世界のエンターテイメントの“今”をお届け!

伊礼彼方、屋比久知奈登壇『日比谷フェスティバル×東宝ミュージカル「Sound of HIBIYA」』Hibiya Festival 2022にて開催

東京ミッドタウン日比谷は開業以来、周辺の劇場・映画館と連携し、日比谷の芸術文化の発信を推進しています。
「Hibiya Festival」は日本のブロードウェイ「日比谷」ならではの観劇の祭典として
2018年から開催し、都市の緑や自然とともに、オープンエアの中、無料でミュージカル、
伝統芸能、オペラ、バレエなどのパフォーマンスステージを楽しむことができる観劇の祭典です。
昨年はYouTube チャンネルを開設し、ライブ配信という形でのイベント開催となりましたが、
多くの方に様々なステージを届け、好評を博しました。
「Hibiya Festival 2022」では3年ぶりの実施となるリアル会場でのステージはライブでも配信。
日比谷の街でも自宅でも、エンターテインメントを感じることができる10日間です。

4月29日に開幕した「Hibiya Festival 2022」も会期7日目。午前11時30分より、日比谷ステップ広場の
ステップショーステージにて、『日比谷フェスティバル×東宝ミュージカル「Sound of HIBIYA」』が行われました。

【『日比谷フェスティバル×東宝ミュージカル「Sound of HIBIYA」』の様子】

GW真っ只中の東京都千代田区の東京ミッドタウン日比谷。3年振りとなる新型コロナウイルス感染症に起因する
規制のない大型連休とあり、大勢の観光客等でごった返す中、「Hibiya festival 2022」のメイン会場となる、
ステップショーステージ前には、事前に観覧席のチケットを所持した観覧者と立ち見エリアからの観覧者、
計約100名がステージの開始を待っています。

司会進行を務める松村蘭さん ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

MCの呼び込みにより登壇する伊礼彼方さん(右)と屋比久知奈さん(左)©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

定刻になると、司会進行役の演劇ライターの松村蘭さんの呼び込みにより、
2022年7月より同じ千代田区の帝国劇場にて上演が予定されているミュージカル『ミス・サイゴン』から
主人公のキム役を演じる屋比久知奈さんと、エンジニア役を演じる伊礼彼方さんの2人ミュージカル俳優がステージに登壇。

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

 

「Hibiya Festival」初参加の2人。屋比久さんは先月17日まで、日比谷ステップ広場から程近いシアタークリエにて
ミュージカル『ネクスト・トゥ・ノーマル』東京公演に出演していた事を問われ、
「無事、公演の千穐楽を迎える事が出来て、『ミス・サイゴン』という作品でまた日比谷に
帰ってくる事が出来るのが楽しみです」と話しました。

東京ミッドタウン日比谷の上層階へ向けて手を振る伊礼さんと屋比久さん
©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

次に、ミュージカル『レ・ミゼラブル』等で日比谷の劇場で多数の出演をしている伊礼さん、屋比久さん、
自身にとっての日比谷の街の印象を問われると、
伊礼さん「日比谷の街はやっぱり劇場がありますからね。僕にとっては”仕事場”になりますかね?
一番落ち着く場所は日比谷です。不思議と故郷に帰って来た様な気分です。新宿、池袋、赤坂と
都内は色んな所に劇場がありますけども、日比谷に降り立つと「あ~、帰って来た」感はありますよ。
僕は10代~20代前半まで路上ライブをずっとやっていたんだけど、こういう空間でばかり歌っていたので、
それこそ今は、懐かしいな~みたいな。でもちょっと屋根のある所で歌う回数が増えたので、
恥ずかしいな~という気持ちもありつつ、大丈夫かしら?なんて思いながら。」と、
長年に渡り親しんでいる日比谷の地の印象が話されます。

屋比久さん「日比谷って独特の空気感がありますよね。私にとっても劇場がある場所だから、
神聖な舞台に立つ場所という気持ちが有りつつ、何か懐かしい、じゃないけど、
ホッとする、心が緩む様な場所にもなったので、そういう意味では私にとって日比谷は
特別な場所になりました。野外ステージという場所でこの曲を歌うのは初めてなので、
どの様な気持ちになるのか。景色も違うし、感覚が全く違う物になるんだろうなと思うので、
それも楽しみながら歌いたいと思います。」と少し緊張の様子。

伊礼さん「(配信の)アーカイブが権利の関係で残せないんですよ。」と残念そうなコメントも。

マイクを握り緊張の面持ちの屋比久さんを見守る伊礼さん ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

続いて歌唱披露へ。最初は屋比久さんから、ミュージカル『ミス・サイゴン』より、
ベトナム人の少女キムが戦火の中でアメリカ人兵士との間に生まれた幼い息子への思いと決意を歌う
「命をあげよう」をパフォーマンス。劇中の第1幕ラストに力強く歌い上げられるこのナンバーは、
前述の通り、屋比久さんがプロデビューをするキッカケともなった特別な一曲。

 ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

晴れ渡るGWの屋外で歌う楽曲ではなく、清々しい気持ちになりそうだと緊張する屋比久さんに、
伊礼さんより”伊礼節”ではっぱが掛けられた功名なのか、その息をのむ様な表現力と、
日比谷の喧騒をあっという間に戦時中のベトナムへと塗り替える歌唱力で
約3分半の歌唱後はトークが始まるまで拍手が鳴りやまないという来場者からの反応に
屋比久さんも満足そうな表情。伊礼さんもパフォーマンスを手放しで絶賛します。

続いてはキムが働くキャバレー「ドリームランド」を経営するフランス系ベトナム人のエンジニアを演じる
伊礼さんがパフォーマンスするのは「アメリカン・ドリーム」。何を大切にしてパフォーマンスするか?と、
MCから伊礼さんに問われます。

歌詞を読む仕草をする伊礼さんと、笑顔の屋比久さん ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

伊礼さん「今は兎に角、歌詞を間違えない。ただそれだけです。初めて一人で人前で歌うので。
役作りが出来ていない・屋根も無い・知らない人がいっぱい見てる・配信のカメラが回っている……
そりゃリスクしかないでしょう。何故俺はこの仕事を受けたんだろうと後悔しています。(笑)」
と観客の笑いを誘いながらも裏腹に緊張の様子。

 ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

しかし、いざ歌いだすと百戦錬磨のミュージカル俳優の一面がこれでもかと顔を出し、
日比谷ステップ広場全域に向けてパワフルな歌声を飛ばしまくります。
第2幕終盤に複雑な環境で育った生い立ちを持つエンジニアが、したたかに
アメリカン・ドリームを追い求めて歌う有名ナンバーを時にコミカルに、時に色気を乗せて、
そして情熱的に歌い上げ、グイグイと観覧者を自分の世界へと引きずり込んでいきます。

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

日比谷フェスティバル特別バージョンで歌披露をする伊礼さんと屋比久さん
©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

最後は手拍子で観覧者をしっかりリズムに乗せたかと思うと、進行台本には書かれていなかったという、
屋比久さんを突如ステージ上に上げて、ダンスパフォーマンス。圧倒的な伊礼ワールドに
日比谷ステップ広場が魅了されていました。

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

パフォーマンス終了後、伊礼さんは開口一番「日比谷で歌うのは良いですね。
アメリカン・ドリームを掴んだら日比谷も買えるんじゃないかな?ここを作った人は凄いね。」
と、「Hibiya Festival」の環境に満足そう。そしてエンジニアの役作りの為に
髪を伸ばしている伊礼さんは会場の来場者と長髪の乾燥はどうしてるの?という脱線トークも繰り広げつつ、
伊礼さんと屋比久さんは、ミュージカル「ミス・サイゴン」に今年初出演、
そして1992年の日本初演から30周年という事で、意気込みが問われます。

パフォーマンスの感想を述べる屋比久さんと伊礼さん ©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

屋比久さん「本当にここから詰めて詰めて深めていきたいと思います。今日は日比谷バージョンで歌ったから、
劇場だとまた違う物になると思います。私今27なんですけど、自分の歳以上に歴史がある作品に
ある意味、一年生として参加をさせていただくという意味では、身が引き締まる思いではあるんですけど、
今回、初参加であるからこそ、また見える景色がきっとあるんじゃないかなと。」

伊礼さん「ヘイ!みんな!とか、日比谷!本公演ではやれないバージョンで楽しかったです。
こうやって多くの方が集まっていただいて光栄です。この前も取材を受けて「30周年いかがですか?」って
よく聞かれるのですが、自分としては初参加の新人、1年目なので稽古も始まっていなく、我々はこれから作りますからね。
初演からずっと演じている市村さんと同じ役を演じられて尚且つ音楽監督も初演からずっといる方が関わっているという。
これは財産ですよ。中々経験を出来る事じゃないので楽しみです。
どんな引き出しを頂けるのか、どんな新しい自分に出会えるのかというのは、そういう意味での30年間は重みがありますね。」
と話し、僕、伊礼彼方の公演に来て下さいと配信カメラへアピールしていた伊礼さん。
実は2日後の5月8日に「ミュージカル『フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~』スペシャルパフォーマンス」にて、
今日と同じくステップショーのステージに立つ予定もあり、客席アピールも忘れません。

最後に本日のパフォーマンスの感想が述べられます。
伊礼さん「先程も言いましたが、長い事路上ライブをやっていましたので、こういう空間に慣れているんですけども、
その後は劇場で過ごす事が増えて、こういう青空の下で歌う機会が無かったので、自然の風を浴びながら
皆さんの表情を実際に見ながら歌えるのは、物凄く幸せな事なんですよ。もし良かったら皆さんも経験して頂きたいなと思う位。
緊張を吹っ飛ばす位に路上ライブは”壁が無い”感じがするんですね。そういう意味では
どんどんこういうイベントは続けて欲しい。色んな作品のこういう瞬間を観たいなと思いました。
機会が有れば僕は何時でもまた歌いに来ますので。」

屋比久さん「伊礼さんが仰った様に風を感じて、外の匂い、青空とか木々の音ととか、そういう物と
一緒に歌うというのがあまり無いので、そういった意味では特にこの楽曲に関しても全然違った気持ちで歌えたので、
自分にとっても新しい貴重な経験になったなと思って凄く楽しかったです。緊張したんですけど、
皆様とアイコンタクトをとりながらこうして歌う事が出来たし、沢山の方が「ミス・サイゴン」という作品に触れる
キッカケになったのかなと思うので、今日は出演出来て、伊礼さんの日比谷ならではの「アメリカン・ドリーム」を聞けて
凄く私自身楽しかったです。」

降壇際に左手で「キュンッ」のハート形ハンドサインを聞く席に向かって贈る屋比久さんと手を振る伊礼さん
©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

ミュージカル畑の人間でも中々体験出来ない屋外でのパフォーマンス。
「Hibiya Festival」にまた新たな一ページが刻まれます。

【ステップショー概要】(リアル)(ライブ配信)(オンライン)

場所:日比谷ステップ広場
(雨天時は東京ミッドタウン日比谷6F BASEQ で開催)
期間:2022年4月29日(金・祝)~5月8日(日)
料金:無料
客席:一部エリアは事前予約制、当日自由観覧エリアあり
※当日自由観覧エリアも人数制限をいたします。
※事前予約は4/19より受付開始予定。詳細はHibiya Festivalオフィシャルサイトと公式Twitterで告知いたします。
イベントは事情により中止又は内容変更となる可能性がございます

【「Hibiya Festival 2022」概要】

公式サイトはこちら

<開催期間>
2022年4月29日(金・祝)~5月8日(日)

<会場>
オンライン・ライブ配信会場:HIBIYA FES CHANNEL(日比谷フェスチャンネル) オフィシャルYouTube

<概要>
オープンエアの無料ステージ「ステップショー」や「まちなか劇場」「カンゲキ学校」など、
日本が誇る舞台芸術・伝統芸能を体感できるフェスティバル

<実施体制>
主催:一般社団法人日比谷エリアマネジメント/東京ミッドタウン日比谷
協力:公益財団法人ニッセイ文化振興財団[日生劇場]/一般財団法人カルチャー・ヴィジョン・ジャパン/東京アート&ライブシティ構想実行委員会
後援:千代田区
※クレジットはすべて予定となります
※イベントは事情により中止となる可能性がございます
※詳細はWebサイトをご覧ください

©2022 Mitsui Fudosan Co., Ltd.

 - News, Stage