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演出:上村聡史 出演:戸次重幸、益岡徹 舞台「A・NUMBER」今秋全国5か所で上演決定

(左)バーナード:戸次重幸、(右)ソルター:益岡徹

演出・上村聡史、出演・戸次重幸、益岡徹による舞台「A・NUMBER」(ア・ナンバー)を、この秋、
東京、名古屋、仙台、札幌、兵庫にて上演することが決定しました。

「A・NUMBER」は、現代イギリスで最も偉大な劇作家・キャリル・チャーチルが手掛け、
2002年にロンドン・ロイヤルコート・シアターで初演された話題作。クローン技術が進み、
人間のクローンを作ることも技術的には可能ながら、法的にはグレーゾーンにあたるという近未来を舞台に、
自分が実はクローンだったと知った息子と父の対話を通じて、現代社会が抱える問題と
自らの真実と向き合わざるを得なくなった一人の男の物語を描き出します。
マイケル・ガンボン、ダニエル・クレイブ、サム・シェパードら、数々の名優が演じ、彼らを魅了し、
2022年にローレンス・オリヴィエ賞のリバイバル部門にノミネートされたことも話題の本戯曲に挑むのは、
第29回読売演劇大賞で最優秀演出家賞を受賞した上村聡史。
出演は、自身が所属する演劇ユニット=TEAM NACSをはじめ、舞台、映画、ドラマ、バラエティーなどで
幅広く活躍する戸次重幸と、近年「オスロ」「ザ・ドクター」といった話題作が続く益岡徹の2名。
話の軸となる息子のバーナードを戸次が、父のソルターを益岡が演じます。
〈私は誰なのか。不条理なものと未来的なもの、普段、親しんでいるものが、突然、砕けちる時、人は何を思うのか〉
――人間の尊厳と価値観を鋭く描きだした本作に、ご期待ください。

【あらすじ】

クローン技術が進み、人間のクローンを作ることも技術的には可能だが、法的にはグレーゾーンにあたる、そんな近未来の話。
舞台は、自分が実はクローンだったと知った息子と、父の対話から始まる。
父は、亡くなった実の息子を取り戻したくて医療機関に息子のクローンを作り出してもらったと言うが、
実は医療機関のほうでは依頼者には黙って一人ではなく複数のクローンを作っていたらしい。
父親はなぜ、息子のクローンを作ったのか。自分がクローンだとわかった息子は、この先どうするのか。
他のクローンたちは、どこでどうしているのか。

【演出家・出演者コメント】

演出:上村聡史
「『羊のドリー』が話題になったのは四半世紀ほど前、イギリスを代表する劇作家キャリル・チャーチルの本作も
2002年に発表されて以降、多くの国で上演されてきました。科学技術の倫理が際立つテーマもさることながら、
戸次重幸さん演じる声・顔・姿が全く同じの三人の男と、益岡徹さん演じる真実を握る男との、
クライムサスペンスの様相を帯びながら展開する会話の応酬や、演劇的な仕掛けも、本作の見どころになるでしょう。
そして、今再び上演する面白さは、「何によって、誰によって、何者であるかを定義されるのか」という視点に尽きます。
果てして今この時代に、性や人種、究極的には人間であることを、我々は定義していくことが可能なのか…。
多様的な広がりを見せる今とこれからにおいて、“アイデンティティ”を巡る悲喜交々をご堪能いただければと思います。」

バーナード役:戸次重幸
「尊敬している益岡徹さんとの二人芝居というお話を頂き、ぜひやりたいと即答いたしました。
演出の上村さんとは初めてお会いするので、期待や不安もありますが、
私は褒められて伸びるタイプなので、お手柔らかにお願いしたいです(笑)。
二人芝居の登場人物が二人とは限らない、ということは今の段階で言ってもいいと思うのですが、
それぞれが全く異なるキャラクターなので、とても面白い作品になると思います。
さらに膨大なセリフ量も見どころの一つになりますので、ぜひご期待ください。
上演時間は70分ほどなので、気づいたら終わっていた、というようなことになるかもしれません。
私の大好きなSFの要素も入っていますし、難しいことを考えずに、お気軽に劇場に来て頂けたら幸いです。」

ソルター役:益岡徹
「イギリスでの上演時間が約50分で出演者が二人と聞いてコンパクトなイメージを持ちましたが、
読んでみるとなかなか難しい芝居だなというのが第一印象でした。
文明の中で進化した生命に関する技術や研究は、人の幸せのために重ねてきたものだと思うんですが、
戦争を通して発展したものもあり、時に開けないほうが良かったような箱まで開けた部分があります。
この作品で描かれる人の命の問題も、「そんなことをしてよかったんだろうか」ということを
感じる内容になっているのではないかと思います。ただ、父も息子も科学者ではないし、
論理的に優れているわけでもなく 我々と同じような人物なんです。
彼らをどう演じることで作家が作品で伝えたかったことを伝えられるのか、演出の上村さんと考えていきたいと思います。」

【「A・NUMBER」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年10月7日(金)~10月16日(日)
名古屋公演:2022年10月21日(金)
仙台公演:2022年10月23日(日)
札幌公演:2022年10月26日(水)
兵庫公演:2022年10月29日(土)

<会場>
東京:紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA
名古屋:青少年文化センター(アートピア)
仙台:電力ホール
札幌:共済ホール
兵庫:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール

<上演時間>
未定

<料金>
東京:7,500円/U25チケット:3,500円
名古屋:7,500円
仙台:7,500円
札幌:8,000円
兵庫:A席5,000円 B席3,000円
(全席指定・税込)
※未就学児入場不可

『チケット発売』
「一般発売日」
2022年8月6日(土)10:00~

『問い合わせ』
東京・名古屋:サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
仙台:キョードー東北 022-217-7788(平日10:00~16:00/土曜日10:00~12:00)
札幌:道新文化事業社 011-241-5161(平日9:30-17:30)
兵庫:芸術文化センターチケットオフィス 0790-68-0255

<出演者>
バーナード:戸次重幸
ソルター:益岡徹

<STAFF>
作:キャリル・チャーチル
翻訳:浦辺千鶴
演出:上村聡史
東京公演主催:サンライズプロモーション東京
企画制作:サンライズプロモーション東京

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