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『東京コミコン2022』来日セレブゲスト登壇ステージの様子を紹介

© TOKYO COMIC CON

©︎TOKYO COMIC CON 2022 / KOUSUKE KAWAMURA

株式会社東京コミックコンベンションは、2022年11月25日(金)~11月27日(日)に、
千葉県千葉市美浜区の幕張メッセにて「東京コミックコンベンション2022」
(以下、「東京コミコン2022」)を、3年ぶりにリアル開催しています。
会期初日となる、11月25日(金)の来日セレブゲストが登壇したメインステージの様子を抜粋してお伝えします。

【セレブ・ステージ:アンディ・サーキス】

この日、午後1時50分頃より行われたのが、来日セレブゲストのアンディ・サーキス登壇のステージ。
東京コミコン2022のメインMCを務める、俳優の米本学仁さんと、
Maria Theresa Gow(マリア・テレサ・ガウ)さん、そして映画ライターの杉山すぴ豊さんによる司会進行の下、
早速客席からの大きな拍手に迎えられて、アンディ・サーキスが登場。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」ゴラムを、2011年に公開された映画「猿の惑星: 創世記」ではシーザーを
モーションキャプチャーで演じるなど、モーションアクターの第一人者であり、
2021年の映画『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』では、監督を務める等、
高名な英国人俳優の一人であるアンディ。

登壇直後に「ロード・オブ・ザ・リング」の劇中のゴラムの名台詞である「(My)Precious」を
生で披露すると、客席から歓声が。興奮するステージ上の杉山さんからアンディに質問が投げかけられます。

Q:ゴラム役を引き受けたキッカケは?

アンディ「最初にゴラムの話をいただいた時には、声だけの出演なのかなと思っていましたが、
その時に監督のピーター・ジャクソンと会った時に「実は新しい技術があるんだよ。やってみないか。」
と言われて、出来上がったのがモーションキャプターなんです。「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズは
テクノロジーと共に発展していった作品なんです。1999年に役者を始めたんですが、
その時はピーターがカメラで僕を撮っていたんです。それをアニメーターが撮られた僕の動きを見て
イラストを書いていたんですね。後に「キング・コング」等の作品になっていくと、
キャプチャーマーカーを体に着けてのモーションキャプチャーになっていく等、技術が進展していくんです。
その技術が使われ始めてからもう20年が経つ。早いですね。今では様々な作品使われている。」

Q:モーションキャプチャーでの演技と、通常の生演技に違いはあるのか?戸惑う部分は?

アンディ「演技に違いをつける、とかではなく、演技をするというのは似ている所、
そして自分だけではなくて、例えば「猿の惑星」や「キング・コング」やゴラムを演じる時に
精神的に入り込む事が出来るのがモーションキャプチャーの役割だと思います。」

Q:『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』で役者陣にどんなアドバイスをしたのか?

アンディ「ヴェノム役のトム・ハーディには、ヴェノムが此処にいるという前提の設定を置きたくなかった。
自分の頭の中に「ヴェノムはここにいるんだ」とイマジネーションを考えて、
そこから演技を発展させていきたいと思いました。なのでその辺りのアドバイスと彼等がやり易い様に
お手伝いをしました。カーネイジ役のウディ・ハレルソンには、カーネイジの声をどの様に表現していくか
どの様な気持ちになっているのかを、重点的に気持ちを変えるように、メンタル的な部分をアドバイスしました。」

続いて、SNSで事前募集がなされたファンからの質問がアンディになされました。

Q:「ロード・オブ・ザ・リング」「スター・ウォーズ」「DC」「MARVEL」を渡り歩いた自身が感じる夫々の作品の魅力は?

アンディ「こうして色んな作品に出させていただける事は本当に嬉しく思っています。
夫々の世界観があり、それを行き来する事を許されるというのを光栄に思っています。
マーベル作品にはユーモアがあり、一つ違う所だと言えます。DCはバットマンだったり、
色々な作品がありますが、何処かダークさがありつつ、主人公の心の奥に潜む思いを伝えるものがあったりして、
そのエモーショナルさがファンの心を掴んでいる部分なのではないかなと思います。
スター・ウォーズでは皆さんご存じの通り、二役をやらさせていただいています。
「キャシアン・アンド―」のキノ・ロイでは人間臭さがあり、最高指導者スノークは機械的なオペレーションをするという、
スター・ウォーズの中でも光と闇、正反対のキャラクター演じているので面白いです。」

Q:MCUでユリシーズ・クロウが死んだとしても、違う形でMCUに出て欲しいという意見が寄せられたが?

アンディ「……絶対に無いとは言えませんね。神話的なストーリーでもあったりしますので、
何ともいませんが、ユリシーズというキャラクターが好きだから…」

Q:『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』でヴェノムは日本文化に興味が有る様な描写がみられたが、自身は日本のカルチャーが好き?

アンディ「日本の漫画、アニメーションが大好き、そして日本の様々な芸術が凄く好きです。
そして今の日本人の世代は新しい物語を作る事がとても上手。今回で4度目の来日となりますが、
主に東京しか見る事が出来ないのですが、京都も見たいし新幹線に乗りたいと思っています。」

Q:東京コミコン2022に参加して感じる日本のコミコンファンの印象は?

アンディ「ファンの方々はこうして静かに聞いてくれているんですけども、皆さんがこの作品についての
トークショー等を楽しんでくれているのが伝わって来ます。先程のオープニングセレモニーの後に
皆でランチを食べていたら「やっぱり日本のファンって温かいな」「ちゃんと作品のストーリーを皆心に留めてくれている」
具体的に作品の好きな所を表現してくれているから、僕等12人の来日俳優達がメチャクチャに良かったと感じました。」

そして最後にドラマ「キャシアン・アンド―」の劇中にて、キノ・ロイが発する台詞「One Way Out」に
勇気づけられたというファンからのリクエストを杉山さんがアンディに伝えると、すかさずアンディが左拳を突き上げ、
「One Way Out!!」を力強く3連呼。アンディが客席にも呼び掛けると、マスクの下からコミコンファンの声が返ります。
アリガトウとアンディも感謝の言葉を述べ、最後にメッセージが。
アンディ「僕は凄くラッキーでした。多くの方々に愛され、これからも進化し大切にされていく作品は幸せだと思います。
年が進むと共に私達も変わっていきますが、皆さんの様に心の中にあるモノが変わらない人達も多くいるという事を
信じています。アリガトウ。」

【セレブステージ:クリストファー・ロイド】

25日の午後6時10分頃より行われたのは、来日セレブゲストの2回目のステージとなる、クリストファー・ロイド。
米本さん、マリアさん、そしてタレント・映画評論家の有村昆さんの司会進行の下、
舞台出身の俳優であり、1985年公開の映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にてドクこと、
エメット・ブラウン博士を演じた事により、日本を含め世界中で爆発的に知名度が向上、
1991年公開の映画「アダムス・ファミリー」では、スキンヘッドのフェスタ―・アダムスを演じるなど、
世界中から愛される名優がステージに登壇。大手を広げての挨拶に客席から「ドクだ!」の声が上がります。
「皆さんに久し振りにお会い出来て凄く光栄に思っています。呼んでくれてありがとう。」と
挨拶するクリストファー。
早速、マイケル・J・フォックス演じるマーティ・マクフライの扮装をした有村さんより質問が。

Q:映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で最も好きなシーンは?

劇中のスポーツ年鑑のレプリカを持参した有村さん

クリストファー「「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」の時に走る汽車に向かって
馬に乗って追いかけるシーンが一番印象的でした。有名な話ですが「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の
撮影の最初の6週間はマーティの役はエリック・ストルツでした。その6週間が経った後、
スティーブン・スピルバーグに皆が集められて、深夜1時に「次からマーティを演じるのはマイケルだ」
といった時に流石に皆、驚いたそうなんですけど、マイケルが入る事によって、
私と彼との間で化学反応が起きていたのが明確に感じられたんですね。
変化というを恐れるのではなく、良くなっていく事もあるんだなという事で、
皆さんの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」があるんです。」

Q:世界中に「バック・トゥ・ザ・フューチャー」ファンがいるが、日本のファンの熱量は世界とは違う物なのか?

クリストファー「こうやって東京コミコンに来る事が出来て、日本のファンの方々を
沢山見る事が出来て凄く嬉しいです。日本の人達は素直で沢山受け入れてくれる事が凄く嬉しいです。
ドクやマーティだけじゃなくて、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のキャスト皆をサポートして下さるから、
今もずっと作品にインパクトを受けて、影響を与えてもらって、皆さんが繰り返し3部作を愛し続けているから、
この作品は皆さんの映画愛で生き続けているんです。」

Q:10月のNYコミコンでマイケル・J・フォックスとのハグした際の気持ちは?

クリストファー「マイケルとは今でも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のイベント等で一緒になりますが、
彼の事は凄く大好きです。イベントやプライベートでも一緒になりますが、皆さんご存じの通り、
パーキンソン病という重い病を経てのマイケル・J・フォックスという人物なのですが、
彼は凄く勇敢で大変な中でもユーモアを持って色んな人に笑顔を届ける素晴らしい人間なんだ。
そして彼は強くて、彼と一緒に成れたことを凄く光栄に思っています。」

Q:自身がもしデロリアンでタイムスリップとするなら、過去・未来の時代?

クリストファー「将来、未来に行く事が出来たら500年後位に行きたいです。
私達の今の行動によって、これから訪れるであろう環境問題、政治問題を覗いて、
そして戻って来て、それが如何だったかを伝えたい。そしてもし過去に戻る事が出来たら、
恐竜が生きていた時代に戻って、今の時代からどの様に文明が活性されていったのかを覗いてみたいです。」

Q:ドラマ『マンダロリアン』に出演の噂があるが、どんな役所で登場なのか?

クリストファー「……マンダロリアン??なんだそれは?でも、撮影で素晴らしい時間を過ごしました。
……ウソですけどね。なんだか混乱して来ちゃった。(ディズニー関係者も会場内にいると話す有村さんに)
Uh-oh.(汗)とても自慢できる作品なのは間違いないと思いますよ。」

Q:映画の中の何処かに戻る事が出来たりしたら、何処に行きたいか?

クリストファー「多分、マーティとドクは遥か彼方の惑星に行っている事でしょう。
そしてその時に一番最初に出会うの人達は「リック・アンド・モーティ」なんじゃないかな?」

そして最後は報道陣向かフォトセッションで楽しそうにポーズを決めてクリストファーは降壇しました。

【セレブ・ステージ:ジェームズ・マカヴォイ】

開催2日目となった26日の午後2時からのセレブ・ステージに登場したのはジェームズ・マカヴォイ。
映画『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』タムナス役や、アンジェリーナ・ジョリーと
ダブル主演を務めた『ウォンテッド』で一躍有名になり、大ヒット映画『X-MEN』シリーズにて
若きプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役を長きに渡り演じ、その後も
『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』で主演ビル・デンブロウを務めるなど、
数多くの人気作に出演しているジェームズ。アメリカ以外の国のコミコンに登壇すること自体が
非常に稀なジェームズ。登壇早々に杉山さんからSNSで事前募集された物を中心に質問が投げかけられます。

Q:東京コミコン2022に参加しようと思ったきっかけは?

ジェームズ「東京、そして日本は素晴らしい国で僕達に素晴らしい経験をさせてくれて、
ファンの皆さんもお行儀が良く、そして優しいので毎回来れる事を嬉しく思います。
そしてコミコンというものにあまり出た事がないので、やっぱりコミコンの事をもっと知っていくんだったら、
日本に来るのが一番良いんじゃないかなと思い、今回参加しました。」

Q:「X-MEN」の1~3作の中でチャールズ・エグゼビアの性格が変わっていくが、演じた側としてどのプロフェッサーXが好き?

ジェームズ「「X-MEN:フューチャー&パスト」の時のチャールズを演じるのが一番楽しかった。
色んな苦悩を抱えていたチャールズを演じる事が出来て、ストレスを抱えていたり、
ドラッグに溺れてしまうシーン等もあり、そして非常に大きな決断に迫られたり、
ファミリーの為に頑張らなければいけなかったという事もあり、ヒーローものでありながら、
何処か人間味を見せる事が出来て凄く良かったです。
違う部分では所々、ファニーでユーモアな所を見せる事が出来たんですけども、
特に好きなシーンはウルヴァリンに「お前なんか何処かに行っちまえ!」という事を
いう事が出来たのが凄く気持ちよかったです。」

米本さん「訳している最中にジェームズにチャンスがあったら日本に住みたいか?と聞いたら、
「勿論!子供達が育ったらね」だそうです。」

Q:今日はスプリットの”どの人格”で来場したのか?

ジェームズ「ジェイドというキャラクターを誰だっけ?と思っている人は、「TikTok」にはまっている
女子高生の役、そんな気分です。」

Q:24個の人格を演じる際、役者として”24の人格を持つ人物”としてか、”24の人格それぞれ”に役作りとしてアプローチしたのか?

ジェームズ「夫々24人のキャラクターに一度なりきってから、一人の人間に移るんです。
演技をする事が大好きなので、24人ものキャラクターになれるのは最高です。
確かに24は多かったかもしれないけど、でもその一人一人がなぜ生まれて来たのかを問われる
非常に大切な作品です。例えば、パトリシアやヘドウィグ等、色んな名前が出て来ましたけども、
作品を改めて皆さんに見ていただきたいと思います。バイオレンス、心境など
重い部分が有ったかと思いますけども、その根本にある、なぜ生まれて来たのかという自分の存在意義を意識しました。」

Q:自身も出演した「シラノ・ド・ベルジュラック」を映画化し日本公開して欲しいとの声が有るが?

ジェームズ「映画化やテレビ化という話はあり、偶に上演時のミュージカルの映像が流れたりするんですけど、
何といっても、今日みたいに観客の皆さんがいるのが凄く好きなんです。なので日本からロンドン、
そしてスコットランド、ブルックリンにわざわざ来て下さった日本の皆さんに感謝を申し上げます。」

Q:パトリック・スチュワートのX-MENがMCUに、デッドプールがMCUに出るが、自身のプロフェッサーXが何時かMCUに出るのか?

ジェームズ「う~ん、(手で〇を描き)興行収入次第だと思いますが、チャールズ・エグゼビアという役を
やらせていただいて多くの素晴らしい友達を作る事が出来ました。つながりも凄く強くって。
とはいっても、僕は前進するタイプなんだ。後退していくのはあまり好きじゃない。
10年前の自分と10年後の役者としては、また違う自分が見せられる様な風にしていきたいと思います。
だけど「X-MEN」そしてチャールズ・エグゼビアのファンとして、僕が出演出来るのであればやりますけども、
それはマーベルが決める事ですから。そして僕はマーベルを信じているので、その判断にゆだねたいと思います。」

Q:日本での映画の撮影に興味は?

ジェームズ「(また手で〇を描き)マネー次第かな?演技をする事自体が凄く楽しいですし、
もし、日本であったとしても、どの国であったとしても、脚本さえ面白くて、
役者として5分前の自分と違う人物でいられるのであればなんでも挑戦したいです。」

Q:大のサッカーファンとの事だが、W杯カタール大会は気になるか?

ジェームズ「ニュースであまり取り上げられていないかもしれないんですが、
W杯では開催国の問題が色々とあったりするんです。政治的な制圧や発言の自由が無いのは
ちょっと違うんじゃないかと思っています。何か言いたい事を制圧されるのは間違っていると思うから
もっとスポーツの世界を皆で楽しんでいったら良いんじゃないかと思います。
僕はスコットランド出身ですが、応援しているのはイングランドです。
でもサムライブルー、対ドイツ戦の勝利おめでとう。信じ難い勝利でした。」

Q:今後どんな役、こんなキャラクターを演じてみたいという希望は?

ジェームズ「やっぱり脚本次第です。脚本を見てコメディじゃなかったとしても、
ふつふつと煮えたぎるものがあったらそれに挑戦をしてみたいです。
ケン・ローチに20年程、ラブコールを送っているのですが、応答が無く。
このコミコンを見ているんだったら、そろそろ電話をしてくれても良いんじゃない?」

Q:様々役を演じて来た自身が最も好きなジャンル・役は?

ジェームズ「SFですね。100%SF好きです。「グーニーズ」「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
そして「エイリアン」、このベスト3です。」

最後に来場者へのメッセージを。

(チャールズ・エグゼビアがテレパシーを送るポーズを客席にアクションし)
ジェームズ「皆、強くテレパシーを感じるかい?オイ!思春期のHな思念は送っちゃダメだよ。
こんなに大きな会場から沢山の愛情をいただきありがとうございました。アリガトウ。」

【お宝トーク!第1部:マイケル・パレ/第2部:ヴァ―ノン・ウェルズ】

26日の午後3時30分からは「お宝トーク!」と題し、マイケル・パレとヴァ―ノン・ウェルズの2人の
来日セレブのステージが行われました。

第1部は1984年のアクション映画『ストリート・オブ・ファイヤー』にて、主演トム・コーディ役を演じ、
1995年にはクリストファー・リーブ主演「光る眼」に出演する等、コアなファンを唸らせるマイケル・パレ。

© TOKYO COMIC CON

「コンニチワトウキョウコミコン、オハヨウゴザイマス。ドウモアリガトウ。」と
極めて流暢なマイケルの挨拶に沸き立つ客席。杉山さんが東京コミコンのファンはどうか?と問うと、

マイケル「いつも日本に来るのはスリル満点で凄く嬉しいし、楽しいです。そして毎回毎回
ファンの方達に繰り返しお会い出来る事を嬉しく思っています。」

Q:「ストリート・オブ・ファイヤー」が何故これだけ愛される作品になったのか?

マイケル「多くの物語はギリシャ神話等に基づいている物が多いと思うんだけれども、
この「ストリート・オブ・ファイヤー」もそういう部分があるんじゃないかと思っていまして、
それを私達が受け継ぐ為に書き直して伝えなければいけないという事もあり、
それが「ストリート・オブ・ファイヤー」の中で描写をされているから、皆に愛される作品なのかなと思います。」

Q:「ストリート・オブ・ファイヤー」の撮影等、作品で印象に残っている事は?

© TOKYO COMIC CON

マイケル「今でも鮮明に覚えていますが、スクールバスのシーンで、バスから出て来て、
二輪車を蹴飛ばして爆発がある場面なんですが、監督に「ここに立ちなさい」と言われて、
立っていたら、後ろを見るとカメラを構えているカメラマン達にはシールドが有るんです。
そしたら、爆音と共に自分の顔の真ん前で爆発があったのはビックリしました。
流石にガラスの破片がちょっと飛び散って自分の顔に少し付いたんですが、
スタントマンが、マイケル動かないで!と、丁寧に破片を取ってくれました。
でも、トム・コーディというキャラクターはレイブンを殴る時にしか血を流しませんからね。」

Q:どうして自身はカッコイイのか?その秘訣は?

マイケル「そうやって言ってくれるのは嬉しいです。でも、クールという言葉、感覚自体は
皆さんがくれているものです。だけど、相当カッコ良くなかったら雨の中でダイアン・レインにKISS出来ないよね。」

Q:自身にとってヒーローとはどんな存在か?ヒーローを演じる魅力とは?

マイケル「誰しも恐怖と戦う事があるかと思います。そして誰しも自分の中にヒーローがあると思うんですが、
勇敢に立ち向かう事が理想とされるので、ヒーローという存在に皆憧れるのではないでしょうか。
悪役、ヒーローどちらが好きかと言われると、これまでの出演作品でヒーロー役のイメージが
強いかもしれないんですが、悪役もやっています。でも僕は別に悪役という風な認識はしていないんですよ。
その人は、悪役で映画の中で出て来ているんだけど、その人はその人なりの考えが有って、
自分なりの正義にそって仕事をされていると思うので、どちらにも言い分はあるのかなと思います。
自分にとって一番好きなヒーローはクリント・イーストウッドです。
「許されざる者(1992)」は信じられない程素晴らしい。そして僕の現実世界での英雄は
ベルX-1で人類初の音速を超えた男、チャック・イェーガー空軍准将です。
僕が彼にお会いした時、貴方は凄い最高だ!と褒めた所、「僕は片方づつブーツを履くんだ」と
話してくれました。比喩的な意味ですが、一歩ずつ進むという意味で努力の賜物なんだと教えてくれました。」

Q:「ストリート・オブ・ファイヤー」が1984年公開だが、38年ぶりの来日か?

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マイケル「38年前に「ストリート・オブ・ファイヤー」の宣伝で来日しました。
何とお招きいただき、皇太子様(現天皇陛下)とお会いする事が出来たんですね。その時にきつく言われていたんです。
「絶対に手を出すな」と。皇族だから絶対に自分の方から行くなと言われたにもかかわらず、
自分から立ち上がって「どうもどうも!」と手を差し伸べた所、皇太子様も驚かれて。
でもちゃんと握手をして下さったんです。しかもその後、裏で関係者に
「50年前だったらあんた大変な事になってたからね」と怒られました。
それ以来、日本に来る時には手を見せているんです。これが天皇陛下と握手した手だよと。」

Q:「トップガン・マーヴェリック」を作る位なら「ストリート・オブ・ファイヤー」の続編をという声が有るが?

マイケル「そんな事言ってくれるなら勿論やりたいよ。(監督の)ウォルターや
(製作の)ジョエルに連絡して。今も権利はユニバーサルが持っているかもしれないので、
キャンペーンをして欲しいですね、勿論、ダイアン・レインも美しいままですし、
僕もイケているからやっちゃおうぜ(笑)。」

最後に日本のファンに向けてメッセージを。

マイケル「皆さんに何時も支えて頂いて光栄です。皆さんが素晴らしい人であって、
自分がイケているからではなく、イケているファンに支えられているから
イケている様な俳優でいられるんです。ありがとう。」

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続く第2部は1982年の『マッドマックス2』のウェズ役や『コマンドー』のベネット役で
大きな人気を博し、TVドラマ「パワーレンジャー」シリーズにも出演したヴァーノン・ウェルズが登壇。

CO2ジェットの中から登場すると杉山さんの片腕を使って客席にいる
マッドマックスのコスプレをした来場者を指差し、「こっちの方がカッコイイぞ」とアピール。
ヴァ―ノン「僕は龍が好きなんです。なのでコミコンとかに行くと龍の洋服を着て気合を入れています。
家には大きな龍の立像があって、そこで小鳥達が羽を休めています。」

Q:東京コミコンに来て感じる日本のファンの印象は?

ヴァ―ノン「日本の皆はクレイジーだ!大好きです。今回で4回目の来日ですが、
新しい顔もちょこちょこと見られて皆、愛しています。」

Q:「Weird Science」で監督のジョン・ヒューズからどの様なオファーが来てアメリカに行く事になったのか?

ヴァ―ノン「元々の仕事がCMディレクターだったんですが、ある時電話をいただいて、
それが「Weird Science」だったんですが、その時にアメリカに来て欲しいと言われたら
「頑張って~俺は行かないから」と言ったんです。その後にやる事にはなってしまうんですが、
その間に「インナースペース」「コマンドー」をやって、アメリカに漸く着くんですけども、
最初は行かないと言っていたのに何で考えを変えたかというと「お金」でした。
大分いい出演料でした…冗談です。何より、ジョン・ヒューズと仕事がしたかったんです。
知っている方もいらっしゃいますが、彼は亡くなってしまいました。
彼が存命中にご一緒出来た事を凄く光栄に思います。」

Q:ジョン・ヒューズ監督と仕事をする前とした後で彼の印象が変わった部分は?

ヴァ―ノン「ジョン・ヒューズからお話をいただき、以前は知らなかったんですけど、
彼の作品には注目をしていました。ティーン向けの映画を沢山やっていて、
「Sixteen Candles」の中で今でも活躍している「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrが
出ていたという事もあったりして、ジョン・ヒューズがキッカケとなり、
スターダムに登っていった人達も多くいたので、それに参加をする事が出来て良かったし、
RDJも有名になったし、僕もね。」

Q:アクション映画の歴史を変えた「マッドマックス2」の撮影現場の様子は?

ヴァ―ノン「とても寒かった。衣装がお尻丸出しだったからですね。撮影現場はとても楽しいものでした。
今だったらあり得ないかもしれないんですが、スタントも自分達でやっていたのが殆どで、
現在の様にCGも盛んではなく、まだ若かったですから、(代謝が良いから)自分の体形も
気にしなくても良いじゃないですか。特に2輪車に乗ったり、何かを撃つというのが好きだったから最高の現場でした。」

Q:「コマンド―」で次に戦うのはアーノルド・シュワルツェネッガーだ、と言われた時の心境は?

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ヴァ―ノン「先ず、シュワルツェネッガーという発音が難しかったです。勿論、あの名前の持ち主ですから
超強くてタフ。実は僕はキャスティングの第1候補ではなく、撮影開始から1か月後位にベネット役が交代し、
急遽、プロデューサーから「来られないか?」との電話があって、オーストラリアからアメリカに入って
撮影に入りました。ですが、あまりに時間が無く、ベネットの役柄を造りこむ事も出来ず、
ただただ飛び込んで「やっちゃえ!」という気持ちで撮影に臨みました。」

Q:悪役を演られている作品では、オフタイム等は出演者とどの様な距離感で接しているのか?

ヴァ―ノン「う~~~ん、普段はカメラの前でないと、今日みたいに楽しむ事しかしません。
キャラクターが自分に降りて来るのは、カメラを向けられた時、そして”アクション!”の声がかかった時です。
実際、アーノルド・シュワルツェネッガーがあるインタビューで応えていましたが、
普段はとてもスイートでナイスんじゃ人なんだけれども、アクションの声がかかった瞬間に
一気に殺し屋の目になる、と言っていたそうです。」

Q:役柄のイメージと違って、ずっとジョークを言うフレンドリーな感じに見受けられるが?

ヴァ―ノン「そのまんま、これが僕です。でも”アクション!”の声がかかったら一気にスイッチが入ります。
そしてきっと、パワーレンジャーは色んな所にいるけど、「叩きのめすぞ」と言ったら
気に入って貰えないと思うけどね。色んなヒーローと敵対しましたが、一番手強かったのは…マイケル・パレです。
冗談です!彼はカッコイイし、やっつけるのは大変。体格的にはやはりアーノルドが大変ですね。
流石にあの人とのアクションシーンでは気をつけないと危ないですね。
でも、何でもやっつけちゃうぞという精神でやっています。」

最後に来場者、ファンへのメッセージを。

ヴァ―ノン「僕の心からあなたの心へ皆さんに幸せがある様に、そして今日という一日が
皆さんの毎日でありますように。神が貴方を守って下さいますよう、祈っています。ドウモアリガトウ。」

【セレブステージ:カレン・ギラン】

26日の最後のステージとなった、午後6時15分からのセレブステージには、カレン・ギランが登壇。
直前に行われた「東京コミコン マーベルアッセンブルステージ2022」の審査員を務めた
マーベル・コミックス編集長のC.B.セブルスキーとコスプレ参加者の呼び込みにより、
CO2ガスが噴射されてセンターの登壇口から登場、、の筈が、自身が間違えたのか、
スタッフの案内ミスなのか、上手側から大笑いしながらのカレンの登壇に沸き立つステージ。
TVドラマ「ドクター・フー」シリーズにてエイミー・ポンド役を演じ、
「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」、「ジュマンジ/ネクスト・レベル」では
ルビー・ラウンドハウスとして出演、そして
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズにて
ネビュラ役を演じる等、活躍を見せる東京コミコン2022唯一の、そして東京コミコンのリアル開催における
初の女性来日セレブゲストとなったカレン。今回のセレブゲストの中で最も早く来日し、
日本文化を満喫している様子でコスプレ参加者とのフォトセッションも早々に挨拶が。
カレン「来日して1週間が経ちました。日本が大好きなので来られて幸せです。」とコメント。

次にファンからSNSで事前募集された質問が投げかけられます。

Q:東京コミコンのファンの印象は?

カレン「秘密だけど日本が一番好きかも。」

Q:ネビュラと自身の共通点は?

カレン「……ないかも。勿論それは似ない方が良いでしょう。何ってったって彼女、ドSだし、
殺人鬼だし、やっぱり私は平和でいたいから、そんな人には似たくないな。
私はスコットランド出身でネビュラはアメリカ発音という事もあり、スキンへッドになるので、
やっぱり私は私、ネビュラはネビュラだと思います。」

Q:ネビュラのメイクや役作りは大変か?

カレン「最初に事務所の人間から電話をいただいた時に「頭を剃る覚悟は出来てる?」と。
なんで?と聞いたら、マーベルに出演すると。即OK。これまでずっとマーベルの作品には出たかったし、
だけど髪の毛は自分にとってトレードマークな部分もあったので、凄く辛かったけども、
気持ちを切り替える事が出来たので出て良かったかなと今は思います。」

Q:2作目の出演作以降は髪を剃らなくてよくなったそうだが、その経緯は?

カレン「第1作の時は全部髪を剃っていたんですが、2作目はおかっぱヘアの様な感じで
半分だけ剃られて、3作品目は剃らなくても良くなりました。スキンヘッドに見えるキャップを
被る事になったんですが、髪の毛の量が多いので、そこを如何に自然にキャップ内に
押し込む事が出来るかが挑戦でした。」

Q:「アベンジャーズ/エンドゲーム」でネビュラが拷問で叫ぶシーンが印象的だが、自身は日常で叫ぶ事は?

カレン「勿論ありますよ。蜘蛛を見た時とか。でもどんな小さな虫でも殺さない主義なので、
キャ~と叫んで誰かにコップに入れてもらって外に逃がす様に仕向けています。
…スパイダーマンを殺っちゃえって?冗談です。スパイダーマンは最も怖くない蜘蛛の種類ですよ。」

Q:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3」はどんな話になるのか?

カレン「丁度6カ月間にわたる撮影が終わった所です。そして信じられない経験でした。
今回のネビュラも相変わらず怒っていて意地悪なんですが、今回はちょっとユーモアが足されていて、
ストーリーも素晴らしく、”新しい時代”に踏み込んだ「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」が見られます。」

Q:日本滞在中にカルチャ―で楽しんだ事は?

カレン「最初に日本の皆さんはとても愛敬に溢れていて、平和主義でリスペクトをしてくれました。
私、抹茶が大好きなんです。これまで自分で抹茶を作っていたんですけども、正しい方法ではなかったので、
今回はお茶屋さんに行って作ってもらったので、私は絶対に日本に抹茶をまた飲みに来ます。」

Q:愛嬌のある普段の自身が残忍なネビュラのキャラクターを演じる際にどの様なアプローチを?

カレン「非常に長く演じさせていただいている役という事もありますが、役作りは
4時間かかる特殊メイクを造りこんでいく内に自分の気持ちや心もネビュラになっていくから簡単だと思います。」

Q:「ガンパウダー・ミルクシェイク」の続編を是非作って欲しいとの声があるが?
また、ドクター・フーに戻って欲しいとの意見も寄せられているが?

カレン「私も「ガンパウダー・ミルクシェイク」が好きです。撮影も楽しかったし、
格闘シーンもとてもチャレンジングでしたし、私が出演したアクション映画で最も難しかったけど、
もう一度、仲良くなったガールズ達と女子会で集まりたいです。
ドクター・フー…絶対に無いとは言えないですよね。時空を超える物語ですので、
何処で登場してもおかしくはないですね。」

Q:「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」の撮影現場の様子は?

カレン「凄く楽しいですよ。皆、最高に面白いし、ジェームズ・ガン監督が探し当てた変人でもあるんですけども。
皆さんが後に聴くサウンドトラックは、後から音を入れているのではなく、撮影現場でも、
使われるであろう音源のミックステープが実際に流されているんです。
自分達が台詞をいう時はフェードアウトして、それ以外の時は撮影とシンクロさせています。
音楽でテンションを上げて撮影に挑むんです。」

Q:もし、そのミックステープに自身の選曲を入れる事があったら、何を入れる?

カレン「エディット・ピアフの「No Regrets」です。壮大な物語の終わりに相応しい曲だと思います。」

Q:ネビュラがヴィランからヒーロー側へとなっていった様に、自身もシリーズを重ねる度に何か変わったのか?

カレン「ネビュラは父サノスに抑圧されていた部分、そして影響された部分が凄く有りました。
それがなくなって、自分と向き合う事が出来る様になりました。彼女は新しく出来た
ガーディアンズというファミリーにいて安全な環境であり、ネビュラ自身が少しづつ
明るくなっていくのではないでしょうか。」

Q:ドSで殺し屋なネビュラが愛されキャラになったのは、自身の頑張りなのでは?

カレン「多くの人達に愛されている事を本当に感謝しています。自分の出演作品がこれ程、
フォローをされて理解をしてもらえるのも嬉しいし、何といってもファンが増えていきますからね。
もし私がガーディアンズのリーダーになったら皆を招待しちゃいます。宇宙船に乗せちゃうし、
皆の好きな1曲を持ち寄ってジャイアントなミックステープに入れちゃいましょう。」

Q:「アベンジャーズ/エンドゲーム」での過去と現在のネビュラ等、一人二役を演じる際の工夫等は?

カレン「一人二役をやる時は、時には何もいない時もあり、時にはスタンドインの役者がいて、
「私はこう演じるから、こういう風に手をあげてくれる?」みたいな指導も入れながら、
はい交換、みたいな感じで偶に忙しくなりますが、それも凄くチャレンジングで、
そういう事を考えていくとネビュラというキャラクターが進化していくという所に
自分も入りこむ事が出来たりして面白いなと思います。

最後にファンへのメッセージを。

カレン「今日はコミコンに来てくれてありがとう。挨拶をしてくれてありがとう。
コスプレをしてくれてありがとう。そしてネビュラの色んなグッズを作ってくれてどうもありがとう。
また日本に来たいとおもいます。」

【セレブステージ:ヘイデン・クリステンセン&ダニエル・ローガン】

最終日となった27日の午前10時30頃からのセレブステージはヘイデン・クリステンセンとダニエルローガンの
2人のスター・ウォーズシリーズ出演者が登壇。

『スター・ウォーズ』シリーズにて、ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカー役を演じ、
今年配信開始となった同シリーズのドラマ「オビ=ワン・ケノービ」でもダース・ベイダー役として出演している他、
映画『ジャンパー』などの人気作に出演したヘイデンと、同じく、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』や
『スター・ウォーズ/クローンウォーズ』でボバ・フェット役を務める人気俳優であり、
東京コミコンへの参加回数はこれまでの来日セレブの中で最多の4回目となり、
東京コミコンの“親善大使”も務めている、もはや常連のダニエル。

登壇一番にダニエル「オハヨウゴザイマス東京コミコン!」、ヘイデン「コンニチワ。会えて嬉しいです。」の一声からスタート。
2004年の第17回東京国際映画祭以来、およそ18年ぶりの来日となったヘイデン。
日本の人達の温かさに触れて日本文化が大好きになったとの事。東京コミコン親善大使のダニエルは、
皆さんが大好き。東京コミコン、日本が大好きですとコメント。

Q:世界中で行われるコミコンの中で、東京コミコンのファンの印象は?

ヘイデン「東京のファンは最高です。皆さんに会えて、セレブエリアのフォトブースで
写真を撮る事が出来て、凄く嬉しいです。皆さんと心を通じ合わせる事が出来て温まりますし、
「CONNECT」出来る事が凄く嬉しいです。(ステージ上でもっと前にと促されると)
僕達はダークサイドの方が良いんじゃない?」

Q:ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」にて、アナキンとして復活したが、再び同役を演じた心境は?

ヘイデン「また戻ってアナキンになれる事は凄く嬉しいですし、友達でもあるユアン・マクレガーに
再開をする事も、監督であるデボラ・チョウが最高の作品を仕上げて下さっているのもあるんですけど、
あの衣装を身に着ける事が出来て凄く嬉しいです。」

Q:アナキンを演じて前回から時間が経っているが、再び演じてみての心境の変化は?

ヘイデン「パフォーマンス自体も成長をしていったという事もあり、20年前と比べたらちょっと違って、
そういう所を感じられる事はありました。」

Q:ジェダイでも、シスでもなく、ボバ・フェットが何故これだけ愛されるキャラクターになったと思うか?

ダニエル「最初はあまり出番が無かったじゃないですか。多分、多くの方が勝手に
ボバ・フェットのバックストーリーを作り上げていったんじゃないでしょうか?
皆さんの中で彼のイメージが出来上がっていったのでは、という推測です。
何故人気なのかは、そりゃジェダイの一味にお父さんを殺されたら、
ジェダイの味方につく訳無いですよね。だから将来的にはもしかすると、
ダース・ベイダーと一緒にダークサイドの方につくかもしれないですよね。」

続いて、杉山さんが客席にジェダイ、シスのどちらが良いかを拍手の量で問うと、
「ダークサイドへ来なさい」とヘイデンがすかさず誘惑し、ダニエルは「寿司が出るよ」と、
ダークサイド側に付いた際の”福利厚生”までダメ押し。

Q:ユアン・マクレガーと久しぶりに会ってどんな会話をしたのか?

ヘイデン「本当に旧友に会う気持ちになりました。久しぶりに「CONNECT」出来て、
二人共興奮しましたし、ライトセーバーを振り回す事が出来て凄く楽しかったです。」

Q:アナキン・スカイウォーカーとダース・ベイダーの違いは自身は如何感じるか?

ヘイデン「見た目から違いますよね。体格、音、そして基本的な考え方も違うんじゃないかな。
ダークサイドへシスとして行く、元々頭の中に造られている部分と、そして世界の見方が違うと思います。」

Q:アナキンからダース・ベイダーへと変わっていく時はどの様な心境だったのか?何か影響を与えた物は?

ヘイデン「衣装の変化は皆さんもお気づきかと思います。衣装デザインは大きく影響を与え、
エピソード2から3にかけて、衣装が変わっていったのは明確で、身に纏っている衣装は勿論、
グローブの細部も変わっており、後は顔にかかっている影には意識をとめました。」

Q:いきなり「君は目の前でお父さんの首が斬り落とされる役だ」と説明を受けた時の心境は?

ダニエル「Great!。母子・父子家庭で育てられた人物がスター・ウォーズの世界でも少なくないので、
なのでそういう気持ちを自分も感じる事が出来て描写をする事が出来て良かったと思います。」

Q:ジャンゴ・フェットの首がヤング・ボバの前で切り落とされるシーンは、
スター・ウォーズの方向性を決める重要なシーンだと思うが?

ダニエル「ジョージと一緒に作り上げていった所もありますが、ジャンゴのヘルメットを自分が拾って
被るシーンがあるじゃないですか。それは象徴的な物だと思っています。それを自分が映画館で
見る事が出来た時に「やった~!」と声を上げました。

Q:ジャンゴのヘルメットは重かったのか?

ダニエル「そんな事はなかったんだけど、よく聞かれる質問は、そのヘルメットの中に
ジャンゴの頭は入っていたのか?というのですが、そのシーンの前後をよく見てみると、
ちゃんとジャンゴの頭が抜けているのが見えると思います。なので皆さん改めて見て下さい。」

Q:アナキン役で最初にジョージ・ルーカスからかけられた言葉は?

ヘイデン「「君に仕事だぞ!」、それがジョージからの最初の一言でした。
そのまま、色々な打ち合わせが叶って脚本等の話になっていきました。
その時は信じられない心境でした。こんなに長くこの役を演じる事が出来るなんて
思っていなかったし、「よっしゃ!」という気持ちだったんだけれども、
信じられない事だったので凄く驚きました。撮影の90%程がグリーンバック、
ブルーバックでの撮影だった為、想像力をかなり働かせました。
その前に絵コンテやデジタルでシーンをイメージさせてくれるので、
自分が置かれている環境を想像出来るんだけれど、でもやっぱり演技は生物ですからね。
変わっていく事もある、でもそれはそれで新鮮で凄くやりがいがあります。」

Q:ダース・ベイダーは映画史に残る悪役だが、そのマスクの下には自身が演じるアナキンがいる訳だが?

ヘイデン「正にその通りです。ドラマ「オビ=ワン・ケノービ」の時に自分の頭の中に、
そのマスクの裏にいるアナキンをちょっと意識する様にしたんです。
ダース・ベイダーにもアナキンの心はどこかに少しだけ残っていて、
そして息子ルークへの愛情によってそれが引き出されるのが感じられました。
それをなるべく表現しました。」

Q:師弟関係からダークサイドへと落ち、関係が変わってしまったアナキンとオビ=ワンだが、プライベートでのユアンとの関係は?

ヘイデン「いやいや、それはありません。プライベートではすごく仲良くしてます。
兄弟の様な存在ですが、アナキン/ダース・ベイダー、オビ=ワンは複雑な関係ではありますよね。
だけどその歴史、今まで培って来た関係がファンを魅了しているんだと思います。」

最後にファンへ、あのメッセージを。

ヘイデン&ダニエル「フォースと共にあらんことを。」

ダニエル「マタライネン、ライネンマタネ。アリガトウアリガトウ、アリガトウゴザイマシタ。」

ヘイデン「僕も来年来たいです。アリガトウ。」

【セレブステージ:ジョセフ・クイン&ジェイミー・キャンベル・バウアー】

© TOKYO COMIC CON

そして27日の午後3時より行われた最後の来日セレブステージに登壇したのは、
ジョセフ・クイン&ジェイミー・キャンベル・バウアーの2人。
SFホラードラマ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」のシーズン4にて
エディ・マンソン役を演じ、その印象的なキャラクターから一躍有名になったジョセフと、
同じく「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン4にてヘンリー・クリールことヴェクナ役を演じ
『ファンタスティック・ビースト』シリーズの若きゲラート・グリンデルバルド役や、
『トワイライト・サーガ』シリーズのカイウス役も演じるなど、注目の俳優であるジェイミー。
二人共イギリスのロンドン出身という事で非常に仲の良い所が見受けられます。

Q:3日間東京コミコンを楽しんだ感想は?

ジョセフ&ジェイミー「3日目ですが最高です。こうして色んな国に行く事が出来たんですが、
日本に来られて凄く幸せです。歓迎して下さるファンの皆さん、
そして笑顔で迎えてくれる、声を掛けてくれるのが最高だから来日出来て良かったです。」

Q:コミコンへの参加歴は?東京のファンは他と何処が違う?

ジョセフ「トロントやドイツには行った事があるんですけどね。
東京のファンは信じられない程、元気があって優しい所が伝わって来ます。」

Q:二人の共演シーンは殆ど無いが何故、こんなにも仲が良い?

ジョセフ&ジェイミー「二人共、イギリス・ロンドン生まれだからです。」

ジョセフ「あまりシーンを共にする事がなく、見た事がありません。」

ジェイミー「僕はジョセフが衣装を着てカツラを着けた状態で見た事がありません。
だけど、何処かで一回食事とかしたよね?」

ジョセフ「逆に君の事は何をしているか見た事も無いね~。」

Q:「ストレンジャー・シングス」シーズン4から参加した自身は過去3作でカンパニーが出来上がっている所に飛び込むのは難しかったのか?

ジョセフ「ジェイミーはちょっと困ったかも知れないけど(笑)、皆温かく歓迎をしてくれたから
凄く演じやすかったです。」

ジェイミー「温かく迎え入れてくれたんですが、こちらとしては過去シリーズを見ているから、
如何いう風に挨拶をしたら良いのか分からず座っていたら、ウィノナ・ライダーから
自己紹介をされたんですが、自分達からしたら「うん!勿論知っています。」という感覚でした。

Q:「ヘルレイザー」と「真実の行方」の二つ映画のシーンをオーディションの中やって、自身が選ばれたそうだが?

ジェイミー「「ヘルレイザー」は自分が12歳の時に近くのレンタルビデオの店にヘルレイザーを
借りに行っていた位に注目をしていた作品でした。なのでそれを演じるとなった時に
前にインスピレーションで感づいているものがあるので、後は自分の中にあるもの、
感じているものを活かして演じれば良いと思ったんですが、それをやった時に
何かしっくりくるという感覚を覚えました。」

ジョセフ「僕もオーディションはコロナ禍という事で、家で自撮りをしてオーディションテープを作りました。
2種類のテープを送ったんですが、初めてやった事だったので。そしてこの様に仕事をGETしたのが凄く驚きでした。」

Q:ヴェクナのセッティングに非常に時間がかかると聞いたが、1日の撮影スケジュールは?

ジェイミー「先ず、起床時間が午前2~3時です。キツイですよ。そこから7時間半程をかけて変身をしていきます。
準備が出来ていたら実際に撮り始めるのは朝の10~11時位。そこから10時間の撮影です。
共演者の中に18歳未満の未成年出演者がいると、時間の制限が有るので。
そこからヴェクナのスーツを1時間かけて脱ぎ、また次の日にやってきて撮影という感じです。
一番長くて23時間働いた事もありますが、違う作品でご一緒した方とよく話になるんですが、
やはり仕事現場に一番乗りで入れるというのが逆に居心地が良いですね。」

Q:エディ・マンソンのあの印象的なポーズはどの様にして決まったのか?

ジョセフ「元々脚本に「ファニーフェイスをしろ」と書いてあったんですが、
自然と手がついてしまって、この様に面白い顔になりました。」

ジェイミー「カオスだね。」

ジョセフ「そして支配的でもある。」

そしてジョセフとジェイミーがそのポーズを取ると客席から大きな歓声が。

Q:今日の髪型と同じくるくるヘアのカツラはつけるのは大変?

ジョセフ「まず起床時間が朝の4時半…ジョークです。30分程で完成するのでジェイミーよりは遥かにラッキーです。」

Q:エディと言えば「METALLICA」の「Master of Puppets」をギタープレイするシーンが有名だが?

ジョセフ「こういう見せ場って中々いただけないじゃないですか。なので脚本を見た時、
「よ~し、これは絶対に楽しい一日になる」というのが分かりますし、現場に行ったら最高の一日でした。」

Q:もしバンドを組むとしたら、キャストの中で誰をピックアップする?

ジョセフ「(ジェイミーの方に手をかけて)ジェイミーが一緒じゃなきゃヤダよ。」

ジェイミー「僕が押しの強いキャラだから直ぐにバンドは解散かも。」

Q:「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」でジョアンナの事を歌った歌声を聞かせて欲しい。

ジェイミー「No~No~。こんな大勢の前でなんという質問を……怖い怖い。
あの時は18歳だったけど、今や34歳だから恥ずかしいから無理。
でもそう言っていただきありがとうございます。」

Q:将来的にミュージカルなど、また人前で歌う興味は?日本へツアーをしたいと思うか?

ジェイミー「勿論。何時かまたミュージカルをやってみたいですね。作品が良かったらまだ挑んでみたいです。
日本へのツアーは是非とも。僕が作っている音楽に興味を持ってくれて本当に嬉しい。
自分の寝室で作っているだけの音楽なのに皆知っていてくれて凄く嬉しいです。」

最後にファンへのメッセージを。

ジョセフ「最高の3日間でした。もうすっかり東京に惚れ込んでいます。また是非、歓迎して下さいね。ありがとう。」

ジェイミー「多くの素晴らしい人達に出会えました。ジョセフと僕はずっと日本に来たいと思っていました。
こうして末永く愛して下さっているファンの皆さんのお蔭で特別な時間を過ごせました。ありがとう。」

Q:「ストレンジャーシングス」の次のシーズンの進行状況は?

ジェイミー「次のシーズンの第1話のタイトルは「The Crawl」。これ以外僕等は知りません。
何故って全く知らされていないからです。全てが大きな謎なんです。皆さんの知っている情報と
僕が知っている情報は同じ位なんです。だけど絶対に最高のチームですので、
「ストレンジャーシングス」の次回シーズンをどうぞ楽しみにしていて下さい。」

Q:「ストレンジャーシングス」の次回作を待つ間、自身の曲を聞いて待っていれば良い?

ジェイミー「勿論。僕の音楽を聴いて待っていて欲しいです。新譜まで2年程かかると思うけど、頑張ってください。」

そして最後はそれぞれにポーズを決めてスチールカメラからのフラッシュを浴びながら二人仲良く降壇しました。

【東京コミコンとは】

最高のテクノロジーと最高のポップ・カルチャーが融合した日本の新しいコミコンの誕生!
マーベル・コミックスの編集長を長年務め、自らスパイダーマン、アイアンマン、X-メン、
ブラック・ウィドウなど数多くのキャラクターを生み出し、アメリカのコミックス業界に
大きな変革をもたらした「ポップ・カルチャーの父」スタン・リー氏(故)、アップル共同創業者の一人で
「テクノロジーの王」といわれているスティーヴ・ウォズニアック氏との出会いが、「東京コミコン」の始まりです。
最新のテクノロジーと最高のポップ・カルチャーを融合させたコミコンを当初はウォズの住むシリコンバレーで開催し、
真にグローバルな祭典にしたいというウォズの意向があり、「そうであれば日本を巻き込まなければならない」と
東京での開催を決定。そして、2016年12月に「東京コミコン2016」として実現され、第1回の開催から
毎年、海外の有名俳優や著名アーティストとのコミュニケーション、映画で使用されたプロップ(小道具)の展示・撮影、
コスプレイヤー同士の交流の場などを設け、過去には東京コミコンの永久名誉親善大使スタン・リー氏(故)や、
クリス・ヘムズワース氏、オーランド・ブルーム氏など、豪華セレブゲストが集結し、ポップ・カルチャーの祭典として
熱狂と感動を積み上げてまいりました。
「シリコンバレーコミコン」と対をなす「東京コミコン」は、アメリカンスタイルをベースとしながらも、
テクノロジーとポップ・カルチャーの祭典として、既存のコミック・映画・アニメーションあるいは
ゲームショーなどのイベントとは一線を画し、革新性と楽しさを共有する空間を創出。
ファミリー層からご年配の方まで、全世代を通じて楽しんでいただける知的好奇心を刺激するイベントです。
2020年には、初のオンライン(TOKYO COMIC CON WORLD)での開催も行われ、新たな進化を遂げています。
そして今年、3年ぶりのリアル開催となりますます大きな盛り上がりが期待される第6回東京コミコン2022では、
PR大使に東海オンエアの皆さんが、そしてアンバサダーにEXILE AKIRA氏が就任、さらに、
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『アベンジャーズ』シリーズのカレン・ギラン氏、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのクリストファー・ロイド氏、『スター・ウォーズ』シリーズの
アンソニー・ダニエルズ氏とヘイデン・クリステンセン氏とイアン・マクダーミド氏とダニエル・ローガン氏、
『X-MEN』シリーズのジェームズ・マカヴォイ氏、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズや
『ブラックパンサー』のアンディ・サーキス氏、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズの
ジョセフ・クイン氏とジェイミー・キャンベル・バウアー氏、『ストリート・オブ・ファイヤー』のマイケル・パレ氏、
『マッドマックス 2』のヴァーノン・ウェルズ氏が来日しました。
今後も、年々バージョンアップしていく東京コミコンに是非ご期待ください。

【東京コミックコンベンション2022開催概要】

公式サイトはこちら

<開催期間>
2022年11月25日(金)~11月27日(日)

<会場>
幕張メッセ 4ホール~8ホール

<来場者数>
67,668人(3日間合計)

<イベント内容>
・国内外映画、コミックなどの最新情報公開
・企業出展(限定・先行商品の販売、グッズの展示など)
・実際に映画で使用されたプロップや、レアグッズの展示
・最新技術を使った様々なコンテンツの体験
・海外セレブ俳優との交流
・ステージでのライブパフォーマンスのライブ配信
・コスプレイヤーの交流、コンテスト
・漫画家やアニメーターの作品展示や販売、「アーティストアレイ」

<問い合わせ>
東京コミックコンベンション事務局:info@tokyocomiccon.jp

<主催>
株式会社東京コミックコンベンション/東京コミックコンベンション実行委員会

【大阪コミックコンベンション2023開催概要】

公式サイトはこちら

<開催期間>
2023年5月5日(金)~5月7日(日)

※新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で、変更の可能性がございます。申し訳ございませんが、予めご了承ください。

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