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塚田僚一(A.B.C-Z)主演 舞台「風が強く吹いている」間もなく開幕

直木賞作家・三浦しをんによる、箱根駅伝を舞台にした青春小説「風が強く吹いている」(新潮社刊)。
2007年に漫画化、ラジオドラマ化され、2009年には舞台化、そして実写映画化、2018年には
テレビアニメ化され、さらに2010年には第1回ブクログ大賞文庫本部門大賞を受賞するなど幅広い年代から支持される名作です。
そして2021年に、「見たことのない掛け算」というブランドコンセプトを掲げ、演劇作品を手がける
クリエイティブカンパニー「ILLUMINUS」によって新しく舞台化。
その作品を2023年1月に東京都足立区のシアター1010にて再演がなされます。
物語の主人公であり、駅伝チームの主将・清瀬灰二役には、ジャニーズ事務所の人気グループ
「A.B.C-Z」のメンバーで、抜群の身体能力を誇る塚田僚一が主演致します。そして物語のキーパーソンともなる
天才ランナー・蔵原走役には、ダンスロックバンド「DISH//」のメンバーで、ミュージシャンのみならず
俳優としても注目を集める矢部昌暉を迎えました。さらに、城太郎・次郎という双子の兄弟役には、
自身らも双子ユニット「TWiN PARADOX」として活動している双葉勇と双葉要が演じます。
その他、橋本全一、高岡裕貴、阿部快征、澤井一希、安原寛之、冨岡健翔(ジャニーズJr.)、
西村菜那子、山田ジェームス武、三津家貴也という、フレッシュかつ、個性豊かなキャストが揃いました。
さらに生島ヒロシが本人役で箱根駅伝の実況中継をするアナウンサーとして声の出演をします。
脚本を担当するのは、第6回アニマックス大賞で入選後、アニメーション制作会社Production I.G.にて
脚本家デビューし、以降、マンガ原作、舞台脚本、ノベライズなどを多く手掛けている春日康徳。
そして、演出は、様々なジャンルの作品で演出を務め、「舞台でしか見られない景色」をテーマに
華やかで美しい世界構築に定評がある吉田武寛が担当します。
キャストを一新して再演される舞台「風が強く吹いている」の東京公演の初日の開幕を翌日に控え、
2023年1月17日(火)、報道向けフォトコールと囲み取材会が行われました。

【囲み取材会の様子】

囲み取材には、清瀬灰二役の塚田僚一さん、蔵原走役の矢部昌暉さん、杉山高志役の冨岡健翔さん、
勝田葉菜子役の西村菜那子さんが登壇。取材開始直前にワイヤレスマイクに不調出たのか、
舞台袖へと一度捌ける塚田さん。取り残された3人を代表し、冨岡さんから
塚田さんがいない内に稽古を共にしての座長の印象が話されます。

冨岡さん「本当に何時も皆さんが想像している明るくて優しい塚田君のありのままでお芝居を作り上げて
引っ張っていってくれて、色々なアイディアを出してくれて、昔から僕が抱いている、
頼りがいのある優しい先輩でいて下さるので、塚田さん無しにはこの座組は成立していない思いますし、
一緒に皆で頑張っていこうという一体感を塚田君が率先して出して下さったので、頼りにしています。」

Q:初日を迎えるが、ここ数カ月の体づくりはこの駅伝まで辿り着けたのか?

塚田さん「去年の11月にボディビルの一部である「フィジーク」という種類の大会に出たりして、
後は体を使う番組に出たりしていた年末なので、それで今はランナーの筋肉に仕上げました。
腕は大会の時に比べたら細くなっているんですけど、たんぱく質をとらないという形を。
稽古も有るので食事はとらないともたなくなっちゃうんですけど、筋肉と元となるのはたんぱく質なので。
特にお肉とお魚系のたんぱく質も違いまして、動物性のお肉だと筋肉に張りが出てしまうので、
お魚のたんぱく質を採るようにしていました。ビジュアルポスターの撮影の時が一番仕上がっている状態で
撮影にいったら他の駅伝チームのキャストに、留学生のムサ・カマラの役に間違えられそうになって
ちょっとこれはヤバいと思いましたが、今は清瀬灰二として。減量は昨年12月の「ジャニーズ伝説」をやりながら
本番で使うエネルギーの分だけ食事をして無駄な食事をしないという。干芋を食べていました。
「ジャニーズ伝説」は筋トレに比べたらそこまで筋肉は使っていなくて、たんぱく質を控えて
干芋やサバの缶詰をとって、今作の稽古も並行してやっていました。」

Q:そのハードな年末年始で正直、稽古は満足に出来たのか?

塚田さん「ごめんなさい。出来ていなかったです。ぶっちゃけて言うと、稽古で最後まで台本を持っていたのは絶対に僕です。
圧倒的に台詞の量が多いので。正直言ってしまうと、僕はそんなに舞台の出演数は多くないんですけど、一番大変でした。
身体作りも大変ですけど、灰二を中心にメンバーが集まって最終的に箱根駅伝へ。そこで素人なんですけど、
皆を動かす情熱という感じですかね。どっしりと構えた重さのある情熱。後はスポーツ演劇という事で
普段言わない様なワードとかも出て来るんです。」

冨岡さん「変な話、「ジャニーズ伝説」がまだ千秋楽が終わっていない段階で僕等の稽古自体が
始まってしまっていたんですね。まだ、あっちが一週間くらい残っているのに、こっちの稽古がスタート、みたいな。
実質、年末にちょっとと、年明けから計2週間という感じの稽古期間ではあったんですが、
僕等の関係もそうですが、短期間を感じさせない程、濃密な素晴らしい物になっているんじゃないなと思います。
灰二は能動的に動くタイプの主人公、皆を動かしていくキャラクターなので、元々の台詞が多いので
それは僕等、他の役者から見ても本当に大変だなと思って見ていたので、皆で頑張って応援して支える事しか出来なかったんですけど。」

Q:座長と稽古を続けて来た感想は?

矢部さん「冨岡君が仰っていた通り、僕もテレビで何度も見させていただいていた方なので、
本当にそのままな明るくて優しい塚田さんだったので、心から塚田さんに付いて行きたいなと思いましたし、
灰二と凄く似ていて、「付いてこい!」というリーダータイプではなくて、
僕等と同じ目線で一緒に頑張っていこうというタイプの方なので、明日から初日ですけど、
無事に迎えられそうで本番が楽しみです。」

Q:稽古中に誕生日を迎えられたが?西村さんは前作にも出演しているが今作のチームはどう映る?

矢部さん「皆さんに祝っていただけて。プライベートは普段一人でいる事が多いので、
仕事をしていると誕生日は皆に祝ってもらえるんだと思って凄く嬉しかったです。」

西村さん「私もあまり舞台経験が無いんですけども、キャストの方が変わるだけで、
同じ作品ではありますけども、雰囲気がこんなに変わるんだなというのが一番の思いです。
個人的な事を言うと、隣にいる矢部昌暉が高校の同級生で、高1が同じクラスだったんですよ。
もう8年位経つんですけど、まさか同じクラスだった人と同じ舞台に大人になってから出れるとは
思っていなかったので、凄くありがたいなと思いつつも、今作が成功すると嬉しいなと思っております。
久し振りに会った印象は何にも変わっていない。良い意味でですよ。勿論TVとかで矢部昌暉を見る機会が
高校生の時よりも更に増えて、勝手ながら凄いなとTVを見ていたんですが、卒業後久しぶりに会って
優しいまま何も変わっていなかったので良かったです。」

矢部さん「一緒に保健委員をやってたんですよ。大体、生徒委員会って、各男一人、女一人で
ペアでやるんですけど、(顔合わせの時)最初、高校の友達として喋って良いのか、
仕事の仲間として喋って良いのか、距離感が分からなかったんです。
菜那子も全然変わらず、(当時から)そのまま大人になった感じで。だからこそ喋り易かったりとか
当時を思い出せて、本作の青春感というかその感じを思い出したなと。」

塚田さん「自分も、今作は初めましての方も結構多いんですけど、チームプレーという事を
稽古をやりながら凄く感じていて。そういった関係性が。良い後輩が出来た感じで
新しいグループを組みたい位です。駅伝メンバー10人と西村さんで「風つよイレブン」を結成したいなと思います。
この舞台でも実際に走る新しいパフォーマンスの形もあるので、そういうパフォーマンスを取り入れるユニットみたいな。」

Q:傾斜がついた舞台面だが、やりづらい部分は?

塚田さん「正直に言うと、平坦な所でその場で走るよりかは足腰の負担はあるんですけど、
でも実際に此処に立って走る芝居をすると、客席全体が見渡せて本当に坂を下って行っている感じみたいな。
そして客席に背を向けて駆け上がって行ったりする所もあるので。実際に苦しいお芝居ではあるんですけども、
皆が本当に一所懸命に走っているので、これを走り切らなければいけない、やりきらなきゃいけないというのが、
この舞台とパフォーマンスと相まって凄い熱量みたいな物が生まれるじゃないかなと思います。」

Q:先日行われた箱根駅伝を見た人達が本作に来場する訳だが?

塚田さん「どの大学も凄かったんですけど、一番話題になったのが東京国際大学の
イエゴン・ビンセント選手です。もうビンセント選手、ビンセント選手で。」

冨岡さん「僕個人的には母校である立教大学が55年ぶりに箱根駅伝に出場したのが、
立教が55年ぶりに箱根駅伝に帰って来たという出来事だったので、朝からずっと齧りついて母校の応援もしつつ。
立派に最後まで襷を繋ぎきって、また来年も楽しみだなと思いますし、この作品を通して
僕も一駅伝ファンになったというか、走る事が好きになりました。」

最後に来場者、ファンへのメッセージを。

塚田さん「この作品はスポーツと演劇の融合、新しいエンターテイメントでもあるので、
そのスポーツと良いとこ取りみたいな感じで、相乗効果でその時にライブ感で生まれた熱量みたいな物を
感じ取ってもらえる様に、僕達出演者とスタッフさん一同、気持ちを一つにして全公演を終えられる様に
頑張りたいと思います。是非、劇場でお待ちしております。」

【ストーリー】

将来を期待されながら、誰かの言いなりになって走ることに疑問を感じた蔵原走(カケル)[矢部]は、
陸上競技部があるかも怪しい寛政大学へ進学。陸上界と距離を置こうとする。
そんなある日̶ ̶大学の先輩・清瀬灰二[塚田]の紹介で格安の学生寮・竹青荘で暮らすことになった走は、
“十人目の選手”として迎え入れられることに。家賃が安いからくりは、箱根駅伝を目指すことが条件だった!?
「俺は知りたいんだ。走るってどういうことなのか」灰二の真摯な眼差しを受け、心を揺り動かされる走。
しかし、竹青荘の住人のほとんどは、陸上経験のない者ばかり。はたして彼らは箱根駅伝に出場し、
その先にある“頂点”を目にすることができるのか?
いま、若者たちの熱い想いが駆け抜ける!

【舞台「風が強く吹いている」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2023年1月18日(水)~1月22日(日)

<会場>
シアター1010

<上演時間>
約2時間45分(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
1階席:9800円 2階席:9000円
(全席指定・税込)

『チケット発売』
好評発売中

<出演者>
『寛政大学』
清瀬灰二(ハイジ):塚田僚一(A.B.C-Z)
蔵原走(カケル):矢部昌暉(DISH//)
城太郎(ジョータ):二葉勇(TWiN PARADOX)
城次郎(ジョージ):二葉要(TWiN PARADOX)
平田彰宏(ニコチャン):橋本全一
岩倉雪彦(ユキ):高岡裕貴
柏崎茜(王子):阿部快征
ムサ・カマラ(ムサ):澤井一希
坂口洋平(キング):安原寛之
杉山高志(神童):冨岡健翔(ジャニーズJr.)
勝田葉菜子:西村菜那子

『六道大学』
藤岡一真:山田ジェームス武

『東京体育大学』
榊浩介:三津家貴也

「アンサンブル」
旺輝
佐藤淳
鶴岡政希
中谷優斗
藤井雅文
真﨑傑
南舘優雄斗
森田陽大
(※50音順)

声の出演:生島ヒロシ

<STAFF>
原作:三浦しをん『風が強く吹いている』(新潮文庫刊)
企画協力:新潮社
脚本:春日康徳
演出:吉田武寛
美術:吉田竜一
照明:高橋文章
音響:丸山慶将(tone pocket)
映像:曾根久光
衣装:後藤みなみ
ヘアメイク:松前詠美子
走法指導:西川雄一朗
振付指導:吉田一樹
演出助手:長谷川雅也(舞台製作団体BMG)、鳥居和真
舞台監督:丸山直己
照明部:山岡茉友子、大高藍香
マイクオペレーター:兼坂香弥
マイクケア:佐藤凛(tone pocket)、沖田幸平
演出部:横濱なつ美
WEB:岡本宏輔(BG-BASE)
制作:杉本美衣奈(style office)、田邊樹(AOL)
グッズ制作:山根容子(style office)
票券:style office
宣伝:キョードーメディアス
キャスティング:松永琴(ジラソーレ)
制作プロデューサー:米田基(style office)
プロデューサー:小宮山薫(ILLUMINUS)
企画協力:新潮社
企画・製作:舞台「風が強く吹いている」2023製作委員会

© 2006 三浦しをん/新潮社
© 舞台『風が強く吹いている』2023製作委員会

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