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ミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』東京公演開幕

世界中で愛され続ける、ライマン・フランク・ボーム作『オズの魔法使い』。
そんな不朽の名作を、田尾下哲の作・演出、宮川彬良の書き下ろし音楽、
そして舞台を古きアメリカから現代のとある国へと変え、ミュージカルとして
新たな息吹を吹きこんだのが『DOROTHY~オズの魔法使い~』。8月下旬、東京公演が開幕した。

同作は、大学のオーケストラ部でコンサートマスターをつとめ、プロのヴァイオリニストとしても活躍する
ドロシーの成長を描いていく物語。学生最後の定期演奏会を前に、楽団員たちと意見がぶつかりあったことで、
音楽を演奏する喜びを見失ったドロシー。そしてヴァイオリンを封印しようとしたとき、現実とはかけ離れた異世界、
音楽の都「OZの王国」へ迷いこむ。彼女はそこで出会った、かかし、ブリキ、ライオンとともに、
「どんな願いでも叶えてくれる」と言われるOZのもとを目指すことに。

『DOROTHY』の見どころのひとつは、原作の要素を現代的に読み替えて表現しているところだ。
たとえばかかしは「脳みそ(知恵)」がないとされてきたが、同作では「かかしに足りないのは想像力」
アレンジが加えられている。知恵とは、知識をもとにして正しい道筋を判断し、適切に処理していく能力のことだ。
しかし想像力は、正しいかどうかが問題ではなく、身につけた知識に羽をつけて、物事を多様かつ豊かにしていくものである。
そういったアレンジは、ドロシー、ブリキ、ライオンのキャラクター像にも投影されており、
時代とともに少しずつ変化していく価値観についてあらわしているように見えた。

同作の登場人物は、ドロシーを含めてみんな必ずどこか欠けているところがあり、だがそれを決して
否定的にとらえてはいけない。そんな自分と向き合うこと、そして時には欠点すらも愛すること。
それが生きるうえで大事なことであり、人間的な成長につながるのだと感じさせる。

また決して強調的に描かれていないが、ドロシー、かかし、ブリキ、ライオンがどういう隊列で
旅をするか話し合う場面も印象的だった。ここでドロシーが提案する隊列もまた、
いまを生きる私たちにとって重要な考え方となっている。さまざまなところで現代性が
感じられるようになっており、より親和的に物語を楽しむことができるだろう。

ミュージカルシーンも秀逸で、特にドロシーがOZの王国へ到着した際、「オズオズしい」という
キャッチーなワードを散りばめた楽曲で迎えられる場面は、そのにぎやかさに目が釘づけとなる。
舞台のセットも、五線譜を円形にしたものなど、物語のテーマである「音楽」が立体的に表現されており、鑑賞者を圧倒する。

そしてなにより、役者たちの好演だ。ドロシーに扮したのは、桜井玲香。音楽との向き合い方、
そして仲間たちの心をどうやって掴めば良いのか分からないという苦悩。天才的な演奏家ではあるが、
しかし能力の高さだけではいつかどこかで躓いてしまう。人生の教訓的なメッセージを、
多彩な表情と伸びのある歌声で体現している。かかし役をダブルキャストでつとめる蒼井翔太と鈴木勝吾、
ブリキ役の渡辺大輔、ライオン役をダブルキャストで担当した小野塚勇人(劇団EXILE)と栗山航らのユニークな演技にも注目だ。

自分はなんてことのない存在だと思っても、その個性が生かせるときはきっとある。
大事なのは、居場所を見つけること。『DOROTHY』はそのことに気づかせてくれる作品である。

文:田辺ユウキ

【ミュージカル『DOROTHY~オズの魔法使い~』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年8月20日(土)~8月28日(日)※公演終了
兵庫公演:2022年9月16日(金)~9月19日(月・祝)
静岡公演:2022年9月3日(土)
愛知公演:2022年9月10日(土)・11日(日)
広島公演:2022年9月13日(火)
福井公演:2022年9月21日(水)
富山公演:2022年9月23日(金・祝)
鹿児島公演:2022年9月28日(水)
福岡公演:2022年10月1日(土)・2日(日)

<会場>
東京:日本青年館ホール
兵庫:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
静岡:静岡市清水文化会館マリナート
愛知:愛知県芸術劇場大ホール
広島:広島文化学園HBGホール
福井:フェニックス・プラザ
富山:オーバード・ホール
鹿児島:川商ホール・第1(鹿児島市民文化ホール)
福岡:久留米シティプラザ ザ・グランドホール

<上演時間>
約2時間50分(20分間の途中休憩を含む)

<料金>
東京:
S席(特典付き)15,000円※特典内容:【特製アクリルスタンド、コレクションカードセット】(非売品ver.)/ロゴ入りバッグ
S席12,000円 A席8,000円

兵庫:
特典付指定席15,000円
※特典内容:【特製アクリルスタンド、コレクションカードセット】(非売品ver.)/ロゴ入りバッグ
指定席12,000円 U-25チケット6,000円(25歳以下対象・当日引換・税込、一般発売のみの取り扱い)

「プレイガイド」
芸術文化センターチケットオフィス※特典付指定席、U-25チケットの取り扱いはありません。0798-68-0255(10:00~17:00 / 月曜休み ※祝日の場合翌日)
チケットぴあ:Pコード:512-397 セブン-イレブン各店舗インターネット申込み
ローソンチケット:Lコード:52569 ローソン/ミニストップ各店舗(店内Loppi)インターネット申込み
CNプレイガイド:0570-08-9999(オペレーター対応)インターネット申込み
イープラス:ファミリーマート各店舗 インターネット申込み
楽天チケット:インターネット申込み

(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可

「問い合わせ」
東京:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
兵庫:キョードーインフォメーション 0570-200-888 (月~土11:00~16:00)
静岡:キョードー東海 052-972-7466
愛知:東海テレビ放送 事業部 052-954-1107
広島:TSSイベント事務局 082-253-1010(平日10:00~17:30)/キャンディープロモーション 082-249-8334(平日11:00~15:00)
福井:福井テレビ コンテンツ事業部 0776-21-2235(平日9:30~17:30)
富山:富山テレビ放送事業部 076-492-7106
鹿児島:KTS鹿児島テレビKTSイベントダイヤル 099-285-8966(平日10:00~17:00)/鹿児島音協 099-226-3465(平日9:00~17:00)
福岡:ピクニックチケットセンター 050-3539-8330(平日12:00~15:00)

<出演者>
ドロシー:桜井玲香
かかし:蒼井翔太・鈴木勝吾(Wキャスト)
ブリキ:渡辺大輔
ライオン:小野塚勇人【劇団EXILE】・栗山航(Wキャスト)
東の魔女:伊波杏樹
オズの精:横溝菜帆

西の魔女:凰稀かなめ
オズ:鈴木壮麻

『アンサンブル』
荒木啓佑
井坂泉月
石井大希
大山五十和
古清水愛奈
後藤紗亜弥
咲花莉帆
瀬戸口希哉
森山晶之
渡部光夏

『スウィング』
飯嶋あやめ

<STAFF>
作・演出:田尾下哲
作曲・音楽監督:宮川彬良
作詞:安田佑子
振付:TETSUHARU
パペットデザイン・ディレクション:アレクサンドラ ラター
歌唱指導:西野誠
音楽助手・稽古ピアノ:宮川知子
楽器アドバイザー:森由利子
美術:松生紘子
照明:稲葉直人
音響:山本浩一
音響効果:青木タクヘイ
衣裳:山下和美
ヘアメイク:大和田一美
演出助手:日高信乃
舞台監督:澤田大輔
ビジュアルアートディレクション:三木香(ミックデザインワークス)
デザイン:初見杏子
宣伝写真:小泉なみこ
ビジュアルクリエイト:村田武彦(アマナ)
宣伝衣裳:山下和美
宣伝ヘアメイク:平野仁美、林谷瑞穂
ビジュアル進行:池田卓矢(バドインターナショナル)
プログラムデザイン:藤澤亨(バドインターナショナル)
プログラム撮影:富樫俊之(バドインターナショナル)
制作進行:北原ヨリ子(ycoment)、田子由紀子
制作:髙山みなみ、金森優依
宣伝:ディップス・プラネット
全国ツアープロモーション:内野玲香、中村礼可(関西テレビ放送)
エグゼクティブ・プロデューサー:岡崎桂子(関西テレビ放送)
チーフプロデューサー:木村淳(関西テレビ放送)
プロデューサー:大藪竜介(関西テレビ放送)
東京公演主催:関西テレビ放送/サンライズプロモーション東京
兵庫公演主催:関西テレビ放送/キョードー/兵庫県/兵庫県立芸術文化センター
静岡公演主催:キョードー東海/静岡市清水文化会館マリナート/テレビ静岡
愛知公演主催:東海テレビ放送/キョードー東海/FM AICHI
広島公演主催:TSSテレビ新広島/キャンディープロモーション/ピクニック
福井公演主催:福井テレビ
富山公演主催:富山テレビ放送
鹿児島公演主催:KTS鹿児島テレビ/ピクニック/鹿児島音協
福岡公演主催:TNCテレビ西日本/ピクニック
東京公演後援:フジテレビジョン
企画・製作:関西テレビ放送
制作協力:ycoment
特別協力:ヤマハミュージックジャパン

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