世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

今なお語り継がれる伝説の舞台が28年ぶりに東京でも上演 舞台「12人のおかしな大阪人2023」開幕

ヘンリー・フォンダ主演の映画版があまりにも有名な、法廷劇の傑作『十二人の怒れる男』。
様々な出自の12人の陪審員たちが、ある事件の評決をめぐって丁々発止するというスリリングな内容で、
オマージュとなる作品が数多く生まれました。
その一つであると同時に、もっとも異色と言えるのが、この『12人のおかしな大阪人』。
「陪審員を、全員大阪人にしたらどうだろう?」というアイディアを元に東野ひろあきが脚本を書き、G2
がプロデュース、演出を生瀬勝久が担当し、1995年1月に初演。生瀬勝久や升毅、キムラ緑子、山西惇などの
当時関西を拠点としていたスター俳優たちを集めて、大阪・東京で上演されました。特に大阪公演は、
あの「阪神・淡路大震災」直後に上演され、関西人たちの笑顔を取り戻したということでも記憶に残ります。
「12人の陪審員が話し合い、殺人事件の有罪or無罪を決める」という設定は『十二人の怒れる男』に倣いつつ、
そこはやっぱりお笑いの街・大阪の人々。話題はどんどん脇道にそれ、ボケとツッコミと冗談だらけの
マシンガントークが繰り広げられる、「大阪人あるある」満載のハイパーコメディに。
評判は非常に良かったものの、再演はおろかソフト化されることもなく、なかば幻の作品となっていました。
その封印が解けたのは、くしくも新型コロナウイルスがきっかけだ。初めての緊急事態宣言で、
多くのエンターテインメントが止まった2020年5月に、ほとんどのオリジナルキャストがそろった
リモート朗読の無料配信が実現。当然のように起こった「ぜひ舞台版が観たい」という声に応えるように、
オリジナルキャストの一人・わかぎゑふが、大阪府枚方市の公立劇場[枚方市総合文化芸術センター]とタッグを組み、
2021年11月に自らの台本・演出で、26年ぶりの再演を実現。
関西小劇場界だけでなく、新劇から伝統芸能までおよぶ、わかぎの幅広い人脈を生かした
バラエティに富んだキャスティング。そして時代に則したラストに変更した舞台は「26年前と遜色ない」
「面白おかしいだけじゃなくて、陪審員制度の風刺も効いている」と、初演に劣らぬ高評価が。
さらに「大阪で、たった3ステージだけなのがもったいない」と、再演を望む声も多数寄せられました。
そのリクエストに応えて『12人のおかしな大阪人』三度目の上演が決定!わかぎが
再び企画・台本・演出を担当し、ほとんどのキャストが続投。さらなる朗報として、28年ぶりの東京公演も決定。
今回は新キャストとして、今江大地、多和田任益が参加。
そしてうえだひろし(リリパットアーミーII)、内山絢貴(劇団五期会)、大江雅子、大熊隆太郎(壱劇屋)、
木内義一(テノヒラサイズ)、古場町茉美(Z system)、早川丈二(MousePiece-ree)、古川剛充(ゲキゲキ)、
ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)、前田晃男(ボラ☆ボラ)という、関西を中心に活動する個性派俳優たちが続投。
さらに日替わりゲストとして、東野ひろあき、茂山宗彦、ドヰタイジ(STAR☆JACKS)、桂九雀が登場します。

2023年1月7日(土)、東京都新宿区の紀伊國屋ホールにて、初日の開幕に先駆けて公開ゲネプロが行われました。

【わかぎゑふ挨拶】

公開ゲネプロ開始前のフォトセッション時に本作の企画・台本・演出を務めるわかぎゑふさんより、
カンパニーを代表して挨拶が有りました。
わかぎさん「新年幕の内からお芝居をさせていただけるという恩典に好くしております。
この芝居にはプロジェクションマッピングも出てきへんし、殺陣も無いし、ダンスも無いし、歌も無いし、
素晴らしいストーリーも無いんです。ただ、大阪人がベラベラ喋っているだけなので。
そんな初笑いのお芝居なんですけども、この人達がめっちゃ面白いんで、どうぞ笑いに来て下さい。」

【あらすじ】

12人の大阪人が、とある場所に集められた。
性別、年齢、職業、環境・・・全てがばらばらな12人が集められた理由は、
ある一人の男性が亡くなった事件。被告人は亡くなった男性と付き合っていた女性だった。
陪審員として集められた12人は、彼女が有罪か無罪かをめぐり、激しい議論を繰り広げる!
・・・はずが、大阪人のノリ全開の話し合いは、ボケとつっこみが飛び交い、
マシンガントークが止まらない!個性の強い陪審員たちは勝手に話し始め、話は脱線しまくり、脇道に逸れ続ける。
笑いっぱなしで時には涙あり?な12人の大阪人による審議は、果たして評決を導き出せるのだろうか・・・!?

公開ゲネプロでは警備員役の日替わりゲストとして、東野ひろあきさんが務めました。
そしてカーテンコールでは、サプライズとして喫茶店のマスター役の古川剛充さんの
バースデーが祝われ、ケーキとプレゼントが送られました。

【『12人のおかしな大阪人2023』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2023年1月7日(土)〜1月17日(火)
大阪公演:2023年1月21日(土)〜1月22日(日)

<会場>
東京:紀伊国屋ホール
大阪:松下IMPホール

<上演時間>
約2時間弱(途中休憩無し)

<料金>
東京7200円/大阪6500円
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可

「問い合わせ」
東京:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
大阪:キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜10:00~18:00)

<出演者>
大学生:今江大地
営業職のサラリーマン:うえだひろし(リリパットアーミーII)
妊娠中の主婦:内山絢貴(劇団五期会)
水商売の女性:大江雅子
塾の講師:大熊隆太郎(壱劇屋)
議長に任命された男性:木内義一(テノヒラサイズ)
小学生:古場町茉美(Z system)
とある会社の社長:多和田任益
初老の女性:早川丈二(MousePiece-ree)
喫茶店のマスター:古川剛充(ゲキゲキ)
作家:ボブ・マーサム(THE ROB CARLTON)
運転手:前田晃男(ボラ☆ボラ)

「日替わりゲスト」
警備員:東野ひろあき、茂山宗彦、ドヰタイジ(STAR☆JACKS)、桂九雀

<STAFF>
企画・台本・演出:わかぎゑふ
脚本:東野ひろあき
舞台監督:今井康平(campana)
照明:大川貴啓
美術:浦野正之
大道具:アーティスティックポイント
音響:宮﨑考幸(エッグシェルスタジオ)
宣伝美術:中井重文
制作:中嶋紗弥奈(童司カンパニー)
舞台監督助手:長橋遼也、松井千尋

 - News, Stage