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森保まどか主演 舞台「くちびるに歌を」開幕

NHK全国学校音楽コンクールの課題曲となった「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」にインスパイアされた
中田永一の小説「くちびるに歌を」(小学館文庫刊)。小学館ジュニア文庫版も発売され、その後漫画化、
さらに2015年には映画化(主演:新垣結衣)された名作を、初めて舞台化し、
2022年12月にかめありリリオホールにて上演することが決定しました。
物語の主人公・柏木ユリは、長崎出身、東京でピアニストとして活動、その後帰郷し、
故郷の臨時職員として音楽の講師を務める役どころです。今回、その柏木ユリ役を、自身も長崎県出身で、
さらにピアノのソロアルバムを発売するなどピアニストとしても活躍する元HKT48の森保まどかが務めます。

柏木ユリの同級生松山ハルコ役に、HKT48時代には「じーまどコンビ」と呼ばれ、
同い年の神志那結衣が決定。劇中の設定とも重なるような配役に。
また、仲村ナズナ役には「アサルトリリィ」や「ユグドラ・レゾナンス」などで声優としても活躍する
夏目愛海が、向井ケイスケ役には映像のみならず舞台でも活躍が目覚ましい平松來馬、長谷川コトミ役には
ポニーキャニオンから今年2月にメジャーデビューした Hinano、桑原アキオ役には
第42回ホリプロタレントスカウトキャラバングランプリを受賞し、
「イケメンコンシェルジュ」としても活動する遊歩など個性豊かなキャストが揃いました。
さらに桑原サトルの母として、大鳥れいが出演。中学生から大人まで、
演技力のみならず歌唱力にも優れたキャストが揃いました。

2022年12月10日(土)、東京都葛飾区のかめありリリオホールにて、初日の開幕に先駆けて
公開ゲネプロと囲み取材が行われました。

【あらすじ】

長崎県五島列島のある中学合唱部が物語の舞台。
合唱部顧問の音楽教師・松山先生は、産休に入るため、
中学時代の同級生で東京の音大に進んだ柏木に、
1年間の期限付きで合唱部の指導を依頼する。

それまでは、女子合唱部員しかいなかったが、
美人の柏木先生に魅せられ、男子生徒が多数入部。
ほどなくして練習にまじめに打ち込まない男子部員と
女子部員の対立が激化する。一方で、柏木先生は、Nコン(NHK全国学校音楽コンクール)の
課題曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」にちなみ、
十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、
部員たちに宿題を課していた。

提出は義務づけていなかったこともあってか、彼らの書いた手紙には、
誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていた-。
2008年の第75回NHK全国学校音楽コンクールの中学生の部課題曲として
シンガーソングライターのアンジェラ・アキにより書き下ろされた「手紙」を元に
小説家の中田永一が2011年に発表した「くちびるに歌を」(小学館文庫刊)を満を持して
令和の時代に初舞台化した本作。HKT48を2021年5月に卒業後、初舞台、初主演という大役を務めるのが森保まどか。
長崎県長崎市出身という長崎の地の人間である森保さんが劇中で、中学校の合唱部の生徒達に課す
”ある宿題”が今作最大のテーマとなっています。
ある者は恋心に揺れ、ある者はとある理由で教師を心配し、またある者は自身の生い立ちと兄弟に対する思いを抑え込み…等、
決して他人には言えない様な自身の悩みや葛藤が赤裸々に綴られ、そしてそれが移り行く様子が約2時間の舞台で描かれます。

学校の先生達や桑原家等、大人・年長キャストが見せる彫りの深い演技も魅力ですが、何といっても見所は、
生徒役のキャストによる青春真っ盛りな熱演。ハイライトである終盤の全国合唱コンクール長崎県大会のシーンでは、
様々な全国のピアノコンクールにおいて輝かしい受賞歴を持つ、ピアニストの一面を持つ森保さん演じる
柏木ユリの伴奏の下、実際に12名の合唱部キャストが殆どマイクアシスト無しで「手紙~拝啓 十五の君へ~」をパフォーマンス。
そして演出家の長戸勝彦氏により作詞、指揮者で作曲家の和田一樹氏の作曲により、
今作の為に書き下ろされた楽曲「雲を抜けて」が、あるシーンで全キャストにより歌唱されるシーンは、
是非劇場で生で見て聴いて欲しい珠玉のシーン。

また、合唱コンクールのシーンで”定番のある合唱曲”を歌う他校合唱団の生徒役を
オーディションによって選ばれた約25名、または葛飾区のかつしかシンフォニーヒルズを拠点とする
小学~高校生の合唱団である、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団が務め華を添えます。

【囲み取材の様子】

公開ゲネプロ終了後、舞台上にて、柏木ユリ役の森保まどかさん、松山ハルコ役の神志那結衣さん、
仲村ナズナ役の夏目愛海さん、向井ケイスケ役の平松來馬さん、長谷川コトミ役のHinanoさん、
桑原サトル役の西川岬希さん、三田村リク役の大原由暉さん、辻エリ役の德岡明さんの
8名が登壇しての囲み取材が行われました。

Q:見所と開幕に向けての意気込みは?

森保さん「本当に稽古期間はあっという間で、私は舞台の経験は浅かったんですけども、
スタッフの皆さんと共演者の皆さんに支えていただきながら稽古に臨む事が出来ました。
合唱は勿論見所なんですけども、その他にも沢山の人間ドラマがあったり、観ていただく皆さんに
何処か共感をしてもらえるポイントがあるんじゃないかと思いながら作品作りを行ってまいましたので、
是非、沢山の方にご覧いただきたい舞台になっています。」

神志那さん「私は先生で妊婦の役なんですけども、しっかりと生徒の皆とユリを引っ張って行ける様に努めてまいります。」

夏目さん「私と森保さんと神志那さんのここ3人が実は同い年なんですよ。
24歳になって中学生を演じるというのは、めちゃくちゃ体力とか思っているよりもパワーが必要だなと思うんですけど、
皆で一つの物を作るというのは合唱にも舞台にも言える事で、毎日がとても楽しい稽古期間でした。
本番も全力で駆け抜けられる様、頑張ります。」

平松さん「これから初日を迎える事なるんですけど、ここに来るまで積み重ねて来た物、
スタッフさんや他のキャストの皆さんであったりと一緒に作り上げて来た物は確かなんじゃないかなと
感じる事の出来るゲネプロになったなと凄く感じますし、自信を持って初日に向けて
お客様に素敵な物を届けられたら良いなと思います。」

Hinanoさん「長谷川コトミちゃんの年齢が中学3年生で、私が今高校2年生で丁度2年前、
コトミちゃんと同じ歳だったんですけど、私はコロナウイルスが丁度中学2年生の時に来て、
中学3年生は学校が殆ど無かった時期だったので、こういう風に仲間と喧嘩をしたり、
合唱コンクールや体育祭が出来たりというのが、そういうのは私は全く無くて
経験が出来なかった物をこの舞台でやらせていただけて、自分の無くしていた青春が
帰って来た様な気持ちになっています。間違いなく、皆さんの青春の1ページに刺さる作品となっています。」

西川さん「自分も昔、合唱をやっていた事があって、合唱が凄く良いものだと知っていたんですけども、
歳を重ねてまた歌うという事になって、より一層胸に残る合唱が毎回出来ていて、
実は毎日毎日、最近は合唱の返しを毎日やってから稽古を始めるという事をやっていて、
凄く合唱部の皆もめちゃくちゃに仲が良くて、本当の合唱部の部員みたいな感じで
日々温かい稽古場を過ごさせていただきました。本日の夜から初日で
本当に素晴らしい作品なので、是非多くの方々に来ていただきたいと思っております。」

大原さん「稽古場ではキャストの皆さんもスタッフの皆さんも凄く皆良い人ばかりで
凄く稽古場が明るくて、自分の三田村リクの役が激しくてバカな役なんですけど、
それを受け入れてくれる様な皆さんだったので、今回稽古場でも色々と助けて貰う事もありましたし、
他のキャストさんとかにも「こうした方が良いよ」と言われる事も多かったので、
それを今日、初日から全力で出し切れる様にがんばりたいと思います。
後、合唱のシーンなんですけど、自分は音程が取れないので皆さんに助けられながら、
合唱シーンを頑張っていこうと思っています。」

徳岡さん「私が実際に中学3年生だった頃って、もう12年位前で、役を研究しながら昔の事を思い出して
やっていたんですけども、稽古場から学校の様な仲良さで、誰か一人が歌い始めたら、
それに皆乗っかっていって、という、本当に部活をそのままやっているなという空気で
昔の事を思い出しながら懐かしい気持ちになりながら稽古を進めてまいりました。
本当に青春みたいな物がこのまま皆様に伝われば良いなと思っていますので、
是非、青春の1ページみたいなものを皆様に持って帰っていただきたいなと思って頑張ります。」

Q:HKT48を卒業後の初舞台でいきなりの座長、かつ大人数のカンパニーだが?

森保さん「私自身は実際は役柄とは異なっていて頼りないというか、色々指導をしてもらったりとか、
後は共演者の皆さんに台詞の覚え方を教えてもらったりとか、そういうスタンスで
稽古を進めさせてもらったんですけども、本当に皆さん頼もしい方ばかりで凄く助けられました。
桑原家の皆さん、お父さんやお母さん、同僚の先生の役の方々が凄くベテランの方ばかりで
教わる事ばかりだったので、逆に付いて行きたいな位の心持で稽古をしていました。
だけど本番が始まったらもうちょっとしっかり皆の事を引っ張って行ける様に、先導出来る様に
頑張りたいと思っています。」

Q:周りから見る座長、森保まどかの印象は?

平松さん「僕達からしたら本当に素敵な柏木先生ですし、薔薇の香りがするかは分かりませんが、
舞台の真ん中に立っている時に、皆が感じる「あっ」というオーラだったり、存在感は物凄く感じますね。」

神志那さん「まどちゃんが今回座長なので、普段はもうちょっとおっとりしているし、
もうちょっとおちゃらけるんですけど、座長という事で気を張っていたのかなというのはありますね。」

夏目さん「カッコよくて真面目なまどかちゃんというイメージがあるので。」

森保さん「あまり稽古場ではしゃべっていなかったんですよ。台詞が多いので
いっぱいいっぱいだったというのもあるんですけど、だけど普段は如何でも良い事を喋るので。」

Q:神志那さんとはアイドルグループ時代も仲が良かったが、演じ易かった等の印象は?

森保さん「最初の方は少し、お互い会う期間も開いていたので、ちょっと壁があった気があったんですけど、
稽古を少しづつ重ねて行く内に思い出して来て、どんどん一緒に話を重ねていくと凄くやり易くなって、
最終稽古に近づいて行くにつれ、親友という関係柄みたいなのが出来上がって来たのかなと思います。」

Q:合唱を題材とする本作故の稽古で苦労した部分は?

大原さん「先程の通り、音程が。。。」

徳岡さん「指揮も私、やった事がなかったんですけど、歌唱指導の方に凄く教えてもらって。
どんどんと皆さんの歌が面白くなっていくので、調子に乗ってやらせていただいています。」

Q:長崎県出身である自身が五島列島を舞台とした本作に出演する意義は?

森保さん「稽古中は半分方言指導をしていました。そこで役に立てて凄く嬉しかったです。
学生の皆や島の先生役の方達の方の演者さんの方が、基本標準語の私の役よりも、殆ど長崎弁、
長崎の五島の言葉で喋る事が多いので、そのイントネーションだったりとか、
アクセントの付け方というのが最初はちょっと戸惑っていたかな?」

夏目さん「はい。」

森保さん「特にナズナがよく聞きに来てくれたりしたので、そういう面で
役に立てたんじゃないかなと思って嬉しくなりました。」

最後にファンや来場者へのメッセージを。

森保さん「皆さん、日々生活していたら、辛い事や悲しい事、忘れたい事が沢山起こると思うんですけれども、
そういう苦しい時間の一時の癒しになったりとか、もしくは励ましになったりとか、そういったプラスの
ポジティブなパワーを貰える様な舞台、作品になっているんじゃないかなって思います。
皆さんの青春に当てはめて観て欲しい面も勿論あるんですけれども、実際に学生時代ではなくても、
自分自身の頑張った時間だったりとか、もしくは今青春をしているという大人の方も沢山いらっしゃると思うから、
そういう方達に共感をしていただきたいなと思いますね。全体として本当に素晴らしい作品になっていると
自身を持って言えますので、是非沢山の方の目と耳と心に届くと良いなと思っています。」

【舞台「くちびるに歌を」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年12月10日(土)~12月16日(金)

<会場>
かめありリリオホール

<上演時間>
約1時間55分(途中休憩無し)

<料金>
SS席7,700円 S席5,500円 A席3,300円
(全席指定・税込)

『チケット発売』
好評発売中

チケット取り扱い:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/kuchibirustage/ (P コード: 515-945)

<出演者>
柏木ユリ:森保まどか
松山ハルコ:神志那結衣

仲村ナズナ:夏目愛海
向井ケイスケ:平松來馬
長谷川コトミ:Hinano
桑原サトル:西川岬希
三田村リク:大原由暉
辻エリ:德岡明
横峰カオル:冨永さくら
福永ヨウコ:花澤美紅
アイコ:森山真衣
シズカ:芦澤木寧
マナミ:晴野なち
篠崎:二瓶愛琉
関谷:角井楓真

ナズナの子供時代:湯本柚子、本屋碧美(Wキャスト)
アキオの子供時代:西山蓮都

桑原サトルの母:大鳥れい
桑原サトルの父:鈴木健介
桑原アキオ:遊歩
仲村ナズナの母:伊藤あいみ
野口先生:香音有希
塚本先生:幸村吉也

「他校合唱団」
荒井映里乃
犬塚陽菜
井野海咲
上枝ちひろ
遠藤琴音
大高美咲
鹿嶋結菜
加藤綾乃
木香花菜
齊藤舞夕
嵯峨琴鈴
佐藤碧
塩井日奈子
鈴木結子
千葉あみ
常廣穂実
野木沙織
灰﨑琳子
萩原苺香
羽鳥来夏
土方綾
平井涼
藤代鈴乃
松岡芽依
松原もか
森さくら
山口陽菜乃
(※五十音順)

シンフォニーヒルズ少年少女合唱団

<STAFF>
原作:中田永一「くちびるに歌を」(小学館文庫)
脚本・演出:長戸勝彦
作曲・合唱指導:和田一樹
舞台美術:奈良花美
舞台監督:渡邊歩(RESON)
舞台監督助手:藤本貴行(RESON)
演出部:渡辺純平
音響:川口博
音響オペレーター:岸智美、飯嶋智
音響アシスタント:橋本千佳子
照明プラン・オペレート:長尾裕介(LEPUS)
ピンスポット操作:佐々木夕貴、川田祟
衣裳:八重樫伸登
衣裳進行:壷阪英理佳
ヘアメイク:SAYAKA、稲富愛
合唱指導:小津準策、和田美菜子
ピアノ指導:酒井真美
編曲:林愛美、林萌美
BGM:UMEZY
方言指導:伊藤あいみ
演出助手:高島紀彦、佐藤亜柚
アンダースタディ:能島百香
票券:ぴあ
宣伝美術/デザイン:大柳玲於
写真:TOBI
WEBデザイン:岡本宏輔
現場制作:田子由紀子、加藤稚菜
制作協力:SANETTY Produce
アシスタントプロデューサー:長田衣代(キョードーファクトリー)、吉成将(SANETTY Produce)、矢口達也(SANETTY Produce)、堀尾美幸(ぴあ)
プロデューサー:竹澤寿之(キョードーファクトリー)、東川真之(SANETTY produce)、大林計隆(ぴあ)
協力:ACT JP エンターテイメント/Aster/BRINGS Inc/For you/YK エージェント/イッツフォーリーズ/
ウェーブマスター/エコライブ/エムケイプロ/オールウェーブ・アソシエツ/オールスタッフ/サーブプロモーション/
スペースクラフト・エージェンシー/ソサエティ オブ スタイル(SOSモデルエージェンシー)/フロムファーストプロダクション/
ポニーキャニオン/ホリプロ/ミーアンドハーコーポレーション/ルビナス・エンタープライズ/レディバード(50音順)
主催:キョードーファクトリー
企画制作:舞台「くちびるに歌を」製作委員会

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