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西森英行(脚本・演出) ×HUH, SOOHYUN(音楽) 初共同創作作品 音楽劇『刻』開幕

西森英行が自身の劇団 InnocentSphereにて2015年1月『刻印』として上演した『刻』をベースに、
叙情的なメロディとともに新たに息を吹き込む音楽劇『刻』として上演が決定。
作曲は、日本でも『SMOKE』や『BLUE RAIN』などで知られるHUH, SOOHYUN。
胸を打つメロディーメーカーとして知られる彼が初めて、西森と日本との共同創作を行う本作。
“究極の愛のカタチ”を探しに、新たなる取り組みに挑戦します。

出演には、伊藤裕一、大山真志、大沢健、東山光明という実力もあり、且つそれぞれホ・スヒョン作品を経験している役者陣が決定。
また、伊藤裕一、大沢健、東山光明はそれぞれ役を毎回変わりながら、この深く重い作品に挑みます。
伊藤裕一と西森英行とは『フェイス』『うつろのまこと』『楽屋』とタッグを組み続けており、
西森英行の信頼も厚く、伊藤は今回は3役に挑戦。大山真志は『SMOKE』の超や海とも全く違う役所となる
繊細な役・横山役に挑戦 。そして、大沢健は繊細さが必要となる横山と、粗暴さが必要となる北野の演じ分けに期待が寄せられます。
ヴォーカルユニットCASPELのリーダーを務める橘未佐子は、母親役として新境地を拓きます。
そして『SMOKE』『BLUE RAIN』とHUH, SOOHYUN作品を経験している東山光明も、父親役である高峰と、
横山という真逆の役所に挑戦。作品では一部ショッキングな表現も含みますが、
そこを強調をするではなく、人間の奥深さ、人が出来事をどう受け止め生きていくのか、という命題に、新たに向き合っていきます。

【あらすじ】

行方不明になった娘を探す夫婦、高峰雅司と美沙。二人はある男・山本歩の元を訪れる。
山本はかつて猟奇殺人を犯して世を騒がせた人物。
今は名を変えて生活している山本に、高峰夫婦は、娘の居場所を「推理」して欲しい、と依頼する…。
とそこへ、一人の男、北野が現れる。北野はかつて山本に娘を殺された父親だった…。
息詰まる対話。緊迫の心理戦。やがて事態は、思わぬ方向に進んで行き…。
彼らが行き着く衝撃の結末とは…。

高峰役を東山さん、北野役を伊藤さん、横山役を大山さんが務めたゲネプロ。
浅草九劇の舞台上には机と椅子一つずつという、これ以上ない程のシンプルなセットが置かれる中、
行方不明の我が子をパニック寸前になりながらあてもなく探す夫婦、
18年前に当時13歳にして小学生を殺し世間を騒がせた猟奇殺人犯、そして18年前に殺人犯である
山本に娘の「ほのか」を殺され、気を病んだ妻にも先立たれ全てを失い復讐の念に心の底までかられる男という、
救いようのない環境を持つ4人が起こす、究極のワンシチュエーション密室劇が約70分という極めてハイテンポで物語が進行します。
劇中ではチェロの独奏にのせて複数の楽曲歌唱がなされますが、どの曲も悲壮感という言葉無しには
聞き入る事が出来ないダークな空気が劇場内に流れます。

(左から)橘未佐子、東山光明、大山真志、伊藤裕一

カーテンコールにて出演者からの挨拶がなされます。
伊藤さん「今回、脚本・演出をされます、西森英行さん、そしてアトラスさんのチームで作る作品が
今作で8作品目という事になるんですけども、色んな物が合わさった本当に集大成の様な物をお見せできればなと挑んでおります。
僕は三役を演じるので、まず最低でも3回は観る事が出来ると思うんですね。
また、価格変動制という日本では画期的なシステムを使い公演をやっておりますので、
本当に沢山の方にご来場いただきたいなと思っております。」

大山さん「僕は今回、1役だけやらせていただくんですけども、周りのメンバーが二役、三役を演じて。
色んなパターンがあって、誰が演じるかによってこの作品の見え方も変わってくるだろうし、
誰に感情移入をするかによって、作品の色が変わって来るのが本作の面白さかなと思います。
そしてチェロの演奏と共にこうして歌わせていただくというのも中々珍しい形での
挑戦だなとおもいますので、その辺も楽しんでいただけたらなと思います。
千秋楽まで駆け抜けたいと思いますので、よろしくお願いします。」

東山さん「テーマが「究極の愛」とは、という所を打ち出した作品にはなっていると思うんですけれども、
この作品を深めていくにあたって、僕は両親もまだまだ健在で兄弟もいますし、何か愛されて育ってきたなとか、
今度は僕が誰かを愛するんだろうか、とそういう事を凄く毎日悩みながら、大切な人の顔を思い浮かべながら
この作品に挑んで来ました。兎に角、愛する事、愛される事が本当に大切なんだなという事を
僕はこの舞台で高峰、横山を演じる中でキーワードとしている作品となりましたので、
沢山の方に届けていきたいなと心の底から思っております。そして普段、こんなに顔に汗をかかないんですが、
これだけ汗をかく程、本当に熱演しています!是非、来ていただきたいと思います。宜しくお願いいたします。」

橘さん「この作品の役を深めていく上で、親がどう子供に関わって来たのかとか、
色んな本とかを読んできたりしてきて。何か愛情って、凄くかけてもかけても
実は違うかかり方を相手にしていたりとか、簡単に言うと一言で「愛」という言葉を
使うと思うんですけど、それって凄く繊細であり難しく、お互いの受け止め方次第で
道が分かれていってしまうんだなと凄く考えさせられる稽古期間でした。
凄く衝撃的な内容になっていると思うんですけども、逆に平凡な日常、
つまらないという言葉もよく聞いたりもするんですけど、平凡ってどれだけ幸せな事なのか
という事にも改めて気づかせてくれる作品だなと私は思いました。
色んな角度からそれぞれの役に感情移入をしながら観るとどんどん違う物が見えてくる
ダイアモンドの様な色んな多角的な輝きを沢山持っている作品だと思います。
9月11日までやっておりますので、皆さんよろしくお願いします。」

伊藤さん「チェロを演奏していただいたのは鈴木さんです。もう一方、斎藤さんとの2人で
チェロを演奏して下さっていて、2人とも音色が違い、感性の違いが楽しみの要素だと思います。」

【音楽劇『刻』公演概要】(読み:きざむ)

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年8月4日(木)〜9月11日(日)

<会場>
浅草九劇

<上演時間>
約1時間10分(途中休憩無し)

<料金>
4,500~9,300円
(税込/今後更なる料金変更の可能性有)
※本公演は一般発売より本公演規準の価格変動制を適応します。

『チケット発売』
一般発売:2022年7月23日(土)
チケット情報:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/kizamu2022/

「お問合せ」
info@kizamu2022.com(営業時間:平日12:00~18:00)
※お問い合わせは24時間承っておりますが ご対応は営業時間内とさせていただきます。
なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございます。予めご了承いただけますようお願い申し上げます。

<出演者>
伊藤裕一
大沢健
大山真志

橘未佐子

東山光明
(五十音順)

チェロ演奏:鈴木和生、斎藤章一

<STAFF>
脚本・演出:西森英行
音楽:HUH, SOOHYUN
主催:音楽劇『刻』製作委員会

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