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中村獅童×初音ミク『超歌舞伎Supported by NTT』永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)公演中!

©超歌舞伎 Supported by NTT

2022年4月23日(土)~4月30日(土)の計8日間にわたり開催する日本最大級のインターネットの祭典
「ニコニコ超会議2022」の大型企画のひとつ「超歌舞伎 Supported by NTT」が千葉県千葉市美浜区の
幕張イベントホールにて開幕しました。

【超歌舞伎Supported by NTT 永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)】

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「ニコニコ超会議2016」で初上演し、歌舞伎俳優とボーカロイドキャラクターの共演という
全く新しい歌舞伎の形を実現した「超歌舞伎 Supportedby NTT」。7年目となる今回は、
『永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)』と題し、新たに創作された演目を上演。

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今回の新演目の時代背景となるのは、645年、中大兄皇子(のちの天智天皇)が権勢をふるっていた
蘇我入鹿を討った、いわゆる乙巳(いっし)の変(へん)。大化の改新の始まりとなった事件です。
この歴史的大事件は幸若舞曲の『入鹿』『大織冠』を始め、歌舞伎、人形浄瑠璃の題材としても
取り上げられてきました。なかでも近松半二の『妹背山婦女庭訓』は名作として繰り返し上演されています。

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今回の『永遠花誉功』は、こうした入鹿退治を題材とした作品と、2008年にボーカロイドプロデューサー(ボカロP)の
cosMo@暴走Pが発表した人気ボーカロイド楽曲『初音ミクの消失』をもとにして、書き下ろされました。
中村獅童と澤村國矢が繰り広げるヒーローショーさながらの迫力ある正義の味方の金輪五郎今国と
悪人の蘇我入鹿の対決や、初音ミク演じる苧環姫の隠された真の姿とは・・・。

【あらすじ】

©超歌舞伎 Supported by NTT

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時は天智天皇の御代。蘇我蝦夷子は、自ら帝の位にのぼろうと陰謀を企てていた。
だが父親の陰謀を知った蘇我入鹿は、翻意するように促すが、これを聞き入
れないために、入鹿は父を討ち、謀反人である蝦夷子の首を安倍行主に差し出す。
その上では入鹿は、父の菩提を弔うために出家すると申し出るが、実はこれは入鹿の策略。
父親が帝の位にふさわしくないと考えていた入鹿は、父親の陰謀を利用し、
自らが帝になろうと画策して、善人を装っていたのであった。
そして行主を不意打ちにすると、その大望を明かし、不敵な笑いをみせるのであった。

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一方、太宰少弐の下館では、太宰少弐の未亡人である定高の前で、桃の節句を寿ぐ舞を、
定高の娘の苧環姫が披露している。ここへ入鹿からの上使として、金輪五郎今国が現れる。
金輪五郎は藤原鎌足の家臣であったが、鎌足を見限って、入鹿に主人を変えたことを明かした上で、
入鹿が太宰家の息女苧環姫を妻にと所望していることを伝える。この命を断るのであれば、
苧環姫の首を打って差し出すようにという無理難題に、定高は途方に暮れる。

©超歌舞伎 Supported by NTT

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その時、奥に控えていた苧環姫がやって来て、金輪五郎に自らの素性に関してのある秘密を明かす。
これを聞いて驚く金輪五郎は……。入鹿が三笠山に造営した新御殿では、入鹿の家臣の宮越玄蕃と
荒巻弥藤次たちが控えるなか、入鹿の即位式が始まり、定高と苧環姫も参列するが、
妻に望んだ苧環姫の真の姿を知った入鹿は激怒して、定高たちを処罰しようとする。
ここに金輪五郎が藤原鎌足を討ち取り、その首を持参したといって駆けつける。喜ぶ入鹿の前で、金輪五郎が首桶を開けると……。

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ボリュメトリック技術を取り入れたダイナミックな映像や、超歌舞伎、およびニコニコ超会議2022に
超特別協賛するNTTが開発した超高臨場感通信技術「Kirari!」を活用した“分身の術”(※)などの
わずかな色の違いでも被写体と背景を識別して、精度高く切り出せる NTT ならではのデジタル演出技術にも注目です。

2020 年『夏祭版 今昔饗宴千本桜』における“分身の術” 白い衣の俳優を被写体抽出し、
リアルタイムでスクリーンに映像を投影している  ©超歌舞伎 Supported by NTT

※「分身の術」とは、舞台上で演じている歌舞伎俳優の姿だけを抜き出し、別の場所に立体的に投影させる
「被写体抽出技術」を用いた演出であり、超歌舞伎お馴染みの演出となっています。
この被写体抽出技術は、どのような背景、スピードに対しても、リアルタイムに歌舞伎俳優の姿を抜き出すことができます。

©超歌舞伎 Supported by NTT

そして今公演での最大のサプライズであり、会場中を驚かせたのが、中村獅童さんの長男、
小川陽喜さん扮する輪小五郎陽国(かなわのこごろうはるくに)の登場。

©超歌舞伎 Supported by NTT

クライマックスの立ち廻りの場面に、花道から鎌を持って登場し、NTTの最新テクノロジー
超高臨場感通信技術「Kirari!」による「分身の術」を使い、中村獅童演じる金輪五郎今国
かなわのごろういまくに)を救うという迫力のあるシーンを演じ、割れんばかりの拍手を浴びました。

©超歌舞伎 Supported by NTT

取材陣にも全く事前告知がなされておらず、舞台下手の花道に陽喜さんが登場した瞬間は
記者エリアから「マジかよ!」の声が漏れる程。その雄姿を舞台中央で見守る獅童さんは、
後述のインタビューにて、公演中は息子の事を考えない様にしていると話されてはいますが、
その目は父親の顔に見えたのは偶然では無い様に思えます。

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ミクさんに対する7年間の思い、バーチャルの中の方と現実世界の我々歌舞伎役者とのコラボレート、
その思いを詰め込んだ一つの集大成と獅童さんが太鼓判を押す、ニコニコ超会議2022の顔となる
約1時間40分(初回公演の上演時間)の珠玉のエンターテイメントを是非、幕張イベントホールで。

【金輪五郎今国役:中村獅童さんオフィシャルインタビュー】

公演初日の16時開演の回を前に、金輪五郎今国役を務める主演の中村獅童さんへの
オフィシャルインタビューが行われました。抜粋してお伝えします。

Q:初回公演を終えての手ごたえは?

©超歌舞伎 Supported by NTT

獅童さん「去年は超歌舞伎もやらせていただいたんですけども、コロナという事もあって、
お客様は50%という入場制限の中でやらせていただいて、今年は一部入場制限はございますが、
約80%のお客様が(ご覧になって)。やっと少しずつ日常を取り戻しつつあるのかなという風に
思う中で、お客様皆様も色々な思いがあったんだと思いますね。そういう思いをこちらもそうですし、
お客様もお芝居にそういった思いをぶつけて下さった、そんな手応えがあった様な感じですかね。」

Q:7年目を迎える超歌舞伎は観客(ニコニコユーザー)との関係性も出来上がっている様に見受けられたが?

獅童さん「今、一回目が終わって幕が閉じてから本当に大号泣をしているアクションチームの方とか、
やっぱり7年間の歴史というんですかね。我々の思い、ミクさんファンの皆様の思い、夫々の思いが
交差するといいますか、会話を交わす訳では無いんだけど、思いというものはやっぱり
声を出せなくても伝わって来るんですね。毎回毎回、初演の時からそうなんですけど、
此処に来ると皆、熱い気持ちというか、お客様は最後、ミクさんファンの方は大号泣、
我々も幕の中で大号泣、みたいな。やっぱり彼等と作り上げてきた事なのかなと思いますね。
今年は東京の新橋演舞場でやらせていただく事になったりとか、博多・名古屋も行かせていただきますし、
徐々に徐々に歌舞伎界、その中でも広がりつつあるのかなと。これは我々の手柄でもなんでもなくて、
やっぱり、超歌舞伎ファンの皆様が育てて下さったジャンルですかね。一つのコンテンツですよ。」

Q:今年演じる役である金輪五郎今国については?

©超歌舞伎 Supported by NTT

獅童さん「何を隠そう、あの「大鎌」がメチャクチャ重い。大変な重さなんです。
中に電飾も入っていて、稽古の時に持ったら持ち上げるどころか…。
立ち廻りもしないといけないからちょっと軽くしてもらったんだと思うけど、それでも重いですよね。
だけども、やっぱりしょうがないですね。」

Q:今年は(小川)陽喜さんが登場したが?

獅童さん「サプライズ登場という事にはなっていますけども、息子、倅とこうやって超歌舞伎で
一緒になるという事は全く想像を指定なかったので、あまりそれを意識しちゃうとこちらがウルッときちゃうから
あまり陽喜の事は今はまだ考えない様にしています。全部が終わってから。
でも兎に角、この5,000人規模の大会場であれだけの事をやらせていただけるという事は本当に親としても嬉しい限りですね。

Q:例年にも増して新しいデジタル技術が目立ったが?

獅童さん「これは僕も本当にビックリして、舞台稽古で初めて大画面でのデジタルの画像を見たんですけど、
年々鮮明になっていて、あのミクさんの映像は今年はLEDパネルで、今までとは違う技術なんですよね。
初演の頃なんかは舞台上に居るとミクさんの姿が霞んじゃっていて、踊りなんかを合わせるのが本当に大変で、
お客様の方からしかちゃんと見えなかったんですけど、今は舞台上でも鮮明にミクさんのお姿、息遣い、
ちょっとした髪飾りの揺れみたいなものが全部見えるので凄い技術だと思っていますね。
今回はもう、ミクさんに対する7年間の思い、バーチャルの中の方と現実世界の我々歌舞伎役者とのコラボレート、
その思いを詰め込んだ一つの集大成ですね。だから今回は僕というよりも、初音ミクさん演じる
太宰少弐息女苧環姫に感情移入して是非、観ていただきたいと思っています。」

最後にメッセージを。

©超歌舞伎 Supported by NTT

獅童さん「コロナであったり、本当に大変な時代で皆様に元気を与えないといけないんですけど、
何時も何時も皆様の熱い声援であるとか、コメントであるとか、そういった物に我々は
勇気づけられて、皆で何とかもっともっと良い芝居を、と、毎回毎回皆さんに掻き立てられて、
やらせていただいているんですね。ですから本当にこれからも、もっともっとこの超歌舞伎というジャンルを
もっと色んな方達に広げていきたいという思いと、海外の方で超歌舞伎を生で観たいと
仰ってくれる方もいらっしゃるみたいなので、ゆくゆくは海外公演もやってみたいという思いもございますし、
兎に角、ここまで皆様が育てて下さった超歌舞伎というお芝居を毎度毎度、我々が全身全霊で皆様に
お返ししていくという、その繰り返しですかね。そうやって皆様と一つの歴史を作っていけたらな
という思いなので、今後共、どうぞよろしくお願いいたします。」

超歌舞伎Supported by NTT 2022】

©超歌舞伎 Supported by NTT

2019年8月、2021年9月と幕張イベントホールを飛び出して、京都府京都市東山区の南座で
劇場公演がなされていた『超歌舞伎Supported by NTT』。2022年は遂に全国4都市での上演が決定。
福岡・博多座、名古屋・御園座、東京・新橋演舞場、京都・南座の4か所で8~9月にかけて公演予定。

詳しくは公式サイトへ。

【超歌舞伎 Supported by NTT 公演概要】

ニコニコ超会議の公式サイトはこちら

<演目名>
永遠花誉功(とわのはなほまれのいさおし)

<公演日時>
2022年4月29日(金):13:00~/16:00~
2022年4月30日(土) 13:00~/16:00~

<料金>
超プラチナチケット:14,300円 超アリーナ席8,300円
※「ニコニコ超会議2022」入場券つきの価格となります。
(税込)

『チケット販売』
: https://dwango-ticket.jp/project/9oVCMPG9fZ(ドワンゴチケット)
:https://eplus.jp/sf/detail/0717790012(イープラス)※超アリーナ席のみ
※チケットは先着順販売のため、売切次第終了となります。

<視聴URL(視聴無料)>
『ニコニコ』
2022年4月29日(金) 13:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335872383
2022年4月29日(金) 16:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979398
2022年4月30日(土) 13:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979499
2022年4月30日(土) 16:00~ https://live.nicovideo.jp/watch/lv335979585

『「DOOR」ニコニコ超会議エントランス』※4月23日オープン
https://door.ntt/web/rooms/niconico2022_entrance.html

<出演者>
金輪五郎今国:中村獅童
太宰少弐息女苧環姫:初音ミク

太宰少弐後室定高:中村蝶紫
蘇我入鹿:澤村國矢
入鹿家臣宮越玄蕃:片岡千次郎
入鹿家臣荒巻弥藤次:中村いてう
中納言安倍行主:中村獅一

金輪小五郎陽国:小川陽喜
ほか

<STAFF>
脚本 : 松岡亮
演出・振付 : 藤間勘十郎
劇中曲 : cosMo@暴走P 作詞・作曲『初音ミクの消失』他
主催 : ニコニコ超会議実行委員会
製作 : 松竹株式会社/株式会社ドワンゴ
制作協力 : クリプトン・フューチャー・メディア株式会社
超特別協賛/技術協力 : NTT

©超歌舞伎 Supported by NTT

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