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中村勘九郎主演 スペクタクルリーディング『バイオーム』東京公演まもなく開幕!

梅田芸術劇場がおくる進化型エンターテイメント演劇、その第一弾はスペクタクルリーディングです。
第二弾は体験型サイトスペシフィック演劇へと進化。中村勘九郎主演、演劇界を牽引する俳優達と
初タッグを組み、宝塚歌劇団で心に残る数々の名作を手掛けてきた上田久美子による書下ろしの戯曲、
「麒麟がくる」「精霊の守り人」の一色隆司が演出を勤めます。
「演劇はまるで錬金術のように日常の表面下に潜む危険な現実を、物理的に鋳造してみせる
ヴァーチャル・リアリティ(VR)である」 (フランスの詩人・演劇作家アントナン・アルトー「錬金術的演劇」)
今まさに、仮想現実は進化を遂げVRテクノロジーで人間の知覚とその延長にある身体的現実を拡張し始めています。
今回の企画は確固たる脚本をもとに、朗読劇としてスタートし、VR/ARなどのテクノロジーを駆使し、
俳優とバーチャルテクノロジーの間に作り出される関係性を重視しながら、五感で体感していく
サイトスペシフィック演劇へと進化します。

初日の開幕を翌日に控えた2022年6月7日(火)、東京都豊島区の東京建物Brillia HALLにて
公開ゲネプロが行われました。

【あらすじ】

その家の男の子はいつも夜の庭に抜け出し、大きなクロマツの下で待っていた。フクロウの声を聴くために…。
男の子ルイの父に家族を顧みるいとまはなく、心のバランスを欠いた母は怪しげなセラピーに逃避して、
息子の問題行動の奥深くにある何かには気づかない。政治家一族の家長としてルイを抑圧する祖父、
いわくありげな老家政婦、その息子の庭師。力を持つことに腐心する人間たちの様々な思惑がうずまく庭で、
古いクロマツの樹下に、ルイは聴く。悩み続ける人間たちの恐ろしい声と、それを見下ろす木々や鳥の、もう一つの話し声を…。

スペクタクルリーディングという、これまでにない題が打たれた本作。舞台上には白い半楕円形の
ステージセットと台本を置く譜面台、そしてスクリーンの役割を果たす無数の白い簾状のレースが取り付けられ、
朗読劇というよりは、さながら映画を観る様な装飾がなされているのが印象的です。
そこに現れるのは日本を代表する7人の豪華舞台役者陣。その全員が一人2役をこなしてます。

代々続く政治一家の下に100年ぶりに生まれた男子であるルイ(中村勘九郎)。特殊な感性を持つ彼を取り巻く一家と
その関係者達の複雑に入り組んだ関係性、もう一方で一家の屋敷の庭に生えている大きなクロマツを中心とした
木や草花が擬人化という形で、舞台上で会話や演技を二層構造の様に繰り広げる様は、
劇場で直で観てみないと到底魅力が伝わらない代物。キャスト陣も最初は静止した状態でパフォーマンスしていますが、
今ゲネプロで撮影・記事化が許された第一幕の前半過ぎより皆、台本を片手に、またはほぼ台本そっちのけで
緊張感のある演技を半楕円形のセット上で展開。所々ではキャスト陣の卓越した歌唱力を活かしたコーラスや、
短いながらルイがリコーダーを使用してフクロウの鳴き声に応える演出なされる等、劇中のアクセントの付け方は様々。
舞台後方のレース面に投影されるクロマツを中心とした庭の木や草花の映像表現がそこに華を添えています。

従来の朗読劇という枠に全く収まらない、前代未聞のスペクタクルリーディングを是非、劇場で。

【初日に向けての出演者コメント】

初日の開幕を控え、出演者7名より初日に向けたコメントが発表されてます。

ルイ/ケイ役:中村勘九郎
「最初は朗読劇として稽古を進めていたのですが、稽古を進めていくうちに作品がどんどん進化していき、
ついていくのが大変でした(笑)今でも難しく感じておりますが稽古中は皆様に助けていただきながら
進められたので、短い期間で充実した稽古でした。本作は配信もございますので、映像ならではの美しさを
おうちでも楽しんでいただけること間違いなしです。大変な状況下ではありますが、メッセージ性の
強い作品になっておりますので是非ごらんいただき、多くのものを感じ取っていただけたらと思います。」

怜子/クロマツの芽役:花總まり
「スペクタクル・リーディングって?と頭にはてなが飛んだ当初から気がつけば2週間余りのお稽古期間は
アッという間に過ぎて、初日は目の前。まだ迷いや不安との闘い中ですが、今までに経験したことのない
2つの対照的な役に全力で立ち向かっております。素晴らしい共演者の方々と共に千穐楽まで全集中で
駆け抜けたいと思っておりますので、ご覧になるお客様には濃密でセンシティブな舞台時間を
共にあじわっていただければと思います。」

野口/一重の薔薇役:古川雄大
「稽古の一瞬一瞬がとても刺激的で、あっという間に過ぎていきました。それと同時に、上田さん一色さんという
最高のタッグに、尊敬する先輩方と共に過ごす時間は濃厚に感じました。そして、わずかな時間で着実に出来上がっていく
「スペクタクルリーディング」を目の当たりにし、震えました。
僕も野口・イングリッシュローズとしてこの世界に立てることを幸せに思いながら、これから千穐楽まで
役を全う出来るように努めます。皆様、ご期待下さい。」

克人/クロマツの盆栽役:野添義弘
「スペクタクルリーディングという言葉は、今回初めて耳にしました。スペクタクル?どうなるのか?
全く予想がつかなかったのですが稽古に参加する度に、なるほど!なるほどと思える様になりました。
まさにスペクタクルリーディングです^。これがスペクタクルリーディングです。皆様同様、私も初めての体験です。
ドキドキワクワクしながら演じたいと思います。皆様もスペクタクルリーディングの世界にドップリと浸かって下さい。」

ともえ/竜胆役:安藤聖
「経験したことも目撃したこともない朗読劇に仕上がっています。タイトル通り、スペクタクルなリーディング劇です。
なので稽古中は、これか?これか!!と、様々な課題に頭がフル回転していました。頭も身体も疲れ切っているはずなのに
楽しんで稽古に参加出できたのは、素晴らしい共演者の皆さま、スタッフの皆さまがいてくれてのことです。
迎える本番では、ここまでのプロセスをしっかりお客さまに観ていただけるよう、そして作品を存分に楽しんでいただけるよう、
思いを込めて舞台に立ちます。」

学/セコイア役:成河
「試演としての朗読劇からは随分とはみ出して欲張ったものになっていると思います。3週間あるんだったら覚えませんか、
などと焚きつけてしまった責任の一端も感じつつ、これは吉と出るか凶と出るか、ドキドキしております。
ミクロな視点とマクロな視点を行き来する非常にダイナミックな戯曲です。この戯曲のスケールと繊細さを損なわないよう、
細心の手付きと集中力で5日間、お客様と共に作品を育てて行ければと思います。よろしくお願いいたします。」

ふき/クロマツ役:麻実れい
「頂いた本に初めて目を通した時、私にはとても難解な作品だと感じましたが読み込んでいくうちに、ふきと植物たちを通して、
生きていく強さと暖かさが私の中で広がり始めました。この気持ちを最後まで育み、皆様にお渡しできたらと願っています。」

【ライブ配信決定】

スペクタクルリーディング『バイオーム』の6月11日(土)17:00公演が
配信プラットフォーム「Streaming+」にて国内・国外でのライブ配信が決定。

詳しくはこちら

【アフタートーク開催決定】

6月9日(木)13:00公演にて、脚本を手掛けた上田久美子と演出の一色隆司による、
アフタートークの開催が決定。

<対象公演>
6月9日(木)13:00
<登壇者>
上田久美子、一色隆司
※アフタートークは、終演後に実施いたします。
※対象公演回のチケットをお持ちの皆様ご参加いただけます。
※登壇者は急遽変更になる場合もございます。

【「スペクタクルリーディング『バイオーム』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年6月8日(水)~6月12日(日)

<会場>
東京建物 Brillia HALL

<上演時間>
約3時間(25分間の途中休憩を含む)

<料金>
限定2000部プログラム付きS席11,000円 S席10,000円 A席8,000円 B席5,000円
(全席指定・税込)
学生席3,000円(当日座席引換券・税込)
※学生席の販売はネット会員・オンラインチケット・チケットぴあのみとなります。
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。

『チケット発売』
一般発売日:2022年5月21日(土)AM10:00

「チケット販売先」
・チケットぴあ
・イープラス
・ローソンチケット
・としまチケットセンター
・梅田芸術劇場オンラインチケットhttps://ko-ume.pia.jp/
・梅田芸術劇場窓口発売日翌日以降 10:00~18:00

<出演者>
ルイ/ケイ:中村勘九郎

怜子/クロマツの芽:花總まり
野口/一重の薔薇:古川雄大

克人/クロマツの盆栽:野添義弘
ともえ/竜胆:安藤聖

学/セコイア:成河

ふき/クロマツ:麻実れい

<STAFF>
作:上田久美子
演出:一色隆司
美術:杉山至
照明:中山奈美
音楽監督:標葉千晴
映像:松澤延拓
衣裳:富永美夏
ムーブメント:川村美紀子
作曲・編曲:Chikara Ricky Hazama,、秩父英里
演出助手:吉中詩織
舞台監督:八木清市
企画・制作:梅田芸術劇場
主催:梅田芸術劇場
制作協力:NHKエンタープライズ

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