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レゴランド®・ジャパン・リゾート「シーライフ名古屋」保護したアオウミガメ2頭がふるさと・高知の海へ出発

愛知県名古屋市のファミリーテーマパーク「レゴランド®・ジャパン・リゾート」内の水族館
「シーライフ名古屋」は海の環境保全活動の一環として2019年2月より約3年8カ月に渡り
同水族館にて保護していたアオウミガメ2頭を故郷、高知の海に放流する為、
協力先である高知県室戸市の「むろと廃校水族館」に運搬。また、むろと廃校水族館にて保護中の
アオウミガメ2頭を新たに迎え入れ、10月29日より約1年間の保護プログラムを実施します。

2022年10月28日(金)早朝にシーライフ名古屋にて、むろと廃校水族館へ向けての
保護中のアオウミガメ2頭の搬出作業が公開されました。

【シーライフ名古屋ウミガメ保護プロジェクトの様子】

シーライフ名古屋

世界最大級の水族館ブランド「SEA LIFE(シーライフ)」は1979年にスコットランドで開業。
5歳~12歳のお子さまをターゲットに“見て、さわって、学んで”体験できる水族館として
18ヵ国50ヵ所以上で展開。日本には、レゴ®モデルと約200種2,500匹の海の生き物たちとの
コラボレーションを楽しむ体験型水族館「シーライフ名古屋」として2018年4月に上陸し、
以来、さまざまな環境問題への取り組みを行ってきました。

むろと廃校水族館

2019年2月、混獲されたウミガメを保護する「むろと廃校水族館」(運営:NPO法人日本ウミガメ協議会)との
共同プロジェクトで、メスのアオウミガメ2頭の保護を開始。
来館者から公募した名前が付けられた「あんず」と「よつば」2頭のフンに実際に含まれていた
プラスチックごみを紹介するワークショップやイベント等を通じて、子どもたちが海に興味を持つ
きっかけを創出してきました。そして2022年10月、コロナ禍で延期となっていた
「あんず」と「よつば」が約4年ぶりにふるさと・高知の海へ帰還します。

シーライフ名古屋の中で最大の展示面積を誇る竜宮城エリアの水槽の上部に位置するバックヤードエリアには
シーライフレンジャー(スタッフ)等数名が集まり、準備を進めていました。
2019年初頭に高知県室戸岬沖の定置網にて混獲され、同年2月に治療の為室戸市のむろと廃校水族館から
シーライフ名古屋へとやってきたあんずとよつば。
どちらも推定15~20歳の成体のメスで、保護された時点で外傷は無かったものの、
胃の内容物に異物が見つかったり、レントゲン撮影を行った所、定置網にかかり
身動きが取れなくなった事で肺呼吸である亀は海水を飲み込み、肺に影が出てしまっていたという2頭は
同地にて療養を開始、4月より水槽にて展示が開始され、それから約3年8か月、
ゲストやシーライフレンジャーと過ごした時間を背に旅立ちます。

搬出に使用された重量約8㎏の亀用担架

水槽の天井部に吊るされたホイストクレーンの先に取り付けられているのは亀用の担架。
大小様々な種類の魚達が泳ぐ大型水槽に担架が下ろされると、ゆったりとした動きで
最初に担架に近づいてきたのはあんず。2頭共、担架を下すと自ら乗る様に訓練がなされているとの事で、
ヒレを器用に動かして乗り込もうとしますが、吊り下げるロープに引っ掛かり、中々上手く全身が担架に乗りません。

あんずが担架に乗る様子を見てやってきたよつば

そうこうしているとよつばもやってきて、「私が乗る~」とばかりに2頭は急接近。
そしてシーライフレンジャー等の応援のお蔭(?)か、あんずがようやく担架に乗ると、
クレーンのチェーンがゆっくりと巻き取られ、水槽の外へと搬出に成功。

※担架の重量を含めた数値

即座に体重と甲長測定が行われ、あんずの体重は約56㎏と、保護時よりも体重・甲長共に大きくなっているとの事でした。
そして搬送の為のバンが待つ屋外へと4人のシーライフレンジャーが担架込みで約65㎏あるあんずを手持ちで搬出。
”亀の息”と思われる独特のにおいが周りに立ち込める中、輸送用のカゴに入れられ、あんずは出発の時を待ちます。

続いてよつばの搬出。あんずと同じく、かごにゆっくりと寄ってきますが、直ぐには乗ろうとせず、
何か名残惜しそうな様子の動きを見せるよつば。シーライフレンジャー達の掛け声に応えたのか、
意を決してかごに乗り込みますが、吊り上げの際に少し暴れる様な動きを見せていました。

※担架の重量を含めた数値

体重測定の結果は約45㎏。このサイズのメスのアオウミガメとしてはよつばの方が平均体重であり、
あんずは少し太り気味と話すシーライフレンジャー。屋外への搬出時は大人しくしていた様子でした。
保護から約4年の時を共に過ごしたシーライフレンジャーの面々のあんず、よつばにかける声や眼差しは正に親や先生のそれ。
名残惜しいという気持ちを全く隠す事の無い生粋の海の生き物好きの一面が良く分かる一時でした。
搬出用のカゴにはあんず、よつば共に海水は充填されておらず、甲羅の乾燥に気をつけていれば
今回の移動時間(約10時間)は大丈夫との事で、大きな理由として海水を入れて運ぶと
あんずとよつばが「酔ってしまう」からだそう。

2頭のウミガメの搬出を行ったシーライフレンジャー等、スタッフの皆さん

そして日よけカバーがかけられた2頭はシーライフレンジャーと共に一路、和歌山港へと向かい、
海路で徳島港へ。そして「むろと廃校水族館」へ運搬。廃校となった小学校の屋外プールを活用した水槽で
約6ヶ月間、自然光下での採餌や遊泳、水温低下などの復帰チェックを行った後に海に放流します。
今回、新たなアオウミガメ2頭(メス)を迎え入れます。10月29日(土)に同経路にて
高知から名古屋まで約10時間をかけて慎重に運び、「シーライフ名古屋」バックヤードの水槽に収容。
2~4週間の検疫期間中、専門のアクアリストが獣医師とともに病状や外傷、胃内容物等のチェック、
採餌のトレーニング等を行った上で、一般に公開する流れとなっています。

シーライフ名古屋の公式サイトはこちら
むろと廃校水族館の公式サイトはこちら

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