世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

「TOKYOパラスポーツパーク in 南町田」南町田グランベリーパーク他にて開催

東京都では、東京2020パラリンピックが開催された8月、9月を「TOKYOパラスポーツ月間」と位置づけ、
パラスポーツに関する様々な取組を実施します。その一環として、2022年9月23日(金・祝)に
南町田グランベリーパーク他にて「TOKYOパラスポーツパーク in 南町田」が開催されました。当日の模様をお伝えします。

【「TOKYOパラスポーツパーク in 南町田」の様子】

8月24日(水)に有明アリーナにて行われた「東京2020パラリンピック1周年記念イベント」に代表される
東京2020パラリンピックの開催から1年の節目を迎えるこの夏の都内各地でパラスポーツのイベント。
競技体験やアスリートとの交流などパラスポーツの魅力を感じられる場として、
今回は東京都町田市のショッピングモール「南町田グランベリーパーク」と隣接する
町田市立鶴間公園内にて行われた「TOKYOパラスポーツパーク in 南町田」。
9月のシルバーウィーク後半の休日という事もあり、台風15号の接近に伴う不安定な空模様ではありましたが、
ショッピングモールに訪れた多数の来場者が体験ブースで足を止め、競技体験やアスリートとの交流を楽しんでいました。

【展示・体験ブース】

「ブラインドサッカー」
5人制サッカーであるブラインドサッカーはゴールキーパー以外の4選手がアイマスクを使用し
視力・障がい度合いの差を無くすため、全盲状態でプレーをする競技。
使用するサッカーボールの内側には鉛の鈴が封入された金属プレートが複数枚張り付けられており、
その音を頼りにボールを操りゴールへと蹴り込みます。

この日は日本ブラインドサッカー協会(JBFA)加盟の都立青山公園を活動地とする
ブラインドサッカーチーム「乃木坂ナイツ」の選手8名が参加し、参加者に親切かつフレンドリーに指導。
全盲という状況下で、想像よりも重いブラインドサッカーボールと友人や家族からの
声の誘導を頼りに参加者は全力でゴールへ向かってシュートしますが、空振りして尻餅をつく者も。

「モルック」
北欧フィンランドの南東部、カレリア地方の伝統競技を元に開発されたスポーツ。
俗にダーツ・カーリング・ボーリングを融合したような競技と言われる事も多い、
日本での競技人口は約1万人を数える、老若男女が楽しめるゲーム。

投擲位置となるモルッカーリ

競技者は投擲位置を示す「モルッカーリ」より約3~4mの位置に置かれた1~12の数字が書かれた
木製のピン「スキットル」に対し、白樺で出来た棒「モルック」を下手投げで投擲、
一番早く得点が50点ピッタリになった者の勝利というルール。

スキットル

投擲によりスキットルが複数本倒れた場合は倒した本数が点数に、スキットルが1本だけ倒れた場合は
スキットル上部に書かれた数字が点数になり、得点が50点を一点でも超えると、
得点が25点に戻され、そこから50点に向けて積み直しに。さらに一方が3回連続でスキットルを外す、
または3回連続で投擲点数が0点だった場合、即ゲームオーバーになるという面も。

モルックを投擲する参加者

体験ブースが設置された鶴間公園でも10月に大会が行われる予定で、8月にフランスで行われた世界大会には
お笑いコンビ「さらば青春の光」の森田哲矢さんを筆頭に結成されたチーム「キングオブモルック」が出場、
決勝トーナメント進出を果たし、2024年の世界大会が北海道・函館で行われる事から知名度を大きく上げたスポーツ。
投擲における身体的や男女差の優劣の少なさから日本代表メンバーの構成は男女混合、
下は小学生から上は60歳以上と幅広い年齢。現在の日本の国別ランキングは第3位という
今後に大きく期待が持てる競技となっています。
参加者はその奥深いルールに翻弄されながら、アンダースローでの投擲コントロールを楽しんでいました。

「パラ陸上」
パラ陸上のブースでは車いすマラソン用のレーサー車いすを使用し、10秒間での最高速度を計測体験。
ブースでは日本パラ陸上競技連盟副理事長で車いすマラソン(T54クラス)でアテネ2004大会6位、
ロンドン2012大会5位入賞のパラリンピアンで、東京2020パラ大会陸上競技のNHKの番組解説者として
その解説力が大変話題となった日本車いすマラソン界のレジェンド、花岡伸和さんが
自ら参加者を励まし、車いす体験の楽しさを教えます。

「パラ・パワーリフティング」
ベンチプレスの周りに多数のウエイトが置かれた少々ハードな雰囲気のブースには、
力自慢の参加者が我こそは、と並んでいました。このブースではパラ・パワーリフティングの山下貴久雄選手が
参加者を優しくサポート。しかし、「ちょっとだけ重くしてみます?」というブーススタッフの誘いに
参加者は皆バーベルにウエイトが装着されていく様子を僅かに不安そうな表情ながら懸命に持ち上げていました。

「車いすバスケットボール」
どのパラスポーツ体験の場でも高い人気の車いすバスケットボール。
このブースではプロ車いすバスケットボールチーム「千葉ホークス」所属の村上慶太選手が
ボールをゴールに入れられない参加者に的確にアドバイスし、見事にゴールへと導く様は見事なモノ。

「ボッチャ」
グランベリーパークプラザでのブース展開となったボッチャ。
屋内ブースの様に平滑なコート環境ではないものの、参加者が楽しんでいる様子がうかがえ、
競技認知度の高さが回を追う毎に上昇している様に感じる競技の一つです。

「PRブース」

© 2022 Japanese Federation of the Deaf Sports Committee

立ち並ぶPRブースの中には2025年世界陸上東京大会と9月10日にオーストリアの
ウィーンにて行われた国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)総会で、
東京が2025年デフリンピックの開催地に正式決定した事をパネル紹介するブースが。

「東京2020アーカイブ資産展示」
グランベリーホール(小ホール)では、おなじみとなった東京2020アーカイブ資産の展示が行われていました。

「東京2020大会 マスコット記念撮影会」
そして「東京2020パラリンピック1周年記念イベント」以来となる、東京2020大会マスコットの
ミライトワ・ソメイティが登場する記念撮影会がグランベリーホール(大ホール)にて行われました。

瞬く間に無くなっていく抽選券

どの会場でも極めて高い人気を誇るマスコットの登場イベント。今回は殺到する希望者に対し、
公平を期すために抽選制が導入され、計約120組の抽選当選者がマスコットとの撮影を楽しんでいた様子。

「パプリカ」にのせてダンスするマスコットの2人

抽選に漏れた優に100人を超える来場者の前にもミライトワとソメイティが登場し、愛敬を振り撒き楽しませていました。

マスコット記念撮影会の合間には花岡さん、山下選手が登壇してのトークショーが行われ、
特に花岡さんはトークショー冒頭で「ミラ・ソメ・”ハナ”と覚えて下さい」と、
観覧者の大きな笑いを誘っていました。

【TOKYOパラスポーツパーク in 南町田開催概要】

公式サイトはこちら

<開催日時>
2022年9月23日(金・祝)10:00~17:00

<会場>
南町田グランベリーパーク (グランベリーパーク/町田市立鶴間公園)

<実施体制>
主催:東京都
協力:日本ボッチャ協会/日本車いすバスケットボール連盟/日本パラ・パワーリフティング連盟/日本パラ陸上競技連盟/
日本ブラインドサッカー協会/日本モルック協会/
企業団体:世界陸上/デフリンピック、FUROSHIKI TOKYO、町田市/草戸山ハイキングコース紹介
技術協力:TOYOTA

 - News, life