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『新国立劇場』フランス・オペラの代表作『ペレアスとメリザンド』を、鬼才ケイティ・ミッチェル演出、大野和士指揮で上演

2016年エクサンプロヴァンス音楽祭公演より ©Patrick Berger/ArtComPress

大野和士芸術監督4シーズン目の締めくくりに、大野の注力するフランス・オペラから
ペレアスとメリザンド』が登場します。印象主義の作曲家ドビュッシーの唯一のオペラ『ペレアスとメリザンド』。

2016年エクサンプロヴァンス音楽祭公演より ©Patrick Berger/ArtComPress

フランス独自のオペラを目指したドビュッシーは、独特の語法を用いて、象徴主義の詩人・劇作家メーテルリンクの
戯曲に描かれた光や水、霧や風といった自然の息吹を色彩感と陰影に富んだ音楽で表現し、
フランス語の韻律と音楽を融合させて、登場人物の苦悩や感情の起伏を濃密にニュアンス豊かに描きました
閉鎖的な城内の愛憎の日々の物語が神秘的、象徴的に緊張感のうちに綴られ、幕切れでドラマを浄化する
10小節の後奏がカタルシスをもたらします。ブリュッセル・モネ劇場やリヨン歌劇場でフランス・オペラを
数多く手がけてきた大野和士芸術監督は、新国立劇場でも着任以来、年1本はフランス・オペラを欠かさず企画し、
その魅力を伝えることに注力してきました。4年目のシーズン締めくくりの新制作に、フランス音楽の代名詞
ドビュッシーが書いた傑作『ペレアスとメリザンド』がついに登場。フランス・オペラの神髄を伝えるまたとない機会です。

演出のケイティ・ミッチェルは演劇大国イギリス出身で演劇、オペラの演出で活躍し、
独自の感性と論理がもたらすリアリティが高く評価される演出家。
ミッチェルの『ペレアスとメリザンド』は、近年最も尖ったオペラが次々上演されることで注目される
エクサンプロヴァンス音楽祭で、2016年に初演されました。

2016年エクサンプロヴァンス音楽祭公演より ©Patrick Berger/ArtComPress

このプロダクションでは、中世の架空の城を舞台とした象徴的な物語が、ある一家へやって来た女性の密室の夢想となって、
現代的なドラマに蘇ります。ミッチェルは原作の象徴的なイメージを活かした神秘的な空気を基調としながら、
現代的なジェンダー観とリアリズムに基づく心理的な解釈を提示し、今日の名演出と絶賛を博しました。
「メリザンドの夢」となったミッチェル版『ペレアスとメリザンド』は終始ミステリアスに展開し、
密室の息詰まる心理劇として、片時も目を離せない緊張感に包まれています。イギリスきっての先鋭的な活動で知られる
ケイティ・ミッチェルの今日的で秀逸な舞台は、すべての舞台芸術ファン必見。映画ファンにもお薦めです。

指揮:大野和士

ペレアス役:ベルナール・リヒター

メリザンド役:カレン・ヴルシュ

ゴロー役:ロラン・ナウリ

アルケル役:妻屋秀和

ジュヌヴィエーヴ役:浜田理恵

大野和士芸術監督自らが指揮する『ペレアスとメリザンド』には、新世代を代表するテノールの
ベルナール・リヒター、フランス音楽の旗手として活躍し、世界中でメリザンドを歌っている
カレン・ヴルシュ、フランス最大のバリトンであり、パリ・オペラ座やメトロポリタン歌劇場、
英国ロイヤルオペラなど世界一流歌劇場で活躍するロラン・ナウリら、『ペレアスとメリザンド』の
世界随一の歌い手であり、大野と共演を重ねる信頼厚い歌手たちが世界から集結します。
浜田理恵、妻屋秀和らの日本人歌手も大野和士自信のキャスティング。今望みうる世界最高の布陣による
『ペレアスとメリザンド』は、フランス・オペラの神髄を伝える、音楽ファン必聴の公演です。
公演およびチケットの詳細については、新国立劇場ホームページをご覧ください。

【新国立劇場について】

新国立劇場外観

新国立劇場は、日本唯一の現代舞台芸術のための国立劇場として、オペラ、バレエ、ダンス、
演劇の公演の制作・上演や、芸術家の研修等の事業を行っています。オペラ部門は2018年9月より
世界的指揮者の大野和士が芸術監督に就任し、世界の主要歌劇場と比肩する水準のオペラ公演を
年間およそ10本上演、高校生のためのオペラ鑑賞教室の実施等を行っています。
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
公式サイト:https://www.nntt.jac.go.jp/

【あらすじ】

王の孫ゴローは、森で出会った女性メリザンドと結婚する。ゴローの異父弟ペレアスはメリザンドに心奪われるが、
その様子を見たゴローはペレアスを咎め、メリザンドが妊娠していることを伝え牽制する。
旅立ちを決意したペレアスは、出発の前夜にメリザンドと会い、ついに互いに愛を告白しあう。
そこへゴローが現れ、ペレアスを刺す。メリザンドは女子を産み落とす。ゴローの追及にメリザンドは
ペレアスへの愛を認めるものの、不貞は否定し、生まれた子供の傍らで息を引き取る。

【新国立劇場2021/2022シーズンオペラ『ペレアスとメリザンド』公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
2022年7月2日(土)14:00・6日(水)18:30・9日(土)14:00・13日(水)14:00・17日(日)14:00

<会場>
新国立劇場 オペラパレス

<上演時間>
約3時間30分(休憩含む)
〈フランス語上演/日本語及び英語字幕付〉

<料金>
S:27,500円 A:22,000円 B:15,400円 C:8,800円 D:5,500円 Z(当日のみ):1,650円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可
※Z席は舞台のほとんどが見えないお席です。予めご了承ください。
※Z席とZ【音のみ】席(舞台が完全に見えません)は、公演当日朝10:00から、新国立劇場Webボックスオフィス
およびセブン-イレブンの端末操作により全席先着販売いたします。1人1枚です。
※上記の方法での先着販売後、残席がある場合は、開演2時間前からボックスオフィス窓口でも販売いたします。
※電話での予約は承れません。

『チケット発売』
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999 WEBボックスオフィス:http://nntt.pia.jp/
※WEBボックスオフィスではご自身で座席を選びながらチケットをご購入いただけます。各種割引チケットもお取り扱い中。

「問い合わせ先」
新国立劇場ボックスオフィス 03-5352-9999(10:00~18:00)

<出演者>
ペレアス:ベルナール・リヒター
メリザンド:カレン・ヴルシュ
ゴロー:ロラン・ナウリ
アルケル:妻屋秀和
ジュヌヴィエーヴ:浜田理恵
イニョルド:九嶋香奈枝
医師:河野鉄平

合唱指揮:冨平恭平
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

<STAFF>
指揮:大野和士
演出:ケイティ・ミッチェル
美術:リジー・クラッチャン
衣裳:クロエ・ランフォード
照明:ジェイムズ・ファーンコム
振付:ジョセフ・アルフォード
演出補:ジル・リコ
舞台監督:髙橋尚史
共同制作:エクサンプロヴァンス音楽祭/ポーランド国立歌劇場

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