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猿之助と愉快な仲間たち第2.5回公演「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」製作発表取材会

2022年9月21日(水)、「猿之助と愉快な仲間たち第2.5回公演 七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」の
製作発表取材会が都内で開催され、市川猿之助、市川青虎、下村青、市川段之、市川郁治郎が出席。

本公演は、歌舞伎俳優の市川猿之助が主宰する演劇プロジェクトで、
東京・大阪・愛知で今年2月に第1回公演「朗読劇『天切り松 闇がたり~闇の花道~』」を上演。
4月には東京・六本木で第2回公演『森の石松』を上演し、2023年3月に第3回公演の上演決定も発表された。
しかし、予定していなかった本公演「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」が急遽決定し、
間を取って“第2.5回公演”となった。

スーパーバイザーを務める猿之助は、「今日、この記者会見を開いてもらったのは、
一にも二にも“切符を売るため”です。残念ながら、コロナ禍になって劇場に足を運ぶことが少なくなりました。
第7波が収まるんじゃないかという状況ではありますが、7回もコロナ禍を経験しているにもかかわらず、
『コロナだから』と自分の出不精をコロナのせいにして世の中に出ないという方向に行っているような気がします。
それは、自分もそうだからです(笑)。お店もファミレスが夜10時に終わってしまったり、
世の中がどんどんそちらの方に傾いているように思うのです」と現状を憂いつつ、
「演劇界も今、昔は飛ぶように売れていたチケットが売れなくなりました。
しかし、今回の博品館劇場での公演は『コロナだから』という言い訳は
一切通用しない公演となっております。時間と心に余裕がある方は、
自分の判断でどんどん観にきていただきたい」と呼びかけた。
また、「朗読劇が第1回でしたが、“第1回”と言ったからには10回ぐらい続けないと
いけないなと思っています。“継続は力なり”なので、使命感に駆られて今回も開催するわけです」と、
今回の第2.5回、来年3月に予定されている第3回にとどまらず、継続していくことを約束。
“スーパーバイザー”の役割について聞かれると、「“猿之助と愉快な仲間たち”なのですが、
僕も“愉快な仲間たち”の一員なので、なるべく私に頼らないでやってほしい。
お正月に飾る鏡餅だとすると、私は真ん中についている飾りのミカンみたいなもの。
ないと困るが、あってもそう役には立たない。そんなスーパーバイザーなので“お飾り”だと思ってください(笑)」と答えた。

“私に頼らないでやってほしい”という思いもあって、今回の演出と脚本は市川青虎が担当している。
「今年3月に第2回公演の『森の石松』を上演しました。ご好評いただきまして、
来年3月に第3回公演の開催を発表させていただきましたが、その直後に全栄様から
『博品館劇場で“猿之助と愉快な仲間たち”として何かやりませんか?』というお話をいただきました。
私は来年3月に演出家デビューする予定でしたが、予定が早まって、
ここで演出家デビューすることになりました」と青虎が予定が繰り上がったことを説明。
「このお話をいただいたのが今年の6月。準備期間を考えるとなかなか難しいと思いましたので、
“猿之助と愉快な仲間たち”に頂いた話でもありますし、僕の一存では決められないので
『猿之助のもとに持ち帰ります』と答えました。猿之助さんが『前向きに検討します』と答えられたので、
全栄さん、猿之助さん、私、そして愉快な仲間たちみんなで話し合いをしました。
短い期間だけど、お客さまに『これならまた観に行きたい』と思い、真っさらな新作を
一から書き上げて上演することにしました」と、今回の経緯を話した。

今回の原作を手掛けたのは前回の『森の石松』と同じく、横内謙介氏。青虎が横内氏に相談し、
書いたけれど一度も上演していない『堀部安兵衛』を選択。そのまま演じるのではなく、
好評だった『森の石松』にならって、“七川劇団”という形での脚本に仕上げることとなった。
「いろんな世界で活躍されている方々がいる中で、皆さんの持ち味を活かして、
開けたらいろんな物が入っている“宝箱”みたいな作品になればいいなと思っています」
という思いを語った青虎。段之は「七川劇団の古株の女形で、いろんなことを発言して、
しっちゃかめっちゃかになるんじゃないかと思います」と自身の役を紹介。下村は
「第1回は出られなくて、第2回は日替わりゲストとして1日だけ出させていただきました。
今回、やっとフルで出られます」と喜びを伝え、「1幕はミュージカルスターみたいな感じで登場し、
第2幕では深川芸者をやらせていただきます」と役どころを伝えた。郁治郎が演じる役は“博品館劇場の支配人・小松”。
「第2回では小松はシアター停車場の若い職員でした。彼のせいで事件が起きて、
ずっとトラウマがある状態というところから今回の本編が始まるので、キーマンになります」
と重要な役どころであることを明かした。

猿之助は「今日の記者会見の主役もこちらの4人です。私は出なくてもいいと思っていたぐらいですし、
これ(一人だけカジュアルな服装)も、いい意味での“やる気のなさ”の表れです。
僕はあくまでも“脇”ですから」と4人を立てた。
最後に、演劇プロジェクト“猿之助と愉快な仲間たち”の今後の理想的な活動は?と聞かれ、
「今は人の声援、クラウドファンディングなどで支えていただいてますが、演劇自体で採算が取れるようになって、
しかも次の興行の製作費も出せるようになりたい。もっと理想を言えば、京都の春秋座ぐらいの
700~800ぐらいのキャパの劇場で、昼夜公演をやる。昼は今のような新劇と混じったような芝居で、
夜はきちんとカツラを着けて勉強会のような形で歌舞伎の古典を行う。昼夜で歌舞伎と両立した公演を2~3週間開催し、
ゆくゆくは地方の会館へ持っていって巡業するのが夢です。ぜひやりたい」と意欲を示した。
そしてフォトセッションの後、退席する間際に、「前回、最初は全然切符が売れなくて、
公演が始まってから急に売れ出して『切符がない!』って状態になったんです。
今回も前回と出足が似ています。なので、今買っておかないと切符がなくなる可能性があるので、
ぜひ今のうちに!」というメッセージを残した。

「猿之助と愉快な仲間たち第2.5回公演 七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」は、
10月20日(木)から23日(日)まで東京・銀座 博品館劇場で上演。

【ストーリー】

あの七川劇団が今度は銀座博品館劇場に帰ってくる!!
シアター停車場という劇場を経営していた奈良橋徳次は突然姿を消した。
時が経ち、シアター停車場の唯一の従業員であった小松は、今博品館劇場の支配人になっていた。
そんな折、劇団襖座の作家堀内源介から「新説 堀部安兵衛」の上演を依頼されるが、小松は人の死ぬ芝居は上演しないと頑なに断る。
しかし、その「新説 堀部安兵衛」という作品の元に、
吸い寄せられるが如く七川劇団の面々がやってくる。

猿之助と愉快な仲間たち、第2.5回公演。急遽、上演決定!!お楽しみに。

【猿之助と愉快な仲間たち第2.5回公演「七川劇団リターンズ『新説 堀部安兵衛』」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年10月20日(木)~10月23日(日)

<会場>
銀座 博品館劇場

<上演時間>
未定

<料金>
8,000円(公演パンプレット付)
(全席指定・税込)

「特別チケット」
①有料アフタートーク付きチケット
チケット代:9,500円(税込)
※10月21日(金)15:00公演のみ[Zen-A(ゼンエイ) のみ取扱い]
http://www.zen-a.co.jp/yukainaen2-5-ticket-info/

②NFT付きチケット
チケット代:9,000円(税込)[ローソンチケットのみ取扱い]
ローソンチケット HP:https://l-tike.com/play/mevent/?mid=659390

『チケット発売』
好評発売中

「プレイガイド」
◆Zen-A[ゼンエイ]:http://www.zen-a.co.jp/yukainaen2-5-ticket-info TEL:03-3538-2300(平日 11:00~19:00)
◆チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/yukainaen/ (パソコン・スマホ) セブン-イレブン店舗 [Pコード:514-323]
◆ローソンチケット:https://l-tike.com/play/mevent/?mid=659390 ローソン店内 Loppi[Lコード:32425]
◆イープラス:https://eplus.jp/yukainaen2.5/(パソコン・スマホ) ファミリーマート店内Fami ポート
◆CNプレイガイド:https://www.cnplayguide.com/yukainaen25/(パソコン・スマホ)TEL:0570-08-9999
◆博品館 1F TICKET PARK:TEL:03-3571-1003(11:00~20:00)

「問い合わせ」
Zen-A(ゼンエイ):TEL:03-3538-2300 (平日 11:00~19:00)

<出演者>
穴井豪
石橋正次
石橋正高
市川郁治郎
市川右田六
市川喜介
市川澤五郎
市川笑猿
市川翔三
市川翔乃亮
市川青虎
市川段一郎
市川段之
市川三四助
下川真矢
下村青
大知
立和名真大
(五十音順)
他、豪華日替わりゲストあり(予定)!どうぞお楽しみに!

<STAFF>
原作:横内謙介
脚色・演出:市川青虎
スーパーバイザー:市川猿之助
音楽:SADA(破天航路)
照明:大場正之(lom)
音響:前田マサヒロ
演出助手:大川亜耶(劇団扉座)
舞台監督:井口祐弘
主催:ニッポン放送
企画:猿之助と愉快な仲間たち
制作:全栄企画株式会社/株式会社WISTERIENCE
制作協力:博品館劇場/三響会企画/株式会社ちあふる
協力:松竹株式会社

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