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浪花節シェイクスピア「富美男と夕莉子」開幕!

2022年5月、浜中文一と桜井日奈子のW主演にて「富美男と夕莉子」が東京・大阪にて上演されます。
本作は、舞台「刀剣乱舞」、「鬼滅の刃」など、大ヒット作品の舞台化を手がけ、
オリジナル作品の「TRUMP」シリーズも常にチケット即完の人気劇作家/演出家・末満健一が
脚本・演出を手掛け、世界で最も有名な悲恋劇である「ロミオとジュリエット」を原作に、
舞台を中世ヴェローナから猥雑さ溢れる昭和の大阪に移し、大阪弁での人情味溢れる物語へと変貌させた作品。
キャストには、W主演の浜中文一、桜井日奈子のほか、松島庄汰、近藤頌利、板倉チヒロ、幸田尚子、
緒方晋、高木稟、明星真由美、オクイシュージらが揃いました。この魅力的なキャストが、
ド直球で心に響く大阪弁でお届けする、全く新しくもあり、誰しもの原風景でもある、浪花節シェイクスピア。
キャスト・スタッフによって彩られるその劇空間は、この時代だからこそ演劇に求められる、
ひとときの夢物語となるでしょう。観客の想像力を最大限に刺激する末満健一ならではの本作にどうぞご期待ください。

2022年5月4日(水)、初回の公演に先駆けて公開ゲネプロと囲み取材が行われました。

【あらすじ】

時代は昭和。大阪の架空都市である浪花坂にて。
任侠一家の「紋田木家」の息子・富美男と、対立する「九羽平家」の娘・夕莉子が命を落とす。
紋田木と九羽平の対立に起因する悲劇であった。
彼らの友人たちは、ふたりが交わしていた交換日記から、なぜふたりが死ななければならなかったのかを探っていくこととなる。
たった五日間の恋が、果たして本当にふたりの男女を死に至らしめるのだろうか。
交換日記を通じた友人たちの回顧は、やがてふたりが出会った夏祭りの夜まで遡っていく。
富美男と夕莉子、ふたりが如何にして出会い、愛しあい、死ななければならなかったのかを知るために。

15世紀末、イングランドの劇作家であるウィリアム・シェイクスピアが自身の体験談を元に執筆した、
究極のラブストーリーと世に評される悲喜劇が未満健一の手により、昭和32年(1957年)年の
大阪のとある街を舞台に血気盛んな任侠者の描写を多分に含んだエンターテイメント性抜群の作品へと昇華。

原案での主要登場人物がモンタギュー家のロミオとキャピュレット家のジュリエットなのに対し、
今作では任侠一家「紋田木家」息子・富美男と、「九羽平家」の娘・夕莉子という、
インスピレーション元が思い浮かぶ様な描写がそこかしこに。

そして主演の浜中文一さんを筆頭に16名の出演者中、半数以上が大阪府及び関西地区の出身者で
構成されているという、”本格的な”描写と言葉のやりとりの描写が楽しめます。
後の囲み取材で浜中さんと脚本・演出を務めた未満健一さんが話す通り、現代の関西弁ではなく、
舞台となった第二次世界戦後の頃の大阪府南部、泉州エリアの言葉が全編に渡り台詞に使用されており、
東京公演のみならず、”本場”大阪公演での客席の反応も出演者は楽しみな筈。

物語は冒頭、いきなり富美男と夕莉子の死とそれを悔やむ紋田木と九羽平の人々という、
「ロミオとジュリエット」のラストシーンと思われる場面からスタートするという異例の物。
そして、”ある要因”により劇中の時系列描写の前後がメチャクチャになっている部分も有り、
原案のストーリーの進み方と比較をしながら楽しむのも良いのかも。

原案でもモンタギュー家とキャピュレット家は双方がいざこざを起こし、長年いがみ合っていますが、
今作では双方共に任侠一家という事もあり、シノギと面子の為にお互い縄張り争いに更に拍車がかかります。
その中でキャストの演技力と機転が利くアドリブ等により、雁首を突き合わせる様なシーンでも
細かい部分での笑いや気づきに驚かされる事間違い無し。

舞台上は提灯櫓を中心としたシンプルなセットが組まれ、華やぐ雰囲気が演出されますが、
今作では舞台袖の暗幕が存在せず、紀伊國屋ホールの舞台袖壁面が客席から丸見え。
それどころか、キャストは舞台袖でビールケースを椅子代わりに自身の登場シーンを待つという驚きの部分も。
未満さんの演出の拘りがこんな所にも光ります。

【囲み取材の様子】

公開ゲネプロ終了後、舞台上にて紋田木富美男役の浜中文一さん、九羽平夕莉子役の桜井日奈子さん、
そして今作の脚本・演出を務めた末満健一さんの3人が登壇しての囲み取材が行われました。

Q:初日を迎えた今の心境は?

浜中さん「稽古の早い段階で荒通しをしてから結構、時間が経って、漸く始まるんやと言う感じですね。
稽古1週間位で荒通しをして、皆さん台本を手放してやっていたので、そこから考えると、
初日を迎えるまでに大分時間が掛かったなと。でもまだドキドキする部分はあります。」

桜井さん「これから本番に訳ですけども、何かもうゲネプロで凄く力を使い果たした感がある位、
ワッと皆でこの「トミユリ」の世界観を作っていったんだなという。ずっと本番を迎えるまで楽しみにしていたので、
無事に迎えらえれてとても嬉しいです。」

末満さん「ただただ楽しい稽古期間で、皆さん、ベテランの方も凄いですし、若手のエネルギーも
そこに相まって、ただただ楽しい稽古で。その楽しさが今日のゲネプロでそのまま板の上に
乗っかっているなっていう感じがして、悲劇として有名な「ロミオとジュリエット」が題材なんですけど、
こんなにも元気になって、こんなにも恋がしたくなる様な作品になったんだという、そんじょそこいらの
マッチングアプリには負けない位、恋がしたくなる様な芝居になっているんじゃないかなと思っているので、
それを今日、お客様にお届け出来るのが凄く楽しみです。」

Q:2人は初共演?お互いの印象は?

浜中さん「”初マッチング”です。初めてお会いしたのが、一緒にポスタービジュアルで抱き合っている絵が
あるじゃないですか。あれやったんですよ。僕、人見知りやし、日奈ちゃんも人見知りやし、
「人見知りで初日抱き合うのキツいよな」という話をずっとしてました。中々、初マッチングで抱き合うというのはね、
難しいですよね。ガッツリ抱き合ってるし、パンフレットの最後に載っている、浴衣を着て笑いあっている所も
初マッチングやのに楽しそうに笑えているでしょ?良かったなと思ってますわホンマに。
日奈ちゃんはそこまで人見知り感は無かったですね。一緒にお芝居をやっていても凄く面白いし、
凄くパワーがあるし、日奈ちゃんのお芝居を観ているとついつい笑っちゃいますね。可愛いんですよね~。
でも、可愛いけれどなんかちょいちょい台詞以外でボケて来るんですよ。稽古中はマスクをしているんですけど、
僕と向き合ってる時に「今、マスクの下の口、どんなんやと思う?ホンマにしゃくれてんねんで」。
そんなお茶目な部分もあるんですよ。」

桜井さん「言わんといて欲しかった!(笑)人見知り同士で、最初のポスターを撮る時に抱き合っている時とかは、
息が出来なかったです。稽古場で席がずっと隣だったんですよ。なので「昨日何食べた?」とか、
「何時に寝た」とか、そういう所から会話は弾んでおりました。私は岡山出身なんですけど、
このカンパニーのメンバーは関西出身の方が多くて、関西出身ではない人は数人位ですかね。
間違えたら皆が直ぐに教えてくれるので。後、普段ここでは関西弁を使おう、という風にしているので、
この1ヵ月で染まりました。人見知りのフィルターが一個外れる位に関西弁は心地良いです。」

Q:自身も関西弁の方がやり易いか?

浜中さん「いや~…それがね、今回の関西弁もちょっと昔の関西弁やったりとかするので、
イントネーション合ってんのかな?という部分や、分からなくなったりとかはありましたね。
でも僕、標準語もいけるのでどちらでも構わないですよ。」

Q:今作の様な恋愛モノへの出演は普段あまり多くないのか?

浜中さん「ガチガチの恋愛系みたいなのは、僕もちょっと恥ずかしくてきっと無理です。
これは実際に演じていても、台本を読んでいても凄くキュンッとするというか、恋したくなるというか、
ガッチガチの恋愛系じゃないけど恋をしたくなる、恋って生きる原動力になるんだな、って思う様な
作品になっていますね。」

Q:浪花節のシェイクスピアという発想はどこから?登場人物の名前は直ぐに思いついたのか?

末満さん「発想はシンプルにシェイクスピアのお芝居って、テンション高く、ウワ~~ッと喋っているなっていう
凄く大雑把な印象で申し訳ないんですけど、関西、特に南の方はワ~ッ、って喋るのが凄く合いそうだなというのが
最初に思ったキッカケで。今にして思えば、これシェイクスピアに怒られないかなという所で。
でも、ちょっとシェイクスピアさんに観てもらいたいですね。シェイクスピア作品が好きだという方がこれを観て
如何思われるかというのは非常に興味深いので観て欲しいなと思います。
名前は20種類位考えて、それこそ普通に「ろみおとじゅりえ」という。
でもちょっと何か気持ち悪いなと思って。ちょっとマヌケな感じの方が良いと思って、
何となく語感の心地良い所を探して最終的にこれになりました。」

Q:先程1週間程度で荒通せたと話したが、これだけの物語内容を短期間で纏める際に苦労した部分は?

浜中さん「いや、纏まってはいないですよ。勿論、入りきらなかった所もありますし、メチャメチャ噛みまくったりとか、
台詞が出てこなかったりとかはしましたけど、何とか最初から最後まで通せたという感じですね。」

未満さん「先輩方が頑なに台本を持とうとしない。「台本持ちながらやってもらって良いんで」と言ったんですけど、
何故か頑なに持たず、若いのが持つ訳に行かなくなってしまい、1週間で通せてしまいましたね。
グダグダだったんですけど、でもそれがエネルギッシュで、このエネルギーをそのまま台本の中に収める事が出来たら
凄く面白い物になったなと思います。」

Q:一人でのボケ・ツッコミの不安は?

桜井さん「現場で学びました。浜中さんが飄々とされていて、ふとボケるみたいな。
なんか、ふざける感じを出さないのに急にふざける、みたいのは凄く勉強になりました。
後は、恥ずかしい時に本心が出ない様にふざける、みたいなマインドがあれば、
行けるかなと思ってやっていました。」

浜中さん「日奈ちゃんは普段も結構ボケたりとかしているので、そういう所は多分”持っている”んだと思いますよ。
面白い動画や芸人さん達も好きでしょ?」

桜井さん「シソンヌさんとか。」

浜中さん「やっぱりそういうのを観ているから、自然と身に付いているんやと思います。」

Q:演出家から見た2人のやりとりは?

末満さん「僕的にはお二方の作品をそんなに全部を網羅している訳じゃないけど、僕からしてみれば、
最高の浜中君と最高の桜井さんが見えているので、おもろかったなというのが率直な所ですね。
自分で作って、自分で書いて、自分で演出をしたんですけども、凄く鮮度が高いお芝居をされるので、
普通にキュンキュンしながら見させていただきました。」

Q:大声を出すシーンが多いが、1ステージ終わっての疲労感は?

浜中さん「今日は今の所、そこまでの疲労感は無いですね。日奈ちゃんは?」

桜井さん「…ちょっと。」

浜中さん「他の皆さんも凄い大きい声でパワーを出して、しかも冒頭から先輩方が盛り上げて下さっているので、
僕等も負けていられないですね。大阪公演は関西弁の本拠地に行くという事で頑張ります。」

最後に意気込みとメッセージを。

未満さん「ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が原案なんですけども、
シェイクスピアと聞けば難しいんじゃないかとか、「ロミオとジュリエット」と言えば、
悲しい悲劇、苦しく残酷だったりというイメージがあると思うんですけど、
出来上がった物はこんなに優しい世界も昨今、中々お目にかかれない様な、
牧歌的な世界一やさしいシェイクスピア作品になっているんじゃないかなと思うので、
不思議とシェイクスピアの原本の方もちゃんと伝わる様な作品になっていると思うので、
シェイクスピアを知っている人も知らない人も是非、お楽しみいただけたらと思います。」

桜井さん「「ロミオとジュリエット」が原案と聞くと、若い二人の恋愛なんでしょ?って
思っている方が多いかもしれないんですけど、本気で恋をしているというのは変わらず、
でも、本気でふざけている舞台になっているので、笑いたい方、是非いらして下さい。
楽しくお届け出来ると思います。」

浜中さん「難しいお芝居じゃないので、あまり普段お芝居を観劇されない方も、なんも気負わずに
是非、観に来て、ちょっと恋を初めてみようかなって思っていただける様に、僕達がやりますので、
皆さん楽しんで下さい。」

世界一の悲喜劇を未満健一がどの様に熱を帯びた大阪の任侠恋愛物語へと料理したのか、
その答えは是非、劇場で。

【浪花節シェイクスピア「富美男と夕莉子」公演概要】

公式サイトはこちら

<公演期間>
東京公演:2022年5月4日(水・祝)~5月17日(火)
大阪公演:2022年5月29日(日)・30日(月)

<会場>
東京:紀伊國屋ホール
大阪:梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ

<公演時間>
約2時間(途中休憩無し)

<料金>
東京・大阪共通:9,800円
(全席指定・税込)
「チケット一般発売日」
4月2日(土)

<出演者>
紋田木富美男:浜中文一
九羽平夕莉子:桜井日奈子

牧秀宝:松島庄汰
紋田木弁太郎:近藤頌利
九羽平千代蔵:板倉チヒロ
九羽平タケ:幸田尚子
紋田木牛太郎:緒方晋
九羽平源蔵:高木稟

小豆沢里子:橘二葉
貧乏医者:古野陽太
栄島八生:吉本考志
春笹明楽:石畑達哉
針須倫太郎:池之上頼嗣
紋田木節子:兵頭祐香

小豆沢天子:明星真由美
盧蓮司:オクイシュージ

<STAFF>
原案:ウィリアム・シェイクスピア「ロミオとジュリエット」より
脚本・演出:末満健一
音楽:オレノグラフィティ
美術:田中敏恵
照明:加藤直子
音響:ヨシモトシンヤ
ヘアメイク:武井優子
衣裳:畑久美子
演出助手:溝端理恵子
舞台監督:小野八着
宣伝美術:雨千砂子
宣伝写真:堀川高志
宣伝衣裳:深野明美
宣伝ヘアメイク:竹内研登
WEB:山口良太、堀内省吾
票券:Mitt
宣伝:キョードーメディアス
制作:島村楓
制作協力:リトルジャイアンツ
協力プロデューサー:池邉里枝
プロデューサー:森一季
企画・製作:メディアミックス・ジャパン

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