約2年半を延期を経て羽田空港第3ターミナル(国際線)直結のオールインワン・ホテル「羽田エアポートガーデン」2023年1月オープン
住友不動産株式会社及び関連3社(100%子会社)は、新型コロナウイルス感染症の影響で
開業延期をしていた羽田空港第3ターミナル直結の複合開発プロジェクト『羽田エアポートガーデン』を、
2023年1月に全面開業することを決定したと発表しました。
なお、先行して施設中核『住友不動産 ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港』の
一般宿泊を2022年12月21日(水)より開始すると発表しました。
羽田空港の24時間国際拠点空港化に伴い求められる多様なニーズに対応するため、
世界のハブ空港にふさわしいホスピタリティと機能性を兼ね備えた「全1,717室のエアポートホテル
(プレミア・グランドの2つのブランド)」を核に、国際交流機能強化のための「MICE対応のイベントホール・会議室」、
富士山・飛行機を望む「展望天然温泉」、地方都市や観光地など「日本各地と結ぶ全天候型バスターミナル」、
日本文化を感じられる銘産品や旅行グッズ等を扱う物販店舗、ホテル内レストランからフードコートまで
「約90店舗の多彩なラインナップの商業施設」を備えた複合開発プロジェクトとなっています。
2022年10月6日(木)、全面開業を前に報道陣向けの内覧会及び記者発表会が行われました。
【記者発表会】
記者発表会の会場となったのは『羽田エアポートガーデン』内1階の約1,000名まで収容可能な
羽田空港内最大の大型イベントホールの「ベルサール羽田空港」。
発表会冒頭、住友不動産ヴィラフォンテーヌ株式会社より、取締役社長の桝井俊幸氏、店舗運営統括部長の村田尚之氏、
住友不動産商業マネジメント株式会社より、取締役社長の山本直人氏、羽田開業準備室長の佐々木亮輔氏が登壇し
それぞれ概要説明が行われました。
桝井社長「羽田空港第3ターミナルに直結する『羽田エアポートガーデン』は、
立地ポテンシャルを最大限に活かし、住友不動産グループが総力を結集して作り上げました
大規模複合施設です。日本最大(※)となるエアポートホテルと日本の玄関口に相応しい規模と、
世界に誇る上質なおもなしを提供いたします。訪日外国人の意識調査において、
コロナが落ち着いた時に海外旅行先としたい国はアジア・欧米共に日本が1位となっており、
特にアジアにおいて群を抜いています。インバウンドにおいても、過去訪日歴のある外国の方に
予算について実施した調査においては6割の方が予算を増やしたいとの答えでした。
現在、対ドルにおいて円安が進んでいる為、買い物目的の旅行においてはプラスに作用すると考えています。
日本の魅力が揃った「オールインワン」が日本のゲートウェイを担う当施設の最大の特徴です。
グループ一丸となり国内海外双方に対する魅力ある施設作りに取り組んで参りたいと思います。」
佐々木さん「『羽田エアポートガーデン』という名称は、構成する各施設を合わせた全体を表す
街区名称となります。2016年に当社グループが羽田空港跡地第2ゾーンの開発に係る民間
事業者に選定され、2018年着工、2020年3月に竣工し、4月21日に開業を予定していましたが、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大という事態が発生し、開業を延期していましたが
入国者数の上限撤廃、訪日観光客のビザ取得免除を受け、ホテル・温浴施設については、
12月21日に先行開業、『羽田エアポートガーデン』全体は翌2023年1月に全面開業を予定しています。
約4.3haの国有地を50年間の定期借地権にて取得し、約91,000㎡の建物を建設した上で、
商業施設および全体の管理運営を住友不動産商業マネージメントが、ホテル部分を
住友不動産ヴィラフォンテーヌが担います。『羽田エアポートガーデン』は
国際的に見て不足が懸念されるエアポートホテルへの対応という課題に対して、
日本最大のエアポートホテルを幅広いニーズに合わせて整備しました。」
続いて、山本社長、鈴木さんの施設説明の後、登壇者4名と報道陣との質疑応答が行われ、
施設が完成してから約2年半、どの様な意気込みで開業準備をしたのか?との問いには、
「この2年半の苦労というと、開業を前提としたスタッフの雇用をしていたが、
そのスタッフを手放さない様に、本社のビル事業であったり他事業が開発した新規物件の
清掃管理に雇用してもらい、雇用を維持してもらったのが苦労点といえるかも知れません」と桝井社長。
次に宿泊者の国内・海外比率の見込みは?との質問に、
村田さん「コロナ以前は国内/海外比率を半々程で想定していたが、状況が大きく変わり
当面は国内中心の稼働を見込んでおり、水際対策の緩和や国際線増便で
インバウンド比率が増えていく事に期待しています。」とコメント。
そして羽田は都心に近く、都内には有名ホテルが多数存在するが、それとの差別化は?との声には、
「我々も世界の空港ホテルを調査をしておりまして、空港ホテルの数としては、
羽田は決して多い方では無いので、1,700室というのは決して多くは無いと考えております。」
等、多数の質疑応答が展開されました。
※日本国内のエアポートホテルとして同一建物内にある客室数は日本最大。(2022年9月 株式会社JTB総合研究所調べ)
【羽田エアポートガーデン】
日本の魅力を世界に発信する複合開発プロジェクト『羽田エアポートガーデン』は、
羽田空港第3ターミナルに直結する立地ポテンシャルを最大限生かし、「おもてなし(Hospitality)」、
「交流・賑わい(Community)」、「利便性(Convenience)」の機能を兼ね備えた“オールインワン・ホテル”です。
“国際線旅客等の利便性向上”と“国際交流都市観光に資する賑わいの創出”を併せ持つ新拠点形成を図る
ことで、日本の玄関口・羽田空港をさらに進化発展させる役割を担ってまいります。
また、本施設は空港のみならず、羽田イノベーションシティ(HANEDA INNOVATION CITY )や
多摩川対岸のキングスカイフロントとの連携により、世界最先端のビジネスエリアへの成長と
地域社会の持続的な発展に貢献するとしています。
【日本最大1,717室の空港直結エアポートホテル『住友不動産 ホテル
ヴィラフォンテーヌ プレミア羽田空港・グランド羽田空港』】
空港敷地内に位置する空港直結エアポートホテルとして日本最大となる1,717室を有する本ホテル。
世界のハブ空港にふさわしく、世界各地・日本各地から集うビジネス客や観光客から選ばれる
ホスピタリティと機能性が充実した2つのホテルが『羽田エアポートガーデン』の中核施設として稼働を開始します。
【住友不動産 ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港】
空港におけるフルサービスのラグジュアリーホテルの客室数は少なく、羽田空港の
24時間国際拠点空港化に伴い、新たなラグジュアリーホテルブランド
「ヴィラフォンテーヌ プレミア」を立ち上げ、ラグジュアリーホテルならではのサービスと
こだわりの空間で、33㎡の客室から173㎡のスイートルームまで、独立型シャワーブースを
完備した全6タイプ、160室をご用意。全室多摩川の河口を臨むリバービューの開放的な眺望、
選び抜かれたこだわりの設えに囲まれるゆとりある客室をご提供します。
『客室』
「フォンテーヌスイート」
「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」最大最上級の客室「フォンテーヌスイート」。
173㎡の広大な室内には2つのキングサイズベッドやWシンクのパウダールーム、
大きなクローゼットはキッチンと裏側で繋がっており、シェフ等が裏導線として使用可能。
浴室には大きな窓がありバスビューを堪能できそう。
「エグゼクティブツイン・キング」
シモンズ社の特注ベッドと部屋の壁面の壁紙で東京23区をイメージした
TOKYOをコンセプトとしたエグゼクティブクラスの一部屋。
トイレ、シャワールーム、洗面台が独立しており、圧迫感がありません。
『レストラン・バー』
「イル・リストランテ トーキョー」
「日本のこだわり和のひとてま」をコンセプトにした約90席を有するレストラン。
日本の四季折々の食材を使用した料理や日本らしさを感じるサービスでおもてなし。
接待やパーティで利用可能なバンケットルームも。
「バー&ラウンジ ザ・スローン」
「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」のロビーの奥に位置する
リバービューと夜間には対岸の夜景を楽しめる52席のバー&ラウンジ。
「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」の公式サイトはこちら
【住友不動産 ホテル ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港】
旅行・出張・MICE等、あらゆるシーンに対応する充実の装備と機能性で上質な滞在をご提供する
ハイグレードホテル「ヴィラフォンテーヌ グランド」。対面フロントだけでなく、
自動チェックイン機を導入するなど、ゲストのフローを最適化することで、快適な滞在を演出します。
また、全室2名以上対応のダブルルーム、ツインルームに加え、3~4名様ご利用の客室、
畳のある和洋室、車いす利用者にも対応可能なユニバーサルルームなど
お客様の様々なニーズに応える全12タイプ、1,557室の客室を用意。
『客室』
「スーペリアツイン」
シモンズ社製特注ベッドマットレスや大型ソファを有するメイングレードの一部屋。
ソファをベッドとして使用し最大3人での宿泊が可能。
「和洋室」
ベッド2台に布団2組で4名利用可能な和洋室。客室内は全て畳仕様で靴を脱いで寛げる仕様。
畳や布団が良いという宿泊客にも対応し、バスルームとトイレが独立しているため大人数での滞在も快適に。
『レストラン』
「オールデイダイニング グランドエール」
ホテル内1階に位置する275席(内バーカウンター22席)を有するブッフェ/アラカルトレストラン。
四季折々の食材を使用し、バラエティ豊かなお料理を楽しむ事が出来、シズリングキッチンでは、
シェフが目の前で調理した”できたて”のお料理を提供。
「ヴィラ フォンテーヌ グランド 羽田空港」の公式サイトはこちら
『プレミア・グランド共用施設』
「宿泊者専用「フィットネスジム」」
6階に位置する宿泊者専用となるフィットネスマシンが並ぶジム。
イタリアに本社を置く、東京2020オリンピック・パラリンピックにおける選手村等の
ジムマシンのオフィシャルサプライヤーである「テクノジム」社製の有酸素運動マシン、
およびウエイトトレーニングマシンが11種類設置。「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」宿泊者は
無料で使用可能。
明日10月7日(金)12:00より「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」
「ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」共に宿泊予約が開始となります。
【天然温泉 泉天空の湯 羽田空港】
住友不動産ヴィラフォンテーヌにとって、江東区有明に2020年に開業した「泉天空の湯 有明ガーデン」以来、
2か所目となる温浴事業の施設。
飛行機や富士山を眺めながら楽しめる展望天然温泉をはじめ、4種の内湯(炭酸泉、
水風呂、ジェットバスなど)のほか、3種の岩盤浴や2種のサウナ
(オートロウリュを備えたドライサウナ、漢方蒸しサウナ)、マッサージ、
アカスリのサービス等の充実の設備と各種サービス、お風呂上りのグルメを楽しめる
レストランを併設し、一日中癒しを体感できる温浴施設を提供。
天然温泉は、地下1500mより汲み上げられた毎分285ℓという豊富な湯量を誇る、
「含よう素ーナトリウムー塩化物強温泉」で、美人の湯とも称される泉質により、
関節リウマチ、腰痛、冷え性、疲労回復、神経痛に効能があり、
約2,000㎡の広さを誇る温浴施設は24時間国際拠点空港化に合わせ、早朝から深夜まで
ホテル宿泊者はもちろん、空港利用者の癒しの空間としてご利用いただけます。
【施設概要】
「天然温泉 泉天空の湯 羽田空港」の公式サイトはこちら
<営業時間>
24時間営業
※10:00〜13:00は清掃時間のため、浴場はご利用いただけません。
※深夜1:00〜1:30は機器メンテナンスのため、精算・退館手続きができません。
※毎月1回程度、設備点検のため閉館となる日がございます。施設お知らせよりご確認ください。
<利用料金>
大人(中学生以上):4,800円(フェイスタオル・バスタオル、館内着、岩盤浴付)
4歳〜小学生:2,000円(フェイスタオル・バスタオル付)
※0歳〜3歳のお子様、オムツを着用されている方は、 安全、衛生管理上、入館をお断りしております。
※小学生以下のお子様は保護者の同伴が必要になります。
※大人料金には、入湯税150円が含まれます。
「深夜料金」
大人(中学生以上):全日/4,000円
※深夜26:00〜翌5:00の間に在館されている方に自動で課金されます。
※18歳未満の方は、22:00を超えてのご利用はお断りしております。(保護者同伴の場合は可)
※深夜料金はヴィラフォンテーヌグランド/プレミア羽田空港ご宿泊者様へは適用されません。
※詳しくは係員までお問い合わせください。
「各種割引」
ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港・プレミア羽田空港ご宿泊者様優待料金
全日/大人1,600円(フェイスタオル・バスタオル付)・小人800円(フェイスタオル・バスタオル付)
岩盤浴ご利用の場合は別途800円
※岩盤浴は中学生未満のお子様はご利用できません。
「お支払い方法」
自動精算機にて現金またはクレジットカード払い(VISA、JCB、MasterCard、Diners Club、American Express)
(税込)
【その他】
『ベルサール羽田空港』
約1,000名まで収容可能な羽田空港内最大の大型イベントホール(1,109㎡・天井高4.5m)と
会議室・バンケット(10室)で、国際会議や学会、催事など空港直結MICE会場としてご利用可能。
『1,000㎡・天井高最大13mの吹き抜け空間「グランドホワイエ」』
「グランドホワイエ」はイベントホール、会議室、バンケットとの一体利用も可能で、
開放感のあるイベント会場として様々なニーズに幅広く活用可能。
【2023年1月開業予定エリア】
『住友不動産 ショッピングシティ 羽田エアポートガーデン』
ショッピングゾーンでは、日本文化を感じられる銘産品の数々が揃う「ジャパンプロムナード」、
服飾・雑貨等をお求めいただけるショップが並ぶ「羽田参道」、旅行に必要なものを
お求めいただける「ドラッグストア」、「大型コンビニ」など、商業施設内には、
海外からのお客様だけでなく、空港をご利用されるすべてのお客様に楽しんでいただける
60店舗が顔をそろえます。
『“空港直結”だからこそのダイレクトアクセス』
羽田空港第3ターミナル直結・徒歩1分の京急空港線「羽田空港第3ターミナル」駅(地下)、
東京モノレール「羽田空港第3ターミナル」駅が利用可能。電車だけでなく、車やバスでも
都内や横浜・川崎方面への交通アクセスも良く、羽田空港国内線第1ターミナル・
第2ターミナルとはシャトルバスや電車で行き来可能です。さらに予約ができる駐車場約450台完備し、
公共交通機関以外のアクセスにも対応しています。
既存のバスターミナルに加え、「羽田エアポートガーデン」1階に敷設するバスターミナル
(15停留所)では、首都圏主要駅行きのリムジンバスのほか、地方都市・観光地を
ダイレクトに結ぶバスルートを誘致予定。今までにない新しい観光ルートも創出し羽田と日本各地を結びます。
そして舟運を新たに観光・交通の手段として定着させるため、国と東京都主導で2020年に
社会実験が実施されました。これにより現在でも浅草などへのルートが設けられ、
多くの方に利用されている舟運に、新しい大きな期待が寄せられています。
多摩川に位置する発着場と当施設で連携し、舟運の活性化を図ります。※現在運航休止中
【「羽田エアポートガーデン」概要】
公式サイトはこちら
<計画名>
羽田空港直結複合開発プロジェクト
<街区名称>
羽田エアポートガーデン
<所在地>
東京都大田区羽田空港2丁目7
<アクセス>
京急線「羽田空港第3ターミナル」駅直結徒歩1分/東京モノレール「羽田空港第3ターミナル」駅直結徒歩1分
<面積>
敷地面積:43,000㎡
延床面積:91,500㎡
階数:地上12階
<主な用途>
ホテル(ラグジュアリーホテル:160室、ハイグレードホテル1,557室、おもてなしセンター)
温泉、商業施設、イベントホール、会議室・バンケット、バスターミナル 他
<スケジュール>
2018年4月土地借受・着工、2022年12月ホテル開業予定、2023年1月施設全面開業予定
<体制>
事業者:羽田エアポート都市開発株式会社(住友不動産株式会社100%子会社)
運営者:住友不動産株式会社(上記事業者より一括マスターリース)
設計・施工:株式会社日建設計・西松建設株式会社