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全国5箇所を巡る「ジブリパークとジブリ展」長野会場開幕!

© Studio Ghibli

 

© Studio Ghibli © Kanyada

2022年11月1日、愛知県長久手市の「愛・地球博記念公園」内にジブリの世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」が開園します。
そのジブリパークの全容を紹介する「ジブリパークとジブリ展」(以下、本展)がいよいよ2022年7月16日(土)より
長野県立美術館を皮切りに、全国5会場を巡回します。ジブリパークの制作現場を指揮する宮崎吾朗監督の、
これまでの仕事と作品を振り返るとともに、スタジオジブリの最新作ともいえる「ジブリパーク」をどのように考え、
描き、つくっているのかを、初公開となる数々の制作資料とともに公開します。

2022年7月15日(金)、長野県長野市の長野県立美術館にて、翌日の会期初日に先駆けて報道向け内覧会が行われました。

【報道内覧会の様子】

【インタビュートーク】

内覧会の開始に先立ち、館内1階の交流スペースにてゲストによるインタビュートークが行われました。
登壇したのはアニメーション監督でジブリパークの総合監督を務める宮崎吾朗さん。
最初に主催者からの代表質問が宮崎吾朗さんになされます。

Q:11月1日の第一期オープンに向けた今のジブリパークの進捗状況は?

宮崎吾朗さん「ジブリパークというのは、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園の中に造っています。
第一期と第二期の二回に分けて工事を進めていまして、今、一期工事の建物関係は既に竣工をしています。
なので秋の開園に向けて今、展示物、演示物の搬入設置を進めているという所ですね。
それ以外にも勿論ショップだとか、カフェみたいな施設もありますので、そういう準備を
「やばいな……」と思いながら進めている所です。一方で第二期の方も工事には着手をしていまして、
来年の6月に竣工まで1年を切っていまして、そちらの方も徐々に建物の姿が見えて来ているという状況になります。」

Q:監督としてどの様な思いでジブリパークを造っているのか?

宮崎吾朗さん「どんな思い……、早く終わらないかな~って。(笑)ジブリパークを最初にやろう!と話をしたのは、
プロデューサーの鈴木敏夫から話があって、始まった訳なんですけども、それと同時に愛知県の大村秀章知事から
お話をいただいて。最初はスタジオジブリの色んな展示を日本各地で巡回をさせたりだとか、
東京三鷹の森ジブリ美術館で毎年行う企画展示、要するに映画を作る際の資料だけ展示をしていれば良いんですけど、
やはり面白くしようと思うと、変な立体造形物をいっぱい作っちゃったりする訳ですよ。
そうすると展示が終わると倉庫にそれがやたらと溢れているという状況が段々と年を経る毎に
酷くなってきまして、倉庫が欲しいな~という話が愛知県に伝わって、倉庫を用意するから収蔵施設として
使ってもらいながら展示をするみたいな施設を作ってくれたら如何?という話をいただいたんですよね。
そこからスタートしたので、ジブリパークは「ジブリの大倉庫」と言っている所からスタートしているんです。
かれこれ10年ほど前、宮﨑駿が引退をすると大々的に記者会見を開き「俺は長編映画から引退する」と。
そこでジブリはこれから先如何するんだ?という話がありまして、「じゃあテーマパークとかやると
版権収入で楽隠居出来るんじゃないか」という様な事を鈴木に言われまして、それは良い考えだと思ったのが
きっかけの一つである事は間違いないです。ですが結局人任せに出来ず、自分達でやろうとするものですから
苦労が多くて全然実入りが無くなって来る訳なんですけど、それでも僕としてはスタジオジブリという会社が
30年以上、宮﨑駿、高畑勲、鈴木敏夫という人達が沢山の映画を作って来た訳ですよね。
その作品が彼等が亡くなった後(生きてはいますけども)、消えていってしまうというのが残念だなと
思いまして、それを消えて行かない様に皆に忘れられない様にする為の場所みたいなのが
欲しいと思っていまして、それがジブリパークという形に結びついている。だから映画を見た方に
訪れていただきたいというのは勿論なんですけど、逆にジブリパークを訪れて、ジブリ映画を見るという事に
繋がって行ってくれると嬉しいなという思いで作っています。」

Q:一足先に会場内を見た感想は?

宮崎吾朗さん「昨日、僕ここに来たんですよ。ダメ出しをして展示の入れ替えとかをやっていたんですけど、
結構面白い展示だと思います。ジブリといっても僕がやって来た仕事が中心になるので、少し恥ずかしい所もあるんですけど、
僕自身の事で言うと、ジブリ美術館というハード面を作る所からスタジオジブリに入っていますから、
そこから映画に行ってパークに戻って来ているというので、現実に有る物を作っていて、そこから映画みたいな
虚構の世界に行って、いまやっと自分が現実の世界に戻って来ているんだなというのを感慨深い持ったというのがあります。
…(昨日は)本当に酷い展示だったんですよ。」

Q:自身が参加した最初のプロジェクトである2001年の三鷹の森ジブリ美術館の立ち上げ。このプロジェクトで印象に残っている事は?

宮崎吾朗さん「僕は以前、公共造園の計画設計のコンサルタントをしていたんですけども、そうするとどうしても
計画設計という物が出来ていくプロセスのある一部だけやるという事になるんですね。
そうじゃなくて作る所までやってその後どう管理していくのかまで携わってみたいという気持ちが
当時強かったので、そういう意味では全部やれて面白かったと共に、全部やってしまうと
大変なんだなという様に思ったという事がありますね。ただそこでの経験がこの後の映画作りに
意外に活きてきたというのはありました。」

Q:サツキとメイの家がパークオープンと共に再公開されるがどんな所を楽しんでもらいたいか?

宮崎吾朗さん「ただの家なんですよ。愛・地球博の当時というのは「環境万博」というのをテーマにしていまして、
自然との共生とか、今でいうSDGsの先駆けの様な話をテーマにしていたんですけど、
その時にお話をいただいて、じゃあ、となりのトトロの家を作るかという事になった時に
昭和30年代のトトロの映画の世界に出て来る暮らしぶりが実は一番エコで環境負荷が少ない暮らしを
していたんだろうな、という事を当時思ったんですね。エアコン、ガス、クーラーやテレビも無い、
その当時の暮らしぶりみたいなものを映画を通して実体験をする事で逆に今の自分達の暮らしぶりを
振り返る良い機会になるんじゃないかなと当時思っていたんです。
言ってみれば普通の日本民家なので、なんてことはないんですけど、そこに入ると映画の世界が
パッと蘇るという感じがあって、そこが建物の凄く面白い所だなと作った本人も思っているという所ですね。」

Q:三鷹の森ジブリ美術館で開催された「アーヤと魔女展」が再現されているが、企画・監修者として勧める見所は?

宮崎吾朗さん「『アーヤと魔女』は3DCGを使って作った映画なんですけど、コンピューターで
アニメーションを作っているというと、手仕事からひどく遠いやり方をしているんじゃないかと
思われがちなんですね。コンピューターが勝手にキャラクターを動かしているんじゃないか、
というイメージがあるんですけど、全然そんな事はなくて、コンピューターというツールを使った
手仕事だという言い方が出来るんだと思うんですよ。そのツールがデジタルに変わっただけで
やっている事は手書きのアニメーションと基本的には変わらないな、という自分の感想を
形として残したかったので、この様な展示にしました。」

Q:ジブリパークの建設において心掛けている事、大切にしている事は?

宮崎吾朗さん「お任せをするという事ですかね。勿論、自分達が最初に考えて、こういう物を作ろうという
設計図を書く訳なんですけども、それを実現してくれるのは初期段階で言うと、建築設計の方だし、
現場が始まればゼネコンさんやサブコンさん、そして凄い数の職人さんです。
この間、ゼネコンの方に、下請け会社さんの数を聞いたら、個人も入れると大体1,000社と聞いたんですよ。
そういう人達が大勢関わって下さっている訳なんですけども、その時に関わる人達の個々の戦況のプロだと思うんですよね。
色々なプロの人達が入れ代わり立ち代わり来て仕事をしてくれるので、僕としては「ゴールはこっちなので、
後は貴方の思う様にやって下さい」というのが僕のやり方というか、一番良いと思っています。
任されて好きにして良いと言われて嫌な気分になる職人さんは一人もいないので、
むしろそういう風に預けてしまった方が結果的には僕達が得をするというか、良いものが出来上がると考えてます。」

Q:信州大学の出身だが、長野での思い出は?

宮崎吾朗さん「僕は信州大学でも農学部だったものですから、伊那の方にいまして、松本までは
ちょくちょく行ける距離なんですけど、伊那から長野というと結構ハードルが高くて
電車賃もまあまあ掛かりますし、バイクで行くと3時間位かかるのでしんどいなというのがあって、
そんなによくは来ていなかったんですけど、教育学部に同じサークルの子達を呼びまして、
時々遊びに来ていた思い出はあります。後は山も少し登っていたので、ここから戸隠に上がって
裏の黒姫だとかの方に行ったりだとかはありました。」

続いて報道陣との質疑応答へ。

Q:本展の魅力と、来場者にどの様に楽しんで欲しいか?そして長野から巡回展示が始まる事については?

宮崎吾朗さん「展示の楽しみ方は人それぞれで良いんじゃないですかね、と思うんですけど、
実は『アーヤと魔女』の展示なんかもそうなんですけど、割と作っていくプロセスを解説している、
中身を展示しているという所があるので、物を作っていくプロセスの面白さを感じてもらえると
嬉しいなと思っています。今回の展示が長野から始まる理由が僕には全然分からなくて、
なんで長野なんですか?と聞いたら吾朗さんの大学が信州大学だから、と言われて
全然意味が分からなかったんですけど、ご縁があったという。何か恥ずかしい様な嬉しい様なそんな気持ちです。」

Q:長野から巡回展示が始まる事への率直な思いは?

宮崎吾朗さん「スタジオジブリのイベントを担当している橋田という男がいるんですけども、その男の僕に対する忖度ですね。
それ以外の何物でもないと思うんですけど、実は長野県って愛知県の隣の件なので
近隣県という言い方も出来ると思うので、そういう意味ではお隣から始まるのは
良い事じゃないかなと思っています。ジブリパークは愛知という場所にあって、
凄く巨大、という施設ではないので、やっぱり愛知の方、中京圏、その隣というと長野県もある訳じゃないですか。
そういう所から先ず来ていただきたいなという気持ちがあるので、そういう意味で
長野県が入り口になっているというのはとても嬉しいなと思います。
長野県の南信と北信では全然距離感が違うんですけど、そこは目を瞑るという感じですかね。」

Q:本展の展示でジブリパークがどの程度再現されているのか?注目点は?

宮崎吾朗さん「再現は多分10%もいっていないんじゃないですかね。展示物が沢山有り過ぎて
それを全部展示していると、ジブリパークを展示しているという風になってしまうので、
本当に少しだけという感じですね。第一期オープンという事で言うと、「青春の丘エリア」に
『耳をすませば』という映画に登場する「地球屋」という建物を作っています。
それが今回の第一期オープンの一つの象徴的な施設になっているんですけど、
そこは建物をきちんとした建物として先ず建てて、中身の色々な設えという物を
基本的には全部本物でやろうという事でやっています。映画の中に出てくる印象深い
大きなからくり時計という物を今、実物として作っていまして、それが地球屋に置かれる予定になっています。
なのでその一端をちょっとだけ垣間見る事ができます。」

Q:1,000点を超える展示物の中で特に見て欲しい物は?

宮崎吾朗さん「ジブリパークとは全然関係無いんですけど、「アーヤと魔女展」は、
ジブリ美術館の為に真面目に作った展示なので、凄く面白い展示になっています。
なので僕としてはそこは見ていただきたいなと思う所ですかね。
あそこだけ見れば前後はどっちでも良いかなと。(笑)」

Q:鈴木敏夫氏がジブリパークはロンドンのハイドパークの様な物と仰るが、自身にとってジブリパークはどんな物なのか?

宮崎吾朗さん「理想としては緑の公園があって、公園の中にジブリの建物が点在していて、
フラッとそこに行ったら色んな建物に入れて面白いかった、となるのが僕の理想なんです。
ですがそういう訳にもいかないので、ゲートが有ってそこで入場料を取って、
チケットを買って入っていただくという事に勿論なる訳なんですけども、
イメージとしては最終的に公園の中にジブリの物が散りばめられていて、
その出入りにゲートが無いというのが本当の僕の理想ですね。
そういう意味では遊園地というよりも、公園であって欲しいという風に思っています。」

「ジブリパークとジブリ展」の来場者へメッセージを。

宮崎吾朗さん「実はジブリパークの現場でモノを作りながら展示の為に協力をして下さっている方達が
たくさんいらっしゃいまして、「なんで今ジブリパークに居なきゃいけないのに展示設営の為に来てるの?」
みたいな人達がいっぱいいた訳なんですけど、そういう人達のお蔭でとても面白い展示になったし、
これが今回の展示の100倍~1,000倍の物がジブリパークに詰まっているんだろうと
思っていただいて良いと思うんですよ。なので是非、この展示も楽しんでいただきたいですけど、
この展示を通してこれがジブリパークへの入り口になってくれれば良いなと思っています。」

【「ジブリパークとジブリ展」長野会場】

© Studio Ghibli © Museo d’Arte Ghibli

長野県立美術館内の約1,500㎡の展示面積を使用し行われる本展。実に約1,000点以上という数の
展示物が来場者を迎え入れます。館内は大きく4つの展示エリアに分かれており、様々な工夫と趣向が凝らされています。

『プロローグ』

アニメーション映画の制作スタジオとして日本は元より、世界中にその名を轟かすスタジオジブリ。
劇場公開されたアニメーション映画の象徴となるポスタービジュアルがズラリと並びます。

そしてその中心に置かれているのは映画『となりのトトロ』に登場したネコバス。
2020年7月~9月に愛知県名古屋市の愛知県美術館にて行われた「ジブリの“大じゃない”博覧会」でも公開され、
そのスケール感で話題を呼んだ大きなネコバスが長野へ登場。

恒例となった展示会場別の行き先方向字幕表記は勿論「ながの」となっていて、
内覧会時には記者のみならず、カメラマンまで虜にするふかふかの車内(?)空間は、是非直に触って欲しい所。
※7月平日限定で外観の写真撮影が可能です。

『第1章:はじまりは三鷹の森ジブリ美術館』

三鷹の森ジブリ美術館の立体模型

宮崎吾朗さんが初めてスタジオジブリの仕事に関わったのが「三鷹の森ジブリ美術館」の建設プロジェクト。

宮駿氏が描いたジブリ美術館のイメージボード

映画『もののけ姫』が1997年に公開された後、ジブリ美術館計画が動く際に鈴木敏夫プロデューサーが
「宮﨑駿が理想とする美術館を実現できるのは息子の吾朗以外いない」と、
それまでは建設コンサルタントとして公園緑地等の建設・設計に携わっていた宮崎吾朗さんを説得、
三鷹の森ジブリ美術館の総合デザイン担当を任せ、初代館長を務める事となりました。

宮崎吾朗さんがデザインしたもの

第1章は宮﨑駿氏のジブリ美術館構想時のイメージの数々やそれを具現化する宮崎吾朗さんの
制作資料が多数展示されています。

『第2章:アニメーションの世界をつくる』

三鷹の森ジブリ美術館の初代館長を務めた宮崎吾朗さんはアニメーション映画監督という新たなステップに。

第2章では映画のベースとなったイメージボードやデザイン画、背景美術が展示されています。

【三鷹の森ジブリ美術館企画展示「アーヤと魔女展」を再現】

2021年6月~2022年5月に三鷹の森ジブリ美術館で開催された企画展示「アーヤと魔女」展を再現したコーナー。

スタジオジブリ初となるフル3DCGで描かれた本作の3DCGアニメーション制作のあらましを宮崎吾朗さん自らが解説しています。

3DCGデーターを3Dプリンタで出力した「EARWIG」メンバーの人形

劇中のシーンのカット合成を再現した模型

枠の赤い線に目線を合わせて中を覗くと・・・

前述のインタビュートークにて宮崎吾朗さんが本展でのお気に入り展示と話していた通り、他のエリアの展示に比べても力の入れ様が伺えます。

『第3章:アニメーションの世界を本物に』

三鷹の森ジブリ美術館を完成させた宮崎吾朗さんが次に取り組んだプロジェクトは、
2005年に行われた愛・地球博(愛知万博)のパビリオンとして映画『となりのトトロ』に登場する
「サツキとメイの家」を作り上げるというもの。

「サツキとメイの家」で実際に使用されていた初代パーゴラの柱を使用した再現展示

2004年6月の棟上げ式の際に使用された法被

人が住める”本物の家”として作られたサツキとメイの家は、2022年11月に第一期オープンを迎える
ジブリパークの「どんどこ森」のランドマークとなります。第3章ではその「本物」に拘った部分を展示。

『第4章:ジブリパークの作り方』

2022年11月に「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」の3エリアが第1期オープンするジブリパーク。
続く「もののけの里」「魔女の谷」の2エリアは2023年秋~2024年3月にかけてオープン予定となっており、
第4章では宮崎吾朗さんがジブリの世界をどの様に考え、描いて作っているのか、ジブリパークの制作過程の裏側が明かされます。

「地球屋」

「青春の丘」エリアに位置する「地球屋」の店内に展示されるからくり時計の実寸大模型

からくり部分の精巧さは驚きの連続

多数のダメ出しが行われた跡が見えるからくり時計の外部装飾

ジブリパークの「青春の丘」に建築される「地球屋」は、映画『耳をすませば』で主人公の
月島雫(つきしま しずく)が訪れるアンティークショップを表現したものです。
アンティークショップにあるからくり時計は、劇中の装飾や仕掛け、オルゴール音を再現し、
からくりが作動すると、洞穴の中で宝石を掘り出す5人のドワーフなどの仕掛けを見ることができます。
本展では、からくり時計の制作過程で使用したドワーフの試作品などが展示されます。

「バロンとルイーゼ」

劇中で登場した人形を実物として再現する困難な工程は全体のシルエットから細部に至るまで細かい修正が何度も繰り返され、
印象的なバロンの瞳を表現する為の水晶やガラスなど様々な素材を使用しての検証が行われています。

「バロンとムタ」

ジブリパークの「青春の丘」に建築される「猫の事務所」は、映画『猫の恩返し』に登場する
ミニチュアサイズの建物を表現したもの。事務所の内部には、映画に登場する猫のバロンとムタ、
ミニチュアサイズで制作した家具や小物を展示し、室内の様子をのぞき見て楽しむことができます。
本展ではバロンとムタの制作過程で使用した造形物が展示されます。

「エレベーター塔」

1/100サイズのエレベーター塔の模型

1/100サイズのエレベーター塔の模型

2022年3月23日(水)に御披露目された愛知県長久手市の愛・地球博記念公園のエレベーター塔

愛・地球博記念公園内に2007年3月に竣工し、利用者をフォローする役目を担っていたエレベーター塔が
ジブリパークにおいては『青春の丘エリア』に属しており、
デザインは映画『天空の城ラピュタ』(1988)『ハウルの動く城』(2005)などに見られる、
19世紀末の空想科学的未来要素が取り入れられ、2022年3月23日(水)よりジブリパークのオープンに先駆けて稼動し
愛・地球博記念公園への来場者を迎え入れています。

「ジブリの大倉庫」

元は温水プール施設を利用して作られたのが「ジブリの大倉庫」。
スタジオジブリ作品に纏わる展示物やオブジェ、展示室などが述べ床面積約9,600㎡という
大きなスペース内に詰め込まれている空間です。

「ネコバスルーム」(ジブリの大倉庫)

子どもの街、ネコバスルームの模型

銭湯にいるオオトリさまの模型も

「ジブリの大倉庫」には、子どもたちが体を使って自由に遊ぶことのできる、
映画『となりのトトロ』の世界をモチーフにした「ネコバスルーム」があります。
ネコバスにはよじ登ったり中に入ったりして楽しめます。
その部屋には、木のフロア、子どもサイズの「サツキとメイの家」もあります。
「ジブリパークとジブリ展」では、ネコバスの制作過程で使用した実物の1/5模型が展示されます。

「にせの館長室」

「ジブリの大倉庫」2階に位置する「にせの館長室」には映画『千と千尋の神隠し』に登場する
湯婆婆が館長として仕事に勤しむ姿が。

「天空の庭」

ジブリパークの「ジブリの大倉庫」では、映画『天空の城ラピュタ』に登場する
廃墟となったラピュタの庭園の一部をモチーフに、長い時間を経て草や苔に飲み込まれてしまっているロボット兵や、
足元を根やツルで固められた状態で朽ちつつあるロボット兵の様子を表現します。
「天空の庭」では、神秘的なラピュタの世界を体感できます。
「ジブリパークとジブリ展」では、「天空の庭」の制作過程で使用した模型が展示されます。

「どんどこ森・もののけの里・魔女の谷」

もののけの里に作られるタタラ場をイメージした建物の1/50サイズの模型

「アーヤと魔女」に登場する魔女の家の模型

ハウルの城の前足部分の実寸大模型

幾度となく変更や追加が加えられたハウルの城の1/50サイズの模型群

約350箇所の穴が空けられている建物に対する風の影響を検証し安全性を確かめる為に作られた風洞実験用模型

ハウルの城の設計フロー

「ジブリの大倉庫」「青春の丘」と共にジブリパークの第一期オープンを飾る「どんどこ森」、
2023年秋開園予定の映画「もののけ姫」の世界をイメージした里山のエリア「もののけの里」、
そして2024年3月開園予定の映画『魔女の宅急便』『ハウルの動く城』『アーヤと魔女』に登場する
スタジオジブリ作品の建物群が再現される「魔女の谷」の3エリアも関係展示物がズラリと並びます。

『ジブリのなりきり名場面展』

そして展示の最後には映画『千と千尋の神隠し』より、海上を走る不思議な電車・海原電鉄の車内に座る
カオナシの隣に並んで腰掛け、主人公の千尋(ちひろ)になった気分を味わうことが出来、写真撮影が可能となっています。

勿論、最後にはグッズショップも。

【オープニングセレモニー】

報道向け内覧会の終了後、午後3時30分より1階エントランスホールにて「ジブリパークとジブリ展」の
オープニングセレモニーが行われました。セレモニーには関昇一郎長野県副知事、松本透長野県立美術館館長、
宮崎吾朗さん等、約20名が出席。各登壇者より挨拶がなされます。

関副知事「この県立美術館は昨年4月にリニューアルオープンを致しました。
今回は世界の皆様にも非常に親しまれているスタジオジブリの世界を全国5か所での企画に先立って
ここ長野県からスタートという事で非常に光栄な事だと思います。
ジブリパークの企画・設計・デザインを手掛けられた宮崎吾朗監督は信州大学の卒業生で
長野県にゆかりの方という事でおいでいただきました。多くの長野県民の皆さんが期待をして
お待ちしていました。全身の五感でジブリの世界を味わっていただければと思っております。
ネットの世界が広がる昨今、五感を駆使した感じ方を幼少の頃から皆さんに持っていただいて、
様々な感受性を育てていただく事は体験の場を提供するという意味で美術館としても
大きな役割だと思っております。現在まだコロナの感染が収束をしておりませんが、
コロナ感染対策を十分に講じながら安心・安全な環境でジブリ展を楽しんでいただければと思います。」

松本館長「先々週からの大掛かりな設営作業を経て、いよいよ明日より待望の展覧会が開幕をいたします。
宮崎吾朗監督をはじめ、ジブリの皆様が三鷹の森ジブリ美術館等で長年に渡って培って来られた
様々な展示技術や工夫が本展に結集されていると言っても良いでしょう。
立体化されたキャラクターや室内、ジブリアニメに登場する数々の名場面の画像等も勿論ですが、
ジブリの展覧会の大きな特徴はアニメーション作品の制作現場にて使われる高度な技術の仕組みや原理を
分かり易く解き明かしてくれている点でしょう。改めて思ったのは、そういった技術の可能性に小さい頃から親しむ事の重要さです。
ジブリのアニメーションを見た上でジブリ展を見た方がずっと楽しめる様に、例えばどうやって
キャラクターをコンピューターで動かすのかを知った上でアニメを見ると作品の読み取り方や味わい方も変わって来るでしょう。
今や、ジブリを見て育った世代がとうに立派な大人になっていますが、精密工学の技術はジブリアニメの様な
創造的な表現にも使える事を小さい頃から見聞きして育った世代にはこれまでとは別の可能性がある様に思われます。」

宮崎吾朗さん「今回の展覧会が長野からスタートという事で凄く嬉しく思っています。
僕の祖父が長野県の富士見町に小さい家を持っておりまして、学校に上がる前から
毎年夏はそこで過ごすという事を高校生頃まで続けておりまして、大学では信州に本当に
お世話になったご縁がありまして、そういう意味では本当に僕にとって思い入れのある土地です。
今回のこの展示はジブリと言っていますが、”ジブリにおける宮崎吾朗の仕事展”みたいな風になっておりまして、
それがジブリパークに続いて行くよ、という内容になっておりまして、
改めて自分の仕事を見まして、支離滅裂な感じもするなと思ってます。
何というか現実のものを作る、それこそジブリ美術館とかサツキとメイの家の様な建物を
作る所から始めて、その後映画を何本か作り、そして今また現実の物としてジブリパークを
造らさせていただいています。そういう事で言うとまた元に戻って来たなという感慨があると共に
改めて自分達の仕事を見ると、現実の物を作ろうが、映画の様な架空の物を作ろうが、
そこには本当に大勢の人の手仕事があるんだなという事が改めて考えさせられるというか、
それを見る方にも感じていただけたら本当に良いんじゃないかなと思います。
丁度夏の時期です。夏休みに子供達に見ていただいて、こういうものってこうやって作っているんだ、
どんな大きな建物も絵から始まるし、どんな凄いアニメーション映画も同じ様に手から始まる、
そういう手で作る面白さみたいな事に気付いてもらえたら私としては凄く嬉しいなという風に思います。
それから長野県と愛知県はお隣の県です。長野から名古屋まで特急で3時間位だと思うんですけども、
そういうご縁もある思いますので、是非長野からも大勢の方がジブリパークを訪れていただけると
嬉しいなという風に思います。ジブリが作るちょっと変わったテーマパークとは、
今までに無い物を僕達は作りたいという風に思っておりまして、その場として愛知県さんをはじめ、
僕に機会を与えて下さった事は本当に感謝していますので、そういう意味でもお隣の県から始まって
愛知県に繋がって行くというのが今回の良い所だと思ったりしています。
兎に角、とても素敵な展覧会になったんじゃないかなと思います。皆さん楽しんでいただければ本当に嬉しく思います。」

(左から)小谷野俊介テレビ信州社長、小坂壮太郎信濃毎日新聞社社長、宮崎吾朗さん、
関昇一郎長野県副知事、髙島陽子長野県議会副議長、松本透長野県立美術館館長

そして主要出席者6名によるテープカットが行われ、オープニングセレモニーは終了しました。

【「ジブリパークとジブリ展」長野会場コラボスイーツ(販売期間:7月16日~10月10日)】

『3F カフェ「Shinano Art cafe」』

ネコパク!エクレア

「ネコパク!エクレア」380円(美術館3Fカフェで購入できます)
中にカスタードクリームを絞ったエクレアを冷凍したフローズンタイプのエクレアで
キャラメルチョコとローストしたアーモンドをのせました。

「森のごちそう」

「森のごちそう」450円(※美術館3Fカフェで購入できます)
直径約7cmのボリュームに仕上げました。ピスタチオを使ったバタークリームをベースに
木の実類(胡桃・アーモンド・ヘーゼルナッツ)を刻んで混ぜ込みました。

『2F レストラン「ミュゼ レストラン 善」』

「真っ黒クロシュー」

「真っ黒クロシュー」
小さなシュークリームを積み上げ山のようにしたイタリアのお菓子(プロフィットロール)です。
シュー生地に竹炭のパウダーを使用し「すす」を表現、黒ゴマを使ったカスタードクリームを詰めました。
※プチシューの単品販売予定は無し 「ミュゼ レストラン 善」のコースメニューで召し上がれます

「ジブリパークへの招待状」

「ジブリパークへの招待状」(コース料理のデザート)
ピスタチオクリームのマカロン、黒ゴマカスタードのプチシューとイチゴのシャーベット。
全体をヘーゼルナッツのソースで仕上げました。
※『ジブリパークとジブリ展』コラボコース(2,450円)のデザートとして提供(ランチタイムのみ・1日限定10食)

ミュゼレストラン善/しなのアートカフェの公式サイトはこちら

【「ジブリパークとジブリ展」長野会場開催概要】

公式サイトはこちら

<会期>
2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)
※休館日・毎週水曜日

<会場>
長野県立美術館

<開館時間>
9:00~17:00(入場は16:30まで)

<展示品数>
約1,000点以上

<アクセス>
※長野県立美術館には一般来館者のための駐車場はございません。公共交通機関のご利用を推奨いたします。
「公共交通機関でお越しの場合」
JR長野駅善光寺口バス乗り場①から、アルピコ交通バス びんずる号で「城山公園前」下車すぐ(所要時間約15分)
長野電鉄善光寺下駅より徒歩約15分。

<料金>
一般1,500円・中高生1,000円・小学生700円
※未就学児は無料(事前予約不要)ですが、日時指定券をお持ちの付き添い者と同じ入場時間枠で一緒にご入場ください。
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、付き添い1名は無料(要事前予約)

『チケット発売』
公式オンラインチケット、プレイガイドにて日時指定券を販売中。

「入場可能時間枠(入替制ではありません)」
本展は、会場内混雑緩和の為、時間ごとの入場枠を設定し、入場人数を制限いたします。
入場無料の方(未就学児を除く)も「日時指定券」のお申し込みが必要です。
①9:00~9:50
②10:00~10:50
③11:00~11:50
④12:00~12:50
⑤13:00~13:50
⑥14:00~14:50
⑦15:00~15:50
⑧16:00~16:30(閉館17:00)

「チケット販売スケジュール」
7月入場分:6月15日(水)午前10時より販売中
8月入場分:7月15日(金)午前10時から販売中
9月入場分:8月15日(月)午前10時から販売
10月入場分:9月15日(木)午前10時から販売

◆公式オンラインチケット
無料入場対象の方もこちらからお申し込みください。
※会員登録不要、お客様手数料無料、スマホ画面を提示または、自宅で印刷して入場。
※当日の各枠入場終了時間まで購入、予約可。
https://ghiblipark-exhibition.jp/nagano/#ticket

◆ Boo-Wooチケット/ローソンチケット https://l-tike.com/
※要会員登録。オンライン予約申し込み後、ローソン又はミニストップで発券。
Boo-Wooチケット:https://l-tike.com/bw-ticket/event/ghibliparkex-nagano/
ローソンチケット:https://l-tike.com/

◆コンビニ ローソン・ミニストップ
Lコード「7月入場分:37167」「8月入場分:37168」「9月入場分:37169」「10月入場分:3717」

「長野会場限定特典」
平日ご来場者の方に、長野展オリジナルポストカードをプレゼント!
7月19日(火)から平日のご来場者先着30,000名様に長野展オリジナルポストカードをプレゼントします。
※対象は入場券をお持ちの方のみとなります。
※展示室入口で入場券を確認後、引き換えにお渡しします。
※配布予定数に達し次第、配布を終了します。

<注意事項>
※入替制ではありませんが、観覧環境保持のため、会場内での滞在時間は60~90分以内を目安にご観覧・ご利用いただくようお願いします。
閉館時間にご注意ください。ご理解、ご協力を賜りますようお願いいたします。
各時間枠は、定員を超えた場合、受付終了となります。
※土・日曜日・祝日、お盆および会期後半は混雑が予想されますので、平日または会期前半の予約・購入をお勧めします。
※営利目的でのチケット転売は禁じられております。
※今後の状況により変更及び入場制限を実施する可能性がございます。最新の情報は、長野県立美術館ホームページにてご確認ください。

「問い合わせ」
展覧会について:ハローダイヤル・050-5542-8600(9:00~20:00)
チケットについて:各チケット販売サイトからお願いいたします。

<実施体制>
主催:長野県/長野県立美術館/信濃毎日新聞社/テレビ信州
共催:長野県教育委員会
協賛:DNP大日本印刷
後援:長野市/長野市教育委員会/長野商工会議所/善光寺/長野県芸術文化協会/(公財)八十二文化財団/(公財)ながの観光コンベンションビューロー/JR東日本長野支社/FM長野
企画制作協力:スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館/ジブリパ―ク

【「ジブリパークとジブリ展」全体開催概要】

<会期>
長野会場:2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝)
愛知会場:2022年10月29日(土)~12月25日(日)
熊本会場:2023年1月20日(金)~3月26日(日)
兵庫会場:2023年4月15日(土)~6月25日(日)
山口会場:2023年7月15日(土)~9月24日(日)

<会場>
長野:長野県立美術館
愛知:愛知県美術館
熊本:熊本県立美術館
兵庫:神戸市立博物館
山口: 山口県立美術館

<実施体制>
協賛:DNP大日本印刷
企画制作協力:スタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館/ジブリパ―ク

展覧会に関する問い合わせ:ハローダイヤル 050-5542-8600(9:00~20:00)

※上記の価格表記は全て税込

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