるのに、と思っていたんですけども、
動画だと素材感や質感がよりクッキリと見えてきます。実は絵画も平面じゃなくて立体だったと非常に良く分かりまして、
そこが結構衝撃的でした。」

Q:他所でも文化財等の映像展示やVR体験等が行われているが、NHKならではの8K映像の魅力は?

村山氏「先ず、やはり8Kで何処よりも早く文化財の記録・撮影を始めているという所もあり、
それを使って今回の様な巨大な画面での展示であったりとか、あるいは70~80インチの
家庭の8KTVでも見ていただける様な、夫々の画角に合った展示の知見を何処よりも積んでやっております。
VR等については多分、これからNHK全体で取り組んでいく事になると思いますので、
新しい展開がありましたら、皆さんにご披露したいと思います。8Kだからこそ見えてくるものを
今は最大限探求をして様々な展示展開を考えています。」

【8Kだから見えてくる ルーブル美術館 空間を超えた映像アート体験】

2016年1月、NHKの撮影チームが10日間に渡り、外観や、凡そ70点(後日撮影分を含む)の作品を
8KHDR方式にて撮影。年間1000万人以上(2018年)が訪れ、約3万5000点の展示作品数を有する
世界一人気の美術館である、フランス・パリのルーブル美術館が世界に誇る名作が、
325インチのLED8Kモニター(横7.2m×高さ4.05m/ドットピッチ:0.9㎜)にて、約20分間の映像コンテンツとして上映。

325インチ8KLEDモニターに映し出される「モナ・リザ」

ルーブル美術館に展示されている実物大のサイズで表示をするとこの大きさに

「モナ・リザ」「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「宰相ロランの聖母」「ナポレオン1世の戴冠式と
皇妃ジョセフィーヌの戴冠」がクローズアップされています。

「サモトラケのニケ」

超高解像度映像がなせる立体感のある映像美

日中の外光を用いて撮影された「ミロのヴィーナス」

ルーブル美術館の閉館時間内、及び休館日に1台のカメラにて必要最小限の照明と場合によっては
屋外光を取り入れての撮影がなされたとの事。撮影当時はNHKにとっても8KHDR撮影が最初期の頃の事であった為、
また、「モナ・リザ」の撮影も、現地に設置されている強化ガラスを取り外さず、
一般観覧者と同じ環境下でのシューティングという制約がある中で、8K撮影に付き物である、
尋常ならざる高いピント精度を維持する為、スタッフは相当な苦労をしながらの撮影であったと関係者は話します。

ルーブル美術館の展示品の中でも最大級となる「ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョセフィーヌの戴冠」

実寸表示をすると325インチのモニターでも入りきらない程

極めてクローズアップされたものから、ルーブル美術館で展示されている実寸大の大きさでの表示まで、
自由自在に表示できるのは8K映像だからこそ出来る技。肉眼の識別能力を遥かに超える解像度及び
拡大レベルで撮影された多彩なアングルの映像は、仮にルーブル美術館にルーペ等を持参して作品鑑賞しても、
到底同じ視界を得る事は出来ない程。そしてこの8K映像から様々な気付きを覚える事でしょう。

細かい描写が特徴の「宰相ロランの聖母」

「宰相ロランの聖母」の絵画の左上部、僅か5㎝四方のサイズに驚異的な精密さで描かれた王冠

なお、会場では自身のスマートフォンで、声優の梅原裕一郎さんがナビゲーターを務める
作品解説を聞く事の出来る音声ガイドも。
ルーブル美術館が世界に誇る名作達を現地では実現不可能な映像体験として是非。

【「8Kだから見えてくる ルーブル美術館 空間を超えた映像アート体験」開催概要】

公式サイトはこちら

<日時>
2023年2月14日(火)~2月26日(日)
※当初3月1日(水)までの開催予定でしたが、都合により変更になりました。
午前11:00~午後6:00 入館は閉館の30分前まで
(休館日)2月20日(月)、27日(月)

<会場>
NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]
〒163-1404 東京都新宿区西新宿 3-20-2 東京オペラシティタワー4階
[アクセス]京王新線「初台駅」東口から徒歩2分

<内容>
NHKがこれまでに8K撮影してきたルーブル美術館の至宝の数々の映像を325インチ
(横7200mm×高さ4050mm)の8K超高精細映像で上映します。(約20分)
(主な作品「ミロのヴィーナス」「サモトラケのニケ」「モナ・リザ」
「ナポレオン1世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠」「宰相ロランの聖母」)

会場では、ご自身のスマートフォンで作品解説が聞ける音声ガイドをお楽しみいただけます。
ナビゲーター:梅原裕一郎(声優)
※音声ガイドをご利用の際は、ご自身のイヤフォンを使う事を推奨します。
※スマートフォン、イヤフォンについては、会場での貸与はありません。

<参加方法>
入場無料/日時指定予約制
以下のオンラインチケットサイトよりご予約ください。
https://www.e-tix.jp/ntticc/
事前予約受付は、ご来場予定日の7日前の午前11時より、各時間帯終了時刻までです。

<問い合わせ>
来場予約や会場アクセスに関する問い合わせ:フリーダイヤル 0120-144199(午前10:00~午後6:00、2/12(日)を除く)
上映内容やワークショップに関する問い合わせ:ハローダイヤル 050-5541-8600(午前9:00~午後8:00、無休)

主催:NHK、NTTインターコミュニケーション・センター [ICC]

Coproduction 8K NHK – Musée du Louvre

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