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朗読劇 泉ピン子の「すぐ死ぬんだから」トークショー&記者発表開催

この夏、泉ピン子の集大成ともいうべき舞台が上演されます。内館牧子原作で、
人生100年時代の大ベストセラー『すぐ死ぬんだから』(講談社文庫)を朗読劇として完全舞台化。
それに先駆け、「終活」をテーマにしたトークショーと朗読劇の記者発表会が開催されました。
泉ピン子の終活への考えや、ここでしか聞けないエピソードが盛りだくさんです。
共演する村田雄浩も加わり、音楽は宮川彬良、上演台本・演出は笹部博司が担当し
万全の布陣で夏の上演を果たします。2022年6月2日(木)、東京都豊島区のとしま区民センターにて
今作のトークショーおよび記者発表会が行われました。

【トークショーの模様】

としま区民センター8階の多目的ホールにて行われたトークショーには、フリーアナウンサーの中井美穂さんの
司会・進行の下、忍ハナ・ほか役の泉ピン子さん、忍雪男・ほか役の村田雄浩さん、そして原作小説の著者である内館牧子先生の3名が登壇。
早速、泉ピン子さんが客席からの拍手に迎えられ、登壇します。
およそ高さ7~9cmは有ろうかという黒いハイヒールとパープルのシャネルブランドで
全身をコーディネートして「何年経ってもシャネル、何年経っても泉ピン子」との入り口上での登場に
中井アナから現在の泉さんのプライベートに関しての質問が飛びます。

プライベートで外に出る時も泉ピン子というイメージを崩さないのか?という質問には、
「仕事も減ったし、今、TV局は予算が無いから、若い人や知名度の低い方ばかリ使っていますし、
私達ばあさんの出る幕が無いから、今日こうやって報道のカメラに映る事が生存確認でございます。
今回のお話をいただいた時に本当に嬉しかったですね。私なんかは映画をやっていませんから、
殆ど忘れられてるんだけどね。でも2時間ドラマは最近やるものがないのかしら?
私の時代は全国放送の殆どの2時間ドラマをやったわね。(共演の)村田君ともやったし。
更年期の時には彼は大デブになっちゃったし、橋田壽賀子先生も良く言ってました。
若い時は金が無かったからうんと食べたかったけど、歳とると金はあるが食が細くて食べられない。」
と、報道陣のカメラに自身が映る事が大事と話すピン子さん。

そして話題は現在の住まいがある熱海市の事へ。
ピン子さん「今から11年前に橋田先生が熱海へ越して来ないか?と仰って。1999年に
「99年の愛〜JAPANESE AMERICANS〜」という橋田先生が戦争を題材とした作品を書きたいというので。
相手役は中井貴一さん。最初で最後のイイ男でしたね。それまでは、せんだみつおさんや武田鉄矢さん、
西田敏行さんが相手役でしたから。作品を書かれる際に(カリフォルニアの)マンザナー強制収容所に
日本人が戦争の時にひどい目にあって強制収容されていたものですから。そこへロケに行ったりして
アリゾナのモーテルに何か月もいると、夜になって外に出ると野兎しかいないんです。
そして熱海に帰ってくると、なんて都会だろう!と。私、銀座の生まれですから、ネオンが無い所が嫌いなんです。
私も他力本願という言葉が大好きで自分で運動するのが嫌い、人の手を借りたい方で。
でも熱海だと、どうしても坂道が多いですから、飼っている犬と共に一所懸命に歩いて今回の舞台の為に体力をつけています。」

そして舞台で重要な発声については、
ピン子さん「若い頃は1,000席~2,000席の劇場でマイクを使わずにやっていたんです。
だから(マイクを下げて)この位の声でも聞こえるでしょ?今の若い人は(ヘッドセットの)マイクを
付けていますから。だからこえについては前は毎日お医者さんに行っていたのに今は丈夫になっちゃった。
人間、鍛えれば出来るという事ですかね。」

そしてピン子さんから歳をとる事についてのこんな言葉が。
ピン子さん「歳をとるって良いのよ。みんな忘れちゃうから。「あれ?何年前だっけ?」って思い出せないから。
ただ、失敗は(1995年の)記者会見で大泣きをした事。あれ(号泣の演技の話)を作ったのは橋田壽賀子ですから。
「ラブレターを持っていって大泣きしなさい。女性が同情する」…ウソよ反感買われたわよ!もう何十年も経つからウケたけど。」

内館牧子先生の原作小説「すぐ死ぬんだから」を読んで惚れ込んだというピン子さんは
「私しかいないと思いましたね。面白いですよ~。昨日一昨日と4時間の稽古をしたんですけど、久し振りに喉が痛くなった。
私、セーブが出来ないの。残り少ないから何時バタンと逝っても良い様に精一杯やっちゃうタイプだから、凄く面白いと思います。」

続いて1995年に起きた御主人の騒動について話すピン子さん。
「当時は私が会見で大泣きしていたから雑誌なんかは話を聞けないのよ。でも、当時は(やり方が)皆汚いの。
話にハサミを入れるから。雑誌の人が私に「子どもはどうして作らなかったんですか?」って。
子供好きだから作れれば作っていました!出来なかったの。だから今犬になってるの。
犬が増えていった時に夫に「犬に介護は出来ない」って言われたんだけど、だけど心無い人はそうやって言いますよね。
私だってあの時、女よ。傷ついて円形脱毛症になって。「渡鬼」で髪をバッサリと切ったのは実は円形脱毛症を隠す為に切ったの。
私、夫にこんなに禿げて…と言ったら、「禿げてない!禿げてない!ウチで寝ていてもダメだ、何処かに食べに行こう!」って。
「おいおい、お前の為に出て行けないんだ」と内心は思ったけど、体というのは正直で痩せていた時で38㎏位になりましたね。
全部橋田先生の後を追っていますね。熱海に引っ越して私が熱海に、夫が東京に居る。そして1週間に一度位会う。
私は橋田先生が亡くなってから物凄く人生観が変わった。「死ぬのに順番札は無いんだよ」「あんたは後だよ」と
先生に言われて「はぁ…」と思ったんだけど。」

そして橋田先生からかけられた言葉としてピン子さんが印象的と話すのが
ピン子さん「結婚出来たご主人の前で絶対に台本を広げるな、仕事を一番にするな、家庭を一番大事にしなさい。
そうするとピン子、仕事は付いてくるよ。一流にならなくて良い。一流の作家は山田太一さんや倉本聰さん。
橋田壽賀子は二流。だからあんたも二流でいい、って言われて、主人の前で台本を開けた事は無いです。
だから「早く寝ろ~早く寝ろ~」と。内館先生を紹介してくれたのも橋田壽賀子です。才能を見抜いたのも橋田壽賀子です。」

と、ここで原作小説の著者である内館牧子先生が登壇。ピン子さんとの初対面時の話がなされます。
内館先生「初めてお会いした時はピン子さんが「おしん」の母、谷村ふじ役をやっていた時で、
その時に私は橋田先生から「おしん」の資料整理を頼まれて熱海まで通っていたんですね。
そしたら資料整理なんかぜんぜんやらなくて、ウチの主人と毎日酒盛りです。橋田先生はお酒が一滴もダメなので、
お台所で色々な料理を作ってくれて、その時にピン子さんを紹介された記憶があって。
未だに私覚えているのは、橋田先生がピン子さんを見る目が「女優として信頼しています」という感じそのものだったんですね。
「先生はこういう目をされるんだ。私は一度もこういう目をされていないな」と思いながら、
でも、橋田先生の最期をピン子さんが看取られたというニュースを読んだ時に、娘みたいな人に看取られて
幸せだったんだな、良かったんだなと凄く思いました。それ以来ですね。だからこの舞台を橋田先生に見せたいって言っていたんです。」

ピン子さん「「あんた達がこんなのやっているんだ」って。橋田先生は不倫と殺人、ベッドシーンは書かないんです。
私が最後に「渡鬼殺人事件」を書いたら視聴率が上がるって言ったんだけど、先生は嫌だって言いました。」

内館先生「橋田先生とお会いするまでは私は「おしん」の時はOLだったんですよ。その時に
NHKのプロデューサーが偶々存じ上げていて、資料整理をしてくれる人を探していると。
私は単純に”生橋田”が見られると思って、行きます行きます!って言ったのが資料整理じゃなくて酒飲みで大喜びでした。
今回の朗読劇をピン子さんが引き受けて下さって、すっごいビックリした。」

ピン子さん「私、小説本を読んでこれを断ったら、子供の事を凄く気にしてるんじゃないかと思ってヤダなって。
それでうちの主人に小説を読ましたら笑っちゃって「面白いね!この台本」…おめぇの事だよと。
だから歳をとると大概に忘れていくから歳をとれるんだと思うんだけど、私の家の事見てるの??
っていうか、本当に(登場人物の)忍ハナにピッタリですよ。そっくりなんだもん。
小説を女の人や若い人が読むと、これからこうなっていくのかと思うし、歳を重ねた人はこうなるよね、と思うし。
これは是非、お話を観ていただいてからなんだけど。」

原作小説を読んだ中井アナから文中で刺さった言葉として「人間は中身が大事よ外見より、って大体言いますけど、
そういう事を言う人に限って中身が無い」という箇条があるとこの言葉が。

その言葉に対し内館先生は「直ぐ言うでしょ、人は中身よ、って。おしゃれしているお年寄りを見ると
「よくやるわよ若作りいい歳して似合いもしないスカーフ巻いてさ」とか言う訳です。
でも私見ていて人は中身よ、っていう人に限ってろくでもないですね。
今、中井さんが仰ったみたいに中身も大事なんですけど、それは傍にいたり喋ったりしないと
魅力って分からないじゃない。やっぱり見た目って70でも80でも大事だなと思って。
ある時、東北大学の阿部恒之教授が「女の人も男の人もスキンケアとメイクアップの二つは凄く大事だ
一日よく頑張った自分への癒しになる。それを行わない人は癒されていない」と。
私、この言葉が大嫌いなんだけど、多くの人が好きな言葉に「ナチュラル」ってあるでしょ。
化粧品会社の幹部が仰るには、「ナチュラルと不精は違うんです。多くは不精です。
眉毛は整えない、メイクもスキンケアも勿論しない、歳は歳、ナチュラルよ、って言っている人は気が付いた方が良い。」
と言われた時に、「これは1冊書けるな」と。」

そして内館先生は2015年に「終わった人」、2018年に「すぐ死ぬんだから」、2020年に「今度生まれたら」の
「終活三部作」を執筆していますが、トークショー内で4作目を執筆中との情報が先生自ら明かされます。
内館先生「もう直ぐ書き終わるんですけど、怖いですよ~。でも、「すぐ死ぬんだから」という言葉は
これを言えば全部許されるという歳をとった人の免罪符になっちゃうのよね。
そして私は終活で周りの整理をしないんです。でも、私が死んじゃった後は生きている人に任せるからごめんなさいって
全く断捨離も何もしていないですね。だから忍ハナもなにもしていないでしょう?」

ピン子さん「写真とか手紙とかを断捨離しようと思うと、あの時、ああだったこうだったとそれを見だしちゃうのよ。
でも私が一番最初に断捨離したのは、自分がもらった演技賞とか全部の賞です。菊田一夫賞とか全部捨てちゃった。
日本アカデミー賞も橋田壽賀子賞も捨てた。橋田先生に言いました「捨てる!」って。何故かっていったら、ウチの主人が私が死んだ時に
一番困るのは、私が頑張った証である賞を一体どうしたら良いか。だって、賞というのは”過去”ですよ。
今回の「すぐ死ぬんだから」で菊田演劇賞を狙っているんですけど。読売演劇賞も獲ったんだけどね。」

そしてトークの熱も十分に上がった所で、今公演でピン子さん自らが指名したという、忍雪男ほかを演じる俳優の村田雄浩さんが登壇。
トークショー開始から1時間が経とうとする中での登壇に「今日、出番無いのかなという…」との村田さんからの第一声が。

ピン子さんと村田さんの最初の共演は「ひとの不幸は蜜の味」。大竹しのぶさん演じる、くればやし繭子の継母をピン子さんが演じ、
村田さんはくればやし繭子の担当編集者役で出演していますが、その前に実は、西田敏行さんと村田さんが呑んでいる時に
「うわぁっ、ピン子さんだ!」とピン子さんと飲み屋で会っていると村田さんは話します。

ピン子さん「橋田先生の御主人が雄ちゃんを物凄く可愛がっていたです。それで良い役者だなと私は思って、
それで橋田先生にどうしてもNHKの「ハルとナツ 届かなかった手紙」で米倉涼子さんと仲間由紀恵さんの
お父さん役をやらせてやってくれと。3回か4回、雄ちゃんを先生の所に連れていって。
それで先生があまりにも良い役に書いちゃったもんだから「村田君、やめようかと思うんだけど」って
橋田先生が言った時私、怒った怒った。それで村田さんは橋田壽賀子賞をおとりになりました。
村田君は良い役者です。舞台を見ていてもタッパがあって。この前、台本読みをやったけどまぁパワフルで中々です。
そして二人共立ち上がって動き出しちゃって。もう本番みたいだったよね。
私は若い頃から朗読劇に憧れていて、何時かやりたいなって。全責任はこちらに来るし、
観に来て下さる方も、どんな事をやるんだろうと観て下さるし。本当にありがとうございますという気持ちで
私は生きたいと思っています。やっぱり全国の皆さんに育てていただいたんだから、いけない所まで観ていただきたいなと。
だって、朗読劇って凄く怖いんですよ。」

村田さん「それをそのままお返しします。やっぱりピン子さんって色んなドラマに出てらっしゃるじゃないですか。
そうすると皆さんはちゃんと台本の流れの中でやられるんです。ピン子さんもそうなんですけど、一人だけ色が違う。
それは若い頃から2時間ドラマや「渡鬼」を見ていても私はそう思いますけど、出て来る瞬間に伝わって来る熱量が
全然違うんです。その瞬間瞬間に物凄く生きている感じがして「芝居ってこういう事だよな」って。
特にホームドラマなんかはその瞬間瞬間じゃないですか。その時にイラっとする姑役なんか抜群ですよね。」

「朗読劇って勿論、台本も一切読んでいないし、お二人でどういう風にするのか、サービスでちょっと話して。」
との内館先生からのラブコールにピン子さんと村田さんが話します。

ピン子さん「雄ちゃんは案外早くに旅立っちゃうんだけど、”一人”じゃないのよ。雄ちゃんは私の亭主の他にその妾の役もやるんです。」

村田さん「結局、出演者が2人なので沢山やるんです。ピン子さんが4~5役、僕は小さいのを入れると10役あります。
でもピン子さんがやる4人の役が一堂に会し話すシーンがあるんです。ピン子さんが一人で「だからあんたさぁ…/えっ、何?」とか
さっきも聞いていて落語みたいだなと思いました。それが最初の台本読みの時にはもう出来ている。これが泉ピン子なんです。」

ピン子さん「私、天才なのよ!やっぱり芝居って瞬間だと思うんですよ。それで読んでいくので私、作り込めないんですよ。
読んだ感想をそのまま自分に入れこんでいくから、忍ハナはその時の気持ちになったりとか。
内館先生作品の良いのは最後が切ないんですよね。でも皆を傷つけてない。そこが優しさだと思う。
このコロナ禍だから皆、疲弊しているじゃないですか。エンターテイメントも何か楽しみが無いとね。
みんな、思わなかった?このコロナになった時は私達は本当に要らない仕事なんだなって。」

村田さん「思いましたね。何か本当に現場が止まっちゃったから丸っきり2か月位、何にもしないっていう。
ちょっとおかしくなりそうでしたね。」

そして8月の公演に先駆けて2か月前の今から稽古がスタートしている事について、
ピン子さん「この前、梅沢富美男とやった時は稽古2日よ。私、本当に体当たりでやっていますから。
稽古もこんなにやらなくても…と思ったけど、この朗読劇が私の集大成。
朗読劇って憧れだったんですよ。「ラヴ・レターズ 」を見た時になんで私は有名人なのに何で来ないんだろう?と思って。
歳をとったら朗読劇で辞めようと本当に3年位前から思ったの。引退というのはおこがましいじゃない?
これを集大成にして出来たら内館牧子を生んだ秋田にも行きたいと思っています。育てていただいた全国の方達に
こちらから会いに行くという気持ちで。」

内館先生「俳優や脚本家、プロデューサーを育てるのは視聴者であり観客だというのは凄く思うんですよ。
よく偉い人がテレビは視聴率なんかどうでもよい、良いモノを作ればいいんだと言うけど、
視聴率に拘る人達、観客に拘る人達というのは私は凄く真っ当な事だと思う。」

ピン子さん「橋田先生は視聴率に対して物凄い執念をもっていたの。「渡鬼」でも少しでも数字が落ちると
「私の書き方が悪かった、私が悪かった」って、視聴率が悪いのが許せなかったみたいです。
でも不思議と視聴率が悪いというのは、外を歩いていても言われないんですよね。」

そして「すぐ死ぬんだから」の朗読劇に対する不安がピン子さんの口から話されます。
「この朗読劇は本当に本当に怖い。台本を持っているんだけど、本当だったらこの位の台詞は
「渡鬼」をやっていた私達は覚えられると思うんだけど、その台本を持っている事で
ページをめくったら1枚飛んじゃって捲る時もあるんですよ。生だからそういう怖さとかは目茶苦茶ありますね。
でもあんまり真剣に読んじゃうと、舞台の向こうのお客さんを忘れてちゃってるみたいになるし…。」

内館先生「素朴な疑問なんですけど、台詞を読むのと台詞を覚えて芝居で語るのと全然違うんですか?」

村田さん「違いますね。やっぱり覚えちゃった方が台詞込みで感情が出て来るけど、
朗読劇って割と覚えない様にしているので。言葉に出会った瞬間の気持ちが毎回変わるじゃないですか。
ピン子さんとやるんだったら絶対にお互いにその方が面白いと思います。」

そして最後に観劇に足を運ぶ来場者へのメッセージが。

村田さん「舞台はここ2年間位、ずっと暗いトンネルの中を通って来ちゃって、やっとお客様を入れられる様になって。
ピン子さんが朗読劇、しかもあうるすぽっとという、それ程大きな劇場じゃない所でやるのは初めてだと思うんですよ。
間近で生ピン子が見られますので、是非是非観ていただきたい。素晴らしいと思います。」

内館先生「今回の舞台は、人間は男も女も歳をとればとる程、外見・見た目に
気を付けなければいけないんじゃないかというのが一番大きなテーマです。
中身は勿論なんだけれども、まず外見に手をかけるのが凄く大事なんじゃないかと。
外見に手を掛けない人の事を「セルフネグレクト」というそうです。
子供の育児を放棄する事をネグレクトと言いますけれども、セルフネグレクトは自分自身に手をかけない。
自分自身に手をかけないと坂道を転がり落ちてくるという。だから兎に角、中身よりかは
外見を頑張ろうねというテーマの全然偉そうじゃない話なんです。この2人がどの様になさるのか、
私も全く想像がつきませんけども、一緒に見届けていただきたいなと思います。」

ピン子さん「衣装も自前で全部揃えてカツラも作りました。金かかってますよ~。
紀伊國屋演劇賞、憧れなんです。2つ持っている人に1個頂戴!って言ったんです。
そしたら自分で獲れって言われたんだけどね。今日来た方は逃がしません。
是非、外でチケットを買って行って下さい。お待ちしています。」

泉ピン子の役者人生の集大成となる異色の朗読劇の開幕は8月です。

【あらすじ】

78歳の忍ハナは、60代までは身の回りをかまわなかった。
だが、ある日、実年齢より上に見られて目が覚める。
「人は中身より外見を磨かねば」と。
仲のいい夫と経営してきた酒屋は息子夫婦に譲るが、
夫が倒れたことから、思いがけない裏を知ることになる……

【朗読劇 泉ピン子の「すぐ死ぬんだから」公演概要】
あうるすぽっと開館15周年記念事業

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年8月4日(木)~8月14日(日)







<会場>
東京:あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
富山:富山オーバード・ホール(富山市芸術文化ホール)
福岡:福岡久留米シティプラザ
熊本:熊本熊本城ホール
鹿児島:鹿児島宝山ホール
大阪:大阪箕面市立文化芸能劇場
愛知:愛知ウインクあいち
神奈川:神奈川相模女子大学グリーンホール
東京:かめありリリオホール

<上演時間>
未定

<料金>
東京:
S席8,800円 A席7,700円
(全席指定・税込)
※未就学児童入場不可
※マスク未着用および37.5℃以上の発熱および体調の優れない方のご入場はできません。

『チケット発売』
一般前売り

「プレイガイド」
としまチケットセンター:0570-056-777 10:00〜17:00(臨時休業有)
キョードー東京:0570-550-799
チケットぴあ:https://t.pia.jp/ Pコード: 511-983
ローソンチケット:https://l-tike.com/ Lコード: 35511
e+(イープラス):https://eplus.jp/

「問い合わせ」
キョードー東京:0570-550-799(平日土日祝

<出演者>
忍ハナ・ほか:泉ピン子
忍雪男・ほか:村田雄浩

<STAFF>
原作:内館牧子「すぐ死ぬんだから」(講談社文庫)
台本・演出:笹部博司
作曲:宮川彬良
照明:中島一
音響:秦大介
美術:小池レイ
衣装:森外玖水子、山崎瑞希
ヘアメイク:林香織(ヘアーベル株式会社)
演出助手:宮川安利
舞台監督:笹原久義
チラシデザイン:チャーハン・ラモーン
宣伝写真:平賀正明
宣伝:株式会社キョードーメディアス
後援:豊島区
主催「すぐ死ぬんだから」製作委員会(キョードーファクトリー/ぴあ/産経新聞社/メジャーリーグ/公益財団法人としま未来文化財団)

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